食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

雨の日曜のブランチとスナック

ここ三日ほど、太陽を見ていないような気がします。

雨は必要ですけれど、連日で、しかもちょっと寒いのです。

 

気持ちを盛り上げて、雨の週末は家の中のことを楽しんで見ましょう、、、と、今週は台所の大掃除をして見ました。雨ですけど、春ですから。

 

ああ楽しかった。

 

日曜のブランチに、豆腐スクランブルを。

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豆腐スクランブルはやっぱりブラックソルトのおかげで美味しさがぐんとレベルアップします。

 

 

豆腐は、今回はExtra firm を使って見ました。いわゆるそこらへんのスーパーに置いてあるような、冷奴には向いてない硬くてもそっとした豆腐ですが、豆腐スクランブルにはまあまあいけてるかな。しっかり火を通した炒り卵、っていう感じになります。

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森永の真空パックの豆腐も試して見ましたが、あちらはちょっと柔らかすぎるような。まあ美味しいのは美味しいんですが、うちの界隈では韓国スーパーまで行かないと買えないので、まあ、たまの楽しみということで。

 

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夕飯までの間にちょっと小腹が空きましたので、スナックがわりに昨日の残り物のビーツ、コーン&ブラックビーンのサラダを。レモン汁たっぷりとヴィーガン・マヨで和えましたよ。

 

ビーツはオーブンで何かを調理するときに一緒にローストしておくとあとで色々使いやすいです。ビーツのローストの温度や時間は結構適当でいいので、350度でキャセロールを調理してる時でも、400度で別の野菜をローストしてる時でも、ついでに入れておくのです。ロースト時間はビーツの大きさ次第ですが、切ったりせずに丸のままをアルミフォイルに包んでローストします。

 

今年もビーツを植える予定ですが、去年はどれも小ぶりなビーツだったので、今年はもうちょっと土に栄養を与えて大きく育てたいもの。 

 

 

そろそろ畑の支度を始めなきゃいけない時期ですが、こうも寒いとやる気がなかなか起きません。

どこから来るのか、その野菜たち: Fiddleheads

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写真はこちらのサイトのものです http://www.norcliff.com/about/where-to-purchase/

 

先日、Fiddleheadsがそろそろ旬なはずだけど、近所のスーパーではまだ見かけない、ということを書きました。

 

あれを書いた後、友人宅での集まりに行ってきました。

そこで久々にキノコと食べられる野草に詳しい友人夫婦とも再会。

いや、食べられるものに限らず、野の草花や木々、動物などにとても興味がおありで、色々と物知りな夫婦なのです。

 

その二人とそろそろ旬のキノコの話をしていて、ふと「そういえばFiddleheadsってまだ見ないよね」と言いましたら、なんと「もう開いてしまってるよ」とのこと!

 

この噛み合わない会話を解説しますと、

私:Fiddleheadsはスーパーで春先に見かける食べ物だと思っていて、今年はまだ店先に出てないなあと言っている。

友人:FIddleheadsは近所の森に生えている植物で、今年はもうすでに若い芽(くるくるっと巻いた状態)を通り過ぎて、大きな葉っぱになろうと広がり始めていると言っている。

 

私が「なんと!今年は見逃してしまったのか!残念!」とショックを隠せないでいると、優しい友人「私が行った森では開いてたけど、まだまだこの近くの森で探してみれば、開いてないものも見つかるかも!」と。

 

私はキノコ狩りや山菜摘みに森へ出かけはしません(威張って言ってるんじゃなくて、友人夫婦のような詳しい人が一緒にいないと何を探していいやらわからないので)

なので「そうじゃなくて、スーパーにはもう出荷されないのかなあ」と。

 

だいたい、市内の森で開いてる(すでに食べ頃の新芽じゃなくなってる)のに、スーパーに出てこないってことは、毎年スーパーに並ぶアレはどこで収穫されて運ばれてきてるのでしょう?

