食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ノルウェーの使い捨てプラスティックは


北欧諸国は環境問題対策にせよ、より平等な富の再分配にせよ、プログレッシブで見習うことがたくさん、、、と言うのが一般的、基本的な理解だと思います。

 

だから税金も高くて物価も高い。

なのでヴィーガン・オプションも目玉が飛び出るのではないかとかなり警戒しつつ挑みました。

いや、値段だけではなくて、ヴィーガンですよろしく、と言って食べられるものを見つける事が出来るのかと言う疑問も。

 

選択肢がなかったら、プラスティック過剰包装されたものであれそれを選ばざるを得ないなんて状況も考えられるので、、、

 

さて、蓋を開けてみたら、、、

 

 

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喋りすぎか風邪気味か、のど飴

 のど飴、これって日本で買うと個別包装されてますよね。

ノルウェーでは中身がそのまんま箱に。

これ、良いですね。

 

その一方、こんな風景も。

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普通のパンが分厚い袋に入ってます

ここはパンの売り場です。

ベーカリーにあるパンは普通の欧米にあるベーカリーっていう感じですが、スーパーのは、ちょっとギョッとする分厚さのパッケージ。

 

他の商品は全般的によくある欧米の過剰包装っていう印象でした。

リサイクル状況に関しては、ホテル缶詰生活で生活感がなかったので、観察できず。

町の公園や駅のゴミ箱などは、仕分けして捨てるようになっている場所もあれば、昔ながらの公園のゴミ箱、というのもあり。

 

北欧だから特に進んでる、、という印象はありませんでした。

 

オスロの町のヴィーガン飯屋は二軒だけ使わせて頂きましたが、両方とも美味しくて値段も、非ヴィーガンと比較して高いということはなく。

肉も出る普通の店にもヴィーガンメニューがあるところには二軒と、ホテルとで食事しましたが、まあこちらも全般に美味しかったです。

無理やりスナックを買う必要もなく、無駄なプラスティックは一切使用せずに済みました。

 

やれやれ。

次はもうちょっとノルウェーのご飯の続きを書きます。

 

 

オスロのことをついついオタワと言ってしまう私。笑


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ノルウェイのヴィーガン状況は

仕事でやってきたのはノルウェイです。

魚介類で知られたこの国、食べ物屋もやはり魚介類をグイグイ推してくるのかな、と若干の不安を感じつつ、同行する同僚は重度の魚介類アレルギー持ちなので、ウェイターにもしっかりそれを伝えておかねばね、と緊張して挑みましたが、今のところ魚介類はそれ程避けなくても気にならない程度。

 

ヴィーガンの方はといえば、その言葉を知らないような反応が多いような気がします。

とは言え、仕事で滞在しているホテルでの立食の夕食、そしてブッフェの朝食と昼食、あとは入国後に変な時間に入った小さなガストロパブに二回(ランチとディナー)、と、今のところ外食のサンプル数が少ないのでなんとも言えませんが、仕事の時間の後もネットワーキングと言う名の仕事が一、二時間目、そのあとで電車に乗って繁華街まで出かける気力が残っていないのが正直なところ。

仕事のイベントが終わったら一泊余分に滞在して遊んで帰る予定なので、そこでもっと面白い経験ができるかなと期待しています。

 

同じホテルのレストラン・宴会部門の人たちを比較しても意味ないですが、食事の機会が来るたびにそこらへんにいるウェイターやキッチンの人を捕まえては

「ヴィーガンの私にも食べられるものを教えてください、肉や魚、卵、乳製品を食べられません」としつこく説明するのですが、すごく親切にオススメの「あなたも食べられる」品々を示してくれたスタッフの若者は、「これはすごく美味しくてオススメですよ、チキンと、、、」

