食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

デイライト・セイヴィング・タイム、夏時間が始まりましたよ

本日、三月十四日は我が家のある北米東北地帯はスノーストームです。仕事を終えて帰ろうかなーと外を見たら、午後から細かい雪が降り続いていたのが、かなりしっかりと積もり始め、うちの最寄りの駅を降りたらば、すっかり雪景色、いや、ストームでした。

今朝家を出るときには、だいたい1メートル四方くらいしか雪が残っていなかった道路側の庭(冬中積もっていた雪が徐々に溶けて減っていたのです。)も、すっかり新雪に覆われまして、景色はすっかりひと月前に逆戻り。。。

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毎年そうなんですけどね、

春が来そうだ、と思うとスノーストームが来て、ああ、春はまだ遠いんだった、、と。

 

まだまだ本当に冬は終わっていませんけれど、それでも春を感じる(時もある)この時期に、デイライト・セイヴィング・タイムに切り替わります。

下記はおととい書き始めた「春」のお話です。

 

夏時間の始まり

 

3月12日、日曜の早朝(2時でしたっけ)に、北米の時計はみんな1時間早まり、朝起きると、昨日までの目覚まし時計で6時に起きても、携帯やパソコンでは7時になっている、、、という、睡眠時間が1時間減る春の1日です。

 

これ、日本に住んでいる家族や友人にいくら言ってもわかってもらえないのです。

「ふ〜ん、時計ずらすんだ〜、面倒臭いね〜、で、話変わるけどさ、、、、」

という感じです。

 

日本と私の間の、時差が1時間縮まりますからね、大事だと思うんですけれど、向こうにいる人たちには大した問題ではないらしい。

 

でも、私がうっかり時差を忘れてメールやメッセージを日本時間の夜中の1時に相当する時間に送ってしまったら、アラーム音で眠りが妨げられてしまう、、、というのが、ちょっと緩和されるわけですよ、1時間だけですけれど。

 

実際に生活する上では、昨日までなら薄暗くなっていて「あああ、1日が終わった、ああああ、疲れたねええ、、あああ、もう夜だよ、早くご飯食べて片付けて明日の支度してちょっとくらい寝る前にリラックスしたいのに、あっという間に夜中になっちゃったよ」

というのが、「あれ、今7時だけど、まだ明るいよ、なんだか夕方っていうよりも、午後って感じよね、なんだかまだまだ一日が続いてる感じがして、エネルギーも湧いてくる気がするねえ、じゃあちょっと今から出かける?」

なんていう感じに、気持ちがシフトします。

 

そういう単純なのは私だけか?とも思いますが、でも実際に、この時計を1時間ずらすことで、人間のリズムはかなり崩れるというか影響を受けているようで、当地の知人友人の中には、「デイライト・セイヴィング・タイムに切り替えた後一週間は眠りが浅くなる」とか、疲れやすくなる、とか、何かと体に堪える、って言います。

 

ついこないだ14時間の時差と片道合計で20時間ほどの太平洋横断の旅をしてきた身には、1時間くらいで何を言ってるんだろう、という感じで、片腹痛いよ、と思いがちですが、でもやっぱりそういうのはあるらしくて、時計をずらす年に二回の週末明けには、交通事故が増えるんだとか。

 

私個人としましては、体に不調をきたすとか、眠れなくなるとか、そういうことは全然なくて、それよりも時計を切り替えた後は、夕方暗くなる時間が1時間遅くなりますので、それが何より嬉しくって。。。

 

仕事を終えて表に出るのが夕方5時なんですけども、これが、クリスマスを乗り越えてしばらくすると、日に日に5時が薄明るくなり、三月のこのくらいの時期になると、時計を1時間遅らせるのでググッと明るくなり、そうすると「もうすぐ夏だ、もうすぐだ、もうすぐだ〜」とワクワクしてくるのです。

 

とはいえこれを書いている現在の気温はマイナス9度ですし、明日はどうやら天気予報によると 25〜35センチのスノーストームになるらしいです。(追記:この時点では翌日に予報されていたストームですが、一日半遅れて来ました)

 