 

こんなこと言いながら、ああヤダヤダ、私はなんて「消費者」なんでしょう、と思いましたよ。

 

今、Michael Pollan氏の In Defense of Foodを読んでるんですけれど、この著者の他の本の例に漏れず、加工食品や消費者の嗜好に合わせて手を入れられて「商品化」してきたような食べ物の普及と成人病や肥満との関連性について書かれています。

日本もそうですが、西洋以外の土地や文化圏の多くで、西洋的な食生活やライフスタイルを取り入れた途端に生活習慣病が蔓延するというパターンにも触れています。

北米のネイティブスもそうですが、オーストラリアのアボリジニも、伝統的な暮らしから西洋化した暮らしに移行した現代では、糖尿病患者の数がものすごく増えたそうなんですが、1982年にとある研究のために、実験的に伝統的な生活(店で食べ物を買うのではなく、自然の中へ狩りをしに行って食料を確保する)に切り替えた十人のアボリジニたちは、ほんの二ヶ月ほどで血糖値が元に戻り、糖尿病が治ったとか。

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In Defense of Food | Michael Pollan

昔は脂肪分が成人病や肥満の敵とされてきましたが今現在は炭水化物が敵扱いですよね。

でもそうやって栄養素のみに集中してしまうのではなくて、伝統的な食事の仕方、もっと全体に人間の本来暮らしの営みの中で培われてきたような食事への態度が重要なのではないか、、というような内容です。

簡単にいえば、精製されすぎた食品や加工品、工場で生産された食品ではなくて、本来の自然環境とつながっている作物をそのまま(精製せず)調理して食べるべきだと。

 

私は野菜を買ってきて自分で調理しているから、ちゃんとしてると思いがちですけれど、考えてみればこれだって単なる「消費」であって、スーパーに並んでるものじゃなきゃ口に入らないというのは情けない。

旬のものを食べたいのに、手に取ってみると南米からとかメキシコからとか、全然旬に関係ないところから輸送されてきた野菜だったりするのは、本当にげんなりします。(とはいえいちいち森に山菜採りに行ったり家庭菜園で野菜を全部賄うなんてのは実際問題できません、、、妥協点はファーマーズマーケットとかCSAでしょうけど。)

 

そんなことを考えていた時だったので、この友人との会話は結構心に引っかかりました。

 

それでいつになく熱心に、食べてはいけないシダ類とFiddleheadsの見分け方などを質問して見たりして。

 

以下は友人の受け売り情報です

Fiddleheadsと呼んで春先に食べているのは  Ostrich fernという種類のもので、他のシダ類にもくるくるの若芽(のことを指してfiddleheadsと呼ぶ)はあります。

食べられる種類(Ostrich fern)かどうかを見分ける3つのポイントは

 

1)茎がセロリの茎のように内側にU字(もしくは角度の浅いV)のくぼみがある。

2)ああ、二番目のポイントは失念してしまいました!やはり付け焼き刃ではダメだ!

3)渦巻き状になっている先っぽの部分、この脇から茶色っぽい小さなヒラヒラが出ているのだが、Ostrich fernの場合、このヒラヒラは綺麗に並んだ状態なのに対して、食べられないものは動物の爪のような鉤形をしている。鉤形のものは食べちゃダメ。

 

 

やっぱり友人に連れてってもらわないと、自分で見分ける自信はないなあ。

 

友人曰く、ググったら色々出て来るからそれを見れば良い、とのことでしたが、このサイトを見る限り、友人が言っていたポイントのうち1つしか書いてない。茶色い紙のようなものがついてる、というのはわかるんですが、他のシダ類にはそれはないってことなのかな?

 

 

ちなみに、FIddleheadsはいつも、フライパンで炒めて、蓋をして蒸らして中まで火を通し、塩とレモン汁をかけていただいていましたが、友人によると、政府の推奨する安全な食べ方は、15分くらい下ゆでして、それから炒めるなりなんなりする、、というもの。

そんなことしたらせっかくの風味や歯ごたえが!!と思うのですが、Fiddleheadsでお腹を壊す人が例年後を絶たないんですって。

 

どうやら、火の通りが十分でないと食あたりするようです。

15分はやりすぎかと思いますが、下ゆではやっぱりしたほうがいいのかな。

 

ま、それもこれも、Fiddleheadsが今年も手にはいればの話なんですけどね。

森へ行くか、スーパーへ行くか、、、ファーマーズマーケットでもいいですけどね、週末は混んでるんでね、、、。

 

 

遅い春と、らーめん

今年は春が遅いです。

17度くらいまで上がる暖かい日が来ると、そのあと五日くらいは最高気温が10度行くかどうか、な日々が続きます。

ジラせます、春。

 

