食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

日本で作った、ヴィーガンご飯

母の台所で作ってみた、ヴィーガン・サーグ・パニールです。これに、ダールも作って添えました。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

こう言った、和食でも洋食でもないものをあまり好まない父が退院する前に、スパイス好きの母と食べるために作りました。

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法蓮草ではなく、小松菜で作ってみました。

 

小松菜と豆乳&豆腐でサーグ・パニールもどき

材料

  • 小松菜 一把半
  • 豆腐 適当な量(この日は冷蔵庫にあった豆腐半丁ほど)
  • 豆乳 適量(加えつつ味見をして好みの量加える)
  • タマネギ (巨大なのを2つほど)
  • スパイス類 (クミンシード、マスタードシード、コリアンダーシード、ターメリック、生姜、ニンニク)

手順

  1. タマネギを切り、飴色に成るまで炒める。途中で水を挿したりして焦げないようにしつつ、ゆっくりと、触り過ぎないように。
  2. たまねぎをへらできれいに取り除き、同じ鍋で小松菜のブツ切りを、茎から炒め始め、葉っぱも入れ、やわらかくなったら玉ねぎを加える。
  3. 炒めた野菜をフードプロセッサーで細かくペースト状にする。
  4. その間に鍋に油を敷き、ホール状のスパイスを過熱しパチパチとさせ、ニンニク、ショウガ、ペースト状になった野菜を入れ、全体にまぜあわせ、パウダー状のスパイスをくわえる。

豆腐と豆乳をいれてまぜあわせ、全体に温まったら出来上がりです。

パニールの代わりに豆腐を入れますが、偽パニールを入れたくない場合は、栄養価は違いますがジャガイモとかでも。

 

豆乳を入れたら沸騰させると分離するので火の通り具合に注意します。

 

 ご飯はバスマティライスを探しましたが見つからなかったので普通の日本米で食べました。

日本米だとご飯でお腹がいっぱいに成ってしまうような気がしましたが、ないものはしょうがない。

バスマティライスって日本でも置いてあるもんだと思っていましたけど、田舎にはないんですね。

でもまあ、モントリオールにはシャキシャキ新鮮な水菜はないし、その土地で出回ってるものを美味しく食べるのが一番。

小松菜の苦みが程よくてこれ、私好きでしたけれど、甥っ子にはちょっときつかった模様です。  

 

カレーだよ、と言ったので別の物を期待させてしまったようで申し訳なかった。笑 


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病人の減塩食と現実

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今回の急な帰国の理由は、急性心筋梗塞で緊急処置をうけ入院した父の様子を見る為でした。

遠方に住んで居るので、こういう状況を一番恐れていたのですが、お蔭様で父は順調に回復し、退院に至りました。

 

知らせをうけたのが義母の葬儀の翌日のことでしたので、ちょっと頭が真っ白になりましたけども。笑

 

人はいずれ死ぬものですから、老いも病も向き合って生きて行くだけなのでしょうけれど、やはり心の準備は出来て居りませんでした。

これからも準備できるかどうかわかりませんが。

 

しかし、父が無事回復してくれて、退院するにあたり、やっぱり現実の生活にとってもっと身近でもっと日常につきつけられることがありました。

 

それは、食事。

 

普段から父は歳のわりには大食いで、ご飯を美味しく食べて元気が良い人なのです。

心筋梗塞になったということは、コレステロールの多い塩分の多い食事をしていたのではないか、と思いますけれど、実際はそれほどでもなく、毎年の健康診断でも、血中のコレステロール値はいつも正常値だったのです。

 

今回の件で、医師にその不思議を問いましたら、血中のコレステロール値は血中のコレステロール値であって、血管に付着しているプラークの値ではないのだとか。

そして、そういうプラークは長年かかって蓄積されるものなのだとか。

だから、老人になるほどリスクが高まるわけですね。

 

入院中の父は、毎日塩分が一日分合計で6グラムになる「減塩食」で、最初は味がしなくて美味しくなかったとか。

 

栄養士が栄養価や塩分を管理した食事は、一日1600カロリーで、塩分6グラム。

入院中の父は、ちょっと食事がおおくて食べ切れない、と云うような事を言っていましたし、最近では「これちょっと味が濃い様な気がする」と感じることもあったというので、減塩にも慣れたんでしょう。

 

そして嬉しい退院の日を迎え、母の希望で30分ほどの栄養指導というのを栄養士から受けました。

 