毎年三月四月になると、春だ春、冬が終わるぞ、終わるぞ、、、とみんなワクワクして落ち着きがなくなるんですが、四月の終わりぐらいに一回ドカ雪がきたりするので、まだまだスノーブーツや滑り止めのスパイクを仕舞い込んでしまうのは早いのです。

 

でも、やっぱり日照時間が長くなるだけでも、春を感じる昨今なのです。

 (追記:今日の時点ではスノーストームでお日様を感じませんけれども、それでもやっぱりこれ、春のスノーストームですよ。何が違うんでしょう、、そうですね、夕方5時半過ぎてるのに真っ暗じゃない、ってことでしょうかね。)

 


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カノウユミコさんのレシピと土鍋

日本に帰省したらぜひカナダに持って帰りたいものが一つありました。

日本のレシピの本です。

 

ネットであちこちで目にしていて、気になっていた方がいらっしゃったんです。

それは、カノウユミコさん。

 

随分前から活躍されている方のようなのですが、私がお名前を目にして気になり始めたのはここ1年くらいのことです。

やっぱり野菜の料理のアイデアを探していたら出会う方みたいですね。

 

何冊も本を出していらっしゃるようなので、どれがいいのか、どれもいいんでしょうけど、全部買ってもしょうがないだろうし、だいたい世間の評判が良いからと言っても、自分が使いやすいかどうかはまた別の話です。

 

ということで、日本で買って来たのはこちら。

 

そして、試しに作ってみたのは、春菊と酒粕のグラタンです。

 

酒粕好きですからね。笑

 

春菊も好きですけど、春菊はいつも鍋物にパッと入れてがっと食べるだけで、特に他に使い方というのもなく。

うちの近所の中国スーパーでは両手に抱えきれないほどの束で売っているので、これを使い切るのは苦労していたんですが、今回のこのレシピだけで半分は使いましたね。笑

 

レシピは二人分ということなんですが、うちは私も夫もたくさん食べるので、多分日本のレシピの二人ぶんではたらないだろうと思って2倍量で作りました。

余りましたけど。笑

別のおかずも作りましたしね、比較的しょっぱいと感じたせいもあってたくさん食べられなかったというのもあります。

 

調理中も、春菊のいい香りがして、夢心地でしたよ。

いつも作っているキャセロールには炭水化物を入れて一皿でご飯が完結するようにやっているのですが、カノウさんのレシピだと「おかず」になります。

味噌と塩が入るので、レシピ通りだと私にはちょっと塩分がきつい感じがしました。(カノウさんが使っている味噌と私が使っている味噌が同じではないから、そういうことになるのかもしれませんね。)

次回は塩分控えめで作ってみたいと思います。(うちの味噌の場合、塩は入れなくて平気。)

 

他にも春菊を使った美味しそうなレシピがいくつか、それ以外にも里芋とか大根とか、野菜が色々と面白いことになっています。

 

こちらにいると、「じゃあこれ作ってみよう!」と思い立ったらわざわざアジア系の食材店まで行かないといけない(し、行ったとて鮮度の良いものがあるとは限らない)のですが、それでもあれこれ作ってみたいので、週末に一品か二品作って楽しめれば、、と思います。

 

土鍋でご飯

もう一つ、日本ではご飯を炊くために小さめの土鍋も買って来ました。

 

これが重たいのなんのって。

 

預け入れ荷物に入れて割れてしまってはシャレにならないので、機内持ち込みの荷物に入れましたが、乗り継ぎの時間が4〜5時間ある場合、やっぱり椅子にずっと座ってるんではなくて、ウロウロと空港内をうろついたり、気が向いたら市内に出て時間を潰したっていいくらいですが、この土鍋のせいで今回はじーっと空港の椅子に座って本読んでましたよ。

ちょっと動いてみましたけど、やっぱり重いんです。

 

そうやって持って帰って来た土鍋。

夫には「君と僕とはプライオリティーが違うね」と笑われました。

そうですよ、こちとら食いしん坊ですから。笑

 

先日、やっと待望のご飯を炊いてみました!