肉もダメなんですと言うと、そうだったか、と気がついてくれたようで、次々に「これはオススメですよ、なーんにも入ってないから!」と、ヴィーガンな品々を指差しては教えてくださいまして、This is very good for you, it contains NOTHING!と言いながら紹介してくれるその言い回しにちょっと受けてしまいましたが、彼女が言いたいのはアレルゲンに該当するものや肉類などはNOTHINGですよ、というのは明白。

親切な人が多いですね。

 

あと、ダイニングルームの向こうの端っこの壁際にはアレルゲンの入っていない品だけを陳列したコーナーもあって、おお、これはいい、と思って見たら、ちょっと牛乳っぽい雰囲気のパッケージに入ったミルクがあったので「これは牛のミルクよね、ラクトースフリーってかいてあるし」と言いましたら、「ラクトースフリー、これは牛じゃないですね、ラクトースというのは牛のミルクに入っているもの、それが入ってないというのは牛じゃないミルクです」と、何とも反論しずらい理由で牛乳も勧められ。笑

でも一生懸命手助けして食事を楽しんでもらおうという姿勢が伝わるので、同僚と「なんて親切なんでしょう」と感動しましたよ。

 

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ランチブフェでも厳選したヴィーガン。ちょっと欲張ってしまいました。

連日同じ店にランチとディナーで2度も行ってしまったのも、ヴィーガンバーガーがメニューに載っているのを初日に見つけたから。

初日は入国して電車でホテルまでたどり着いた午後三時過ぎに小腹がすいたのでサラダをヴィーガナイズしてもらったのでした。

しかしそれにしてもやっぱり北欧は高いわーっ。

サラダ二人分でカナダドルで50ドル近かったですよ。

経費は出るのですが、余り金額が派手だとやはり気を使います。

 

ここまで書いた翌日、オスロへ出かける用事があったので、地元の方のオススメでヴィーガンのお店に夕食を食べに行きました。

 

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ブッダ・ボウル 載せる具は自分で選びました

ヴィーガンの店まで辿り着きさえすれば一般的西洋ヴィーガン・メニューがあるかんじです。

美味しかった、、、高かったけど。

 

あと数日滞在するので、もうちょっと面白いヴィーガン飯屋を見つけられるかもしれませんね。

 

 

乳製品を避けるのが難しい感じです。


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パスタの炭水化物をちょっと減らして

これは出発前に予約投稿したものです。

 

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インゲンで嵩増しパスタ

我が家でペスト・ジェノペーゼをあえたパスタをやるときは、基本的にインゲン豆を入れてパスタの量を減らしつつ量を増やして満足度を保つ作戦で行きます。

 

なぜかと言えば、10年ちょっと前に夫の血糖値が結構高くなってお医者に「気をつけ給え」と指摘されたため。

 

夫はまず、ビールを飲む量を減らし(合間合間にソーダストリームで作った炭酸水を飲む)ジョギングを始め、自分なりにも努力をしました。

 

私の担当は食生活の改善(炭水化物を減らす)部分で、この頃から白米はやめてバーリー(麦)を混ぜたご飯にしたり、白いものはどんどんと減っていきました。

 

で、パスタに関しては全粒粉パスタを試したのですが、夫も私もあんまり好きになれず、じゃあパスタを食べる頻度を減らして、パスタの時にはインゲンをぶつ切りにしたのを混ぜてパスタの量を減らしてみたらどうだろう、と。

 

夫はインゲン豆が大好きなんですよね。

だから、パスタが減ってもインゲンがある分喜びは減らない。

インゲンが嫌いな人には使えない手ですけれども。

 

血糖値上昇の折にちょっと調べてみたところ、カナダのガイドでの話ですけれども、一般的に食事のバランスとしては、炭水化物は全体のディナーの量の四分の一までにせよと。

 

そんなこと言ったらラーメン、焼きそば、パスタ全般、ピッツァ、芋がおかずな時のご飯、などなど、大変な話ですよ。

 

うちはパスタの頻度に比べるとラーメンも焼きそばも芋がおかずになるご飯の日もかなり珍しい話なので、パスタ対策が一番重要。

 