夕食のアイデアに困った時、最近は結構ラーメンにします。

美味しいし。

翌日弁当持っていかなくてもいい日とか、パンも焼いたのでサンドイッチでも作っていけばいいや、というような状況の時。

パスタの残り物を弁当にすることは結構あるんですが、さすがにラーメンはね。

 

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この日の具は、白菜の残り、青ネギの青いところ、わかめ、そしてニンニクの粗みじん切り(左側の白いところです)そして炒りごまたっぷり。

絵的には素敵じゃないですが、めっちゃ美味しうございましたよ。ニンニクの微塵がちょっと粗めだったのがちょっとアレでしたが、夫が刻める微塵の限界でした。笑

 

普段うちで使ってるラーメンの麺は、生麺じゃなくて、乾麺なんですが、これが案外いけます。

マルタイラーメンとか、使った記憶はないんですが、乾麺でまっすぐなので、なんか違うんじゃないかと疑ってかかってた覚えはあるんです。

私が今使ってるラーメンの麺はまさに、このマルタイラーメンと同様にまっすぐの乾麺で、そうめんやひやむぎ、蕎麦と同じ感じで三束一パックで販売されております。

一応パッケージにはオーガニックと印刷されてますが、まあそこらへんは信じるのも信じないのもあなた次第。

この麺が、案外もっちり歯ごたえがあって、下手な生麺より上手いんです。

だいぶ前に日本に帰ったときにどこかで適当に入ったラーメン屋で出された麺よりもよっぽど旨いんです。

 

ラーメンにするとどうしても野菜が足らない感じになりますので、旬のアスパラガスをオーブンでグリルして添えました。

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アスパラガスは根元の太いところを折って処理。後は一切包丁を入れないで、長いまんま食べるのが好みです。

ほら、根元ばっかりじゃなくて穂先も食べたいけど、穂先ばっかり食べてたら根元が残っちゃいますからね、穂先も根元も責任持って食べきります。笑

 

それにしてもやっぱり、ホワイトアスパラガスだけがなぜあんなに希少な品扱いで春先だけしかお目にかかれない野菜扱いなのかわかりません。

いや、野菜はもともとどれもそういうものですけれど、グリーンのアスパラガスに至っては、年がら年中ありますからね。

今の時期は旬ということでグリーンアスパラガスは市場にもスーパーにも並んでます。

が、ホワイトアスパラガスが見つけられません!

同じ植物なのに。

なぜか。

 

今年はもう逃してしまったのか。

 

 

次はfiddle headsという、ゼンマイみたいな野菜が旬ですので、それが楽しみ。

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写真はwikipediaより拝借

 

春野菜も今年はちょっと、遅めかもしれませんね。

例年ならもう一回くらいは食べてたような気がしますから。 

合理的?手抜き?一日にかける調理時間

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日本の旅館なんかだったら朝ごはんみたいな絵柄ですが、これ、我が家の立派なディナーですの。しいたけはカノウユミコ氏のレシピで、切り干し大根は韓国の切り干し大根で太くて歯ごたえありのうまいやつです。汁物は白味噌入り粕汁。ごぼう、人参、大根、こんにゃく、揚げ、そして韓国の餅入り。白いご飯は久々です。

 

日本にお住いの方にとっては珍しいことでもなんでもないと思いますが、子供の頃は毎朝、母が作った朝ごはんを食べていました。

休みの日には、朝、昼、晩と母が作ったご飯を食べていました。

 

私が子供の頃は、土曜日は「半ドン」でしたので、学校給食はなく、お腹をすかせて家に帰ってきてお昼ご飯でした。(最近の子供たちは週休二日なんでしょうか?)

そんな土曜日の昼ごはんや、母が仕事の都合で夕食までに帰ってこられないような時は、祖母が作っていました。

 

家族の健康を考え、みんなが好きなものを作って食卓に並べてくれる人がいるのが、どんなにありがたいことか、日常的に揃っている幸福には気がつかないものですから、子供の頃の私はよく「ねえ、たまには気分を変えて、今日はレストランに食べに行こうよ!」などと罰当たりなことを。。。

 

そんな時はすかさず祖父が「おじいちゃんのお勧めのレストランはねえ、、、」と言い始め、「どこ?どこ?」と聞いていると、我が家のご飯が一番だよ、というオチになる、というパターンでしたが。笑

 

