食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

強い薬品とケベックの医療

先日の右手負傷事件で、近所のウォークイン・クリニックへ行きました。

 

ケベックのシステムでは、自分の「ファミリードクター」がいる人はそのドクターのオフィスに電話して予約を取り、今回のような怪我ならばレントゲンを受けるための処方箋みたいなものを書いてもらい、病院のレントゲン科へ出かけて(何時間も待たされて)レントゲンを撮ってもらい、その後レントゲン専門医からレポートが医者に届くので、また医者に会いに行って医者の判断を聞く、、というような流れです。

 

私は一応ファミリードクターがいますけど、ものすごくやる気のない人なので、今回はウォークイン・クリニックという、どこの誰が行ってもいい何でも屋みたいなクリニックに行きました。

 

州が直接運営しているクリニック(CLSC)に行くのも手ですが、私が住んでいる地域のCLSCはウォークイン(予約なし)は受け付けてくれないので予約しなければならず、そうすると四週間後まで予約が取れないということもよくあり、今回の私のような状況では使い物になりません。

お腹痛い!とか、頭痛い、と思ってお医者に診せに行きたい時に予約が四週間後ってどういう人にとって役に立つのか謎です。

CLSCはテリトリーごとに運営されているので、ダウンタウンにある数カ所のCLSCはウォークインも受け付けていますし、地域によって対応に若干の違いがあります。なんでそんな基礎的な部分で個々のCLSC の態度が違うのか謎ですけど、ケベック州にはおかしなことはいっぱいありますので、これもその一部かなと。

 

そう言ったわけで、全般的に医者へのアクセスが良くない土地に住んでいるので、風邪くらいでは医者なんて考えもしませんし、滅多に医者に会わない暮らしが何年も。。。

 

医療サービスを受けるのが困難だ!というのが最大の不満なんですけれど、サービスを受けたら受けたで、そのサービスそのものへの不満もしっかり感じます。

文句の多い人ですか?いえいえ、やっぱり自分の体のことですからね、成り行き任せにはできません。

 

「痛み」そのものが敵なのか

日本で「我慢しなさい」で育ったせいもあるのでしょうけれど、こちらの医者にかかると、痛み止めの出血大サービスぶりに毎回引いてしまいます。

日本でも若いころに一度、入院するような手術を受けたことがありますが、手術後痛みを訴える私に看護婦は「手術したんですから痛いのは当たり前です、我慢しなさい」と。笑

鬼かと思いましたけど。笑

その正反対にいるのがこちらの医療チームの皆さんで、これまた手術して入院していた私、痛いとは一言も言ってないのに「痛みはある?痛み止め欲しい?」と顔を見るたびに聞くのです。

強烈な痛み止めがバンバン処方される傾向にある北米の医療ですが、欲しいと言ってもいないのに勧めてくるとは、バーガー屋でバーガーを注文したら必ずフレンチフライやコンボメニューをそそのかされるのと同じような展開だと感じますけれど、どうでしょう。

 

素人なりに、例えば捻挫だったら、その痛みを消してしまって、本来は走るべきではない足首でジョギングを続けてしまったらいけないと思うのです。

 

しかも、私には耐えられる程度の痛みなのに、「痛みがないわけじゃないでしょ、我慢しなくていいのよ、薬あげるわよ」と。

 

医薬品会社のマーケティングのおかげか。

 

 

今回の右手負傷でも、強烈な薬を処方されまして。

「腫れと痛みに作用する薬」ということで、非常に強烈なので胃壁を守るために食事を半分済ましてから服用し、その後残りの半分を食べるようにと言われました。

 

手はもちろん痛かったし腫れ上がってましたけど、これくらいの痛みなら我慢できると思いましたので、「それ服用しなきゃいけないですか?私、痛みに強いので、なくても過ごせると思いますが」と言いましたら、ヤサオモテの医師は急に怖い顔をして「絶対服用してください、7日間だけですから」と。

 

副作用は、、

しょうがない、折れてるかもしれないし、これは医師の言葉に従うべきかな、とその薬を服用し始めました。(薬品会社にキックバックもらってる?なんて疑惑も感じつつ、、、)

副作用として

  • 胸焼け
  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛
  • 目眩や眠気(車の運転を避けるように)
  • 日焼けによる肌のダメージ(日光を避けるように)

がリストされていましたが、ググってみたところ、心拍数が上がるだの便秘だの鬱症状だの、、色々と。

人によってどういう副作用が出るかわからないようです。

 

