食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

食品廃棄物と社会の姿といえば Agnès Varda, The Gleaners and I  

食べ物を無駄にするのが嫌いです。

好きです、っていう人なんていないとは思いますけれど、気にする度合いってやっぱり人それぞれ。

美味しいものを味わうことなく捨てちゃうなど、なんて無駄な!と思います。

 

 

でも、廃棄処分になった食品とか、ゴミ捨て場に捨てられた食べ物まで拾ってきて食べようと思ったことはないし、そうする必要に迫られたこともないし、経験もありません。

 

私の職場には、政府の生活保護やディサビリティ・年金などを受け取って生活している人たちがサービスを受けにやって来ます。

彼らの中にはホームレスの経験がある人も割といて、今現在はアパートに住んでいるけれど、暇さえあればリサイクリングをしているという人もいます。

 

リサイクリング?

 

彼らが実際やってるのはダンプスター・ダイビングとか、飲食店や住宅地の家々から出されているリサイクリング・ビンの中に紛れているデポジットを回収できる缶や瓶のゴミを回収して換金するなどという作業です。

 

食品店やレストランの裏口のあたりにあるゴミ箱を漁る作業なんて、汚らしい、と忌み嫌われるような行為ですけれども、飽食の現代はこういうゴミ箱に入っている食品などもまったく問題なく食べられるものがわんさとあるとかで、話を聞くと「驚くようなものがホイホイ見つかるよ。」と。

 

どんなものが見つかるのか聞くと、未調理の肉類があることもあるし、加工食品があることもあるし、色々だとか。

未調理の肉は傷んでると大変だから気をつけてくださいねと言うと、大丈夫大丈夫、と笑われます。

 

以前、クリスマス前には「見て見て、こんな立派な冬のジャケットを見つけたよ」と未使用の、汚れも破れも何もない子供用のジャケットを持って来て見せてくれた人も。

彼は「洗ってからサルベーションアーミーにでも寄付する」と言っていました。

 

先日ご紹介したはじめての「ごみ調査」 | WANI BOOKOUT|ワニブックスのWEBマガジン|ワニブックアウトの中で佐々木典士さんが「出されているごみから、その人の生活や人となりがわかる」とおっしゃってましたけど、同じようにゴミって出される社会の在りようを反映していますよね。

 

なんてことを考えていたら思い出した映画があります。

 

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Agnès Varda (アニエス・ヴァルダ)Les Glaneurs et La Glaneuse(2000年)です。

 

Les Glaneurs ( La Glaneuseというのは同じ言葉の女性形で、このタイトルではヴァルダ本人を指す)というのは、畑に残されている、収穫され切らなかった作物を拾って持ち帰る人たちのこと。

 

社会の底辺に住む貧しい人たちが行う行為ですが、こういう人たちが拾っていけるよう、作物は完璧に刈り取って持っていくべきではないという考え方がキリスト教やユダヤ教にはあったようです。

ミレーの有名な「落穂拾い」も畑に出かけて取り残された穀物の穂を拾い集める貧しい人たちの姿を描いたものですが、現代社会では、畑に農作物の残りを拾いにいく昔ながらのLes Glaneursのみならずスーパーやレストランの裏口にあるゴミ箱から、廃棄処分されたグルメな食品を漁りにいく人たちも多く存在するようです。

 

私の職場に来るリサイクリングに勤しんでる人たちも現代版Gleanersというわけです。

 

アニエス・ヴァルダのこの作品はそのLes Glaneursの暮らしぶりやどんなところでどんなものを見つけられるのか、どんなものが「不用品」とされ、どんなものが価値を見出されずに置き去りにされているのか、などを映し出すことで現代のフランス社会の歪みを描いています。

詳しい内容はかなり忘れてしまいましたけれど、今見たら2000年の作品だったんですね。また観てみよう。

 

The Gleaners and I - Wikipedia (英語での説明)

 

この作品のずいぶん後、2016年にはフランスでは、床面積が400平方メートル以上のスーパーで、余剰在庫の食品を廃棄することを違法とする法律が通過しました。

食料廃棄問題は先進国各国では深刻な問題ですが、フランスのこの対応、その後どうなってるんでしょうか。

 

