いやはや、世界中のヴィーガンの皆様、日本に遊びに行くのは大変ですね!
日本にお住いのヴィーガンの皆様は多分いろんなお店をすでに開拓済みだったり、手弁当を持って出かけたり、いろんな裏技を駆使していらっしゃるのでしょうけれど、旅人がフラフラっと歩き回って昼時になったからと食べ物を探すとなると、本当に厳しいですね。
まずは、帰省前に調べてあったいろんなお店ですが、、、結局一軒も寄らず。笑
次回はもっと時間の余裕を持って、食べ歩きじゃないですけど、食べたいお店へ行けるといいなあ、と思いますが、今回は仕方なし。
日本のヴィーガン・カフェ未体験の顛末
たまたま訪問先の三軒茶屋の駅近くにあったヴィーガン・カフェには足を向けて見たのですが、まさかの「2017年より火曜日定休とさせていただきます」の張り紙。
そう、その日は火曜でした。
楽しみにしていたので、ちょっとがっかりしましたよ。
がっかりした後で「それはいいけど、じゃあどこで食べよう?」と途方にくれたり。笑
しかしそこは東京。
閉店していたお店のすぐ先にあった全くレーダーには引っかかっていなかったメキシカンのお店で、メニューをヴィーガナイズしてくださると言うことで、そこで食事をすることができました。
さらに驚いたことには、店員さんがちゃんとヴィーガンが何かを把握していらっしゃったこと。
そして「表面的に肉さえ入ってなければいいと言うことなら簡単ですが、動物性を一切避けると言うことだと、物によっては動物性油脂を使っていますので無理です」などときちんとお店の対応を説明してくださったこと。
それまでたった一週間でしたが、動物性はダメだと言ってるのに
女将:「シラスは大丈夫ですか?」
私:「いえ、シラスもダメです。魚ですから」
女将:「でもシラスは小さいよ」
私:「小さいですけど、、、入れないでいただけます?」
とか、
私:「肉も魚も一切入ってないものってこのお店に置いてますか?」
ウェイトレス:「厨房に聞きましたら、こちらの一品のみ、大丈夫です。私も肉が好きじゃないのでお気持ちわかりますよ〜。」(やたらフレンドリーなウェイトレスさんだった)
私:「じゃあそれをお願いします。」(出てきたのを食べて見たら肉の匂いがするので、なんだろうと思ったらハムのぶつ切りがゴロゴロ出てきた)(ハムは、、肉ですけど、これ、認識してない方も日本にはいらっしゃるようなので敢えて苦情などは言いませんでしたけど、びっくりしました。)
そんなわけで、ヴィーガンじゃないお店でもヴィーガンというのをわかっている方がいたのは嬉しい驚きでしたね。
こちらのお店でいただいたのは、豆類とクミンのサラダ(写真)と、ヴェジタリアン・エンチラーダのチーズ抜き。
ごちそうさまでした。
お店のサイトはこちら↓ お店の名前はBorrachos、 沖縄メキシカンなんですって。
メニューには「ベジタリアン」のものが少しありますが、どのアイテムをヴィーガナイズしてもらえるかどうかは親切なウェイターお兄さんに相談してください。
http://borrachos.jp
田舎の和風ファミレスでできる範囲でヴィーガナイズ
他には、関東に戻る前に知人一家と食事に行きました。
地方大都市からちょっと離れた小規模都市では、ヴィーガン追求にはかなり限界があったので、和風のファミレスのようなところに連れて行っていただきました。
そこでは天ざるセットを。
天ぷらにはエビとか魚とかも入っているようでしたので、それを何か野菜と入れ替えてもらうか、それができないなら抜いてもらうようにお願いしたら、野菜に入れ替えてくださいました。
入っていた野菜は、レンコン(大好きなので嬉しかった)なす(これも嬉しかった)かぼちゃ(これ店屋物の天ぷらにはいつも入ってますけど、なくてもいいんですけどねえ)シシトウ、でした。
ざるそばのお蕎麦につなぎで卵水が入っていた可能性はありますが、卵入りですと言われたら食べるものがなくなるのでそこは敢えて確認せずに食べました。
お蕎麦も天ぷらも、ファミレス・レベルではありましたが、こういう「特に素晴らしくおいしい店でもないし値段もバカ高くない」ところで揚げ物が焦げ茶色だったり油の匂いで胸焼けにならないのはさすが日本。
居酒屋でヴィーガナイズ
居酒屋にも一軒だけ参りました。
一緒に行った友人は「焼き鳥が食べたい」と言うことだったのですが、焼き鳥屋には、銀杏とかししとうとか、野菜ものもありますし、なんとかなるだろうと。
実際に入ったのは焼き鳥屋ではなくて居酒屋だったので、他にも野菜のつまみはたくさんありまして、色々と美味しく食べました。
ただ、「冷奴」を注文するときには自分が家で作る冷奴が頭にあるのですが、世間様は鰹節をドカンと上にのっけたりするんですよね!