私は目眩とものすごい疲労感、そして便秘(とはいえ毎日便通はありましたが、なんというかお腹が張っててまだ残ってる感じがしました。)を感じ、服用し始めて3日目で、階段を上がって二階に行ったらば、心拍数がびっくりするほど早まりまして、これは一体なんなんだ!と恐ろしくなるほど。

 

仕事で常に、強い薬を服用している人たちと接しているのですが、彼らが口々に言う不満の言葉がまざまざと思い出されました。

薬のせいで、本来の自分ではないように感じる。

薬のせいで、常に疲れていてやる気が出てこない。

薬のせいで、体が重くて朝起きられない。

薬のせいで、、、

 

私はたった7日間だけの辛抱ですが、それでも薬の副作用の怖さのサワリを実感できたと思います。

 

最後に医師に会った時に「こんな強烈な薬は飲んでられないんで、変えるか減らすかできませんか」と聞いたらば、あっさり「じゃあ半分に」といわれ、その後腫れもかなり引いたので、飲むのをやめました。

腫れを引かせることが大事なのだから、氷で冷やしたり抗炎症剤入りの湿布を貼ってみたりして様子を見ることにしたのです。

 

素人判断で薬をやめちゃっていいもんなのか、と友人に咎められましたが、抗生物質ではないし、様子を見てから考えようと、くらくらする頭で考えましたよ。笑

 

 

オルターナティブ医療との違い 

その後、10年来お世話になっているカイロプラクティスの医師に会って話を聞いてもらいました。

さすがにカイロはこう言う怪我の治療はできないだろうと思ったのですが、肘にも痛みが来ていたので、肘から指先までのつながりをチェックしていただき、若干腫れている部分と繋がっているあちこちを抑えては「ここを抑えると痛いか」「どこに痛みがくるか」などをじっくり診ていただきました。

骨こそ折れていませんでしたが、腫れ上がるほどの衝撃を受けた部分は、やっぱり治るまで三週間くらいはかかると言われましたが、後遺症が残るようなことはないだろうとのことで、一安心しました。

 

カイロプラクティスとか、他にも色々あるいわゆるオルターナティブ医療に対しては、伝統的な西洋医学の医者は若干バカにしたような態度をとることが多いような印象がありますが、そういったオルターナティブ医療に助けを求める人が後を絶たないのが現実だと思います。

 

カイロの医師とは10年の付き合いですから、信頼感があると言うのも大きいのですけれど、信頼に結びついたのはやっぱり毎回きっちりこちらの話を真摯に聞いて、それに対応した治療をしてくれるからです。

 

 

お目にかかること自体稀な西洋医学の医師たちは、どの医師も忙しくて忙しくて、診察室に入って来てから「はい、えーと、あなたは、、、」とファイルを開いて「ああそうそう、**だったわね」なんて言う準備不足ぶりだったり、早口でまくし立てて5分も診てくれない医者もいたり「腰が痛い?じゃあ痛み止め出しときましょう」だったり。

 

そんなわけで、私は西洋医学の医師の言うことにあんまり信頼を感じていないんです。

とはいえ、過去に手術をして助けてくださったのも西洋医学の医療チームですので、全く信頼していないと言うわけではないのですけれど、なんと言うか、クリニックや病院に勤務してて白衣着てるからってその権威に服従する気になれません。何様のつもりだ、って感じですけど。

 

まあね、アメリカみたいに国民全体をカバーする医療保険システムがない国に比べたら、入院して手術して回復して家に帰るまでの費用がタクシー代だけで済むような、そう言うシステムがあるのはありがたいことですけれども、医者不足で医者にお目にかかるだけのためにどれだけ待たされるんだ、て言うのも深刻な問題ですし、医者が足らないから治療の質だって本来あるべきレベルよりもかなり落ちてるんじゃないかと思うのです。

 

皆さんもそうでしょうけど、本当にできるだけ医者に関わらずに生きて行きたい。 

週末のキャンプとハイキング

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手を怪我したのが先週ですが、その前の週末はハイキングに行ってまいりました。

 

予定では、国境を越えて、アディロンダック山地(NY州)あたりでキャプして、翌日ハイクすると。

天気予報で、アディロンダック方面の雲行きがかなり怪しいということだったので、急遽地元の山地に行き先を変更しました。

しかも当日に。

でもまあ、パスポート不要だし、国境を越えないので家から食べ物を持っていけるので気が楽、問題ないか、、、と思いましたが、とんでもなかった。

 

そこらへんに飛んでる黒いものが、うわーっとたかってきた!