 

うちはガスじゃないんで、電気の調理台でどこまでできるのか、、、というのと、ちょっと夕飯の支度を始めたのが遅かったので、電気で時間がかかっちゃうのは嫌だったので、卓上コンロでやってみたのです。

 

それがいけなかったのか。

卓上コンロの上に土鍋を置いて、説明書にあった「弱めの中火」ってこれくらいかなあ、、、とあたりをつけて調理を開始。

 

その日は帰国初の週末でしたので、待ちに待ったカノウユミコさんのレシピも一つ試したくて、そんなわけでご飯への集中力はなく、「中火で15〜17分と書いてある」と適当に時間を図り、20分くらいしたところで「じゃあ止めて蒸らしにすればよかろう」と火を止めてしまったんですが、しばらくして蓋を開けたらコメはまだ生煮えでした。

「弱めの中火」がどれくらいなのか、正確なところは知るすべもないのですが、私の卓上コンロの中火の弱めよりは強いのではないかと。

 

説明書をもう一度読みましたら「鍋の蓋の隙間から湯気が勢いよく出て来たら、、、」という見極めどきについて書いてありまして、最初に説明をきっちり読んで把握しないで使い始めちゃいけないなあと反省。

 

生煮えだと気がついてから再度火を入れて、今度は湯気が出てくるまで待って火を止め、10分くらい蒸らして食べました。

宣伝にあるような素晴らしい美味しさのご飯ではありませんでしたけど、失敗してやり直したご飯だとはわからない炊き上がりでした。

 

電気調理台は、希望する温度まで上がってくるのが遅いので、ガスで調理する場合の時間の目安は一切あてになりませんけれど、試行錯誤して使いこなせるようになりたいものです。

 

 


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エア・カナダの特別食

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今回の旅では、エア・カナダを利用することにしました。

できれば日本の航空会社を利用して、日本経済を支援したいとも思いますが、一般庶民にはチケットの価格が比較的財布に優しいところがやっぱり魅力的に感じられ。

 

あと、アメリカ経由は極力避けたかったんですよね、面倒だから。

あの45代目がムスリム諸国の国民に関してとんでもなく迷惑な命令を下すことなんかはもちろん事前に予測していませんでしたが、そんなことがなくったってアメリカへの出入りは時間がかかるし嫌な思いをすることも多いですから。

 

というわけで、エア・カナダの特別食です。

私はヴィーガンですから、Strict Vegetarian を希望しました。Veganのことを Strict vegetarianっていうの、あんまり好きじゃないんですけどね、まあここでゴネても仕方ない。

乳製品や卵を食べる人は、Vegetarian Lacto-Ovo です。

 

実は私が座った席のお隣のカップルは二人ともそれとは別の特別食を召し上がっていたようで、なんなんだろう、とても気になるなあ、と思っていたのですが、実際なんだったのかは解らずじまい。

席に着席した直後、一般食がチキンのなんやらとビーフのなんやら、というのをメニューを見て知った彼女が「私やっぱりこのチキンを食べたいなあ」と言っているのを小耳に挟んだんですよね。

その時は彼女も特別食の人とは知らなかったので、ああこの人はFAが食事を配りに来る前に何がいいかすでに決めてるんだなあ、と。

 

食事の時間がやってきて、実際に特別食を受け取った時に彼女、「これじゃなくて、チキンに変えてもらえますか?」と聞いていました。

 

事前に申し込んだ特別食ですからね、当日「やっぱりチキンがいいな」って言われても向こうは余分なんかないんじゃない?と思いましたらやっぱりFAが「もうこれで手配しちゃってるので、余分はありません」と却下してました。

でも、特別食を要求しつつも、その時のチキン食でもオッケーだったというのは、どういう特別食だったのでしょうか。

 

ヴェジタリアンじゃなかったことは明白ですね。

 

では、特別食というのは、他には何があるのでしょう?