うっかりそれを忘れていたので、鰹節でカバーされた冷奴がどーんとテーブルに乗ったのを見て「しまった!」と。 笑。
これは友人がお箸で綺麗に鰹節をこそぎ落としてくださいました。
だし汁ではなくて、乾燥した状態での鰹節ですから、面倒ですけれど除去することは可能ですね。(ものすごく景気良く乗っかっていたので、鰹節が好きな方には嬉しい冷奴かと。)
そのあと、揚げ豆腐(揚げ出汁ではない)と言うのも頼んで見ましたが、ぼーっとしている私を尻目にしっかり者の友人が「これも鰹節がかかってきます?じゃあその鰹節抜きでお願いできます?」と。
おかげでこちらはヴィーガン状態で出てきました。
その居酒屋では他にも、山芋のワサビ和えと言うのがあって、これがピリッと美味しうございました。
居酒屋にはいろんなバラエティがあるから、案外色々と食べるものがあるものですね。
とはいえ、たとえメニューには「豆腐」とあっても、そこに何が入るのか、薬味や風味づけのものが添えられるのか、しっかり把握してからでないとダメですけど。
地下食品街でヴィーガン狙って買い食い
あとは外食ではないんですが、デパ地下(というより駅地下?)にいろんな食品の売店が並んでいるところを通過した時には、同行者みんなで好きなものを買ってバスの中で食べようということに。
それぞれが自分の好きなものを買い食いできるので、これは結構使える手段だと思いました。
でも残念なことに、確認して買った「注文を受けてから握るおにぎり」の中の一つにひき肉が入っていたんです。
確認したのに!とちょっと驚きましたが、聞き方が悪かったのかな?
これに関してはちょっと反省しましたので、またの機会に書きたいと思います。
全部で三種類買ったので、他の二つで腹7分目になってましたので、いいんですけどね。
その時の同行者が購入した大判焼きは、袋の中に入っていたチラシによると「卵・乳製品不使用の生地」ということでしたので、これもヴィーガンですよね。
ヴィーガンを探すというより、卵や乳製品アレルギーの人に対応しているものを探すというのもありかな、と思いました。
どこまでヴィーガンで通し続けるべきか、自分の場合
実は、あちこちで少しだけですけれど妥協(鰹出汁だったけれど、もういいや、といただいてしまった味噌汁、卵水つなぎかもしれないけど食べたお蕎麦、地元産の魚介類が売りな観光の島の宿の食事をヴィーガンにしてもらったのだが、ヴィーガンというのをあまりわかっていなかった宿の方々が支度してくださった鰹出汁の野菜鍋とか)した結果、お腹を下してしまいました。
ひょっとしたら鰹出汁のせいでも卵水のせいでもなく、単なる偶然かもしれませんけれども、一緒に食事をした人々のうちでお腹を下したのは私のみ。お腹を下してからは鰹出汁にも手を出さず、お蕎麦も食べず、かなり気を使ったせいか、すぐに回復しました。
なので素人判断ですけれどやっぱり動物性食品を分解するエンザイムが既に私の消化器官には存在しなくなっているのではないかと。
お腹を下すのは嫌ですけれど、そうやって体が反応したおかげで、それ以降お店で細かい注文をする際に「ここで妥協したら私はお腹が下るんだから、面倒臭がってはいけない、遠慮してはいけない」と思うことができました。
それまではやっぱり何となく遠慮していたんでしょうね。
だって、鰹出汁の味、美味しいと思えないのに、我慢してましたからね。
なんていうか、いらないえぐみというか酸っぱさみたいな感じが鼻につくというか、コクだなんて思えませんでしたよ。
鰹出汁をやめた当初はこれがないと物足りないと感じていたのだろうか、と自分でもよくわかりませんけども、慣れたら本当に、こんな味はない方がスッキリしていて美味しいと感じます。
次に日本へ帰る時には、ヴィーガナイズをお願いして受け入れてもらえる場合は、きっちり出汁からお願いしようと思います。
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