子供がいて、仕事しながら毎晩の食事を整える、それだけでもものすごく大変だったろうなあ、と現在子供がいないまでも、ほぼ毎晩ご飯の支度を担当する私は思います。しかも私は夫にかなり手伝ってもらってますし。

 

子供がいないし、夫も気にしないので、手抜きしたけりゃ出前も気軽に取れる私はラッキーです。夫もたまにご飯作りますし。(夫が作る時は私に口出しされたくないので一人でやってくれますので、私ばっかり手伝わせて申し訳ない、、、。)

私の父は、昼ごはんは作ることがあっても、家族のために夕飯を作ったことはないと思います。いつも母と祖母、もしくは母に言付かって私がちょっと下ごしらえ、、、でしたね。

 

でも、一番やっぱりすごいなあと感じるのは、朝からご飯を調理するお母さんたち。そして、同時にお弁当も調理して詰めて子供や夫に持たせるお母さんたち。

 

今でも家で調理をなさるお母さん方は、朝ごはん、夕ご飯、弁当、と結構手の込んだものを何種類も作っていらっしゃる様子、、。

毎日どれくらいの時間を台所で過ごしているのでしょうか。

 

昔からよくあるのが、30分で出来る、、とか、時間をかけずに美味しい夕食を作れるのが売りな料理本です。

合理的なシステムで仕事のある日の晩御飯の支度を楽にする、と言うのもありますよね。作り置き、とか常備菜っていうのはそう言うことですもんね。

こう言う工夫系アイデア系が流行ると言うことは、それだけみんな日常的に料理しているって言うことですもんね。頭が下がります。

 

では自分は日頃、どれくらい時間をかけてるかなあと考えてみました。

 

仕事から帰ってくるのが夕方の5時半くらい(残業はほぼありません)なのですが、帰宅するとまずはビールを一本(小瓶です)開けて、リラックスしながらネットサーフィンします。

6時くらいになったら「やれやれ、じゃあご飯の支度をしようかな」と立ち上がり、夫と一緒に野菜を洗ったり切ったりし始め、調理が終わって食べ始めるのは大体7時半から8時くらいです。

大体1時間半から2時間くらいやってますね。

夫が手伝ってくれなかったらもっと時間かかってますから、効率悪いと言うか、のんびりやってますね。

でも、これだけ時間をかけても大したものは作ってませんからね。夕食で使う野菜の種類は結構多くて、それを刻んだりするだけで結構時間がかかります。カノウユミコさんのレシピへの批判で「野菜を刻んだりする下ごしらえが大変」と言うのがあるようなのですが、ヴィーガンだと自然に野菜が増えますし、刻んだりフードプロセッサーで処理することは多いですからね。そこに時間がかかるってことかもしれません。

 

和食は滅多にやらないんですが、品数も少ないです。(↑写真参照)

おかず二種類に味噌汁を作ったらいい方。(味噌汁は朝食じゃなくてディナーなんです私が作ると。)

 

日本の料理ブログの「今日の夕ご飯」みたいなのをみるたびに、すごい品数に驚きます。

どれだけ時間かけてるんだろう、こんなにいっつも作ってるのだろうか、これを食べさせてもらってる家族はさぞかし感謝の気持ちを伝えてくれてるんだろうなあ(私ならそうじゃなきゃやってられない、、、)と想像します。

 

粗食な割に時間がかかってる夕食に対して、朝の支度は3分くらいです。

 

夫は自分で小鍋でオートミールを作って食べますし、私も冷凍しておいたご飯をチンして豆腐とか納豆とかで食べてみたり、冷凍ご飯がないときはオートミールを和風に作って食べてみたりします。

 

朝からご飯を炊いたり、味噌汁作ったり、そういう手間はかけません。

味噌汁が朝の食事アイテムだということもすっかり忘れていましたよ。

 

昼は残り物弁当ですから、これも調理時間はかかりません。

休みの日には、蕎麦を茹でたり残り物を温めたりはしますが、昼のためにきちんと料理することはやっぱりありませんね。

 

そう考えると、自分の一日の調理時間って、せいぜい2時間くらいなんですね。

そのうちの1時間近くはオーブンが加熱しててくれる時間だったりもしますしね。

 

結構手抜きでしょうか。

でもこれをこちらの友人に言うと、毎日2時間も!と言われます。

週末に友達を招いて食事をするときなんか、朝仕込みをして昼くらいから準備を始めてると「きゃすぴえは一日中食事のために労働してた!」などと驚かれたり。

 

