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食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

動物性食品:環境へのインパクト

考える 環境 Resources

最近こんな記事を見つけました。ヴェジタリアンは次世代のプリウスだ、というような記事。環境のことを考えてる人たちは、なるべく車に乗らないように、車で出かけるならカープール(目的地が同じ人々と同じ車をシェア)しよう、乗るなら燃費が良くてしかもガソリンじゃなく電気で、なるべく二酸化炭素排出量が抑えられたハイブリッド車を買おう、とか、そういう動きになりますよね。

この記事は、そんな努力も勿論ありですが、動物性食品を食べないことで、どれだけ地球温暖化をスローダウンできるか、というお話です。

でも、これ、よく見てみると、もう8年くらい前に書かれた記事だったんですよね。8年も経っても、まだまだ家畜産業がどれだけグリーンハウス・ガスを排出しているのか、どれだけ水資源を使っているのか、どれだけの土地を人間が食べられる野菜や穀物の栽培でなく、動物の飼料生産のために使っているのか、といった事実がそれほど広まっていない、、、と思うと、映画カウスピラシーにあったように、やはり環境保護団体各所始め、あらゆる影響力の大きな団体が、家畜産業に遠慮してきているせいなのかも、、と思わざるをえません。

この記事に対抗して、いかにこの訴えが的外れであるか、というブログ記事などもググれば出てきます。

それだけ家畜産業、肉食産業関連で生活している方々や、肉食から遠ざかることなど考えられないという方々が多いということなのでしょう。

一昔前は、アメリカの共和党支持者など特に、地球温暖化現象の否定派だなんていう人たちもいたくらいだし、いまだに宗教熱心なアメリカ人などで、ダーウィニズム(進化論)否定というか、キリスト教のクリエーショニズム(こんな言葉に日本語訳があるのでしょうか)を本気で信じている人たちもいるくらいですから、そういう保守的な方々には肉を食べることによる害だなんてことまでまともに考えられる許容量は残されていらっしゃるまい。 

昨年、おらが街でのカウスピラシーの上映会で配布された、カナダはケベック州における家畜飼育の現状と、関連した数字をここに掲載しておきます。2014年時点でまとめられたデータなので、2012年、2013年くらいのものだと思いますが、まあ大体の目安ということで。

 

ケベック州の家畜産業 (年間12億ドルの産業です) 

鶏(食用) 140,000,000羽

豚       7,500,000頭

七面鳥     4,500,000羽

卵用の鶏    3,700,000羽

鴨(フォアグラ用) 500,000羽

ビーフ&子牛    425,238頭

乳牛        359,510頭

羊、子羊      273,500頭

 

ケベック州における農業用地の使用用途内訳(合計面積830万エーカー)

干し草   54、5% (450万エーカー)

トウモロコシ12、0% (99万6千エーカー)

大豆     8、3% (68万9千エーカー)

家畜用のその他の穀物 5、8% (48万2千エーカー)

総農地における家畜農地の占める割合 80%(664万エーカー)

 

1日当たりの飲み水に使われるフレッシュウォーター

鶏               69,000,000リットル

豚                  66,000,000リットル

乳牛            41,000,000リットル

肉牛と子牛 23,000,000リットル

羊、子羊        2,500,000リットル

七面鳥            2,300,000リットル

卵用の鶏         1,800,000リットル

あひる             500,000リットル

カナダ国内の人間のための飲料水使用量 70,000,000リットル

 

1日当たりの家畜の糞尿排出量

 

豚                           44,500,000キロ

肉用の鶏             210,000,000キロ

乳牛                        10,500,000キロ

ビーフ&子牛           10,500,000キロ

七面鳥                             700,000キロ

羊&子羊                          600,000キロ

アヒル                              500,000キロ

合計1日あたり、         88,000,000キロ

 

カナダ全土で人間が排出する糞尿1日当たり、71,500,000キロ 

 

ソース

http://www.statcan.gc.ca/pub/95-640-x/2012002/prov/24-eng.htm

www.lait.org

www.lesleveursporcduquebec.co

www.ontarioveal.on.ca

http://www.omafra.gouv.on.ca/english/livestock/

www.uri.edu

 

ケベック州内の農業用地の8割が食肉もしくは鶏卵用、乳牛用の家畜の飼育及び、資料生産のために使われているわけですね。

これが仮に全て人間が直接食べることができる穀物、野菜などの生産に当てられたら、ケベック州からよその土地に農産物が輸出できますよね。

ケベック州は寒冷地なので、野菜栽培に最も適した土地ではないかもしれませんが、それでも、州内に住む人々が、カリフォルニアを始めとするアメリカの農産物や、メキシコ産の農産物を温暖な夏場にまで輸入しなくてもいいんじゃないのかな。

仮に、寒冷地だからそんなことは一切できないとしても、大量の水資源の浪費や家畜のふん尿による環境汚染は防げます。

世界中のもっと温暖な地域の農業だって、同じように、家畜の餌を育てることに大きな面積を費やさず、人間がすぐに食べることができるものを育てれば、どれだけの人間が食べる物に困らずに済むだろうか、と思います。

 

肉食は昔から古今東西を問わず、何かのお祝いの時のご馳走として村中の人々で分かち合うもの といった位置付けがあったと思います。庶民が日常的に三度の飯で動物の肉を食べていた文明圏なんてあったとはあまり思えません。

仏教やヒンドゥの教えが浸透した地域や階層では、肉食をすることなく人々が生活してきた歴史があります。

そんな中、現代では、貧富の差が激しく広がり、肥満や生活習慣病がはびこっている国が多い中、動物性の食品を食べないということを、極端な風変わりな食習慣だというように勘違いする人々がこんなに多数派なのが、ちょっと異様な気がします。

世界中の人口が、平等に皆無理なく、毎食肉を食べたいだけ食べられるような分量の家畜を生産する許容量はこの地球にはありえないと思います。

週に1日、毎日一食、といった部分的な菜食だってやらないよりはマシです。

プリウスを買うには大金が必要ですが、肉や魚を食べないと、お財布が潤います。

環境も、財布も、おまけに健康状態にもいいことづくしな菜食、始めない手はないと思います。

 

 

 


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