食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

溜め込まない、でもゴミにしない、そんな暮らし

夫のごちゃごちゃの部屋の話を、恥ずかしげもなく先日かいてみましたが。

私も夫も、基本的には物を大事にするタイプです。

 

二人とも割と似たような「無駄はいけない、贅沢はいけない」みたいなことを親に言われて育ったので、ホイホイ買い物して物をたくさん家に持ち込むタイプではありません。

食べ物を捨てるのもものすごく抵抗があるので、残り物をゴミ箱にざざっと捨てるなんてことはせず、タッパに入れて翌日弁当にしたり、とにかく無駄はなるべく避ける。

 

職場にやってくる人々(9割以上がウェルフェア、日本でいう生活保護受給者)よりも私の方がよっぽど食べ物を大事に扱います。

 

食べ物は何年も溜め込むということはできませんので、我が家の食料在庫量と消費のペース、割といい感じのサイクルができていると思うのです。

 

買ってきた食材は冷蔵庫やパントリーに入れておいて、一週間なり10日なりの間に使い切ります。(以前は貴重な日本の食材を大事に大事にとっておいて賞味期限が切れることが多かったのですが、最近はそう言うことも減りました。もちろん賞味期限が切れたって食べてましたしね。)

 

野菜クズはうちにあるコンポストに入れるのでゴミは出さず、缶やら箱などはリサイクルに出しますが、ゴミそのものは割と少ない方だと思います。

 

全くゴミを出さないというわけにはなかなかいかないんですけどね。

 

買い物に行くときには店がくれるレジ袋は受け取りません。

 

北米でもレジ袋は5セント課金されますが、お金の問題ではなくて、こういう不要なビニールのゴミを自分の家から出したく無いという理由です。

でも、こちらの野菜は基本的には量り売りで、細かいもの(インゲン豆など)や傷がつきやすいもの(ズッキーニ、ブロッコリなど)はやはり薄手の小袋に入れて買ってしまうので、そういった薄くて小さな袋がたまりやすいです。

 

この袋、毎回もらうのはゴミが増えるので、再利用(以前使ったものを持って行ってその袋に野菜を入れて買う)しますが、薄いのでたまに野菜の軸とかヘリに引っかかってびりっと破れてしまうこともあります。

また、店側がラップに包んだりトレーに乗せて上からラップした状態で陳列してあったものは、そのトレーやラップも家に持ち込んでしまうので、これはゴミになります。

日本ほどきっちり包装されてはいませんけど、それでも包装された野菜ってこちらでも登場し始めて久しいんです。

大手のスーパーなんかでは袋入りの野菜やラップされた野菜を見かけることが増えましたので、なるべくそう言う店では買い物をしません。

 

ちなみに、日本のスーパーでは、発泡スチロールのトレイを回収してくれるところが結構ありますが、あれ、どうしてるんでしょうね?

私はあれはリサイクルしてくれてるんだろうと思ってたんですけど、発泡スチロールってリサイクルされるプラスティックの一番最後の段階にあるので、使い終わった発泡スチロールはリサイクルされずにゴミになるんです。

最初はそんなの信じられないと思って、しつこく発泡スチロールのトレイやカップなどをリサイクリングの容器に入れて出してましたが、毎週それらは容器の中に取り残されて、回収されることはありませんでした。

日本ではリサイクルされているのに、と言ったら、友人知人みんなして、嘘でしょ、それはないでしょ、どうやってるのよ、どこでやってるのよ、と。笑

そう言われてみれば実際に日本のリサイクルがどうなってるのか知らないと気がつき、スーパーでは回収した後どうしてるのかもはっきり知らないと。笑

どうなってるんでしょうね?