栄養士さんは分り易くゆっくりとプリントされた資料とともにあらゆる食品に含まれる塩分量などについて説明くださいました。

我が両親の食生活のパターンも細かく確認され、余り外食をしない両親には外食についての注意事項の説明などはせず、彼らが良く食べる食品について質問してくださったりして、父の今後の日常に沿った指導をしようとしてくださるのがわかり、大変安心したのです。

が、ちょっと困った事がありましたよ。

 

退院して最初の食事はお昼ごはんだったのですけれど、父の大好物は麺類、最近では冷麦とかそうめん。

 

これが、冷麦とそうめんで違いがあるのかどうかはわかりませんが、白米とはちがって、塩分が含まれます。

栄養士さんに頂いたプリントには、「そうめん一把(40グラム)塩分1.5g」とあります。

父の食事は今後もずっと、一日6グラムで行ってくださいと指導を受けましたので、一食2g程度です。

そうめん40グラムですでに1.5gなら、つゆとか他の食品に含まれる塩分を考えると40グラム以上を茹でてしまうと塩分を摂り過ぎてしまうでしょう。

でもね、そうめんとかひやむぎ、お蕎麦などって、一食分一把、たいがいの物が100gの束になっていませんか?

普通はこれを一束で一人分、もしくは若者や運動をする人などはもうちょっと食べる感じですよね?

父は多分以前はこれを二把くらい食べていたと思います。

それがいきなり一把の半分以下ですからね、ちょっときつい。

 

栄養士さんは両親の話を聞いては「普段おうちでご飯をたべているんですね、なら大丈夫ですよ。」「あんまり**を食べないんですね、じゃあ心配いりませんよ。」を連呼していらっしゃいました。

そのせいと言ってはいけないのでしょうが、両親も私も、なーんだ、大丈夫そうだわ、と安心したと言うかナメてかかっていたというか。

 

それがこの、素麺一把でひっくり返りましたよ。

 

 

何も、がちがちに6グラムに抑え込んで味気のない物ばかり食べさせればいいとも思いません。

でも、一把100gで一人分であろうそうめんの塩分を、なぜあえて40グラムで表示してあたかも「これならそうめんをたまに食べても平気」なような体裁にしてあるんでしょうか。

 

久し振りの我が家で、楽しみにしていた久し振りのそうめん(しかし量は40g)を目にした父は、大変怒りまして、(そりゃそうだ)6グラムなんてそんなのどうでもいいんだよ、と。

 

この時の発言は勢い余って、、、だと思いますけれど、本人が減塩を投げやってしまったらどうにもなりませんし、退院後初のシャバのメシ、楽しみにしていたのですからこれは可哀想ですよね。

 

じゃあこれ(40グラム)をもう一皿食べたらいいよ、と合計80gほどのそうめんを食べてもらいました。(じゃあ夕飯は塩分ゼロだよ、と言いながら。笑)

 

やっぱりね、命は大事ですけど、ただ延命だけのために耐え忍ぶというのも、意味があるとは思えません。

 

とはいえ、心臓に負担をかけないように、血圧を上げないようにするには、日頃からの食事は大事ですから、「無理のない範囲」で減塩は心がけてもらいたい、、、。

 

でも、無理のない範囲ってさじ加減が案外難しい。

 

塩の塊のような漬物や梅干しのようなもの、たらこや干し魚などを控えればいいのかと思っていたら、乾麺の塩分でつまずくとは、、、。

 

しかもこの後でググって見つけたいくつかのブログでは、乾麺の塩分は茹でたら大幅に減るとあるんですよね。

要するに茹でてるお水の中に出て行くと。

そのあと流水でもんで締めるので、さらに塩分はでていくと。

ただ、茹でる水の量や茹で時間、もともとその乾麺自体に含まれていた塩分量(メーカー別や商品別に異なる)などという条件によって最終的な塩分量は変わってくるので、茹でた後の塩分量は一把分で何グラム、と一言でいいきれないとか。

 

no-shukketsu.com

 

 

いちいち食べる前に塩分量を測るなんて出来ませんので、大まかな値で十分ですけれど、メーカーが製品の成分表示に水*リットルで茹でた場合の一把に含まれる塩分を表示してくれたらどんなにいいか。

 

それにしても、病院の栄養士さんも、乾麺の塩分量の表示、なぜ食べる際の塩分量ではないものを、しかも一般的に食べられる分量以下を基準に表示してくださってるんでしょうか。

それともひょっとして我が家が大食い一家なだけで、世間では皆さん一食当たり40gで満足なんでしょうか。

 

個人的に栄養相談ができるチャンス自体稀ですし、今思えばあのミーティングは無駄に終わってしまったと痛感します。

 

なんだか先が思いやられる、、、。


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繊細さ?気にし過ぎ?