アメリカのNPRのサイトでは、2年経った今、この法律に従って地元のチャリティ団体と契約して(法により定められている)余剰食品を寄付するスーパーと寄付を受け取る団体との様子がポジティブな文面で報告されています。

www.npr.org

が、一方別のサイトでは、一年後(だから現在から見れば去年ですが)の段階ではこの法律は痒いところに手が届いていないという批判的な報告もありました。

www.foodnavigator.com

消費者団体による報告を読まないと詳細がわからないのですが(購読してないと読めない記事)こちらのサイトによる要約だと、法律は中途半端で、現状では余剰食品の24%以下しか寄付されていないそうです。

 

現在もフランスでは、生活が苦しい貧困層、学生、などなど、Gleaningをしてしのいでいる人たちは多く存在するようです。

ちなみにGlaneurs はフランス語、英語だと Gleaners。残り物を漁る行為は Gleaningと言いますが、日本語にこれに相当する言葉を見つけられませんでした。

現代版Gleaningはまあ要するに北米で言えばダンプスター・ダイビングという表現があるんですけどね。イギリス英語ではまた別の表現があるようです。

 

食品廃棄と人間社会について考えた時に もう一つ思い出すのは、辺見庸さんの「もの食う人々」です。

冒頭で、バングラデッシュかどこかの市場で残飯を安く売っているのを残飯と知らず口にして、酸っぱいような変な味に気がついて吐き出す場面は印象に残っています。

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ゴミといえば、デスクトップのトラッシュ缶ですが、ちょっと不満です。

何もゴミが入ってない時はこんな

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空っぽです。当然。

 

でもね、たった一つでもファイルを捨てるとこうなります。

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ゴミが溢れ出してるみたいで、腑に落ちません。一個しか捨ててないのに!

 

たくさん捨てても同じですけれども、一つ二つ捨てただけなのにこういう様子だと、なんだか現実以上に雑然とした部屋にいるように思えてしょうがないのは私だけではないはず。


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賞味期限と保存する心理

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写真はJapanese cuisine - Wikipediaより拝借しました。日本料理っていうとおせちなのかというとそういうわけではなく、ちゃんと定食とか蕎麦とか納豆などの写真も載ってました。写真は内容とは直接関係ありません。

 

貴重な日本の食材

 

日本に帰国するたび、食べ物を買って帰ってきます。

でも実は、日本の食べ物で懐かしいな〜、こっちにいると食べられないよな〜、と思い焦がれるアイテムって、野菜類、山菜類が多いのです。

なので、持ち帰りは不可能です。(フルーツや生の野菜はカナダの国境を越えて持ち込むことは違法です。虫なんかついてたり外来の種が入ってきて自然環境を崩してしまいますからね。)

 

旬にとれたてを食べてなんぼ、持ち帰ることの叶わない野菜や山菜の代わりに私が持ち帰ってくる食材とは、だいたいこんな感じ、、、

乾燥もずく、

酒粕、

味噌、

かんぴょう、

海苔、

昆布、

、、、

 

カナダに入国する際は、食品を持ち込む場合はきちんと申告しなければなりません。

 

肉や肉製品、乳製品などを持ち込むと没収されます。

 

10年近く前ですが、フランスのチーズやバター、美味しいから食べかけのを捨てずにスーツケースに入れて持って帰ったとき、没収されちゃいましたよ。

ケベック州の乳業を保護するためとかいう理由で。(でも、オランダのグーダの真空パックにしてもらったのは大丈夫でした、、あれは何だったのか、、まさかフランスだけ目の敵??)

 

いつもは乾物、海藻がメインなので、口頭で「味噌とか、昆布とか海苔とか〜」と言うだけで大概「あらそうですか、ミソスープ作れるの?」なんてよく分からない世間話になっておしまい。

たまに別のところへ行かされて、中に肉はないね?って確認されたこともありますが、ほぼ口頭でおしまい。

だから、嘘ついてまで避けたいことではありません。

 

 

大事にしまい込まれる食材

 

そんなわけで、うちには遠くからはるばる持ち込んできた日本の食品が大事に大事に保存されております。

これを食べよう、と思ったら材料の一つが不足してる、、なんて場合は「じゃあ今度買い物に行って全て揃えてから」なんてことになるので、なかなか使いきりません。

「あ、これが最後の一袋だ」なんて思うとさらに勿体ないと思ってしまったり。

なかなか日本の食材が手に入らないと思うと、どうしても気軽に使いきれないのです。 

最近ではアジア人人口も増えましたし、日本食材もかなり普及してきているので、冷凍うどんとか冷凍枝豆なんてものも欲しければ手に入るようになりました。

 