というわけで、自分の食事についていた札をもらってきましたよ。裏側にはあらゆる特別食がずらずらと書き連ねてあります。たくさんありますよ〜。

 

エア・カナダの特別食リスト

丸ごと書き写すとこんな感じです。

 

Asian Vegetarian

Baby

Bland

Children

Diabetic

Fruit Plate

Gluten intolerant

Hindu

Kosher*

Low Calorie

Low Fat

Low Salt

Muslim

Non Lactose

Vegetarian Oriental

Strict Vegetarian

Vegetarian Lacto-Ovo

 

 *Kosher mealのみフライトの24時間前までに申し込んでおく必要があるようです。詳しいことはエア・カナダにお問い合わせあれ。

 

日本での外食では「ヴィーガンなんですけど」とあたかも世界中で一番面倒くさそうな要求をしてるような気分になりましたけど、このリストを見て見たら、そうですよね、世間には宗教上の食事制限のある人もあれば健康上の食事制限がある人もいて、子連れもいて、食べるっていう場面ではいろんな事情が入り混じるのです。

お店の人に理解していただいて、ちょっと融通をきかせてもらいたい人たち、たくさんいますよね。

 

さて、リストに話を戻しまして、、、

 

Asian Vegetarian と Oriental Vegetarian との違いってなんだろう?ととても気になります。単なる重複した情報だったりしそうですけどね。

Blandって、英語では味が薄すぎたりしてナンジャコリャ、っていう場合によく使う形容詞ですけれど、そんな食事を求めるって一体??とこれも謎なんですが、フランス語の表示では semi-liquide(液体に近い状態)て書いてありますから、消化に良いってことなんでしょうかねえ?不思議ですね。

 

お隣の彼女が要求していた特別食は、きっとGluten intolerant もしくは Non Lactoseか何かだったのかもしれませんね。

きっとそのフライトの普通食はテリヤキチキン(チーズやクリームが入ってない)とご飯(グルテンフリー)だったんですよ。 多分、、、。知りませんけど。笑

 

さて私の場合は、肉も魚も乳製品も卵も、動物性のソースや出汁も入っていなければなんでもいいので、 Asian Vegetarian もしくは Oriental Vegetarianが何なのかがわかれば、それでもいいかも。面白そう。

 

 

エア・カナダの特別食のセレクションはサイトでも見られますが、それぞれの食がどう言ったものなのかは一切説明されていません。

それを要求する人はそれくらいわかってろ、ってことなのかもしれませんけどね。

でも、私が精進料理や台湾素食しか食べられない人(玉ねぎや生姜がダメ)だった場合、私は一体OrientalなのかAsianなのか、どっちなのかしら。

 

興味のある方はエア・カナダに電話してお問い合わせください。

 

いずれにせよ、機内食には文句を言う人もたくさんいますし(まあ気持ちはわかりますが)あんなものは食べやしないと言う人も結構いますが(私は食事を飛ばすことだけはできません、お腹が減ってはたまりませんから)、地球温暖化の進む現代で、空の上を飛びながら食事をさせていただけると言うのはありがたいことです。

 

そのうち、飛行機での移動なんかできなくなる時代がやってきたって不思議ではないですからね。

 

 

 

 


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日本での外食 その3

材料を確認したのに肉が入っていたおにぎりのこと 

確認したつもりだったのに肉が入っていて、びっくりしたことが2度ほどありました。

おにぎりを買った時がその一つです。

 

「ねぎみそ」というのが目につきまして、梅とか青菜のおにぎりばっかりじゃなくて、ちょっと目先の変わったものも食べてみたいな、、と。

でも、味噌系の具には肉が入っていたりしかねないかも、と思ったので「ねぎみそには何が入っていますか?」と質問してみたのです。

売り子さんの反応は「え?。。。。って、ネギと、みそ、、、」

という、なんとも眠たげで「何を聞いてるのこの人?」とでも言いたげなもの。

 

ああそうか、ネギみそって書いてあるってことは、肉はないってことなのか、そうか、肉が入ってたら自慢げに「ネギ入り肉みそ」とでも呼ぶのかもな、、、と思った私は、そのネギみそのおにぎりを注文しました。

顛末は目に見えてますね。

 

一口食べたら甘いひき肉入りの味噌だったのでした。あーあ。

 

聞く時に「中に何が入っていますか」では聞き出しきれないものってあるようなんですよね。

 

「中に肉は入っていないでしょうか?肉が入っていると食べられないんですよ。」

と、ちょっとしつこく言うべきだったな、と反省。

 

入っているもの、と聞かれた時に思い出せなくても「これ入ってたりしないよねえ?」と指摘されたら思い出すかもしれませんからね。

 