 

台所以外では、本やら洋服類がたまにゴミになりますね。

本はなるべく買わずに図書館で借りるようにしているので、あまり増えることはないのですが、それでも昔もらってしまった古本類が地下に何箱かあって、これらを全部本棚に綺麗に入れるのはなかなか難しい。

本を捨てるのは誰しも嫌なようで、うちにある古本の一部は、知人が捨てたくて、でも捨てきれないのでもらってくれと持ち込まれたものだったりします。

 

読んでしまったらどんどんリサイクルするか、人にあげてしまいたいんですけど、知人も友人も基本的に本をふやしたくないという気持ちは共通しているので、読んだら返してくれるんですよね。

 

ここ数年、街のあちこちにちょっとした本棚が設置されて「欲しい人は持って行ってください、返さなくてもいいし、別の本を寄付してくれてもいい」と言うような、リサイクル図書館が出没しているのですが、みんな自宅にある本を捨てたくないけど処分したいと言う気持ちは同じなんですね。

 

洋服は、本当に滅多に新しいものを買わない夫婦なんですが、着古してシミがついてたり擦り切れてきたものは、雑巾にしたり、綺麗な部分だけ切って取っておいてクッションを作るとか何かを作るときに使用したりします。

でも、取っておいた古布にぴったりな用途が見つかるまで時間がかかることも多いので、結局古布をたんまり入れたケースが二箱ほど地下に置いてあります。

 

ボタンやジッパー、リボンなどなど、買うと結構割高なものも、古着から切り取って箱に入れてあります。

裁縫をガンガンやるわけではありませんので、こういうものを収納しておくスペースが勿体無い気もするのですが、地下ですので、普段は目に入らないのでまあいいか、と。

 

こう言う習慣は、祖母がやってるのを見てなんとなく身につけたんですけどね、最近は、布を買って来たりボタンを買って来たりして何かを作るよりも新品で買う方がうんと安いから、馬鹿らしいかな、と思わなくもないんです。

でもね、まだまだ痛んでもいない壊れてもいないものは、再生させてやりたいと思うし、新しいものって古いものよりもペラペラだったり安っぽいものが多いので、あんまり買いたくならないんですよね。

 

買い物って、バーゲンだの安売りだのお得情報だのを必死に追っていくら得した、なんて頑張るよりも、しないほうが出費は俄然少ないですからね。

 

そう言うわけで、我が家には使い道のはっきりしない布切れ、ボタン、木切れ、ねじ、ジッパー、などなどが結構溜まっています。でもちゃんとそれが便利に使われる時は来るんですよ。

 

夫の散らかった部屋にも、そう言う心意気で捨てられなかったんだろう釘とかボルトとナットなんかも転がってましたので、こう言うのはきっちり仕分けしてどこに何があるかわかるようにしておかないと、せっかくとっておいてもいざこれが有意義に使える場面が訪れた時に、どこにあるかわからないから無駄になるんだよ、とちょっと言って見ました。

まあ、言われなくても本人もわかってるんですけどね。

 

きちんと入れておくシステム、工夫が必要ですね、やっぱり。

普段の生活の中で、うまく回っていかないと、物が溢れてごちゃごちゃになって、大変なことになりがちですからね。

でも、何でもかんでも捨ててしまって、問題を人に押し付けるような解決手段は取りたくない。

ゴミを減らす努力は、これは省エネや省資源と同じように大事なことですよね。

 

本は、もうちょっといい季節になったらガレージセールならぬ、ガレージ・無料セールを開催しようかと思っています。 

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うちの裏庭の、雪解け水が大きな水溜りになると出現するカモ夫婦です。まだ地面が凍っているので、雪解け水が地面に吸収されないのです。でも確実に春です。

 


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タイ風インゲン豆と豆腐炒め

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先週の日曜は、割と天気も良くてポカポカ陽気でしたので、川べりの公園に行ったら、結構散歩に来ている人がちらほらと。川の氷もかなり溶けて来て、雪解け水がガンガン流れる川の上を、氷のかけらが流れていました。

 

辛いものが食べたくなったので、タイ風の炒め物しました。

Phat Phrik Khing with Tofu and Long Beans というもの。

ブログのタイトルにはインゲン豆と書きましたが、実際は長細い豆で、こちらのスーパーでは「長い豆」呼ばわりか、中華系スーパーなどでは「vegetable」としか描いてくれていない(中国語表示がある商品もあるが、無いものも結構多い)ので、本当のところなんなのかは不明です。

ちょっと硬めのインゲン、、っていう感じです。

日本の十六ささげがこんな形なので、十六ささげなのでしょうか。

 

