食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

未熟なジャック・フルーツでプルド・ポーク

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若くて青二才なジャック、探し求めて何ヶ月、、、やっと見つけましたよ。なんと、うちの近所のいつもの中華スーパーで。しかも、以前頑張って探しても見つからなかった(店員のお兄さんに聞いても、そんなものはないと言われたし)のでしたが。

 

缶詰を探し回る日々、、、(大げさに言ってみました)

ヴィーガンの方が色々と頑張っておいしそうなレシピをたくさん掲載してくれているブログ、英語のブログにはたくさんあります。

日本語のブログにもあるにはありますが、日本に住んでいないと手に入りにくい食材なども出てくるので、やっぱり英語圏のヴィーガン・ブログの方が使い易いかなあ、、、とはいえ、彼女たちが作るメニューの半分は日本の舌の持ち主の私には「甘すぎる、脂っこすぎる、しっくりこない」なんですけれどね。

そんな中、去年の秋くらいに、ヴィーガンのプルド・ポークのレシピを発見したのです。「熟していない、ジャックフルーツの缶詰、シロップ漬けじゃない缶詰を利用します」というレシピを。

 

プルド・ポークというのは、豚肉をバーベキューもしくはオーブンで加熱して、結構ホロホロにして、それに北米の甘ったるいバーベキューソースを絡めてさらに加熱して、香ばしくも甘酸っぱいホロホロの豚肉をバーガーバンに挟んで食べる、、、そういうようなものです。

 

肉の味というよりも、バーベキューソースの味や香ばしさが決め手なのかな?

ハンバーガーやステーキに並び、肉好き、バーベキュー(ソース)好きな北米の皆さんが大好きなメニューです。

 

肉好きの夫が家では一緒にヴィーガンな食生活を送ってくれているので、たまにはやっぱり肉っぽいものや、肉好きな人が喜ぶようなものも提供してあげないと、やっぱりね、気の毒かなあと思うのです。

ブラックビーンズなどで作るヴェジバーガーは肉好きでもない私だって「これでは肉のバーガーが食べたい人の気持ちを収めることはできまい」と思います。

セイタンを作った時は、割と好評でしたし、偽肉の加工食品を買ってきてもいいのですが、市販品の偽肉は残念ながら、やっぱりうちの界隈に出回ってるものに限っては、イマイチなのです。

 

というわけで、この、ジャックフルーツを使ったプルドポークのレシピ、ずーっと試してみたかったんです。

ジャックフルーツの缶詰、小さなアジア系食材店だと、シロップ漬けの黄色っぽい熟したやつしか置いてないんですよね。

しかも、店番をしている人がみんな食材に詳しいわけではないから、「シロップ漬けじゃない缶詰」というと「そんなものは在り得ない、君はシロップ漬けを買っておくべきだ」と言われたり。

何件も探し回り(というか、どこかへ出かけたついでにその辺のアジグロにも寄ってみて聞いてみる、という程度ですが)もう、最後の手段、アマゾンで買うか、、、と思っていたところ、なんと、別のものを買いに行った近所の店で、「ここは前にも探したけどなかったんだよね〜」と言いながら棚を冷やかしてたら、あったんですよ。笑。

見つけたからには買わなきゃ、買ったからには、作らなきゃ、と今夜の夕食は急遽、プルド・ポークのサンドイッチになりました。笑

 

作ってみた、ジャックフルーツ版プルドポーク

肉みたいだよ!という触れ込みの肉じゃないものにありがちな「いや、肉みたい、と言っちゃうとちょっとな」というのはもちろんあるのですけれど、見た目がものすごくプルドポークみたいで、作りながら「うわ、本当だ、本当にプルドポークそっくり!」とびっくりしました。

二人でサンドイッチにして、ガツガツ食べてから「写真撮っておこうか」と思いついたので、食べ残しの残骸ですが、こんな風になります。⬇️

 

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豚肉の臭みというか、肉にくしい匂いはありませんが、プルドポークのように、バーべキューソースの味が強烈だったり、味付けでなんとなく雰囲気ができてしまうようなメニューならいけるかも、という感じです。

