食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

猛暑!と夏の終わり、オレガノ収穫

猛暑の訪れ

夏休みに遊びに行ったイングランド&ウェールズは、私たちの滞在中、だいたいにおいて快適な気温でした。

 

快適な気温とは私の場合、最低気温が15度ちょっとくらいで、最高気温が20度程度。

これくらいだとちょっと羽織るものが欲しいこともありますが、歩き回っても汗を掻くことなく、登山とか散歩でちょっと長時間動き回っても熱気でぐったりする心配がありません。

 

滞在中ほんの1、2日ほど最高気温が24〜25度くらいまで上がるらしい、と言われた日がありまして、ちょうど登山予定のその日にはB&Bの主が心配して余分に水を携帯していきなさいとプラスティックボトル入りの水を持たせてくれたり(いやー、水筒に入れて!と思いましたが貸してくれる水筒などない模様で)

木陰になるような気が全くないような山を延々と登るのは今回初めてだったので、熱射病にならないようにと水は自分の水筒に入れたのもたっぷり持参しました。

 

滞在後半にも猛暑の予感でちょっと気温は上がり気味でした。

曇り時々小雨なマンチェスターという印象とは大違いでお日様サンサン、良いお天気。

泊まったマンチェスターのゲイビレッジにあるホテルは、防音のための二重窓を閉めると風なんか通らない作りの部屋で、涼しさを取るか安眠を取るかでうちは涼しさを取り。日光が燦々と差し込む大きな窓のほんの2割くらいしか開放できない作りは、元々が暑い夏というのがほぼない国ならではでしょうね。笑

 

でもそれ以外はいつも快適。

いいなあこの国。しかも冬も温暖だし。

 

私たちが出国した翌日から最高気温35度の猛暑が訪れるという天気予報で。

 

猛暑開始ギリギリで英国を出て、その前の週猛暑が去った後のモントリオールに戻りまして、やー、うまいことやったな、なんていい気になっていましたら、帰国後数日してモントリオールにもまた猛暑が。

 

逃げられるものではないのですね、自然の猛威。

 

ホテルやお宿と違って自宅ですから、好きなように暑さ対策をして、窓を開け放して、暑くて眠れなさそうな夜は一階の居間で寝たりして過ごしました。

 

が、

暑いだろうなー、と肌モロ出しの猛暑対策的寝間着を着て一階で寝るか上に上がるか、、と思っていたら、日がくれた頃から風がひやっとするようになったのですよ。

 

で、先週の半ばくらいから、夜9時くらいからすでに、表で鈴虫が鳴いてます。

 

夏が終わりを迎えそうです。

 

もう「ああ、夏よさようなら」という雰囲気。

 

日本では夏本番は8月ですが、こちらでは8月が秋の始まりです。

でもでも、まだ始まったばっかりな8月、すでに秋を感じるとは!

それでもまだ寒くはないこの時期、夏の気分の名残をたっぷり楽しまなければ。

 

 

オレガノ収穫

旅行に出るちょっと前に広がりすぎたのを選定するために刈り取ったオレガノを軽く水で洗って干しておきました。

新聞紙に広げておいたものや、日本で随分前に「野菜を干す」のが流行った後に安く売られていた青いネットの中に入れて干したものなど。

 

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昨日半分ほど収穫したものと、土に植えたい観葉植物 

オレガノは地面に植えたらみんと同様、毎年ぐんぐんすごい勢いで拡大していきます。

ケベックは北米の園芸ゾーンでいうゾーン5なんですが、このゾーンだとローズマリーや紫蘇などは冬を越せませんけれど、オレガノとタイムは毎年戻ってきてくれるのです。

 

でも最初は喜んで拡大させっぱなしだったんですが、どんどん他の植物を侵食するので今年は大幅に刈り込み。

生のままペストにしたりトマトソースに入れたりして使いましたが、面倒臭くなった分を乾燥さました。

 

でもね、乾燥させたらさせたでそれも面倒。

広がったまんまだと家の中が雑然として落ち着きませんし、ホコリやゴミが入っても嫌です。

ということで庭の物置の棚に置いたり天井からぶら下げたり、視界から除去したら、すっかり記憶からも消えておりました。笑

 