 

 

ずいぶん昔に親の家を出てからというもの、ご飯のおかずにジャガイモの煮っころがしとかコロッケとか、芋がドカンとボリュームを占めたものを作ることはどんどん減っていったのですが、和食って結構炭水化物のおかずが多いですよね。

こういうおかず類って、炭水化物とは知っていても結構ご飯も進む美味しいものが多いので、これ、運動選手とか肉体労働する人とかじゃなきゃやっぱり糖尿病への道が近くなるような気がします。

 

そう考えるとこのインゲン・パスタはローカーボ・ダイエットとも呼べるかも!

 

 

パスタ、究極の手抜きメニューです。


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エア・トラベルか畜産業か

9月27日は再びグレタ・トゥンベリさん 率いる環境のためのストライキが行われますね。

モントリオールでも、高校、カレッジ、大学などの若者達のみならず、大人達もこぞって参加することになりそうです。

 

日本でも開催されるのでしょうか。

 

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グレタさんのツイッター

香港の人々もそうですが、毎週続けるその持続力はすごいと思います。

 

2011年に広まったオキュパイ・ムーブメントを覚えておいでの方はいらっしゃるでしょうか。

 

民主主義先進諸国にはびこるグロテスクな貧富の差を是正することを目指してキャンプを張って公園など公共の広場を占拠する運動で、ニューヨークのマンハッタン、ウォール・ストリート界隈にあるズコッティ公園で始まり、あっという間に西欧諸国に広まった運動です。

 

あの時夫もオキュパイ・モントリオールに参加していました。

仕事帰りにオキュパイに行って集会に出たあとテントで泊まるという。

でもモントリオールは冬になるとテント暮らしは厳しいので、11月いっぱいくらいで夫は脱落し、オキュパイ自体も悔しいことながら尻すぼみになり、人数やメディアの取り扱いが減ってきた頃に警察やオーソリティーの介入があって解体されたと記憶しています。

 

あのあと、ムーブメントが求めていたより公平な社会作りが行われたかといえば、何も変わっていないように思えますが、あのムーブメントの影響を受けて発生したアラブ・スプリングなど、人々の行動のインパクトは無ではありません。

 

日本では人が大勢集まってストライキをやるとか抵抗運動を展開するとか、あまり盛り上がらないという印象がありますが、私は個人的にこういう運動は大切だと思っています。

 

と言いつつオキュパイ当時は仕事で忙しくて夫を応援するだけで自分は参加しませんでしたけれど。

今回の環境ストライキも、今のところ仕事を休んで参加したりしたことはありませんが、学生が参加するにあたって学校が理解を示してその日にテストや重要なことを予定しなかったり、欠席扱いにしないことにしたり、そういう動きを基本的に支持しています。

 

と、言いつつ、実はこの日、仕事で飛行機に乗って長距離移動をすることになっている私。

夫にも、友人知人にも「ええ?よりによってこの日に?」と言われています。

飛行機に乗るのがこの日であろうと翌日であろうと、私が移動することによって加算されるカーボンフットプリントに違いはありませんけれど、知り合いの多くが環境変化への対策を求めるストライキに参加するすぐ側でひっそりと空港へ向かうのはやっぱりかなり気が引けます。

 

仕事で世界中を飛び回っているわけでも、旅行で年中あっちこっち飛び回っているわけでもありませんけれど、だから自分に罪はないよと開きなおるのもね。

ただ、気が引けます、と言っているだけでは何もなりません。

 

こういうのを偽善的と言うのでしょう。

 

 

 

ちょっと前に読んだワシントンポストの記事です。エアトラベルのフットプリントについて書いてあります。

www.washingtonpost.com

 