でも、基本的に賞味期限なんかは無視しています。

 

そんなもの、食品会社が訴えられないためにやってるだけでしょ、と。笑

そうめんやひやむぎなどは虫が入らないようにきちんと保存し、開封したら早めに(早めといっても所詮6ヶ月以内くらい、、かも。笑)食べきりますが、未開封の賞味期限切れなんか当たり前。

 

もちろん、生のお豆腐一丁買ってきて、開封してないからといって何年も置いといたらダメなのはわかりますけれど、乾物だったら大丈夫ですよ。

味が落ちる、風味が落ちる、などという懸念はあります。

麺類などは虫がつく、海苔は湿気る、などということも考えなければなりません。

でも、日本に比べてかなり湿度も低く寒い時期も長い北国ですので、そこらへんは楽させていただいているのかも。

 

そんな中、先日、ゼロウェイスターのぽこ33さんのブログ記事を読んでいて見つけたリンクに飛んでびっくり仰天。

ぽこさんのブログもいつも読み応えあり(長いってことじゃなくて内容が濃いんです)

gominaikurashi.blog.fc2.com

 

ぽこさんの記事にあったリンクの、佐々木典士さんという方が京都市のゴミ調査に参加した体験について考察されたことを書かれた記事がこちら↓

はじめての「ごみ調査」 | WANI BOOKOUT|ワニブックスのWEBマガジン|ワニブックアウト

 

この記事も読んでいてうわー、うわー、と衝撃(ゴミの中身をボランティアの留学生やアルバイトの方がゴム手袋をはめて分別して分析しているって、、、)

 

 

賞味期限の捉え方

でも、何が一番ショックだったかというと、最後の方で、調査対象の75軒から出された燃えるゴミの袋の中から集められた、未開封の食品ごみというのが、アスファルトの地面らしきところにズラーっと並べられた写真です。

サムネイル的サイズで借用してみました。 

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この写真の真ん中あたりには、そうめんだかひやむぎだかの束が並んでおり、その下にはお味噌が、そのさらに下にはわかめが!

こんなの捨てるなんてありえない!

他にも、パン粉なんてものも。笑

パン粉は最近はわざわざアジア系スーパーまで足を伸ばさなくても普通の店にPankoとして売られています(買ったことないですけど)ので、日本から持ち込むなんてこともありえませんけれど、未開封のパン粉って、傷む要因はないですよ。

乾燥してますもん。

だいたいパン粉の風味なんか気にならないでしょう、揚げちゃうんだから。

それに、真ん中の乾麺の左上あたりには、納豆も並んでるんです。

納豆だって、よっぽどのことがない限りちょっと古いくらい平気ですよ!

他にも瓶入りのジャムらしきもの、ヨーグルト(納豆同様、まだまだいけるはず!)などなど、ビックリするものがたくさん並んでいますから、お時間がおありの方は是非みてください。

 

もちろん、賞味期限を切れていてもいなくても、開封してみたらカビてた、色が変わってた、へんな匂いがしている、どうも違和感感じる、舌に乗せたら強烈な刺激を感じる、、など、そういうことだってありえますから、食べ物は食べる人が責任持って吟味する必要はあります。

この写真に載っている乾麺も、ひょっとしたらよく見たら湿気てるのかもしれませんけれども。

それにしても、これだけ未開封の食品が無駄に捨てられている、ていうのはショックでした。

 

 

たとえ工場で大量生産されるような食品でも、やっぱり作った人はみんなに食べてもらいたいと思ってるんじゃないでしょうか、、、ね。


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チュニジアの炊き込みご飯、Rouz Jarbi を目指して

先日作ったファラフェルは、当然残りましたので、残り物サパーとして再度食卓に登場します。

でもね、揚げたてじゃないので、これをメインにしてはちょっとガッカリ。

いや、街のファラフェル屋で揚げてあって注文されてからサンドイッチを作ってホットサンドイッチプレスで加熱された、あの悲しいファラフェルよりは美味しいですよ。

 

でも、やっぱり揚げたてのほかほか熱々とは若干違いますから、今日はチュニジアの炊き込み蒸しご飯、Rouz Jarbiと一緒に出してみましょう、、と初挑戦しました。

 

Rouz Jarbiというのはフランスでの名称。

チュニジアはフランスに占領されてましたし、今でもフランスの領地なのかな?