そろそろ収穫しないと匂いも薄くなると思い、昨日半分、今日残りの半分を茎から外して瓶詰しました。

この作業も室内でやると床の上やテーブルがオレガノの粉塵で後始末が面倒くさいですので、風のない天気の良い今週末はちょうどよかった。笑

 

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新聞は無料の中国語新聞

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昨日入れた分をグイグイ押し込んで今日の分もグイグイ追加

もうちょっと生産的思考の持ち主であれば、うちの庭のオレガノから収穫できる乾燥オレガノはこの5倍はユウにあるんですけれども、私はこの2瓶でエネルギー切れです。

これで多分半年から9ヶ月くらいは持つと思うので、それくらいあれば十分。

店でこの瓶の半分くらいの大きさの瓶入り乾燥オレガノがだいたい2ドルから3ドルくらいで売られているので、お金に換算しても大した節約にはなりませんけれど、うちの庭で取れたものですから、無農薬で地元産、しかも私の労働をへて瓶詰めされてますからね、フェアトレード(トレードしてない)です。

 

木陰でポッドキャストを聴きながらこういう作業をするのも、ふた瓶分くらいまでなら楽しいひととき。笑

 

 

この後、冒頭の写真右手の、根っこが出始めてる小さな葉っぱを鉢植えに植えましたよ。名前も知らない観葉植物ですが。


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旅から戻って、ホッとする味

旅行中美味しいものや参考になるものを沢山いただきましたが、やっぱり帰国してちょっと落ち着いた週末、ホッとする味が恋しくなり、作りました。

和食風な夕ご飯。

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これ本当に和食と言えるのか、言ってもいいでしょうかね?

夫に「今夜はジャパニーズにするわ〜」と言うと「スティア・フライ?」と。笑

スティア・フライと言うのは炒め物のこと。

普段どれだけ手抜きの偽和食を作ってるのか、と笑ってしまいましたが。

 

味噌汁が食べたい!と思っていたので、とりあえず味噌汁とご飯ね〜、と言うと、それだけで夕飯を済まそうとしてると思ったのか、ちょっと寂しそうな夫。笑

 

大量に買ってしまった中華ブロッコリを使い切りたくて、さっと湯がいて辛子みそ和えにしました。

こう言うのがさっぱりしてて夏はいいですね。

 

あとは、中華スーパーで試しに買ってみた「トーフケーキ」と言う、豆腐と同じ大豆製品なんだけど舌触りがちょっと肉っぽいもの。

これを厚めにスライスしてパン粉をまぶして揚げ、

大根おろしと一緒にさっぱりいただきました。

 

揚げ物は旅先でいやっちゅうほど食べたチップスのせいで、当分要らないわーと思ってましたが、これは美味しかった。

大根おろしの効果も大きいですね。

 

 

夫も「もう当分フィッシュ&チップスは食べたくない、、、揚げた芋も要らない、、、マッシュした芋が食べたい」

 

こちらが、夫がホッとするマッシュした芋にソーセージ(私の場合はヴィーガン・ウィンナー)を添えてグレーヴィーをかけた、Bangers & Mash(バンガーズ&マッシュ)です。

 

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vegan bangers&mash

庭で収穫した豆と店で買った野菜類を炒めて添えました。

夫が作るマッシュは豆乳がたっぷりでとても滑らかで大変美味しうございました。

 

グレーヴィーは肉を食べる人は調理中に出てきた肉汁を入れるのですが、私は玉ねぎとマッシュルームを弱火でじっくり炒め、そこに昆布出汁入れたりします。

今回は昆布出汁がなかったので随分以前に作ったウスターソースをちらっと入れ、数日前飲み残した赤ワインを入れ、適当に味つけてみたらなんだかすごく美味しいのができました(再現不可)


 

一方で週末夫が作った朝ごはんは、ウェールズ式にトマトとマッシュルームが添えられておりました。

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Welsh Breakfast, fullではありません