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野菜炒めにちょっと手がかかった程度なので、仕事から疲れて帰宅した後の夕食に向いてますね。

オリジナルのレシピはこちらを参考にしました。


このサイトのに比べて私のは赤くありませんが。

レシピ通りの種類のレッドペッパーを使わなかったからでしょうね。

うちにあったレッドペッパー(名称不明、それもこれも中華スーパーが何でもかんでもVegetableとしか表示してくれないからなんですが)で代用したので、赤みの分量が少なかったのかな。

でも辛さは小さなペッパーでもしっかりありましたのでピリリと辛くて美味かった。

 

豆と豆腐じゃなくても、別の野菜炒めでも使えるな、と思います。

要は、

  • 乾燥したレッドペッパーひとつかみ(をお湯で戻しますーお湯は捨てます。)
  • ニンニクひとつかみ
  • ネギをひとつかみ(刻んで)
  • 生のレッドペッパーを2本くらい(刻みます。辛すぎるならタネは捨てます)
  • コリアンダー(私は冷凍のを50グラムほど)
  • Makrut lime leaves (タイ料理に使われる緑の葉っぱです)3枚ほど
  • レモングラスの柔らかい部分、大さじ2杯〜3杯くらい
  • Galangalか生姜を大さじ1杯分くらい 

 

まずこれらをすり鉢でペースト状にしておきます。

醤油と砂糖をそれぞれ大さじ1ずつ後で加えるので準備しておきます。

豆腐と豆(は3〜5センチくらいに切っておく)を油を敷いた大きめの中華鍋で順番に炒めてから皿に取り出し、油をしきなおして上のペーストを1分くらい香りが出るまで炒め、砂糖と醤油を大さじ1ずつ加え、そこに豆腐と豆を戻して全体に混ぜ合わせる。

ご飯の上にかけて召し上がれ。

 

とても簡単。

私のすり鉢は小ぶりなので、フードプロセッサーを使いますが、ニンニク、生姜、生のペッパーなどはやっぱりすりつぶした方が美味しい感じがします。

 

ライムリーフとか、家になかったらちょっとレモン汁を入れたりしても味はまとまりますが、やっぱりあると、香りがいいんですよね。

 

私はタイに行ったことがないので、タイの方がこれ見て「なんじゃこりゃああああ!」と思うかどうかもわかりませんが、まあ気持ちだけタイ気分で美味しく食べました。

 

 


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国際結婚という言葉に抵抗あり。

別に結婚記念日でもなんでもないんですが、ふと思い出したので書いて見ます。

 

夫と結婚してから気がついた、いくつかの、違和感を感じさせる日本の言葉

今思いつくだけでもこれだけあります。

  1. 国際結婚
  2. ハーフ
  3. ご主人(奥さん)
  4. 主婦
  5. 海外移住組(永住組)
  6. プライドが高い

 

国際結婚? 国際?

カナダは移民をじゃんじゃん受け入れてきた国ですので、多民族・多人種社会。

ぱっと見で「あなたは**人ですね」と判断することは不可能です。

カナダ人、というのはカナダ国籍を持っている人のことなので、私だってカナダ国籍を取得すればカナダ人。生まれつきのカナダ人じゃないカナダ人、たくさんいます。 

親がどこかから移民して来てこの国で生まれた人は、肌の色なんか関係なしにカナダ人です。

ぱっと見が中国人だろうがインド人だろうが黒人だろうが、話を聞いて見たらおじいちゃん、ひいおばあちゃんの代からカナダ人、っていう人たちもゴロゴロいます。

 

なぜか日本に住んでいる友人には「カナダ人=白人」という思い込みも結構あるらしくて、いやいや、カナダ人というのは人種じゃなくて国籍の問題だから、アジア人も中近東人も色々いるよ、と説明するのですが、なかなかピンとこないようです。

 

多国籍、多民族の人々が共存するというと、日本語では「国際的だね」なんていうのかもしれませんが、そういう言葉って普段私たちは使いません。

空港にタクシーで行くときにInternational Flightだから、、って運ちゃんにいうくらいしか使わないような。(他にももっと使ってるかもしれませんけど)