料理は好きだし食べることも好きだから、食べることにはかなり愛情とエネルギーを割いているつもりですが、それ以外にもやりたいことがいっぱいありますので、調理にかけられる時間はやっぱり2時間程度が関の山。

 

仕事場で調理するときには時間との戦い的要素もあって、結構アドレナリンが出てると思うのですが、家で作るときは純粋に自分のため(夫もいますが)に美味しいもの食べたさに駆られて、時間をかけてじっくりやらなきゃいけないものは、じっくりやりますし、楽しみながら、酒飲みながらやってます。

 

楽しんでなんぼですからね。 

指差し注文会話で美味しい中近東サンドイッチ

週末、うちの近所にあるリトル・レバノンの、ちょっと先にある「中近東フード・コート及びグローサリー」に行ってきました。

ショッピング・モール内にあるフード・コートみたいな、大型チェーン店や不味そうな偽和食風テリヤキ屋(一体メニューには何があるのやら)などがずらずら並んでいるのではなくて、ケバブ屋やら中近東系のベーカリーやらサンドイッチ屋が入っているのです。

移民が多い街に住んでてよかった。彼らがいなかったら外食のバリエーションはものすごく味気なくてつまらないことになりますからね。

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茄子のベースにトッピングを乗せてもらい、ホットソースをかけてもらってくるくるっと巻いてもらったサンドイッチです。

トッピングには、中近東のサンドイッチ系によくあるカブの漬物みたいなやつ(名前を聞いても、カブ、としか言ってもらえないので、名前は存じません。)とオリーブを選びました。他にはトマト、玉ねぎ、ミント、などなど選べます。

 

これ、中近東のどこの食べ方なのか、はたまたあの辺ではどこでもよくある食べ方なのか、よく知りません。

 

よくスーパーや中近東系の食品店には、ザタールを上に伸ばした丸いピザのようなものがありますね。

ああ言うのが並んでるショウケースの前で「これ」と指差して、それをオーブンで温めてもらってから、トッピングを乗せるか乗せないかもこちらの好み次第で、それをお会計してお終い。

 

ケベック州ではこう言う場所でのやりとりは基本フレンチです。

が、単語には中近東の食品名やなんかも混ざるし、なまってるし、早口だし、最初の頃は何を聞かれてるのかよくわからず「え?なんと?」と聞き返してばかりだったのです。

人気があっていつも混んでるので、カウンターのお姉さん達も忙しそうで「チッ、わかってないのかこの人」ってな感じで指差しと英語入りのやりとりに変わります。

 

最近は慣れたので次に何を聞かれるのかもわかってますし、自分の好みもわかってますので素早く反応できるようになりました。

慣れてみると、周りにもよくわかってないお客さんがいたり、お客さんの質問にカウンターの中のお姉さんが的を得ない答えをしていてお客さんが呆れたり。

人が一杯いてガヤガヤとうるさいから、お互いに聞き取りにくいってことでしょうかね。

しかしそう考えてみると、アラビア語なんか一切わからないけど、中近東の街でもこれならオーダーして美味しいヴィーガン・ランチにありつけそうです。指差し旅行会話ってやつですね。会話?

 

ちなみに、サンドイッチを作ってもらったら、レシート(これに土台が何かプリントしてある)とサンドイッチ(トッピングの数によって包み紙が色分けされている)を持ってレジへ行くのですが、レジにいる若い子達はこちら産まれなのか、英語もフランス語も中近東訛りなしで普通に会話できます。

あ、ケベック州のフレンチは訛りがひどい、って言うのはありますけど。

 

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こうやってずらずら並んでる中から好みの土台を選びます。

 

野菜のコンビネーションも色々、ザタールだけ、ザタールとトマト、ザタール・スペシャル(って一体なんだ)と野菜のハーフ&ハーフ、などもあり。肉入りもあり。チーズが乗ってるのと、乗ってないのと、と言うのもあります。

 

こう言う時、つい目がこってりてんこ盛りのものに惹かれてしまいがちですが、そうすると却って美味しくなかったりします。

トッピングの数もしかり。全部乗っけりゃ美味しいってわけじゃないんです。

 

面倒臭いので「全部」って注文してる人もいないわけじゃないみたいですけども。