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食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ケベック州シャーブルックのレストランでの事件

暮らし 考える
ケベックのシャーブルック市にあるタパスレストランで起こった事故です。

サーモンと魚介類にアレルギーのある男性客が、ウェイターにその旨を伝えた上で、ステーキタルタルを注文したら、ウェイターが別のテーブルの注文品のサーモンタルタルをこの男性に出してしまい、それを一口食べて「これはステーキタルタルじゃない」と気がついた時にはすでに遅く、アナフィラクティック・ショックという(anaphylactic shock)呼吸困難などの深刻なアレルギー反応が起こり、彼は数日間昏睡状態に陥ったということです。

詳しくはこちらの記事でどうぞ

www.cbc.ca

 

理解度が低い場合の危険

私はヴィーガンですので、レストランではウェイターやウェイトレスに食べられないものについて説明をすることはほぼ避けられません。

お店の人がどれだけお客個人の多種多様なニーズに対応しようとしてくれているかどうかは、この最初の会話のところでわかります。

すべての店が自分の要求に対応できるべきだ、と言っているのではありませんよ、できる店、できない店があるのは当然です。

大事なのは、聞く耳を持ってくれてるか、そして、無理なのに適当にゴマかそうなんてしてないか、ということ。できなければできないと言ってくれればいいのです。

これがアレルギーの場合はもっと深刻ですよね。

対応できないのに「言わなきゃわかんないわよ」なんて思って対応できるって言われたりしたら命に関わりますしね。

 

アレルギーに関しては、ちょっと前の日本ではまだまだ理解がされてなかったようで、小学校の給食で蕎麦アレルギーがある子供に教師が「偏食はよくない」と強要した結果子供が亡くなってしまった、という事件があったのを今でも覚えています。

それだけ、理解がないと「良かれと思って」危険な食品を食べさせてしまいかねないということですよね。

 

アレルギーが蔓延している現代社会での危機意識

最近の北米では、ピーナッツアレルギーを始め、ありとあらゆる食品アレルギーを持つ人たちがいるので、人にものを食べさせる立場の人間は本当に責任が重大です。

学校や幼稚園などでは、弁当やスナックにピーナツが入ったものを持たせること自体を禁止しているところがほとんどではないでしょうか。

 

お客の立場で考えれば、アレルギーについて(もしくは食事制限について)はっきりと伝えてあるんだから、まさかそのアレルゲンそのものの食品を持ってこられることはないだろう、と信頼していますよね。

ウェイターは、20代前半の若者だったようで、仕事中に他のお客さんと談笑し、アルコールを飲んでいたということですので、仕事に対するプロ意識が低かったのでしょうか。

でも、北米のちょっとしたカジュアルなレストランで、ウェイターがお客と談笑してるなんて別に珍しくもなんともありません。

こういう感じのちょっといい加減な店ってあちこちにありますからね。

ただ、ウェイター氏はこのお客のアレルギーについて、厨房には伝えていなかったようです。

人の生死に関わるかもしれないことなんだという認識がなかったのか。

男性客はこのウェイターを警察に通報し、警察はウェイターを逮捕しました。

 

こういった事件はカナダでは初めてのケースらしいですが、この報道を見て、人々の反応は様々。

 

ちょっと肌が痒くなる程度では済まない、こんな深刻なアレルギーを持っている人たちは必ず、緊急事態に備えて、エピペンと言われる注射器に薬品が入ったものを持っています。

どこに行くにも、アレルゲンと接触する可能性はあるわけなので、エピペンを常に携帯しているべきなのですが、この男性はたまたまこの日は車にエピペンを置きっぱなしにしていたそうで、応急処置ができなかったということです。

 

ウェイターが仮にしっかりとアレルギーを認識して気をつけていても、同じ厨房で魚介類も肉もあつかっているということは、どこかでクロスコンタミネーションが起こる可能性だってあります。

もちろん、レストランは調理器具や厨房を常に清潔に保ち、調理人は魚や肉を触った手は別のものを触る前に必ず洗うべきです。

でも、レストランでバイトしたことがある人ならわかると思うのですが、結構そういう建前が現実には守られていないお店ってありますよね。

 

命に関わるほど深刻ならば、やはり男性も自分のエピペンを身につけておくべきだったと言えるでしょう。

でも、人の口に入るものを扱うレストランという業種で働く人たちには、人の命を預かってしまってるんだという認識がもうちょっと必要だろうとも感じます。

 

例えば、飲酒に関しては、北米では多分どこでも、酒類をサーブする業種の人たちの責任は徹底的に教育されているはずです。

例えば日本だったら問題なくお代わりを繰り返しているであろう酔っ払い客も、北米だったら「このお客、酔っ払ってる」と判断した時点で店側は注文されたアルコール飲料を提供するのを拒否します。

そうしないと、店がアルコールを販売するライセンスを失うからです。

泥酔している人に際限なく酒類を販売した結果、そのお客が仮に飲酒運転で事故を起こしたりした場合、店にも責任があると見なされるので、そういうことに巻き込まれてたくないからです。

先ほど、いい加減な店が結構ある、と書きましたけれど、飲酒に関してはどこも結構しっかりしています。だから、やればできるはずです。

 

あと、本来の問題とは若干ずれますけれども、それが肉なんだか魚なんだかわからないほど薄暗い照明のレストランって、なんなんでしょうか。

こちらのお店ではステーキタルタルもサーモンタルタルも、マヨネーズを使うとかで、そのせいで肉なんだか魚なんだかすぐにはわからなかったようなんですけど、それもなんだかね。

 

この男性客の命が失われなくて何よりでした。

 


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