北アフリカの美味しい食べ物はフランスに移住した人々によってフランスに紹介され、フランスの美食家の皆さんが美味しく食べていらっしゃいますが、美味しいものは北米でだって食べさせていただかなきゃね。笑

 

作り方は、炊き込みご飯とクスクスの作り方を合わせた感じです。

そうです、蒸すのです。

 

炊き込みご飯に似て、調理前に全ての材料を合わせて加熱するだけ、という作業は楽チンそうで。

クスクスに似て、水をたっぷり入れた鍋の上に蒸し器を置いて、そこに調理したい食材を混ぜて入れて蓋をして、、、という部分は、、、「うちの蒸し器でも大丈夫かな?」とちょっと不安を感じましたが、Youtubeビデオを確認したら、うちにあるステンレスの蒸しカゴ風のものと似たのを使って作ってらっしゃって。

 

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我が家の蒸し器は、下は鍋、真ん中が蒸しカゴというか、ステンレスの容器の下に穴がポコポコ空いてるもの、その上に蓋。それだけ。

このどれもが別々に我が家にやってきたものたちなのですけれど、偶然全ての直径が同じで、一緒に使えるのです。

もち米を蒸す、、なんていう機会にはこれで対応するのですけれど、同じ原理でチュニジアの人気炊き込みご飯が作れるとは!

と興奮してレシピを大まかに真似してみたのです。笑

 

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作り方は簡単で、ご飯と一緒に混ぜ込む材料を刻んだら、ご飯にオリーブオイルとトマトピュレをまぶし、他の材料も混ぜ、スパイスも混ぜ、蒸し器に入れて、真ん中に穴を開けて(写真でも穴が見えますでしょうか)25分蒸し、全体に混ぜ合わせてからさらに25分蒸す、、、、、、。

そんな簡単でいいのでしょうか。

と思ったら、落とし穴が!

 

私はいつも、バスマティライスはブラウン・バスマティを使うのです。

そうです、バスマティ玄米です。

玄米って中粒米というか日本のご飯の場合は炊き方もかなり色々と工夫されてるような感じですが、バスマティの場合は炊く時の水の量を倍近く入れる、それだけです。

カップ3倍の米なら水5杯、という感じで。

前もってつけておくことも入りません。

 

ということで、私、玄米をなめてました。笑

上の写真のようにレシピに従ってあらゆる野菜やスパイスを一緒くたに混ぜて蒸し器に入れ(真ん中に穴を開けて)時間通り蒸して、中程に天地を返し、小一時間蒸したのですが、さすがにブラウン・バスマティは生煮え!!

当たり前か、と思いつつ、夕ご飯食べたいですから、蒸し器の穴からスパイス類や野菜の出汁が滴り落ちたお湯を半分ほどボウルに入れて、鍋に蒸しカゴの中身をどかっと移して結局は炊き込みご飯風に炊きましたけど。水加減は適当に。笑

 

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出来上がりはこちら。ファラフェル、ファトゥーシュサラダ、フムス、が脇に控えておりまする。笑

 

中東風炊き込みご飯よ、と言われたら誰も文句を言わない程度に美味しかったですが、蒸し器で蒸し通してないので、野菜の食感とか、本当はこんなんでいいのか、やっぱり本物のRouz Jardiそのものを食べたことすらないので決めかねますが、きっとこうじゃないはず。笑

 

次回はブラウン・バスマティなら軽く茹でてから使うか、もしくは白いバスマティを使うか、、、とにかく、まっとうなのを作りたいと思います。

 

 炊き込みご飯を蒸すって、入れてる具の旨味が穴から下に落ちていってしまうんではないの、勿体無いじゃないの、とついつい思ってしまうのですが(だから失敗して出汁っぽくなってる水を使って調理しても後悔の念はあまりなかったんですが)蒸すからこその良さってのがきっとあるんでしょうね。

次回はきっちり成功して美味しいのを作って、こちらにレシピを載せたいと思います。

 

チュニジア出身の知人にお弁当に持ってって見せたら、喜んでくれてましたけど(失敗したんだ、ってちゃんと申告しましたよ。笑)


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Falafel 揚げたいか、揚げたくないか

私、falafel ファラフェル大好きなのです。

以前にもなんども書いているのでご存知の方はとっくにご存知ですが。笑

 

casse-pied.hatenablog.com

 

