食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

雑食の皆も、さあ一緒にヴィーガン

ここからちょこっと北方面の田舎に、年末年始、四泊五日で雪遊びしに友人たちと行ってまいりました。

去年はうちだけ別の旅行に行ったので不参加でしたが、肉食時代にも一緒に似たようなことをやっていた恒例行事。

でも今回は、うちがヴィーガンになってからお初でした。

一晩じゃないですからね、四泊も肉食の人たちの食事の付け合わせだけで過ごすのは辛いもんがあるし、かといって私に合わせろとは言えないし、、と思っていたら、みんなで夕食だけヴィーガンをテーマにやってみようと言ってくれ、それならばと喜び勇んで参加したのでした。

ヴェジタリアン食はよく理解できている人たちでも、ヴィーガンとなると、何を食べて何を避けてるのかよくわからない、というパターンが多いので、私が自覚している以上にメニュー選びで苦労をかけたのではないかいな、と思います。

この場を借りて、友人たちに心から感謝の気持ちを表明したいと思います。

一晩ずつ食事当番になって、それぞれのカップルが夕食を担当(デザートも)しましたが、皆さん、美味しいご飯をありがとう。

 今回「雑食」という表現を使いましたが、Yさんがコメントで使われてた表現です。まさにそうですよね、肉だけ食べてる人ってあんまりいないですし、なんでも食べたがる食いしん坊の多くは雑食と呼ぶにふさわしいかも。自分はヴィーガンなので肉は食べませんが、いろいろ食べてみたい、という気持ちに敬意を表して、雑食、使わせていただきます。

メニュー大公開しますと、こんな感じです。

三十日(うちが担当)ご飯、粕汁、豆腐と野菜炒め、デザートなし (吹雪のためもう一組のカップルが到着を一日遅らせることにしたため、私と夫のみの食事となり、当然うちが担当になり、従ってかなり簡単になりました)

三十一日(うちともうひと組だけの食事で、うちが担当。他の参加者は夕食は済ませてから夜遅く参加の予定でした)ヴィーガンたこ焼き、ローストブロッコリーのアボカド和え、ピリカラこんにゃく、年越し蕎麦。デザートはラトヴィアのクランベリー・ムース (夕食後参加予定のみんなが、たこ焼き終了とともに乱入。年越し蕎麦のためにたこ焼きは食べきらないでおいたため、残ったたこ焼きは乱入組のつまみと化し、完売。おおきにありがとう。)

一日 (お友達カップルAともう一人がデザートで参加)ムースウッド・レストランのレシピをアレンジした、豆腐カリー・ピーナッツソースとバスマティ・ライス。デザートはキャロットケーキ

二日 (お友達カップルB)スクワッシュとスイートポテトのスープ、メインはとても美味しいブラックビーン・ブリトー、デザートはミントとジンジャー風味の暖かいベリー数種

 

初日に作った粕汁は、結構大量に作ったので、残りはスキーから戻って夕食までの時間に、小腹が空いちゃって、という時に温め直してみんなで食べました。

みんなそういう小腹が空いた時間帯にはナッツとかチップスとかクラッカーとかをバリバリボリボリと絶え間なく食べ続けるので、粕汁の方が野菜とこんにゃくと椎茸くらいだから、逆に消化もいいし夕食前のつまみ食いにはいいんではないかと思うくらいでした。

年越し蕎麦は昆布と椎茸の出汁で、具は椎茸、ネギ、人参、豆腐をカリッと焼いたのをちょこっと、とろろ昆布、サヤインゲンをさっと火を通したの、七味唐辛子、でいただきました。

今年も無難にみんなにウケてました。

私は子供の頃、お蕎麦って美味しさがいまいち分からなくて、年越し蕎麦は苦痛だったんですが、失礼ながら子供舌な西欧人の皆、本当に美味しいと思ってるの?と毎回思うんですが、「健康に良さそう」「友達が作ってくれた」という部分もかなり大きいとは思うのですが、皆しっかり完食してくれます。蕎麦をツルツルっと啜り込むのは、ほっぺの筋肉がそれ用に発達していないので、なかなか難しいみたいでしたが、この「西欧では無作法とされる、啜り込むという行為が許される」という部分が面白いので、蕎麦をすすってごらんというと大概の人が楽しんでくれます。

 

反省点

毎回サーブする段になって気がつくのですが、こういうレンタルするシャレーの台所にある食器類は、最大公約数に必要とされる食器がメインなので、汁物のどんぶりの代わりになるような、大きめのボウルってあんまりないんですよね。

 カフェオレボウルでいいだろうと思うんですが、カフェオレボウルは二個だけ、とか、とにかく全員に深めで、ある程度のサイズのボウルが行きわたらないことが多く、今回も、浅めのボウルというか、深めの中皿というか、シリアルにミルクを入れて食べるには事足りるかな程度の食器しかありませんでした。味噌汁ならマグカップに入れて、、でもいいですが、蕎麦だとやっぱりマグカップでは窮屈ですよね。

まあ物珍しさと勢いで食べきれる以上の分量をよそってしまうと、食べきる頃には義務感でヒーヒー言う人も出てくるかもしれないので、少なめでちょうどなんですけどね。深さがないとお汁をたっぷり注いであげられないのでちょっとね。。

 

たこ焼きの進行具合

たこ焼きは今回初挑戦の友人たちでしたが、これも焼くときのワクワクと、なにこれ、なにこのボール状のものは!というプレゼンテーションの勝利で、具そのものは糸こんにゃくと紅生姜の細かく刻んだものと、青ネギのみじん切りだけだったのですが、皆の手が止まらない状態で、私が食べる時間がありませんでした。笑。

それに気がついた友人たちが、「ボールをくるくるするの、失敗するかもしれないけどやっておくからその間に食べて!」とボランティアを買って出てくれたりして。

こういうのは、プロセスを楽しむのも大事ですから、結果がちょっとくらい焦げちゃったり、中がとろっと仕上がらなかったとしても、別にいいんだと腹をくくって開き直る方が、参加する楽しみも提供できるし、私も食べられるということですよね。

たこ焼きの具には、ズッキーニをすりおろしてタネに混ぜちゃって調理しようかな、とか、マッシュルームを細かく切って混ぜてみようかな、とか材料持参で色々案を練っていたのですが、なにせレンタル台所での調理なので、時間がかかってしまって、そこまで工夫をすることはできませんでした。

練習という口実でヴィーガンたこ焼き、具を変えて何度も作ってみようと思います。

 

覚書:

たこ焼きの粉は、薄力粉カップ1杯と三分の一ほどに、チックピー粉をカップ1と半分合わせ、出汁を3カップくらい入れて五時間ほど置きました。

たこ焼き二十個分の鉄板に生地を入れた後で出汁をさらに追加して粉を緩めました。

レンタルの台所にあった最大サイズのボウルがあんまり大きくなかったため、最初のラウンドはちょっと硬めの生地でしたが、まあそれでも美味しかったです。

 


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