うちから北へ1時間半ほど高速を飛ばし、州立公園(でもケベックではナショナル・パークと呼ばれている)のキャンプ地に到着後、ウェルカム・センターに行こうと車をでたら、私たちの周りに黒くて小さな虫たちがむわーっと雲のようにたかってくるじゃないですか!

 

そう、ブラックフライが発生していたのです!

 

小さなちいさな黒いハエ、ブラックフライは、春先、ちょうどこの時期に森の中などで発生するのですが、比較的緯度の低い国境の南のNYとかバーモントとかでは見かけません。(単に自分が訪問した時に見かけなかっただけかもしれませんが。)

 

当初の予定がブラックフライ未体験地区だったため、同行者全員すっかり忘れていたのです。

 

もうね、本当にひどいんですよブラックフライにたかられると。

蚊も大量発生するとブンブンうるさいですが、ブラックフライは本当にたかられてる人の周りが黒雲のように、、、。

 

見てるだけでもおぞましいです。

 

公園の職員のおじさん曰く、先週から始まったとか。

「今夜キャンプするとしたら、どんな感じ?」と聞くと間髪入れず「地獄だね」と。

 

駐車場(木々や茂みなどないから比較的虫も少なめなはず)であんなだったから、キャンプサイト(は森林の中)はさぞ恐ろしいことになるだろうと予想され。

 

同行者一同、「やめよう、キャンプなんかできない、虫を気にして焚き火も調理もあったもんじゃない」と意見が一致し、すごすごと近所のモーテルに移動しましたよ。

 

ラッキーなことに、古びたモテルでしたが、キッチネットがついた半ばスイートのような作りの大きめの一室が確保できましたので、皆でそこに泊まりました。

 

キャンプ地で作る予定だった夕飯もそこで調理。笑

虫に囲まれることなく、心地よく食事を終えて翌日に向けて就寝しました。

 

翌朝、やっぱりハイキングをする森林にはブラックフライが多く飛んでいるだろうとは思いつつも、州立公園のおじさんのアドバイス「ブラックフライは朝11時くらいに起きるから、それまでの間は大したことはない」に従って、朝早めに出発する予定でしたが、なんだかんだ喋りながら支度してるうちに予定は狂い(ありがち)トレイル入口に到着したのが10時10分前。

 

ブラックフライが起きるまで1時間ちょっとしかないよねえ〜、まあしょうがない、行ってみよう、と根拠もなく楽観的に出発いたしました。

 

上を見ると久々の上天気で、木漏れ日が嬉しい。

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なんてことない風景ですが、私は森の中で木々を見上げた時のこんな景色が結構好きです。

 

今年の春は本当に雨が続いたよねえ。(ということはブラックフライや蚊が例年よりもぬくぬくと育つ温床だったということでもある。)

 

カナダの自然は素晴らしいことは素晴らしいんですけれど、本当に毎年五月末から六月くらいは、ケベック州のうちのあたり周辺のハイキングルートはブラックフライ&蚊で大変です。

もっと北へ行くと、虫の発生する時期がさらにちょっとずれ込みますし、水の多い国ですので、湖がたくさんあって、森林も豊富なネイチャー体験をしに出かける方は、くれぐれもその土地で虫が大量に発生する時期を調べていかれることをお勧めします。

 

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写真はネット検索して拝借しました。こちらのブログがオリジナルです。私たちがたかられたブラックフライの密度はこの半分くらいだったかな、、という程度ですが、この写真はもう想像を超えたおぞましさですね。


今回もdeet*を塗ったくっても効果があるのは最初の15分くらいか?という恐ろしさでした。

 

deet というのは、プラスティックに付着するとその表面を溶かしてしまうような強烈な虫除け化学薬品の名称です。

環境や体のことを考えて、なるべく化学薬品を肌につけたくないと思うのは山々ですが、自然な素材だけを使った虫除けでは効き目がない強烈な地域へ足を踏み込む時には、背に腹は変えられない、というわけで、キャンプやハイクへ出かける人々の荷物には大概一本入っています。

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deetが配合された虫除けスプレーまたはローション(これ以外にもいろんなブランドがあり)と使用例です。実際にこの時期に森の中に入る人で、ここまで肌を露出してる人は見かけないような気がしますが。笑

  