よく使うのはMulticultural(多文化)とか Divers society(色々混ざってる社会とでもいう感じ)とか。

どちらかというと、Internationalってやっぱり多国間の国家レベルのことだったり、世界中をまたにかけたビジネスのことだったり。

だから、人と人、という個人レベルの契約である結婚に「国際」がつくのって違和感を感じます。

別々の人種のカップルを指して、敢えて「この人たち別人種だ」と指摘したい場合は(それもちょっと失礼な感じですけどね)interracial coupleと言います。

 

ちなみに、日本語では「外人」って言葉がありますが、この言葉は昔から嫌いでした。

最近では日本に滞在した経験のある人が面白がって「私はガイジンだから」なんて使っているのを耳にしますが、うわー、やめて〜、と思いますよ。笑

私は北米に住んでいて、自分を「ガイジン」だと思うこともありません。

日本人、アジア人だ、という意識はありますけれど、私の国籍なんか国境越えるとき以外誰も気にしちゃいませんし。

 

ハーフって、、

結婚したばかりの時、日本の親類にやたらと「次は子供だな」と言われたんですが(余計なお世話ですが)そのときに「ハーフの親戚ができるの、楽しみ」なんてことを言われたこともあります。

子供はいませんけれど、もし自分に子供が生まれたら、親戚からハーフ呼ばわりされるようになるのか、と生まれてもいない子供を哀れに感じましたよ。 笑

 

ご主人(奥さん)

日本語で結婚相手の男性のことを意味する言葉を探してみると、大体が「家の主」「家族の長」という立場であることを意識させるような言葉なのですね。

まあそれが歴史上の事実だし、現在もそういうことなのでしょうけれど、これがとても違和感を感じます。

自分のことを奥さん、と呼ばれるのも、ぞわぞわぞわーっと寒気がします。

実際に日本でお付き合いのある人たちは個人的な友人と家族、親戚だけなので、私を捕まえて「奥さん」っていうのは、遠い親戚のおじさんに一度言われただけで今の所済んでいます。(そのときに寒気がしたんですが。笑)

私はこのブログでは「夫」で落ち着いてます。

たまに結婚相手もしくはボーイフレンドのことを「相方」って書いてるブロガーさんをお見受けしますが、この方達も同じような発想なのかなあ、なんて思いますが、私は漫才師じゃないので相方っていうのはなんか違うなあと。笑

口が腐っても「主人」なんて言いたくない(ここで言ってますが。笑)

困るのが、他のブロガーの方のブログにコメントしたいときなどに、その方の結婚相手の方の話だったりしたとき。

日本語の丁寧な単語として「ご主人は、、、」と書くのが常識的な文章なんだということはわかっています。でもやっぱり言葉として「ご主人」って好きになれないのです。

個人的な好みの話なんですけどね。

 

主婦?私は主婦じゃありません。

これは、母に一度言われて、おおおお、そういう風に見られてるのか、と思ったんです。

母は別に深い意味を込めて言ったわけじゃないですけどね。

家庭内で家事全般を一気に引き受ける人、っていう意味ですよね。

で、それが日本の場合は女の人であると。だからたまに男の人が「私は主夫です」とか言ってたりします。

私は、家事を一気に引き受けてませんので、主婦ではありません。

子供がいると、やっぱりお母さんが子供の世話の大半をこなすことになって、そうすると洗濯も掃除もご飯の支度も、、とかなり比重が女性に偏ってくるから、女性がほぼ全てをこなす、、という話になるんでしょうけどね。

私は、結婚してますけれど、夫もご飯を食べるし洋服を着るし部屋を汚す(私の何倍も)わけなので、家事全般を私一人に押し付けようなんてことは考えていません。

私の方が食べ物に執着心が強いので、料理する頻度は私の方が多いですけれど、あとは二人とも家事をやります。

毎日のことですからね、お互いに助け合わなきゃやってられません。

 

海外移住組(永住組)

会社に派遣されて北米とかヨーロッパとかに5年、10年など期限付きで生活している、いわゆる駐在の人たちと区別するための表現みたいですよね。

それにしても「組」って。。。

私は組に入った覚えはないんですけどね。笑

カテゴリー分けして名前つけることに意義はあるのか、、ないような気がしますけど。

 