フル・ウェルシュの場合はこれにベーコンとかソーセージとかついてきますね。

ちなみにウェールズのB&Bで出てきたベーコンは、カナダ式のベーコンと同様背中部分の肉で、日本やアメリカでよく出回ってる三枚肉のものとは別物。

 

カナダでもそこらへんのグリーシー・スプーンで出てくる朝食についてくるベーコンは三枚肉の脂ギラギラのアレですけども。

最初夫はあのギラギラベーコンはちょっと、と避けていた様子ですが、お隣のテーブルの人のベーコンを見て翌日注文していました。

 

 

そういえばおにぎりも食べたい。ホッとする味ですよね、おにぎり。 


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英国の脱プラスティック状況

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水菜とトマトのサラダ

帰国したら庭の水菜がものすごい勢いで茂っていまして。

お隣さん、食べてよ〜って言っておいたんですけど、自宅の野菜で手一杯だったか、と思ったら、お隣さんカップルのお一人が水菜の味が苦手だったそうです。

花も始まっていましたが、御構い無しにたっぷり収穫して、とりあえずサラダにしてみました。

 

 

英国で見かけた脱プラスティックの試み

旅行に来ると、普段生活している土地で行われていることや行われてないことがよく見えてきますね。

 

モントリオールでは「レジのプラスティック袋禁止!(例外は分厚い袋ね、、ごにょごにょ)」「気がついてみると、例外という抜け穴を利用していまだに皆レジのプラスティック袋使ってるよ!しかも前のより分厚いから、プラスティックゴミが増えてる!」というお粗末な顛末。

 

2020年を目標にモントリオール市では使い捨てプラを禁止にするよ!

という市の発表がありましたが、じゃあそれに向けてファーストフード、スーパー、テイクアウトの店などでどういう代替品に切り替えられているのかといえば、代替案自体あるのか?という不安な現状。

 

 

旅先で見るものは生活している場所で見るよりもキラキラと美しく見える、という部分を差し引いても、ああ、やっぱ英国進んでる?いやいや、モントリオール、遅れてる?という気持ちになりました。

 

 

使い捨てという枠組みの中で脱プラスティック

買い物袋が紙袋

スーパーや薬局のレジで入れてもらう有料の袋が紙袋なだけじゃなく、テイクアウトのご飯を入れてくれる袋も紙でした。

これは去年訪れたアイルランドでも同様で、紙袋、そうかー、と去年は驚きました。

 

ただ、紙袋そのものがゴミにならないわけではなく、パルプを採取するのは木からですから、自然の資源を無駄なゴミになるもののために使い続けるという問題そのものはあります。

あと、丈夫な紙袋に潜むプラスティックの層もね。

 

 

使い捨てカトラリーが木製

森林資源が使われるという点では紙袋と同様、完璧ではありませんが、プラスティックゴミが排出されないという意味ではマシ。

 

割り箸が資源の無駄使いであるという批判が湧き上がった頃に「そうじゃない、実は割り箸に使われる木材は材木を取った後の残りの廃材(厳密には廃材とは言わないかも)の再利用なんだ」という説を聞いたことがあるのですが、それが本当だとすると、こういう使い捨てカトラリーもそういう部分を使ってくれてるのでしょうか、、、、、。

 

ただ、大量生産して効率上げて、儲けを拡大して、という資本主義の基礎を考えると、無駄を省くために廃材を、、というの、本当かなー、と疑ってしまいます。

 

湯水のように提供される使い捨てカトラリー、一本のコストがどれくらいなんだか知りませんが、超安価でないとレストラン経営者に受け入れられないでしょう。

 

今回の旅行ではフィッシュ&チップスの店で一度だけテイクアウト。

持参した使い回しカトラリーを宿に忘れてきたため、木の使い捨てカトラリーをいただきました。

が、買った食べ物をお隣のパブに持ち込んだらパブの方が「これに入れ替えて食べなさい」とお皿や本物のカトラリーを出してくれたので、結果論ですが使い捨てカトラリーをもらう必要はありませんでした。