作るのはとても簡単ですので、アジア食材店に行くついでに探してみて、もしも目に止まったら、オススメ、、、(いや、プルドポークが好きな人でなかったらあんまり意味ないのかもしれませんが。。。)

 

ジャックフルーツで作る、ヴィーガン プルドポーク

熟してないジャックフルーツの缶詰(in waterもしくは  in brineと表示してある缶)2缶

玉ねぎ1〜2個

にんにく、1〜2かけ

炒める時用の油

スモークト・パプリカ(粉末)小さじ2

クミン(粉末)小さじ半分

塩 小さじ半分

チリパウダー 小さじ1〜2(好みで)

ココナッツ・シュガー(黒砂糖の代わりに)大さじ1

バーベキューソース(メープルシロップ、バルサミコ酢、ケチャップを1:1:2の比率で混ぜておく。好みでホットソースとか混ぜても)

 

ジャックフルーツは缶から出して軽くすすぎ、芯の部分を切り取る(繊維質の部分が実で、固い部分が芯)種も取り出しておく方が良い(けど種の部分も食べられます)

玉ねぎはざっくりとスライスしておく

にんにくもスライス

ジャックフルーツにスパイス類、塩、砂糖を混ぜてあえておく。

フライパンを熱し、油を入れて玉ねぎ、にんにくを軽く炒め、透き通ってきたらジャックフルーツを加え5分ほど炒め、バーベキューソースをカップ四分の一ほど、水をカップ四分の一ほど合わせて注ぎ、全体によく混ぜてから蓋をする。

火を弱めて20分ほど加熱

全体に火が通ったら蓋を開け、水分を飛ばしながらジャックフルーツの繊維をフォークなどでモロモロに崩していく(これにより、プルドポークっぽさが出るわけです)

 

これをバーガー用のバンをスライスしたのに挟んでプルドポークサンドイッチ、として完成する、もしくは、フライパンからベーキングシートに移して、全体に広げてからオーブンで350度で20分ほどさらに調理してやると、さらにプルドポークっぽさが加わる(加熱して表面がちょっと乾燥してカリッとする、全体にもっと煮詰まる、ということだと思います)ので、もう一手間かけるのもオススメです。

 

レシピの参考にしたのはこちら

blissfulbasil.com

いくつものブログで似た様なレシピが出ていますので、適当に見比べてお好みに調整してもよろしいかと。

あるブログでは「シロップ入りの缶やブライン入りのではなくて、in waterのを選ぶこと」と注意書きがありましたが、in water  in brineと表示が違っていても、内容物は同じです。ひょっとしたらin waterの方が塩分が少な目、とか、そういう若干の違いがあるのかもしれませんが、ブライン入りの缶詰を買っちゃったからといってこのレシピを作るのに支障は全くありません。

ただ、シロップ入りのを買ってしまった場合は、残念ですがこのレシピには使えませんので、デザートとして甘いジャックフルーツを楽しみましょう。

熟す前のジャックフルーツの、繊維質と、甘くなくて無味なところがこのレシピに向いているということのようです。

本物の果物(缶詰ではなくて)で熟す前のジャックフルーツを使ったら風味などはまた何かあるのかなあと思いますが、実際に本物のフルーツを使った記事を読んでみたら、ベトベトして処理が大変なようです。

 

北米でよく「バーベキューチキン」とか「バーベキュー**」という場合、実際に調理法としてバーベキューのグリルでやるのではなくて、単に甘ったるいバーベキューソースを使っただけなんですが、このバーベキューソース、私個人的には甘ったるくって全く何が嬉しくてこんなものを食べたいのやら、と思います。

でもね、北米で生まれ育った人たちにとってはこういうのが結構美味しいみたいなんですよね。

調理中、何だか酢豚でも作ってるみたいな匂いがしてきましたし、バーベキューソースを作る時も、ケチャップを使うのに抵抗がありましたけれど、これは繊細な味を追求した食べ物ではなくて、B級グルメなんですよね、、って今でもこういう言い方するんでしょうか。

 

 


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