コンニャクが好きです。
栄養も味もないようなものですが、歯ごたえと、上手に煮込んで味を染み込ませることができたとき、おおおー旨いじゃないか、と感動するのがたまらないのです。
おでんでも、煮物でも、粕汁でも、ピリ辛炒めでも、コンニャクは大活躍。月に一度くらい買い出しに行ってる、街の反対側の韓国食材店で、板こんにゃくは4〜5枚、結びコンニャクも4〜5パック買いだめします。
で、先日そのコンニャクを開封して水洗いしようと思ったら、表面がザラザラしてて、切ってもなんだかスカスカなザラザラなのです。こういうコンニャク、以前も出くわしたことがありますが、その時は何も知らなくて「ええ?コンニャクも痛むのか?」と思って捨てたのですが、その後、日本人の知り合いが「これはお店の人が知らないで冷凍しちゃったからだよ」と教えてくれました。そういえば確かに、煮物に入れて、それを冷凍庫にいれて保存してると、解凍して温めなおしたあと、なんだか変な感じになるなあと思っていたのでした。
そうか、これは日本食を食べない店員さんが、知らずに冷凍コーナーに一旦入れてしまって、そのあとコンニャクコーナーに置き直したものだったのか!
たぶん日本人でなければコンニャクなんてわざわざ食べないだろうし、店員は毎日商品を棚に並べるときにその異国の奇妙な見てくれの食品がどんなものなのか、知ろうという気持ちにもならないんでしょう。いかにも美味しそうなフルーツとか、いかにも有名な食品やお菓子なら別ですが、黒っぽい灰色のぐにゃっとした固まり、これを何も知らないのに食べてみようと思う店員さんがいたら、それはかなり凄い方でしょう。
そんなわけで、先日開封して使わないままタッパに入れて冷蔵庫に入れっぱなしの凍りコンニャクが一枚あったので、これを使ってこんなの作ってみました。
凍らせて解凍したコンニャクを使用したシェパーズパイ
材料
- マッシュポテト(今回は大きめ芋4〜5個とカリフラワー一株)
- 冷凍のコーン(もしくは生のコーン)
- 玉ねぎ 中くらいのを二つ、大きめにサイコロに切る
- ニンニク 親指より大きめなくらいのを3つ
- ズッキーニ 小さめのを2本
- 人参 2〜3カップくらい、刻むかチーズグレーターでおろす
- レッドパプリカ サイコロに刻む
- マッシュルーム みじん切り 好きなだけ
- 冷凍して解凍したコンニャク1枚 フードプロセッサーでミンチ状に
- トマトペースト、大さじ1〜2くらい
- 好みのハーブ、スパイス各種
- 塩少々
- 油少々
手順
- 炭水化物抑えめのマッシュトポテトを作る。
- 玉ねぎを濃いめのきつね色になるまで炒め、そこに人参、ズッキーニ、パプリカを加え、蓋をしてごく弱火で加熱し続ける。
- 野菜を加熱してる間にマッシュルームとコンニャクをみじん切り状態にしておく。(フープロで)
- 野菜がしんなりしたら軽く混ぜ合わせ、好みのスパイスやハーブをあえてボウルにとっておく。
- マッシュルームとコンニャクを炒め、トマトペースト大さじ1を合わせ、よく混ぜ合わせる。これを先ほどの野菜とあえる。
- キャセロールに油脂もしくはオーブンペーパーを敷いて、野菜&コンニャクミックスを敷き詰める。その上にコーンを敷き詰め、その上にマッシュルームを敷き詰める。
- 一番上にパン粉などを振ってやると焦げ目がカリッとして美味しい。
- オーブンで、摂氏350度、40分くらい。焦げ目がついたら焼き上がり。
付け合わせ次第では7〜8人たっぷり。大食いの人がいたら結構食べられちゃうかもしれません。
コンニャクは肉のミンチの代わりになるかなと思って使用してみました。まあまあ。肉っぽさを再現したい場合はフープロで細かくする時に、あんまり小さくしないほうがいいかと。味をしみこませやすい食品なだけに、野菜のうまみを吸っていい感じになりましたが、「あれ、肉みたい」とは思わなかったな。
かように、凍っちゃったコンニャクも、捨てなくても大丈夫なのは心強い限りです。
でもね、おいしいつるっとしたコンニャクを食べたいから買ったのに、開封したらざらっ、ぼそっ、っていうの、やっぱり嫌ですね。まとめ買いしてきてるので、「あら、これダメじゃん」と思って次をあけることができますが、以前など、開封したパッケージ3つが3つザラザラで、4つめにしてつるっとしたコンニャクに出会えましたけど、4連敗だったなら、ちょっとお店に文句言いたいと思うかも。困るんです、食べたいときに食べられるように買いだめしてるのに!
次回ザラザラコンニャクに出会った折は、これをやってみようかと、、、