いくらdeetを塗りまくっても、歩くほどにじわっと汗が出るとそれで薬品も流れて行ってしまうのか、しばらくすると効き目が薄れます。

なので、定期的にスプレーし直さねばいけません。

露出してる肌だけじゃなくて、頭やバックパック。ズボンやシャツも。

シャツ越しに虫に食われることも結構ありますから。

 

虫除けスプレーを塗ってると、やっぱり肌の表面がなんだかねちょっとして嫌な感じだし、日中必要だからと塗りたくったdeetは夜にはシャワーで綺麗に洗い落としたいと切実に感じます。

日焼け止めもそうですよね、必要だから塗るけれど、肌の表面がヌチョって感じますよね。

 

連日キャンプをすると、こういうのを夜寝る前に綺麗に洗いおとすことができないこともあったりするのが辛いところかな。

 

 

日焼け止めは日がくれたら落としちゃってもいいですけども、虫除けは焚き火にあたって夜更けまでみんなと喋ってる間も使っていたいですからね。

寝る前にシャワー浴びにいくと、シャワー施設にも蚊をはじめとする虫がうようよ飛んでたりするので、本当にいつどこで洗うのがいいのか、悩みます。

夫と初めてキャンプに来た時、シャワーを浴びて来た私に驚愕した夫は「キャンプでシャワー浴びる人なんて初めて見た!キャンプの時は湖で泳いでお終い、でいいんだよ!」と言ってましたけど。

湖の水では落としきれない気がしますしね。

 

今回はハイキングの後にキャンプという予定はなくて家に帰って来て綺麗に洗い流せましたけれども、やっぱりちょっと気になるところです。

 

同行した友人の一人は、虫除けネットを頭からかぶっていましたけれど、頭以外はかなり刺されてしまった模様です。

私は普段夫や夫の家族、およびこちらの友人たちと野外で過ごすと、蚊のターゲットを一人で引き受けることが多いんですけれど、彼女は私よりもターゲット役を強力に引き受けてくれていました。

 

元々の体質というか匂いというか、そういうのもあると思うんですけれど、今回は私が気をつけて薄い色の洋服を身につけていたことと、彼女の服装が全体的に色の濃いものだったせいもあると思います。(私は黒髪が虫のターゲットになるので、白っぽいタオルを頭に被って、昔のどかちんみたいな風情で歩きましたよ!笑)

 

虫って、黒っぽい色に引き寄せられるようなんですよね。

私のカメラにもウジャウジャと虫がたかって来たので、途中で写真は断念してバックパックにしまい込みました。

 

私のバックパックは派手な黄色、Tシャツも白、ズボンは若干濃いめの灰色で、夫のズボンはアイボリー。濃い灰色のズボンと焦げ茶色のシャツの友人がダントツでずっと虫に人気だったので、たかが色と言って侮れません。

 

スポーツギアって黒っぽいものが多いですけれど、山歩きをする場合はなるべく薄い色のものを選ぶ方が安全だなあと実感。

 

虫のいない、乾燥したハイク・トレイルに行けばいいだけなんですけどね。 

大ピンチの時でもなんとかなる・スープ

大ピンチってなんだって感じですけど。。。。

 

 

右手を怪我してしまいました。

折れてないとは思うけど、念のためにウォークイン・クリニックで診察してもらったら、折れてると。(でも折れてない可能性もあるからしばらく様子見て、また診察しましょう、それまでは暫定的な固定処置で、と。)

 

治るまで料理できません、、、一人では。(折れてると完治するのがかなり先ですからね、折れてませんように、、、。)

 

夫に色々言ってやってもらって、左手でもできることだけ手を出して、、。

家では大量に作って二日三日同じものを夕飯にするとか、手抜きの工夫をせねば。

いざとなれば出前もありますけど、続くと嫌ですからね。

 

職場でも、週に2度、厨房当番です。

いやー、参った参った。

 

職場では、参加希望者にあらゆる工程の作業をやってもらって、彼らがご飯を作るのをスタッフがサポートするという風に持っていくのが仕事。

調理をしたことのない人や、包丁の握り方が怪しい人、込み入ったことはできない人、、、、など、多種多様な人たちに、彼らの能力に合った作業を任せてそれをまとめながら12時にランチを仕上げて提供するというのがわたしの役割です。(他にも、例えば玉ねぎを切るのは目にしみるから嫌だと参加者全員に言われたら私。その日のランチを作る責任者なので。)

 

英語がよくわからない人相手や、私がフランス語の単語をパッと思い出せない時など、口で説明するよりも実際に一つやって見せて「こうするんだよ」と見せるのが一番わかりやすいのですが、それができない!