たまに家でも作りますが、なぜかレシピは全く書いていなかった模様。

書いておきましょう。

 

 

揚げ物は油の後処理が大変。

 

私、新しい油でないと蕁麻疹が出ることがあるので一度使ったら捨てるのです。

油を捨てるってものすごく罪悪感が付きまといますので、自然に揚げ物の頻度が落ちました。

使用済み油を無駄にしたくなくて石鹸作りを始めたりもしましたが、使用済み油で作った石鹸って、使用済み油の匂いがどうしても気になるのです。

エッセンシャルオイルをちょっと垂らしたくらいではごまかせません。

ごまかせるほど匂いをつけるのも嫌だし。

というわけでやっぱり揚げ物の頻度は落ちる一方で。笑

 

世間でも揚げ物を避けたい方々はあちこちにいらっしゃいますから、「揚げないfalafel」なるレシピも存在します。

もちろん試しましたよ〜。笑

 

でも揚げてないのって、やっぱり今一歩満足感を得られないのです。

健康的だし汚れものも少ないし使う油の量も激減するし、良いことだらけなのですけれど。。。

そういう次第で、揚げるfalafelがやっぱり味的には輝ける第一位を譲りません。

 

 

うだうだ前置きが長いですね。

では、揚げるレシピから。

 

 

美味しく揚げるfalafel (The GuardianのPerfect Falafel風)

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ピントが合ってないんですが、雰囲気は伝わりますでしょうか。笑

 

材料 (25個前後)

  • チックピーとブロードビーンズ(合計で300グラム)* 別々のボウルで、たっぷりの水につけて一晩おいておく
  • パセリ たっぷりひと束 粗みじん切り
  • コリアンダー たっぷりめ 粗みじん切り
  • 玉ねぎ こぶし大 一つ 粗みじん切り
  • ニンニク好みで
  • 小麦粉かチックピー・フラワー(入れなくても全く構わない)
  • ベーキングパウダー(入れなくても良い)
  • スパイス(すべて粉状)クミン、コリアンダー 各小さじ1杯(他にも好みで胡椒、ナツメグ、シナモン、ジンジャー、オールスパイスなど少しずつ)

 

チックピーとブロードビーンズのブレンドは、もちろんチックピーのみ、もしくはブロードビーンズのみでも、お好きにどうぞ。


ブロードビーンズの乾物はエジプト系のお店に置いてあります。
中華系のお店に置いてある皮付きのものではなく、皮のついてないものを使います。
皮が硬いですからね、皮ごと乾燥させたものだとうまく行きません。

パセリやコリアンダー(葉っぱ)は好みですが、私はファラフェルを割ったら中が緑色なくらいが好みなのでたっぷり入れます。
玉ねぎやニンニクも好みですが、だいたいどのレシピを見ても半カップから1カップくらいの玉ねぎ、2〜4かけのニンニクって書いてありますね。
でもニンニクのひとかけって大きさ次第でなんとでも言えますので、あまりあてにならない。笑
小麦粉もしくはチックピーフラワーというのは、つなぎですが、入れなくても大丈夫。私は入れないことの方が多いですね、、忘れてしまうので。笑

 

なお、チックピーにせよそら豆にせよ、豆は乾燥したのを水につけてやわらかくするだけで、生のまま(加熱していない状態)です。
熱を通すことでタンパク質の形状が変わる性質を利用するので、前もって加熱されてしまったマメだとうまくいかないのです。

 

作り方

乾燥豆は水を捨ててよく水洗いし、よく水を切っておく

フードプロセッサーに豆と玉ねぎ、ニンニク、などを入れて均一に細かくプロセスする。(ペースト状にならないよう、パルスを繰り返す)

パセリとコリアンダーは荒く切ってからフードプロセッサーに入れる。この時豆を半分くらいボウルに移してからプロセスするか、もしくはハーブだけでブロセスしてボウルで全部合わせるようにした方が、豆がピュレっぽくなりすぎるのを防げます。

大きめのボウルに移し、スパイス類を加えてよく混ぜ合わせる。

1時間ほど冷蔵庫で寝かせておく。

球状に整形して180度に熱した油で揚げる。

 