日本に居るきゃすぴえです。

前回は滞在中ほぼ9割方外回りをしていたのに対し、今回は多分出国までこのまま親の家に滞在して外出はほぼなし、外食すらほぼなしであろう、地味な滞在をしております。

 

まあ、ゆっくりしてられていいかも、、と思いましたが、母が、手伝うはしから「あんたが手伝ってくれて手があいたから」と休むのではなく別の事を片付け始めるので、終わらない家事にクラクラする気持ちです。

親子だけどこのへんは全然似てませんわたくし。

 

外国旅行に行くと、外国のスーパー等が楽しいですが、私も日本のスーパーなどを楽しんでいます。

 

整然と並んだ傷みの無い野菜達とか。笑

同じ形おなじサイズの野菜を売るというのはわかるのですが、ここまで均一化した野菜を作れる農家の方々は凄いなあと思います。野菜が高くなるのも当たり前ですよね。手間がかかってますもんね。

「バスマティライスはありますか?」とお店の方に聞いたら「バスマジックリンはあちらになります」と云われたり。笑

聞き慣れた商品の名前に聞こえてしまったのですね。店内の音楽で声が聞き取り難かったとも思えますが。

お菓子のコーナーに煎餅やおかきにまざって魚介類のおつまみ系スナックをみてさすが、と思ったり。

 

こういう事に目が行くのはありがちですが、 今回は、7月のプラスティック・フリーの試みの記憶もあるので、やっぱり包装、ゴミ、などに目が行きます。

 

 

 

買い物に行く際には、私はいわゆるマイバッグという何度も利用できる袋をもって臨みますが、わが母は昔から、以前買い物した際にもらったレジ袋をヨレヨレになるまで再利用する方法でやっています。

 

母の鞄の中を見てみたらあるある、白いレジ袋たち。

以前は、商店Aで商店Bの袋を持つことを気にして同じ店の袋しか使わなかった母ですが、年季が入ってきたのか、そこらへんはもう気にしないようです。

 

先日、某大型チェーン・スーパーの上の衣料品店でパンツとブラを購入したのです。

なんせとる物も取りあえず帰国しましたし、こういう衣類は日本で買う方がサイズ的にも簡単にみつかりますので、下着は二泊分くらいしか持って来ていなかったので。

 

選んだものをレジへ持参いたしまして、合計金額を財布から出しながら「袋は持ってきましたので要りません」と母の使い回しレジ袋を取り出しましたよ。

 

レジの方「あ、そうでございますか?有難うございます」と大変ご丁寧で。

 

で、店員さんがお釣りをトレーに取り出している間に自分で袋に品物を入れておりましたら、今度は私が受け取った釣り銭を財布にしまう間に店員さん「あらあら!申し訳ございません、気が付きませんでしたけど、こちら、パンツになりますので、一応もう一枚袋にお入れいたしますね!」

 

店員さんは素早く白っぽい新品の、しかもいわゆるレジ袋よりもうチョッと厚手の袋を取り出したのです!

そんな分厚くて高級な使い捨て袋を使ったら、自分で袋を持参した意味が台無しですよ。

中身が下着だから透けて見えてはいけない!という感覚、そうだったっけ、そういえばそう云う感覚ってあったっけ、、、と思い出しましたよ。

そういえば生理用品なんかを日本で買うと、コンビニでも薬局でも紙袋にいれてからその店のレジ袋でしたよね。(オムツもそうなんでしょうか、大人のオムツも?ならば子供のパンツとか男性下着でも同じ対応をされるのでしょうか?経験がないのでわかりませんが、いかがでしょう。)

 

パンツ購入時のその店員さんも、「他人に丸見えにしてはいけないプライベートな部分」として上等な分厚い袋を使おうとしてくださったんでしょう。

 

私が「要りませんよ、見えても平気ですよ」と云うと、彼女は「ええ?よろしいんですか?でもやっぱり、パンツですし??」とちょっと食い下がる感じで。笑

 

いやいや、パンツを履いてない人の方が珍しいと思いますし、履いてるんなら誰しもいつかは買うんですから、いいですよ、と申しましたら、この客はもうしょうがないと諦めていただけたのか、笑いながら再び丁寧に「ありがとうございます」と送り出してくださいましたけれど。

 

私個人の感覚としましては、パンツが袋から透けて見えるくらいなんてことないんですけども、これはやっぱり私が繊細さに欠けるとみなされるんでしょうかね?