 

手を出せないとなると、色々と作戦を立てなければいけません。(図を書いてみせる、とかも無理です。右手が使えないので。)

 

仕事ではなくて家での夕飯には、今日は簡単な野菜スープを作りましたよ。

天気が良くて外は最高気温27度まで上がった日に何もスープにしなくてもと思いましたけど、我が家は家の周りの木々のおかげで夏も涼しいので、熱々のスープでも大丈夫でした。

 

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家にあるもので適当に作るスープには、レシピなんてものはありません。味噌汁と同じです、風の向くまま気の向くまま、夫が剥いてくれる野菜次第です。

 

とはいえメモ程度にレシピを。

 

大ピンチの時になんとかなったスープ

 

材料

じゃがいも 3つほど

セロリ3本

人参小ぶりなの2本

玉ねぎ 中くらい2つ

ネイヴィービーンズ 茹でたのを750mlほど(汁も)

トマト(完熟か缶詰)好みの量

 塩、ハーブやスパイスを好みで(この日はオレガノをタップリとベイリーフ、スモークトパプリカを使用しました。)

手順 

セロリ、玉ねぎ、人参は微塵(人参はそこまで細かくなくても)に切り、オリーブオイルでじっくり炒める。トマト(生でも缶入りでも)も好みで加えて炒める。じゃがいもを好みのサイズにコロコロっと切って加え、ゴロッと混ぜたら水を足して蓋をしてじゃがいもに火を通す。水は入れすぎず、じゃがいもを蒸しても焦げない程度に入れる。

芋が柔らかくなったらネイヴィービーンズを汁ごと加え、塩、スパイス類を入れ、全体の水分量を調整(今回はベジ・ブロスの作り置きがなかったので水を加えました。)味を整え、味が馴染むまで弱火で煮込んで出来上がり。

 

材料さえ切ってもらえばあとは片手でなんとかなります。

今日はハムスの残りとピタパンとともにいただきました。

 

洗い物も全て夫任せ。

役得なような申し訳ないような、、。

あんまり負担をかけるとストレスたまるでしょうから、手が治るまでシンプルなレシピ中心に軌道修正です。  

って普段も大したことしてませんけどね。

 

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ここまで左手で頑張って書いて保存してから数日後、再び医者へ行って見てもらいましたら、結局骨は折れてないから、大丈夫だと。(最初に撮影したレントゲンで、ヒビが入ってると判断した医師と、それはヒビじゃなくて血管だと言っていた医師との間で結論が出たらしい。なんだか人騒がせですが。)

ということで固定してあった右手が久しぶりに自由に。

今後は痛み&腫れが引くまで、薬を続けて少しずつ指を動かすようにと。(とは言えこっちは折れてるのかもしれないと言われて数日間過ごしていたので、急に「もっと動かせ」と言われても「あんた達の間で出した結論が間違ってたらどうするの?」という不信感もちょっとあって、最初はちょっと動かすのが怖かったんですけどね。)

折れてなくってよかったー。

まだ痛いですけど(でも確かに痛いのは、折れてると言われてた指2本ではなくて指の付け根から手の甲あたり)自由になった手はだんだんと感覚が戻ってきつつあります。

動かし方次第ではまだ痛いですけど。(瓶の蓋とか歯磨き粉のチューブのキャップとか、ひねる動作がまだできません。)

 

いやー、本当に折れてなくてよかった。でもまだちょっと手が腫れてて痛いので、夫には引き続き色々お願いしようと思ってますけど。

 

 

両手が使えるのがいかにありがたいか、、。

カナダという国について考えて見ました

カナダっていうと、割と地味な存在ですよね。

 

お土産もパッとしませんし、大した伝統文化があるわけでもないので影が薄い国なのですが、影が薄い政策を取って来てるからなんですよ!大国になるだけが国家のあり方ではないのです!