畜産業が環境に与えるダメージにおののいてヴィーガンになった私。

エア・トラベルによるダメージだけ無視すると言うのは自分に都合が良い話です。

普段自転車や公共の交通機関で移動して小さな努力を続けているから、たまーに飛ぶのを許して、、と思っていましたが、実際は飛行機一回でそんな日々の努力は消え去ってしまうほどなのか。

 

 

悩ましい。


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日本映画を観てきました&レナード・コーエン切手

モントリオールには毎年日本映画のフェスティバルがあるのですが、今年も行ってきました。

初日の金曜日は仕事帰りにこちら。

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市原悦子さんと言えばつい最近亡くなりましたよね。

家政婦は見た!のシリーズをうちの母が好きで、私も何度か観たことがありますが、あれは私はあんまり好きじゃなかった。笑

 

いやー、舞台となった山あいの村や主人公が連れて行かれる山奥のシーンで出てくる山々や、何しろ景色が素晴らしかった!

お話の中のおばあさんは一人で割と山の上の方に建っている家に住んでいて、その家のすぐそばにある畑で野良仕事をしている設定なのですが、その家の前から眺める景色も素晴らしい。

でも映画ですからね、その建物を写すショットと、そこから見たショットが同じ場所であるとは限りませんし、上空から山の斜面に続く段々畑などを俯瞰したシーンがあるのですが、ロケ地が全て同じ場所とは限らない。

でも「ああ、あの村や山々に行ってみた〜い」

と思わせる素敵な景色でした。

 

2本目はこちら

youtu.be

 

 

日本の映画って他の映画とは違い、私にとっては懐かしい風景を見る、という部分が大きいような気がします。

必ずしも自分が住んでいた土地である必要はなくて、どこの街にでもある日本的な風景を久しぶりに目にすると、映画の筋的には一切感動する部分ではなくてもジーンときたりします。

 

「泳ぎすぎた夜」は全編会話が一切なく、会話だけじゃなくて聞こえてくる音にも識別できる人の言葉は一切なくて、淡々と主人公の男の子の行動と時間の流れを観せられます。

この男の子が歩いていく雪に埋もれた野原や町の様子も、私にとっては行ったことのない場所ですけれども、日本の建材や街づくりに使われるもの、信号機、ショッピングセンターのレイアウトなどが日本ぽくて、やっぱり懐かしい。

 

 

Canada Postの記念切手

モントリオールのヒーロー、レナード・コーエンの写真をフィーチャーしたコーエン記念切手が販売されることになり、数週間前に郵便受けに「コーエン記念切手発行販売初日の集いにきませんか」というチラシが入っていました。

記念切手は、故人の誕生日に合わせて販売開始されるので、誕生日のお祝いでもあるとか。

 

ベーグルとバースデー・ケーキを振る舞いますよ、というもの。

結構たくさんの人が押しかけるだろうから、多分行ってもベーグルもケーキも残ってないだろうけど、行ってみる?と、夫と二人で映画の上映時間の前にランチを食べる時間をみて、その前にちょっと寄ってみることにしました。

 

そしたら、このチラシは多分モントリオール中の家庭の郵便受けに入っていたことでしょうから、今でも根強い人気のレナード・コーエン関連イベントですからね、「ちょっと人が多くてベーグルは残っていまい」どころじゃなくて、郵便局の建物にたどり着くのに小一時間ほどかかりそうな長い行列ができていました。

行列の整理をしている郵便局の職員さんに聞いてみると、「一時間はかからないとは思うけど、なんとも言えません」というお返事で、その会話をしている間にもどんどん行列が伸びていく。

夫と二人で「切手は別の時に買えばいいか」と、その場を去りました。

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ポスター

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郵便局のトラックにもレナード・コーエン

並んでる間にあれこれ写真を撮ってる人たちに混ざって、ちょこちょこっと写真だけ撮ってきました。

デザインは3つ、若い頃、中年の頃、晩年、という具合に年代ごとに格好良く決まってるレナードの姿が。

 

 

 カナダの郵便局って記念切手結構面白いのを出してます。


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