 プライドはもともと高低つけるものではないはず

直接言われたことはないのですが、小耳にしたことがあるのは「帰国子女は海外経験があるからってプライドばっかり高くって、、」とか、そういうふうに「海外経験=プライドが高い」という表現です。

プライドっていうカタカナの言葉は、日本語で言えば「誇り」っていうことですけれど、元々の英語は良い言葉なのに、日本語で使われる時にはやっかみを込めた言葉です。(もちろん英語でも too proudとか  false prideとか、否定的に使うことはありますけど。)

誇り高き、、とか、誇りに感じる、、とか、そういう意味で使う言葉が、なぜカタカナだと嫌な言葉になるんだか。

偉そうでやな奴のことなら、傲慢だとか横柄だとか、ちゃんとした日本語で表せます。

偉そうでやな奴が実際に誇り高い(プライドが高い)かどうかは他人には知る由も無いですしね。

ところで、卑屈な人のことはプライドが低い、っていうんでしたっけ?

それも変な感じですね。誇りが低いってことですもんね。

 

 

 

以上、ちょっと抵抗を感じる日本の表現を集めてみました。笑

言葉は生きていますから、こういう表現ってやっぱりその社会を表していますよね。こういう言葉があと10年、20年後も同じように使われているのかどうか、そこら変にもちょっと興味があります。

 

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 今日買い物に行って見つけた冷凍テンペ。近所で手に入ると知って大変嬉しい。でもまだテンペ菌は残っているので、使い切るまではたまには家でも作りましょう。

 

 


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懐かしい日本の味と、過保護な品物

懐かしい日本の、、、

この度の帰省では、実家の母が私と兄が小学生の頃に使っていたホットサンドイッチメーカーを譲り受けて持ってまいりました。もう使わないから、邪魔だと母が申しますので。

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今回は納豆サンドイッチにしてみました。自分で納豆を作っているので、こう言う贅沢な使い方もできますね。納豆はよく混ぜてから置いた方が良かったのか、、、美味しかったのでいいんですけどね。

 

日本への帰省は、年に一度くらいできれば最高ですが、私は今まで、5年に一度とか、ちょっと間隔が狭まって3年とか、そういう感じであんまり頻繁には帰省していませんでした。

 

だって、お金も時間も限られてますから。(よくある話ですが、時間のたっぷりある学生時代はお金が全然なかったり。)

 

毎年日本に帰省してたら有給が足りなくて別の旅行ができなくなります。

年に二週間しか休めないので。(日本以外の国の人たちは沢山有給もらってて遊び放題だという勘違いをされている方もいるようですが、有給がたっぷりの人もそりゃいるでしょうけど私は二週間、仕事が休める週末以外の祝日も年に8日です。厳しいでしょ。しかもこの祝日が土日に被ったって、振替休日なんか保証されてない州に住んでるので、私の職場では振替休日なんかもらえません。)

 

そう言ったわけで、ごくたまに日本に帰る身としては、せっかく日本に帰ったら、日本でしか買えないものや手に入らないようなものを手にいれて、持って帰りたい!

 

という気持ちが昔は結構強かったと思います。(今でも若干ありますが。)

日本の味と、便利さが懐かしいと思っていました。

 

重要だった日本アイテム

そうやって日本からせっせと持ち帰ったものに、

 

三徳包丁(切れる包丁は貴重です)

砥石(切れを保つために研ぎ方も習得しました)

鰹節削り器(もう使いませんけど)

靴下とか下着などと言った小物の洗濯物を干すアレ(正式名称はなんでしょう、うちの母は、蛸の足、って言いますけど。洗濯バサミがたくさんぶら下がったアレです。)

ブラシの部分が小さめの歯ブラシ(こちらで普通に売られてる歯ブラシは巨大なので奥歯の裏側なんかどうやって磨いてるんでしょう皆さん、、、)

折りたたみ傘(それくらい北米でも買えますけど、こっちで買うものは一度使うと骨が折れたり、何かしらすぐ壊れるのです)

日本の食材(海藻類、乾物類、七味とか山椒など乾燥した日本スパイス類。)

 