 

ではカナダ人が思っているカナダとはどんな国なのか。

アメリカ人などによく指摘されるステレオタイプは実際どうなのか。

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ちょっとした町外れにはこういう景色が良くあるカナダ。森と岩と水は豊富にあります。お土産には不適切ですので、ぜひ見にいらしてください。

 

私が住んでいるのは、カナダの中でもブラックシープなケベック州ですので、いわゆる典型的カナダ人!だけでなく、「うわー、ケベコワ〜!」な人たちもかなりいますので、例えばBCにずっと住んでる方やトロントに住んでる方とは私自身の経験値も違うと思いますのでそこらへんをご考慮ください。

 

カナダにお引越しが決まったkeiraーpさんが先日ご自身のブログで「カナダってどんな国?」と書かれていた記事にインスパイアされてこれを書いてみようと思い立ったので、リンクを貼っておきますね。

ちなみに、keiraさんはまだカナダの地に足を踏み入れてはいらっしゃらないようですが、テレビドラマでの描写からこれらの特徴を見とったようで、その観察力には感心してしまいます。

www.keira-p101.com

keiraさんが取り上げていた項目の中から、次の項目について書いてみましょう。 

  1. メートル法
  2. よく謝る
  3. カナダの英語
  4. (追加項目)アメリカとカナダの境目は、、、

 

メートル法

現在の日本では、たとえ老人でもかなりの人たちが「メートル」とか「キロ」で話が通じますが、私の祖父母は「幅が一間」とか「米が一貫め」とか、そういうことも言ってました。

それとは別でしょうけれど、カナダ人でもある程度の年齢以上の人たちだと割と今でもフィートとインチが先に出てくると思います。

気温は摂氏*度と表示するのが普通ですが、歳がいってる人だと華氏でいう方が楽、、見たいな。

 

高速道路などの速度制限は時速*キロです。

アメリカから国境を越えてカナダ側に入ったばかりのあたりには「この国はマイルじゃなくてキロ表示ですよ、100/hrというのは、100キロ/hrであって、100マイル/hrじゃありませんよ〜」という看板もあります。

 

料理に使うカップは、1カップがカナダの場合250mlで、4カップが1リットルです。

だからアメリカのレシピをカナダカップで作ると若干カサ増しになりますね。

紛らわしいのは、ガロンとかオンス表示から換算してある場合などで、1リットルっぽいサイズのジュースが実は1リットルに足らず、960mlだったり、500mlかなと思わせるサイズのカートンが473mlだったりします。

でも、牛乳はどうやら1リットル入り、2リットル入り、なようです。

ちょっと紛らわしいですね。

 

ま、大したことではないので気がつかない人もいるくらいですけれどね。

 

身長や体重の話になると、私はセンチメーター&キログラムの方がピンとくるんですが、今の所若い人もお年寄りも、フィートとパウンドで言わないとピンときてくれないようです。(でもケベック州の運転免許証はセンチメーター表示です)

あと、住宅の床面積だとか、大工仕事で板を切る長さなどは不便なのにフィートとインチを使うので「板を1フィートと2&8分の1インチに切る」など。

工具類を揃える場合には、ボルト&ナットを締めたり開けたりするレンチやアラン・キーなどはインチ表示のセットとメーター表示のセットとあって、ふた通り持ってないと不便だったりします。

家のリノヴェーションをやってた時、どっちつかずなカナダにかなり不満を抱いた覚えがあります。

 

keiraさんのブログに引用されたサーベイでは、銃保持率の比較として、「住民100人中アメリカでは89人、カナダでは31人が銃を保有している」と、日本に比べるとこの二カ国はそれほど差がないような数字が出ているのですけれど、ここには猟銃が含まれているということです。

冬場になると猟が解禁になり(ライセンス持ってる人たちだけですけれど)、猟銃担いで森に入っていくマッチョな人たちが未だにいるのは確かですけれど、街中に持っていけるようなハンドガン(いわゆるピストル)は違法です。

 

だから、カナダの人たちも「アメリカって狂ってるよ、お金さえ出せば人殺しの道具が買えちゃうんだから。」と言っています。

 

でもね、日本から来ると、ハードウェアストアのチラシに「猟銃を収納するロッカー」がセールになってたりするのを見ると、「でも飛び道具を持ってる人たちは結構いるじゃない」と思いますけどね。

でもまあ、猟銃(長くてでっかい)を手に持って職場に行ったりはできませんから、やっぱりポケットに収まるようなハンドガンを忍ばせてるかもしれない人といつすれ違ってるんだかわかりゃしないアメリカの銃社会とはレベルが違う、というのは本当かと。

 

カナダ人はよく謝る

カナダ人はよく「私たちはすぐに謝る人たちなんだよね〜」と言っていますが、確かに本当です。

これは本当に日本から来た人には違和感ないと思います。

日本人の方が謝る頻度はそれでもやっぱりちょっと高いんじゃないかなと思いますけどね(と日本に帰国すると感じます。)

 

