食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

台所を考える

ちょっと前になりますが、フランス語や文学、双子の男の子の子育てなどについて書かれている梨の木さんのブログで台所についての記事を読みました。

記事の中では朝日新聞の連載で取り扱われている色々な台所について触れられ、特にお気に入りの台所のリンクも貼ってありました。

私も台所については、日々思うことが多く、他人様の台所を拝見するのが大好きなので、早速その朝日の連載記事をチェックしてみましたよ。

色々な人の暮らし振りが垣間見られて、とても興味深い。

私もここにリンクをば。

 

この記事の台所たちを見ていて思い出しました。

20年くらい前のことになりますが、東京スタイルという大判の素敵な写真集が出版されたことがあったのです。

東京に暮らすいろんな人たちのアパートの部屋の写真がぎっしり集まった写真集でした。いわゆるインテリア雑誌とかデザイン雑誌では見られない、人々の暮らし振りや人柄、趣味や将来の夢までが描き出されているようで、とってもいい写真集だと思いました。

完璧でなく、最新流行でなく、そこに住む人たちにとって居心地のいい空間。

知らない人たちの空間だけど、見ていると親しみや好感を感じるような、そういった写真集や記事などは見ていて飽きません。

 

私も自分の台所のことを、こういう風にちょっとだけ後ろに下がって眺めてみたら面白いと思うのだろうか。自分のことがもっとわかるのだろうか。

日常ここで調理をし、鍋釜や食器類を収納し、散らかしたり汚したり、掃除したり片付けたり、そうやって暮らして居ると、不満が結構あって、そちらに気持ちが向いてしまっているのですが、10年使っている台所ですから、自分の好みや行動パターンを反映していないわけではない。

10年前に今の家に入居した当時は、すぐにでも台所をリノヴェーションするつもりでした。

でも、どういう台所に作り変えたいのか、と考えた時、当時の自分にははっきりとした考えがなかったんです。

では参考になるようなインテリア雑誌でも、と思って雑誌を手当たり次第見てみましたが、どの雑誌も同じような、その当時の流行のスタイルばかり。

しかも、雑誌やオンラインの「台所のインテリアはこういうのを注文すべき」的なサイトは、北米の平均的な大きな家を前提にしているようで、うちには合わない。

流行のキャビネットの配置や高さが自分に合わないと感じる。

流行の素材が自分の好みではないし、値段が高すぎて現実的ではない。

 

こういうことを言うと、インテリアデザインに詳しい知り合いなどはすぐに「じゃあIKEAのキャビネットにするといいわよ」などと言ってくれます。

で、IKEAを冷やかしもしましたが、こう、グッとくるものがないんですよね。

 

だいたい、台所をリノヴェーションするとなると、やっぱり大金がかかります。

そんなに大金をかけて行うことなのに、自分が何を求めているのか曖昧なまま始めてしまうのは嫌だったので、「まあ色々とリサーチしてみて、それからでも遅くはあるまい」と言ってるうちに10年経ちました。

 

将来歳をとって、今の家を売って手入れの楽なアパートにでも引っ越そうかという話が出るまでには台所もリノベーションしておかないと、、、このままでは買い叩かれそう、、いや、それよりも何よりも、自分の台所なのに自分が使いやすいと感じるように作り変えないまま売ってしまうのは勿体無い。

 

自分が使いやすくて居心地がいいと感じる条件って一体なんだろう。

それを明確にするには、自分の台所での行動を記録して、分析してみる必要がありそうです。

長くなるので、分析はまた次の投稿で。 

 

今から10年後に「ああ、リノヴェーションしたかったのに、うだうだ言ってる間に20年も経っちゃったわよ」と言うのは避けたいですからね。

 

 


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