しかも「入ってると食べられない」と言うこちらの事情を一言付け加えたら、「あ、どうだったっけ」ともう一息脳みそを回転させて考えてくださるのではないかなと。

 

やる気がなさそうな店員さんでしたけど、煩くしつこく食い下がってる人の事情を知ったら、嫌々だとしても、もうちょっとは考えてくれるだろうと思うのですが、どうでしょうか。

 

これは、居酒屋で冷奴を注文した時も同じ。

冷奴を注文した私は「これは豆腐だから、動物性食品とは関係ないもの」と無意識にタカをくくっていたんだと思うのです。

でも、冷奴に鰹節をどかっと乗せて出すのがこの店の冷奴スタイル、、、もしかしたら多くの居酒屋でそうやって出してるのかも。

こちらがヴィーガンだなんてこと知らないお店の方は、もちろん鰹節をどかっと乗っけてくれます。

注文する時に「私はヴィーガンで、動物性食品を食べられないのです。冷奴には何か動物性食品が入っていますか?何が乗ってますか?」

ときちんと確認すれば、たとえお店の人が鰹節=動物性食品、と認識していなくても、「肉は入ってませんよ。上にはネギと鰹節がかかってますよ」と言ってくだされば、そこで「鰹節を乗せないでください」と言えば済む話です。

 

向こうも無意識ならこちらもぼーっとしていて意識が働いていなかったわけですが、ヴィーガンなのはこちらなのだから、自分でしっかり気をつけて、注文する間はもうちょっとコミュニケーションに努めなければいけませんでしたね。

 

「肉」とは一体なんなのか。「さかな」は野菜なのか。

肉を食べません、とハッキリ言って、厨房に聞いてもらって、この一皿だけは肉が入ってません、ときっちり断言されたのにハムが入っていたこともありますので、コミュニケーションを頑張っても、あちら様が「肉というのは生肉の薄切りやミンチのことであって、ハムとかベーコンは、肉ではなくあくまでもハムやベーコンなんだ」と思っている場合は、どうしようもないんですけれど。

 

もう30年近く前に、日本に住んでいた時、イギリス人の友達(ベジタリアン)が東京に遊びに来てくれた時、レストランで「ベジタブル・スープ」には肉は入っていないということをしっかり確認した後で注文したのに、ソーセージがプカプカ浮いた「ベジタブル・スープ」が出て来て、友人はビックリして「肉は入ってない、って確認しましたよ?」と。

それに対するウェイトレスの女の子の反応は「え?これは、ソーセージですけど?」

あの時、そうか、日本では肉って言うだけでは肉を全て網羅できないのか!

と目が醒める思いでした。

 

あの時、怒りまくる友人をなだめつつ、厨房に乗り込んでいき(友達が。私は後を追って行った。)「肉の入ってないベジタブル・スープを注文したんだから、肉の入ってないベジタブルスープを!」と(私は通訳)言った時の料理人のおじさんの反応も

「いいですよ、ソーセージ取り出してあげましょう」(それじゃ意味がないんです!と言ったら、びっくりなさってましたけど。)

 

あの時、怒ってる友人とよくわかってないレストランの人たちとの間で「これはかなり意識のあり方がすれ違ってる」と実感したうら若き乙女だった私。

 

あの記憶が蘇ってくるような、ハム入り「肉なし」体験でした。笑

 

 

ハムやソーセージはさすがに肉でしょ、と笑ってる人の中にも「ヴェジなのよね、じゃ、魚は大丈夫よね」と言う方もいらっしゃいます。

 

魚、それは陸上を歩く四つ足じゃないですけれど、殺されるまでは生きていた動物ですので、私は食べないんですよ、とはっきりさせなければいけません。

 

そんな会話の中で、

「では、ワカメは大丈夫ですか?」

なんて聞かれたりもしましたよ。 

牛や豚は食べない、レタスは食べる、と言う区別がわかるのに、魚は食べない、ワカメは大丈夫、と言う区別が曖昧なのってやっぱり水面下にいるものは遠くにいてエキゾチックなんでしょうか。

 