日本では、旅行関係の書物やサイトに「すぐにあやまる日本人はちょっとしたトラブルの場で相手につけ込まれやすいから注意!」などとあったりしますが、それは気軽に謝るからというより、外国語での交渉に対応しきれないせいだろうと思います。

カナダ人は「俺たち人がいいからね〜、すぐに謝るよね〜、気のいい人たちだもんね〜」と一切気にしてません。

彼らは、よく謝る気のいいカナダ人像、まんざらでもないというか、好きですね。 

うん、カナダ人、自分たちのこと結構好きです。でもいいじゃないですか、私もカナダ人好きですよ。

 

カナダの英語

カナダ国内でも若干の違いはあります。

特にマリタイムス(東側大西洋沿岸州)は、人によっては何言ってんだかわからない、というほどの訛りの人もいます(いました)が、そういえば去年ニューファンドランドに行った時には、聞き取れないほどの訛りのある人にはそれほど遭遇しませんでしたね。昔はニューファンドランドの人のいうことは一切聞き取れなかったんですけど。

 

ラジオやテレビの普及で地方色が薄れるとはよく言いますけれど、そういうことなのかな。

アメリカ英語は南部訛りがすごいですが、カナダで訛りがすごすぎてわからないのはそれこそニューファンドランドくらいじゃないかと思います。

 

あとは、アメリカ英語に文化的には近い(LiftとかLorryではなく Elevator, Truck)けど、綴りなどではイギリス英語の名残がある(Colour, Neighbour, Behaviourなど)あと、同じ移民の国ですが、アメリカは本国イギリスに反抗して独立を勝ち取ってできた国なのに対して、カナダは領主イギリスに忠実な人々としてアメリカと戦った歴史があるように、人々は嬉しそうに「私の先祖はイングランド(スコットランド、アイルランド、ウェールズ)から来た」と今でもその繋がりを大事にしています。

 

私がすんでいるケベックでは、フランス語を母国語とするケベコワの話す、若干間違いが混ざった英語(フレンチの文法の影響で)が逆に英語人の英語にも染み込んで来ているような、ちょっと特殊な言い回しなんかもありますが、そこらへんはアメリカに住んでる人達までは広まってないでしょう。

 

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こういう景色は特にカナダじゃなくてもありそうですね。でもいいんです、住んでる人たちが居心地がいいので。

 

アメリカとカナダの境目は、、

 

別々の国家ですから、もちろん国境はあります。(でも911以来、国境を越えて行き来するカナダ人とアメリカ人にもパスポートの携帯が義務付けられることになった時、彼ら、ものすごく嫌がってましたね。それまではパスポートいらなかったんですよね。)

 

でも、親戚がアメリカにいるっていう人が結構多いです。

 

中には、よその国から一家で北米に来たんだけど、兄と従兄弟はカリフォルニアに、自分と弟はカナダに住んでいるとか、そういう風に親戚がカナダとアメリカにまたがって移民している例もあります。

他には、一家はもともとカナダ人だったんだけど、自分は大学でアメリカに住んでいたことがあり、その時に姉と妹が仕事探しに転がり込んで来て、二人とも今ではアメリカでキャリアを築き上げてて家族もいる、なんていう例もあります。

 

アメリカのみならず、家族の一部がここにいて一部が別の国にいる、という状況の人たちは日本に比べるとかなり大勢います。

「自分は**人」という感覚自体が、その国しか知らない、という制限を受けないコスモポリタンな人が多いと思います。(一方で自分が住んでいる州を出たことがない、という人もいます。)

 

それ以外にも、アメリカのエンターテイメント業界やスポーツ(特にホッケー)にはカナダの才能ある人々がかなり流出して行ってますからね、超有名なあの俳優、あのコメディアンが、実はカナダ人だった、っていうことはよくあるのです。

表舞台に立つ人たちのみならず、ライターとかセットデザインとかマーケティングとか、いろんな場面でカナダから来た人たちがいっぱい紛れ込んでいるので、カナダをネタにしたシンプソンズのエピソードも存在します。

 

そういうわけで、アメリカとカナダってやっぱり近い、似てる、と感じますけれど、この両国を「同じようなもんよねえ」というと、多くのカナダ人は「いやいや、違うんだよ」と熱くなると思います。

 

カナダは移民の国ですから(アメリカも同様)どこの都市に行っても中近東、東欧、アジア、アフリカ、カリビアン、、多種多様の文化圏出身者がカナダ人になって生活しています。

白人じゃないからと言って彼らがよそから来たと思ったら大間違いで、市民権を持っている人はカナダ人、有色人種でもおじいさんの代からカナダ人な人も大勢います。

 