 

 

使い捨てないで脱プラスティック

再利用カップ

友人宅のパーティーの翌日は仲間数人でグラスや皿やカトラリーを洗うお手伝い。

私たちも再利用カップを持ち込んでましたけれど、友人の家にも何かしらのイベントで子供達に配られたであろう「再利用してね!」のメッセージやイベント名などがプリントされたプラスティックカップが沢山。

 

プラスティックではなくてステンレス製が最近の流れですが、割れにくい、軽い、安価、という理由でやっぱり今でもたくさん出回っていますね。

使い捨てではないからゴミになるのがもうちょっと先の話だし、比較的にみてゴミ減らしにはなる、ということでしょう。

 

プラスティック害を考えるとあまり使いたくない、とは思いますが、成長期の子供達に与えるという目的ではなく自分が使うという意味で、私個人は自分の家にきてしまったものはダメになってしまうまで使い続けようと思っています。

古くて怪しすぎると判断するものは流石に使いませんけれども。

 

 

飲料水の給水

アイスランドの空港はダメだった!と覚えてますが、マンチェスターの空港、電車の駅、観光地 などで、給水スポットは普通に見かけました。

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マンチェスター・ピカデリー駅で

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ウェールズの城の入り口付近で

 

 

牛乳瓶回収

以前にマモさんのブログでも触れらていましたが、生活にうまく組み込めるのならば大変良いサービスですが、住宅の構造や生活のリズムとあわない場合は難しいでしょう。

 

友人は自営業なので時間の融通もつきやすいでしょうし、配達の人がどこに置いていってくれるのか聞き損ねましたが、玄関前でもお勝手口前でも都合の良さそうな場所は数カ所。そういう家庭なら問題ないですよね。

 

 

 

パッケージ問題

バルク販売

 

どかっと山積みになってる商品を欲しいだけ容器に入れて重さで値段をつけてもらって買う方法。

これは世界中のあちこちで伝統的に普通にあった販売方法。

スーパーなどでパッケージした製品を棚に並べると言う方法に取って代わられていたのが、ヘルスフードやオーガニックの動きを受けて徐々に復活した、って感じですよね。

 

商店側も食品製造会社も、パッケージするコストがかからないんだから重量当たりの価格をパッケージ商品よりも安くすれば良いと思うんですが、ヘルスフードやオーガニック、プラスティック減らし、という考え方そのものが、貧しい人たちではなくてそういうことを考えてる暇のあるミドルクラスや富裕層の顧客のものであるということからか、割高です。

 

これは英国もうちの近所も同じ。

 

昔はバラ売りが普通だったようなりんごとか野菜類がプラスティック包装されているのが目につくようになったのは、多分10〜15年くらい前からだと思うのですが、これ、包装されてプラスティックツヤツヤの表側は新鮮に見えても、中身を出したら裏側がカビてたとか傷んでたとか、そう言うこともあるので、プラスティックゴミを減らしたいと思っていない人でも多分嫌だと思うんですよね。

 

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産地がニュージーランドと言うだけでなく、この包装も問題


 

皮そのものが自然のパッケージであるアボカド、バナナ、オレンジ、りんご、などなどがプラスティック包装に包まれてるのをみるとげんなり、、、はいまだに世界共通なのかもしれません。

 

  

 

「プラスティックゴミを出したくないから、、、」は結構普通に耳にしました


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羊、羊、羊だらけのウェールズ

ウェールズの田舎と羊

田舎には羊がたくさん放牧されています。 

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牧歌的ないかにもな風景

よくニュージーランドの人口は羊の数より少ない、とか言いますけれどウェールズもひょっとしたらそんな感じではないかな。

 

何しろどこにでもいます。

 

単純な私は、きっとウェールズやイングランドの田舎町には、地元の羊からとったウールの糸やウール製品を扱う小さな店なんかがあるのではないか、なんて思っていましたが、まるでそんなものは見かけませんでした。

 

食料品以外の買い物をしに出かけなかったので、気がつかなかっただけかもしれませんが。

 

訪問した時期(七月中旬から下旬にかけて)のせいで、近よってみると、どの羊も毛が刈り取られたあとで、さっぱり夏仕様なのはいいんですが、ふわふわの羊!と言う絵柄を期待していたので少々がっかり。笑

 

中には毛を刈り取られていないフワフワ羊もいましたが、これはどうも若い子だけみたいで、全体的には「スッキリ夏のスタイルになった動物の群れ」と言う印象。

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見えますか、羊に?