こういう感覚が平均的で一般的な場所で、皆さんがそうなさってるのを批判しているわけではないのですよ、単に、ちょっと不思議な感じを受けたのです。

でも、ゴミが無駄に増えるのを避ける為にも、袋を二重にするとか目隠しするとか、そういうことをしなくてもいい方法がないものかな、とは思います。

 

生理用品なんかだったら、パッケージそのものをあんまり「生理用品ならではなパッケージ」にしないとか。

まあパッケージそのものが宣伝媒体でもあるから無理でしょうかね。

でも、シンプルでお洒落なパッケージのほうが女性の心をつかむとも思えますね。

 

それにしても、パンツくらいやっぱり袋越しに見える程度平気ですけどね。

だいたいそこまで他人の袋を気にしてる人達がいるとも思えない。


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再び日本、2017秋

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 急な事情で、日本へ再び帰省しております。

春先に帰省してから半年ほどですので、ああ懐かしいとか、そう云う感覚も無いのですが、まあせいぜい日本の好さを味わえたら、、、と思うのです。

 

でもきっと味わえるものは限られてますので、自宅で作りたい簡単メニューの材料を少々持参しました。

写真に写っている物以外にも、各種スパイス類やチアシードなども。

 

何度か日本で作ろうとしては、近所のスーパーで見つけられないとか、あったけど冗談みたいに高いとか、パッケージが小さいとか、驚いたことが数知れず。

 

そして、やっぱり日本のスーパーにならんでいる商品は、どれもこれも美しいですねえ。

美しい上、頑丈なプラスティックで包装されていて、恐れ多い。値段もわりと恐れ多い。(でも納豆とか豆腐はやっぱり庶民的値段ですね。)

普段の食事にこんなに恐れ多い食材をバンバン使うんでしょうか皆さん。

たぶんバンバンではなくて、量も控え目に上品にお使いなんでしょう。

なんだかんだ言ってすっかり北米サイズに馴染んでいる自分を再確認します。

 

 

そんな次第で、今回は急遽帰省のわりにはちゃんと食材持参で偉いやん自分、と自分をほめてみました。


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加工食品の中身について

 暫く前に成りますが、SAVEURの記事でこんなものを見掛けました。

 「これらドイツの広告グラフィック・アートがあなたの好物の食べ物の中には実際に何が入っているのかをみせます」と云うようなタイトルです。

毎度思いますが、自然な日本語に訳すのって難しい。

国語の問題ですね。

記事は英語で書かれていますが、もともとのグラフィックスはドイツ語。

私はドイツ語はかじった事すらないので専ら英語の解説に依存しておりますが、まあ何語であろうと、これだけ視覚に訴えてあると何が言いたいのかは一目瞭然ですね。

 

記事の内容は、アメリカのFDA (Food and Drug Administration) が食品の成分表示に関する法を改編した(注)とはいうものの、その商品を手に取って、その製品の中身が本当は一体何なのかを消費者が理解しやすくするという目的にはまだまだ道程は長いという事を前提に書かれています。

(注)2016年に改編された表示により、消費者がその食品に含まれるカロリーや栄養価をパッと見て理解し、自分や家族のニーズにあわせて買い物しやすくすることを狙ったもの。くわしくはこちらを。↓

www.saveur.com

このお役所的なアプローチとは対照的にドイツの消費者擁護団体である Verbraucherzentrale Hamburgが2015年に展開した宣伝キャンペーンに使用されたグラフィックスは、一目瞭然、否応なく食品の実態が目に見えるので効果的です。

 

世界的に人気の高い有名ブランドの加工食品各種が選ばれておりますが、その類似品や似た様な食品類はまあ大体同じようなもんだろうと思います。

 

実際には製品の中の重量の比率が比較的に大きい材料や添加物がどんと目に留まりますが、少量でもあまり人体にとっては好ましくない化学調味料や薬品、色素などといったものに関しては残念ながら若干インパクトが弱いかな。

 

でもまあ、こんなものばっかり食べてるとどうなるか、わかるでしょ、という意味ではやっぱり分り易いですね。

 

このSAVEURの記事では最初の例としてヌ*ッラの写真を英語版で表示して有りますけれどページをスクロールして下の方を見て行くにつれ、「あ、Zuckerってドイツ語で砂糖っていう意味かしら?」と気が付いたりもします。

育ち盛りの子供達に、カルシウム始め栄養たっぷり尚且つ子供も大好きなこのスプレッドを、、、というようなイメージ操作のテレビ広告など記憶にありますが、これを見ると何てうそつきな、、と思わずにはいられまい。

 

イメージ操作、犯罪級なのもありますよね。


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