まあ、これは日本がどうこう、って言う話じゃなくて、去年ニューファンドランドの海辺の食べ物屋さんで「ヴェジなんですが」と言った時に「ターキーサンドイッチならあるよ」と言われたこともありますので、普段ヴェジに対応し慣れてない場合は食べ物という大きなカテゴリーの中で、何が食べられるものと食べられないものかの決め手なのかわからない、と言うことなのかもしれません。

 

料理屋の方に「忙しいのに細かい注文してきて面倒臭いわね」という気持ちになってしまわれると大変やりにくいのですが、こちらが注文をするぶんには、相手がよくわからなくて質問してくれるのに、面倒くさいわね、という態度に出てしまっては目標(ヴィーガンな食べ物を作っていただく)に到達できませんので、こちらは焦らず、いくらでも質問に答えて感謝の気持ちを表明する、それを心がけました。

 

なんだか、ヴィーガンになって以来、徐々に仏教の教えみたいなものに気持ちが寄り添っているような、そんな気がしてまいります。笑

 

日本での外食の話、多分もうちょっと続きます、、、  


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日本の食パンスタイルのパンを焼きました。

今日はちょっと日本の話を一休み。

 

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普段週末には翌週食べる分のパンを焼いています。

 

食べるのは主に夫で、主にサンドイッチなどにしているので、いわゆる食パンのように、スライスして食べやすいものをなるべく焼いていますが、今まで実は、パウンド型で焼いていまして、いわゆる山食っていうスタイルですが、日本の食パンに比べるとかなり小ぶりな感じのものでした。

 

だいたいそれをスライスして、二枚でサンドイッチを作って持っていくのが昼食にちょうどいい感じなんです。

 

今回、日本の実家に帰った時に、むかーし昔母にあげた「プルマン」の型をもらってきまして。

母はもう最近はそんな大きなパンは焼かないから使わない、と言いますので。

確かにこのプルマンで焼くと、日本でいうと二斤分焼けるのです。

それは確かに母と父の二人で食べるには大きいかも。

 

日本の食パンって面積を比べると、北米の食パンよりも実際大きいのですよ。

 

北米で、いわゆる日本のヤ*ザキの食パンみたいな袋に入ってスーパーに並んでいるやつは、ワ*ダーブレッドなどが有名どころでしょうけれど、ああいう袋入り、袋のサイズは日本の一斤よりもうんとたくさん入っていますけど、一枚のサイズはかなり小ぶりで、それがたくさん連なって、長細い袋に入っています。

 

そういうわけで、北米の食パンでサンドイッチを作ると、日本のサンドイッチよりも実は小さめになります。

 

まあそんなことはどうでもいいのですが。

ものすごく久々に、プルマンでパンを焼きました。25年ぶりくらいでしょうか。

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いつものレシピ*ですが、型がいつものより大きめなので、カサを増やして焼きましたら、だいたいぴったりに焼きあがりました。(一つだけ角がしっかりピシッときませんでしたけども、25年ぶりでレシピの量も目分量でやったのですから、自分としては満足です。)

 

冷めたらスライスして、明日の朝夫が使った後は冷凍庫に入れて保存します。

 

焼き時間を適当に長くしてみましたけれど、型から出したら底の部分がもうちょっと焼き足らない感じでしたので、型から出してクッキーシートに置いた状態で375度で10分ほど焼き足しました。

 

レシピの量は1,5倍にしてみましたが、焼き時間を5割り増しにはしなかったんです。

5割り増しはさすがに長すぎるだろうと思ったのですが、それくらいでちょうどよかったかも。

 

1,5倍のレシピ、水の量は途中で大さじ2杯くらい足しましたので、水だけ1,5倍プラス大さじ2というふうに覚えておきましょう。

 

*いつものレシピ、と書きましたが、いつも焼いているのは『カリフォルニアばあさん』ことチブリッツさんの「良いタネ」のレシピです。

本当にいつもお世話になってます。

 

 

 プルマンのスライスはいつものより大きいですから、いつも通りにサンドイッチを作ったらちょっと大きめのサンドイッチになります。

気持ち薄めにスライスしましたけど、面積が大きくなるから、具の量もマヨネーズの量も比較的多くなってしまいますからね。

 

夫が食べ過ぎで太ったりしないといいんですけど。笑 

 


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