食べる時にはタヒニソース、ハムス、カブの漬物、レタスやトマトなどのサラダと一緒にどうぞ。

 

f:id:casse-pied:20180430031656j:plain外はカリッと、中はふわっと、揚げたてのファラフェルは熱々で美味しい。

 

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レシピにはパセリとコリアンダーの量を明記してありませんが、今回はコリアンダーはこの束(左)の三分の二(茎を除く)を使用し、パセリはこの束の三分の一ほど(茎を除く)使いました。

パセリは鉄分豊富で素晴らしいですけれど、洗ってても切ってても血の匂いがすると感じるのは私だけでしょうか。笑

なので私、パセリは控えめに使いますし、タブリ(パセリとブルガーウィートのサラダ)もあまり好きではありません。

 

ハーブを入れるとやっぱり美味しくなります。

作ってる間もいい香りが(パセリ以外)して幸せな気分です。

プロセスした豆と合わせると、揚げる前から緑っぽくて、揚げた後の油もエキストラバージンオリーブオイルみたいな色になります。笑

 

 

英国のThe Guardian紙がたまに「パーフェクトな**の作り方」をやるんですが、そこで以前紹介されていたパーフェクトなファラフェルのレシピを参考にしました。

ゴマをまぶして揚げるという部分だけ、いつも忘れてしまうのですが、ゴマをまぶしてあげたら爆ぜるような気もするんですけどね、気になる方はおためしあれ。

www.theguardian.com

The Guardianには中東の食べ物が好きな記者が何人かいらっしゃるのか、ファラフェルの記事だけでも複数ありますし、週末にはOttolenghiさんのレシピの記事が載りますし、イギリスに住んでいたら週末だけでも買いたくなりそうです。

 

 

揚げたくないときは

私が以前参考にした揚げないファラフェルのレシピはこちらのサイト↓

手順が写真付きで解説してあります。

cnz.to

Clotildeさんの揚げないファラフェルは、揚げないことを考慮して材料にオリーブオイルが加わります。

それで、焼いただけのファラフェルも中がしっとり外がカリッと、、、ということなんでしょうけれど、それでもやっぱり物足りなさは感じました。

ならば油の量をもうちょっと増やしてみればより揚げたものに近づくのかもしれません。

揚げることを思えば大さじ2杯が3杯になるくらい大したことじゃないですからね。

 

Clotildeさんの揚げないファラフェル(分量はClotildeさんのサイトでご覧ください)

  • 乾燥チックピー(水に一晩つけておく)
  • 玉ねぎ粗みじん切り
  • ニンニク
  • 小麦粉かチックピー・フラワー
  • オリーブオイル
  • クミン(パウダー)
  • コリアンダー(パウダー)
  • パプリカ(パウダー)
  • パセリのみじん切り

手順は、一晩つけたチックピーの水を捨ててよく洗い、水を切ってフードプロセッサーなどで挽きます。玉ねぎ、ニンニク、も入れて全体を均一にプロセスしたら、残りの材料と一緒にボウルに移してよく混ぜ合わせ、油(上の材料とは別)をしいた鉄板にボール状に丸めて並べ、冷蔵庫で最低でも1時間以上冷やします。

焼き時間のトータルは180度のオーブンで20〜25分。

時間半ばでボールの上下を返してやります。

 

 

揚げないファラフェルのレシピは他にもこちらのサイトなど。(きゃすぴえは未挑戦です)

www.thebuddhistchef.com

 

ついつい文字数がすごくなってしまってビックリしております。


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トマトの水煮缶はどうなのか、見直して見たら。

冷凍野菜はフレッシュで遠隔地から輸送されてくる野菜よりよっぽど栄養がある、という話はたまに聞きますね。

それは、冷凍される野菜は収穫してすぐに冷凍されるため、遠隔地への輸送を考慮してまだ熟してないうちに収穫され、遠路はるばる運ばれてくるものよりもよっぽどいいんだよ、という話です。

 

では、缶詰はどうなのか?