などなど。

 

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今日はちょっと焦げ目が薄かった。

 

でも、なんだかもう日本で売ってるものを持って帰ってこなくてもいいかな、と今回思ったのです。

あ、食材は別ですけど。(この場合、乾物メインです。生鮮食品は持って帰ることができませんから)

 

便利さはそれほど必要と感じなくなった

例えば折りたたみ傘なんかも、なんか面倒くさてここ数年使っていません。

雨の日に傘置き用のもの(なんていう名称なのでしょう)が入口脇に備えついてる日本と違って、どこかへ足を踏み込んで、傘をたたんだ後、置いておく場所がないし、雨で濡れた傘をカバンや上着と一緒に椅子なんかにおくのもなんだし。

濡れた上着なら椅子にかけておけばうまく乾きますが、傘は広げておきでもしない限り全体に乾くことはないし。

だいたい、日本で買った折り畳み傘の方が質は若干いいかもしれませんけど、どっちみち強風に一度当たるとやっぱりどこか壊れます。

いや、5年ほど前に日本で買った折りたたみ傘、買った時にすぐにさしましたが、その場で強風に煽られ、ホネがメキッと曲がりました。安物だったんでしょうね、1500円くらい払いましたけど。

それくらいの安物ならこちらにだって売ってますので、その傘は日本で捨てて来ました。地産地消ですね。

 

日本の文房具など小物系は「痒い所に手が届く」ものが多く、品質も良く、素晴らしいものが結構多いですが、そういうのがなかなか手に入らないところに身を置くと「なくても済むもの」がいかに多いのかもわかります。

 

どうしてもやっぱり懐かしいから買って帰りたいもの

こちらでも最近は海苔とか、ワカメとか、買えるようになりましたけれど、干し椎茸が、中国産ばっかりなんですよ。(パッケージに日本語が印字してあっても中国産)

 

日本に帰省したら、軽い乾物は持って帰ってこない手はないなと。 

でも今回の帰省では買い物する暇がなくて、干し椎茸のことをすっかり忘れて戻って来てしまいました。うっかりしてました。

 
懐かしい味だけど持って帰らない(帰れない)ものも

日本に滞在中に味わえる日本の旬の味や鮮度の良い野菜類なんかも、こればっかりは持って帰れませんから、いる間だけでも存分に味わって楽しみ尽くそう、と思います。

 

持って帰れないもの、って多いんですよね。

本当に懐かしいものはそういうものだったりもします。

旬の限られた野菜とか山菜とか果物とか山椒とかわさびとか。。。

 

そう考えると、持ってかえることができるものでも、本当に必要なものなのか?と考え始めると、そうでもないものが結構多い。

 

過剰包装、痒いところに過剰に手を届けようとしてる?

 

日本に帰ると、何かと「カナダでこんなの探してもないでしょ」と言われます。

例えば、サランラップは、日本のがきっちりできていて使いやすいのだけど、カナダにあるものは薄くて切りにくくて扱いにくい、など。

 

でもね、久々に日本でサランラップを使ってみて思いましたけど、使い捨てのプラスティックなのにあんなに厚手でどうするんでしょう?無駄ですよ?使い終わったの、捨てるだけなのに、あんなに厚いんですからね、ゴミを減らそうっていう発想はないのか、と驚きました。

 

お土産に、と美味しいであろう(乳製品と卵入り洋菓子)箱入りのお菓子をいただきましたが、これも個別包装がしっかりしてあって、それをまたガッチリした上等な箱に入れて、それを包装紙で包んで、リボンがかかっていて、その上上等な紙袋に入っているのをいただいたんです。

 

過剰包装はやめようよ、っていう運動、日本で以前ありませんでしたっけ?

 

過剰包装、辞めるのやめたのかな?