その感覚は移民を積極的に受け入れない政策の日本から見るとピンとこないかもしれません。(日本が移民を受け入れるべきだと言ってるわけじゃないですよ。移民を受け入れる前に子供を育てやすい社会にするべきだと思いますしね。そうじゃなきゃ移民が来てもみんな出て行っちゃいます。) 

 

問題のない国なんてありませんが、この国は結構住みやすい国だと私は思います。

 

住めば都っていうことかもしれませんが。。。

カイワレ成長記録

カイワレのたね、スプラウティング始めてみましたよ。

 

わざわざスプラウターを買わずに、家にあるもので作ります。

必要なものは

  • 口の広いガラス瓶 (サイズは好みで。私は700mlくらいの瓶で。)
  • チーズクロス(目の洗いコットンの布)
  • 輪ゴム
  • 瓶を逆さまに立てかけておく浅めのボウルのようなもの

これだけです。

ガラス瓶は、口が広く、本体の直径と口の直径が同じ(要するに寸胴)のものが良いと思いますが、なければわざわざ買わず、家にある瓶で。

 

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タネを水につけること4〜6時間。

浸水時間はたりないより、長すぎる方がいけないんですって。

 

浸水した後、水をしっかり切って、瓶を逆さまに、(タネが水に浸かった状態にならないように)ボウルの上に斜めに置いておきます。

 

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これが翌朝のカイワレの芽。

 

一日に二回、瓶の中に水を入れてシャカシャカとタネをすすいでやり、水を切ったらまた瓶を逆さにしておきます。

この、一日に二回というのが、24時間につき二回なのか、起きてる時間帯に二回なのかいまいちはっきりしませんが、私は朝起きた時と仕事から帰った時にやってます。

それと、週末にハイキングに出かけて一晩留守にした時には、出かける直前にすすぎ、一泊後の夕方帰宅直後にまたすすぎ、要するにちょっと間が空きましたが、大丈夫でした。

 

乾燥させちゃうと成長が止まる可能性があるし、水浸しだと根が腐る可能性がある、ということで、清潔に、適度な湿度を保つ、っていうことが大事なんでしょうね。

日本でやる場合は湿度も室温も高そうだから、水切りをしっかりやらないと腐ってしまうのも早いかもしれません。

 

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二日三日すると、根っこが瓶の口に取り付けたチーズクロスの目地からニョキニョキっと出て来ます。

 

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ちょっと見にくいですけれど、芽もだんだんと伸びて来ます。

 

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結構カイワレっぽくなって来ました。

 

スプラウト状態で(もやし状態)食べるのならもう食べられるのですけれど、私はちょっと欲張って、もうちょっと長い貝割れ大根状態まで育てて見る予定ですので、まだまだあと四日くらいかかります。

 

スプラウトだと、タネと芽が混ざったような感じでワシワシ食べるのですけれど、カイワレにしたいとなると、どちらかというとレタスやハーブに似たような「グリーン」な状態ですから、できれば真っ直ぐに美しく育てたいのですが、この、瓶にチーズクロスを張って水を入れてゆすいで逆さまに、、という手段だと、どうしても水をやるたびにタネが動くし、斜めになった瓶の中でタネから光に向けて伸びる芽は斜めってしまうし(しかも態勢が変わるたびに芽が伸びる方向が変わるので、うねうねの芽になってしまうことは避けられません。)あんまり美しくないような。。。。

 

普段スプラウトを作る時には、タネは大さじ2、3杯くらい入れて始め、スプラウトになった頃には瓶の中がスプラウトでギチギチになるくらい増えるのですが、今回は大きく育てる予定なので、小さじ1杯くらいしかタネを入れていません。

真っ直ぐで綺麗な貝割れ大根を育てるためには、スプラウター(ザルみたいなのと水受けがセットになってるプラスティックもしくはステンレス製のもの)を使うか、自分でスプラウターを作ってしまうか、どっちにしても、水をやるたびに(すすぐたびに)瓶を上下させなくても済むようなシステムでないといけません。

そこまで美しさにこだわる必要があるかどうか、、、とも感じますけれど。

 

芽が出たらすぐに食べるにせよ、ちょっと育ててカイワレにするにせよ、スプラウティングはとても簡単で安価にビタミン豊富な野菜を自宅で 栽培する手段です。

土を使わないから汚れませんしね。

 

 野菜の値段が高いとお嘆きの向きにはオススメですよ。