 

缶は冷凍はおろか冷蔵技術も発達していない時代から存在する長期保存法です。

外側はメタルですが、缶の内側にはプラスティックのコーティングがされています。(されていないものも存在するのかどうかは、私は存じません。)

 

このプラスティックにBPAが含まれている場合は、人体の健康に有害だから、トマトの缶詰などは使わない方が良い、ということもだんだん良く知られるようになりました。

 

北米大手のウォルマートなどでは、BPA含有の缶詰は棚に置かないと宣言したとかで、それはそれでありがたいのですけれど、缶詰会社も、BPAは有害で消費者が嫌がるからと、代替品に乗り換えるのは良いですが、では乗り換えた先の新しいプラスティックには有害物質は含まれていないのか?と言えば、それは、現時点では知られていないだけ、、、多分きっと有害、、、、ですよね。

 

缶詰にもいろいろありますけれど、うちで使うのは、トマトの水煮缶、ジャックフルーツ、たまに夫が買うキドニービーンズやチックピーの水煮、、、、それくらいなのですけれど、トマトはやっぱり酸性がきついだけにやっぱりなるべくなら避けたい。

 

ということで、瓶入りのものを使うようになりました。が、瓶入りのはクラッシュド・トマトで、まあ要するにペースト状なのです。

丸ごとの水煮が欲しい時は缶詰をたまに買うのです。

夏ならフレッシュなトマトを煮込めばいいんですけれど、冬はやっぱりね。

 

トマトの缶詰といえば、値段もピンキリで、塩を添加したものからハーブ入りまで、いろいろありますけれど、私が個人的に今まであまり気にかけていなかった添加物にCitric Acid(クエン酸)とCalcium Chloride(塩化カルシウム)というのがあります。

 

たまたま見かけたオンラインの料理学校のサンプル・ビデオの中にあった「缶入りトマトの質を見極める」というのを見ていたら

「CItric Acid入りのものは未熟な時に収穫したトマトの味が劣っているのを誤魔化すために添加されたものです。完熟トマトを収穫した場合には使われることのない添加物です。本当に良い品質のトマトを缶詰にしたものには、これらの添加物は入っていません。」と。

CItric Acidは他にもトマトの色を長持ちさせるためにも有効なようです。

Calcium Chloride、こちらはダイスに切られたトマトがドロドロっと溶けてしまわないように、形を維持するために使われるようです。だからか、クラッシュド・トマトの缶や瓶詰めには入っていないですね。

(このビデオのリンクをここに貼りたいんですけれど、今見て見たら如何にもこうにも見つけられませんでした。)

 

 

そういうのを見てから改めて近所のスーパー各店をチェックして見たら、ある店なんかは棚に並んでいるどのブランドも全部CItric AcidやCalsium Chlorideいりなんです。

ハーブは入っていないものももちろんありますけれど、CItric Acidに関しては消費者が気がつかないからか、ほぼ全滅。

CItric Acid無添加の缶詰が置いてあった店だって、ずらずら並んでいる各種ブランドの中の唯一つでしたよ。

 

しかも、一缶4ドルくらいでイタリアのブランドトマトの缶詰で「これなら流石に大丈夫だろう」と思ったらちゃんとCItric Acid もCalcium Chlorideも両方添加されていたりして。

 

しかも高価な缶詰は誰も買いたくないのか、埃がしっかり積もっていたりして。

 

瓶詰めだと、Citric Acid (calcium Chlorideも)が入っていないものは存在しましたが、塩はなぜかどれにも入っているようでした。

 

とりあえず、私の買い物範囲内ではこちらのブランドが唯一、塩だけ添加されているものでしたので、ここに映えある写真を一枚載せておきましょう。

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Auroraですよ、ここの缶詰も添加物なしのホールトマトがありました。

Ingredients: Tomatoes, Tomato Juice、これだけでした。値段は2ドル30セントほど。残念なことに、缶詰の上にはしっかり埃がたかってましたけど、2ドル30セントなら次回から缶詰のホールトマトならこれにしよ、と思いましたよ。

 

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これは瓶詰めの添加物、、、塩、、、なぜ入れるんでしょうねえ?

 

 

とにかく、それまでトマトの缶詰を選ぶときには「塩入ってるかな、ないほうがいいな、ハーブも入ってない方がいいな」程度だったんですけど、Citric Acid とCalcium Chlorideもやっぱり不要だな、と思って注意してみると、本当に選択肢がほぼないことに驚きました。

加工食品は本当に、信用ならないわ。

 

 

今年はトマトをたくさん植えて、たくさんトマトソースを作って冬に備えようと心を決めた瞬間でした。

 

瓶詰めのぶんは、塩を加えてないものは見つけられませんでしたが、acidなしのブランドを見つけましたので、次回はこれ一筋でいきます。 

  
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