 

日本で手にするモノの多くは品質が良くてよく考えられている製品だと感じますが、そこまで微に入り細に入り暮らしを便利にしなくても、そんなに困りゃしない、ここまでの親切は過保護な感じがする、とも感じました。

 

忙しい日本で生活していると、それくらい便利なものに囲まれてないといちいち作業が進まないから、やってられないのよ、ってことなのかもしれませんけどね。

 

私はこちらで売られているあまりピシッときれないラップをハサミで切ってみたり、自宅では、面倒臭いからボウルに何か入れたらその上に皿を置いて蓋にしてラップを使わなくなったり、そうやって対処しています。

そんなことしてても大して時間のロスとか動作の無駄などを感じないで済むのんびりいい加減な生活態度で居られるってことかもしれません。

 

でも本当に、本当に懐かしいものが持って帰ってこれないとなると、本当に、他のものはもういいや〜、っていう気持ちになったりしますよね。

 

子供の頃育った家にあったような、 山椒の木とかミカンやイチヂクの木を庭に植えたいんですけど、それは叶わない。。。

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久々にジャックフルーツでプルドポークもどき

春めいてきたし、久々にプルドポークもどきを

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もうちょっとほぐすと本当にプルドポークみたいに見えます。

 

日本から帰国して以来、毎日ではありませんが、結構しょっちゅうカノウユミコさんのレシピ本から夕飯に一品、二品と作る日々が続きました。

 

いくつかは何度もリピートしてたりします。

春菊ものが結構気に入ったので、中華食材店で毎週末春菊の大袋を買ってきたり。

 

でも、あんまり続くと飽きます。夫が。

飽きるとしばらくは本当に食べたがらないというか、嫌がります。

そうなると作りにくくなりますので、休憩が必要です。

 

なので今日は、久々のアメリカンな感じのヴィーガンメニューで。

 

しかもかんたん。

 

ジャックフルーツでプルドポークといきました。レシピは以前の記事に書いた通り。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

今回は、ココナッツシュガーとか糖分は加えませんでした。

バーベキューソースで十分甘いですからね。

 

この記事を書いた後も何度か作りましたが、やっぱりなんとなく夏っぽいメニューなので、ここしばらくは作っていませんでした。

 

こういう久々メニューはレシピを引っ張り出して、あれれ、どうだったっけ、とやらなきゃいけないのでちょっと面倒臭い気がするのですが、作ってみるとやっぱり大変簡単。

これからの季節、また再登場する日が増えるでしょう。

 

味そのものは、プルドポーク(というか豚肉)には似ても似つかないですけどね、気持ちというか、見た目がプルドポークなんです。

 

サンドイッチにして食べるので、やはり北米出身者である夫には落ち着くメニューなようです。

不思議ですよね、私は丼もんとか、麺類とか、炒め物だとやっぱりたとえ日本のものじゃなくても落ち着きますけれど、彼はサンドイッチ系とか芋系だと落ち着くんですね。

 

 

これがポルトガルのパンで挟んだプルドポークもどきの図です。 

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横から見たところ。うちはバーガーの時もプルドポーク・サンドイッチの時も、ポルトガルスタイルのふわふわカサカサ(というと美味しそうに聞こえませんが)のパンを買ってきます。ビファナ・サンドイッチなどに使われてるああいうやつです。付け合わせは紫キャベツのザワークラウト。

 

余談ですが

今でもやっぱり日本の方は「日本人の主食はご飯だが西洋人の主食はパンだ」とあちこちでささやいていらっしゃいますが、違いますよ、西洋人の主食は肉です。

パンとかジャガイモとかは、付け合わせです。

日本のおかずや副菜の立場なんですよ。

 

日本では炭水化物(ごはん)が舞台の上で脚光を浴びているけれど、西洋人は肉(もしくは動物性食品)があくまでもメインで、炭水化物が添え物なのです。

 

イタリアの方のパスタは知りませんけどね。

イタリア人の知り合いはいませんが、イタリア系カナダ人のみなさん、日本のサラリーマンの昼食みたいな感じで、パスタとガーリックブレッドとか、炭水化物ガンガン食べていますからね。(でもやっぱり主食はなんだと言われたら肉っていうんじゃないかな。山盛りのパスタの後でメインコースの肉の塊を食べたりしてますしね。)

 

そんな余談はさておき、、、

 

春だ春だと言ってるうちに夏だ夏だっていう季節がすぐきますので、また今からバーベキュー対策(ヴェジ・バーガー対策)を開始しなければ!

 

四季があるっていいですよねやっぱり。 


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