 

夏、暑くなる前に刈り取るのはまあ、羊のためだからしょうがない、で、刈り取ったフリースはどこでウール製品になるのでしょう?

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足元に落ちていたどなたかの毛

と地元の方に聞いてみたらば「ウール?毛糸?ならないよ、二束三文にしかならないから。刈り取ったあとはゴミにしてはいけないから、最近は断熱材として利用されてるよ」

と言うことで、あちこちの丘で草を食んでいる羊たちは、食用だそうです。

かなりたくさんいますからね、どれだけ羊を食べるんでしょう英国の方達!

と思ったら、輸出も結構しているんですね。

 

www.nationalsheep.org.uk

 

夫は一度だけラム料理を食べたのですが、その翌朝一人で海辺のパブリック・パスを散歩したら、羊らしからぬ態度の大きな羊と遭遇したそうで、夫の目をグッと見つめて逃げる様子もなかったとか。

夫は「ごめん、昨日君のブラザーを食べてしまったよ」と心の中で謝ったそうです。

 

 

基本的に羊の習性は、危険や敵に遭遇したら逃げます。

羊の視野は320度くらいカバーするようで、振り向くことなく後ろも見えるとか。

だから私がいくらこっそり近づいても直ぐに逃げられるわけですね。笑

 

 

でも羊同士では喧嘩したりもするようです。頭突きしたり。

 

www.sheep101.info

 

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ステレオタイプを求めてシャッターを切ってみたら

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標高の高い丘の上や崖っぷちでも草を食む羊たち

 

ブレコン・ビーコンズやスノウドニアという高地(山地)などなどにハイキングに行ったのですが、ブレコン・ビーコンズの丘は特に、南で暖かいせいもあるのか、結構な標高までというか頂上の部分までいたるところに羊の糞が。

 

地元では芝生の広い公園などでカナダギースの糞が地雷のようにあちこちあって、踏まないように歩くのが大変なのですが、ウェールズでは羊でした。笑

 

ウェールズのみならず、英国では私有地であっても人々が散歩やハイキングで歩いて行く途中にある土地には「パブリック・フットパス」といって、人々が通り過ぎる権利を示した表示があったり、表示がないまでも柵を通り抜けられるようになっている「スタイル」があったりします。

 

ということで、農家の人の顔をみることもなく、丘の頂上を目指してあちこちの農家の牧草地を通り過ぎること何十回か。

実際は羊農家なのか牛なのか両方いるのか、はたまた馬やその他多くの家畜を多種多様に放牧するのか、何しろ農家と知り合いじゃなくてもどんどん入り込むので、糞の種類を見て「ここは牛もいるみたい」と判断する程度ですが。

 

 

帰りの飛行機で見つけたBBCのドキュメンタリー、Secret Life of Farm Animals, Series 1, Sheep. 一部こちらで観られます。

www.bbc.co.uk

 

ドキュメンタリーでも解説されていますが、羊は仲間同士の顔も人間の顔もちゃんと覚えているし、表情から相手の感情を察知することもできるとか。

知能レベルでは豚に次ぐほど賢いそうです。

 

肉用として屠殺されなければ、羊は平均して寿命が10〜12年ほどだそうです。

大型犬と似たようなもんでしょうかね。

 

彼らの様子を見ていると、現代のファクトリー・ファームで体の向きを変えることすらできないような狭い檻に押し込められて屠殺されるまでの短い一生を生きる牛や豚に比べたらそれこそ伸び伸びと幸せに生きてるよなあ、と感じます。

 

でも実際には寿命を全うする羊はなく(食用だから)、子羊を産ませるための母羊も生産的な年齢は7歳くらいまでなので、それくらいになると次の若い母羊に代替わりさせるため、年取った母羊は取り除かれるとか。(上のSheep101のリンクを参照あれ)

取り除くって一体何でしょう。(上のリンクには詳細は見当たりませんでした)

 

そういうことを考えなければ羊だらけの牧草地はとてものんびりしていて美しい田舎そのものです。

そういうこと考えててものんびりしていて美しいですけどね。

リンクのBBCのドキュメンタリーで出てきたRory君は大きくなってどういう考え方をする大人になるのかな、、

 

 

また行きたいわー、という気持ちは変わらず。


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旅先のヴィーガン外食・英国編

二週間のバケーションから戻りました。

旅先でのヴィーガン外食、地元よりもワクワクしますね。

美味しくて気に入ってもそうそう簡単にまたきます!って訳にはいかないのが残念。

 

気に入ったお店というのはそれほどなかった(笑)んですけれど、パン屋カフェで気に入ったのは、マンチェスターのPollenというお店。

サワドーのパンが売りで、サンドイッチなども作っているのでお店で朝ごはんを食べました。

 

友人の家に何泊かお世話になりに行くことだし、美味しいし、とパンを2つ購入。

サンドイッチで食べて美味しかった28hoursというのを買おうと思ったら朝10時すぎですでに売り切れてて、同じ生地に5種類の種が混ざった5seedsというのを。

 

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5 seeds by Pollen

サンフランシスコのTartine BakeryのCountry Bread とお顔が似てますね。

酸味も割と強めで私は好きでした。

 

英国を去る前にまたマンチェスターに戻ってくるので、その時にまた食べよう〜、と思っていたらば、なんと月曜・火曜は定休でした。残念

 

 
パブでヴィーガン

マンチェスターではHappy Cowに紹介されていた店に何軒か伺いましたが、全般的には基本的に「パブで何かあるかも」で攻めて見ました。

 

すごい田舎のパブなのにヴェジタリアンはもちろんヴィーガンもちゃんと選択肢があるところが結構あって、それは驚きました。

 

が、すごい田舎のすごいいい感じのパブに入ってみたら、サラダメインの軽そうなメニューじゃない選択肢が「スイートポテトとほうれん草とチックピーのカリーとライス」だった、というのが続いたことがありまして、それはちょっときつかった。笑

 

実はこのスイートポテトとほうれん草とチックピーという組み合わせの「カリー」がメニューに載ってるパブに入ったのはその二回だけではなく、3度目以降は「いや、もうその一品はいらないから」と。笑

 

なんなんでしょうね、ジェイミー・オリヴァーあたりがテレビでそういう一品を紹介したのかしら。

 

甘いものが好きではない私は特にこのスイートポテトが入ってる部分ですでに辛いんですよね。笑

 

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2度目の「スイートポテト+ほうれん草+チックピー」

あと、インド料理屋じゃないところで出てくる「ナン」は基本的に美味しくないです。

まあこれはしょうがないでしょうかね。

ナンは基本はヴィーガンじゃないんですけどね。

 

ライスも、バスマティじゃないし特に美味しくない、というのはまあしょうがないかな。笑

チップスは美味しい、、、、、飽きるほど食べてなければ。

 

二週間の滞在中にチップスに逃げたことも結構あったので、帰国後の今、この写真見て思うのは「チップス(フレンチフライズ)はあと半年は食べなくても良い。」

 

パブのヴィーガン・オプションでよく見かけたのはやっぱりヴィーガナイズしやすい「カリー」や「チリ」そして「ヴェジ・バーガー」でしょうか。

 

パブじゃなくて田舎のホテルのレストラン(でもパブ同様ビールを飲みにくるお客もいる)で食べた「タイ・グリーン・カリー」は野菜もフレッシュで歯ごたえもいい具合に残っていて、大変美味しかったので驚きました(写真忘れ)が、翌日、他に食べに行く店もないので同じホテルに出向いて注文したヴェジ・バーガーが、全ては総合的に悪くはない(特に美味しい!というわけでもない)のに、レタスの水切りが中途半端でバンの下半分に水が染み込んでベチョっとして、それがめちゃ不味くて残念だった、、、という、クオリティ・コントロールの問題、大変悲しく思いましたよ。

 

このバーガーを英国に来て最初に食べたらば、訪問者の印象は「あああ、やっぱり英国はまずい!」になるでしょうね。

 

レタスの水切り、、、、難しい技術も高級な食材も不要ですからね、ちゃんと押さえておいていただきたい。笑

 

 

B&Bの対応

泊まったB&Bは3軒。

1軒は「ゲストハウス」とあったし、金額に朝食が込みではなかったので「まあたまには他所で朝食食べてみたり買い込んだ食品で朝食してもいいかも」とそのまま朝食抜きで宿泊。

 

二軒の朝食付きの宿には事前にメールして了解をいただいていたので、どんな代替食品が出てくるのか、と思っていたらば、何の事は無い「あなたは卵もソーセージも食べられないけど、他に食べられるものはあるから、選んで」でした。笑

 

トマトとマッシュルームを炒めたものがついてくるのがウェールズ式だとか。

 

 

二軒のうち一軒は部屋に通されてみたら、備え付けの無料のコーヒーや紅茶のセットの脇にどどーんと豆乳の1リットル入りカートンがおいてあって「あなたヴィーガンってことだから、このミルクでいいかしら?」と。笑

 

部屋に冷蔵庫はもちろんついてないので、これ開封したらそのあとどうするの?とちょっと笑いつつパッケージを熟読しまして「開封後は冷蔵庫で保存して」とあったので、使用後は厨房に持って行って「使いきれないから冷蔵庫で保存して」と返却しました。笑

 

この宿ではウェルカム・ビスケット的においてあるお菓子もヴィーガン製品をおいていてくれました。(もう一軒の宿はしらっとバター&卵入りのクッキーが二つ並んでました。笑)

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B&Bのヴィーガン朝食

B&Bの朝食はオレンジジュース、冷たいシリアル(温かいのをオーダーできる宿もある)やフルーツ、そして調理された一品(普通はハムかベーコンかソーセージにベイクト・ビーンズ、卵料理などの組み合わせ)

 

ベイクト・ビーンズは業務用の缶入りのものを使っているところが普通だと思います。

どこで食べても同じ味。笑

 

 

カナダの田舎のB&Bでヴィーガン朝食ってどうしたらいいのかしら、と聞かれたこともありますが、今回はハイキングでランチを注文する際に「ハムやチーズの代わりに何がいいかしら」と。

ヴィーガンチーズとかヴィーガン偽肉とかもあるとは思うけど、田舎のお店に置いてないこともありうるので、フムスを塗りたくってくれたらそれでいいですよ、といいましたら、フムスにレタス、トマト、きゅうり、というサンドイッチになりました。

 

あとエナジー・バーにはヴィーガンのバーを用意していただけました。

山を歩きますからね、タンパク質や炭水化物は豊富に準備しておきたいのです。

 

 

全体に

色々なお味や質のものが出てきましたが、全体的にやっぱりヴィーガン対応は手慣れたお店が多いな、という印象でしたよ、英国。

 

でも、インド料理屋ではない店で出てくる「カリー」は、もう当分食べたくないかも。笑

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英国風「カリー」はひょっとして日本のカレーのモデル?という味

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これで商売になるのなら私も店出したい!

 

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マンチェスターのJerk Shackで。旨かった!

田舎のパブでも結構いける!のは驚きで感動でしたが、食べ物の選択肢の幅広さや美味しい移民料理の可能性という面ではやっぱり都市はすごい。

 

マンチェスターのJerk Shackは気楽なお店で値段も控えめで、満足感のあるお味でした。

使ってる米はパブの不味いライスと同じだと思いますがここのは美味しく食べられた。笑

 

英国、ご馳走様でした〜。笑

 

 

 

 

なんだかんだ文句言いますけど、飢えないで色々食べられてありがたいと思います。


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