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食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

日本での外食 その2

旅館やホテルで出される食べ物

外食、というのとはちょっと違いますけれど、自宅ではないところでお客として食べるという意味では同じ。

今回は、旅館やホテルでの食事について書きます。

 

短い滞在中に、いわゆる旅館に一泊、大きな鉄道会社が経営するリゾートホテルに一泊、安いビジネスホテルに一泊しました。

 

どこも食事付きです。安いビジネスホテルは朝食だけでしたけれど。

 

自分一人または夫と二人で移動する時に泊まる宿では、私は基本的に宿の食事をつけないことが多いです。

 

なぜか、、、、

 

温泉宿などでは、山奥の宿でも必ずと言っていいほどついてくる刺身の盛り合わせとか、食べきれないほど数が並ぶそういうご馳走ぶりが無駄に感じるのと、やっぱり地元のお店に飛び込んで行って色々と発見したい気持ちが強いのです。

辺鄙な田舎の温泉宿なんかだと、外に食べに行くというオプションがない場合もありますけどね。

 

今回はヴィーガンになった私、温泉宿で魚介類が自慢なところのお宿の夕食なんか、とてもじゃないけど付き合いきれないわと思うところですが、招待してくださった方のご厚意で、豪華魚介類付きプランでした。

 

がーん、ガーン、そんな、それは、、どうすればっ、、、!

 

私がヴィーガンなのは覚えておいででしたが、ヴィーガンが何か、はよくご存知ではなかったので、気がつかなかったようです。

そのお宿の話とは別の話をしている時に、ヴィーガンの私が食べられるものと食べられないものの話題になり、「じゃああの宿のご馳走はたべられないってこと?!」

 

となり、お宿に問い合わせてくださいました。(この時点でかなり恐縮)

 

お宿の方が厨房と確認した上で「対応できます」という返事をくださったということで、心配なく泊まりに行けることになりました。(お宿の返事は即答ではなくて、いったん電話を切って、厨房の担当者ときっちりお話をしてから折り返しお電話くださったということなので、ヴィーガンの宿泊客への対応をした前例がないということだな、と思いましたけれど、適当に大丈夫ですよ、と返事されたわけではないので、信頼感が持てましたね。)

 

地元で獲れる魚介類をふんだんに食べさせるのが売りなお宿で、それらが一切食べられないというお客を受け入れるのは、さぞ面倒臭いことだったのではないかと思うのですが、嫌な感じは一切見せずにお心遣いいただきました。

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てっちりやてっさの代わりに、野菜と生わかめの鍋と、野菜各種の田楽などを出していただきました。お腹いっぱい美味しいものをいただきましたよ。

 

 

また、別のリゾートホテルでは、ヴィーガンなんだけど食事は対応してもらえるのか、という問い合わせに対して「バイキングですので、お好きなものを取って食べてもらえば大丈夫です」という回答をいただきました。

 

でもそのリゾートは、大きな鉄道会社が経営している、田舎で有名な昔からあるリゾートで、何となく、ヴィーガンとかベジタリアンに対応できるようなメニューがどれほどありうるのか、あやしいかんじだったんですよね。

バイキングで品数が多いからなんかあるでしょ?っていうのも、実際に動物性食品を避けていて選べる品数はいかほどなのか、把握して言ってるのかどうなのか、、、。ここはダメかも、と思いました。

 

いざ訪問して見ましたらやっぱり、夕食で私が食べることができたアイテムはものすごく限られておりました。

 

こんな感じです。

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枝豆、生のカリフラワー、チックピーやキドニービーンズ、グリーンサラダ、シシトウとかぼちゃの天ぷら、「野菜汁」と「天つゆと大根おろし」ご飯。

 

バイキングでしたが、目の前でこしらえてくれるという「寿司&天ぷらコーナー」がありました。

 

枝豆とサラダと白米しか食べられないようなバイキングですからね、野菜の天ぷらを食べたらちょっとお腹が膨れるかも、と喜んで天ぷらコーナーへ駆け寄りましたよ。笑

 

ところが、野菜の天ぷらを、とお願いすると「野菜はかぼちゃしかないよ」と釣れない言葉。

 

「ここにシシトウがありますけど?これは飾り?」というと嫌そうにかぼちゃふた切れとシシトウ二つを盛り付けてくださいましたが。

「すみません、私他にあんまり食べられるものがないので、シシトウもうちょっといただけます?」

とお願いしたら、シシトウをもう二つほど、上から投げるように乗っけて突きつけてくださいましたよ。(日本のサービス業は態度がいいはずじゃないのか?と思いましたけど。職人さんはサービス業でもお客に威張ってていいんでしたっけ?)

何が彼を怒らせたんでしょうか。私のせいじゃないですよ、彼の虫の居所の悪いとこにたまたま私が細かい注文をしちゃっただけでしょうきっと。どこが細かいんだ、って気もしますけど。笑 

 

ちなみに天つゆは鰹出汁でしたので使いませんでした。味噌汁に見えるものは「野菜汁」だそうですが、これも鰹出汁でアウトでした。

 

中身は何かを全て知ろうとしてもなかなか難しい

このリゾートでのバイキング、ご飯と味噌汁のところには給仕担当の社員の方が立ってニコニコしていらっしゃいました。

「ご飯とお味噌汁はいかがですか?」と声をかけていただきましたよ。

お腹を下した後だったので、「この出汁はなんですか?」と確認してから大丈夫だったらいただこうと思ったら「厨房のものじゃないのでわかりかねます」と慇懃無礼なお返事。

これにはびっくりしました。

 

担当じゃないから詳しいことはわからない、と正直におっしゃるのはいいのですけれど、食事の提供をするところで、中身に何が入っているのか、質問されるかもしれないという準備はないのか?という点と、「今から聞いて参りましょうか?」という態度のカケラもないところが、やっぱり田舎の古い鉄道会社の経営方針なのかなあという感じ。

 

アレルギーがあるから中身を知らないでは食べられない人だっているんだから、知らないっていうのは無責任じゃないですか? 調べておいた方がいいんじゃないですか?

 

と余計なお世話でしたけれど、一言申し上げましたら、何と「他のものには全部明記してございますので」とこれまた慇懃無礼の繰り返し。

これはこの方が単に食のサービス業に付いていることに関してあんまり考えてない人なのかもしれないなあと。笑

 

食品アレルギーや不耐性、糖尿病などの生活習慣病のために食べるものをきっちり把握しておきたい、などといったいろんな人の様々な事情を丸ごと無視したり無知なままで食品を販売するというのは、かなり恐ろしいことだと思うのですけれど、そこらへんはまだまだ日本はのんびりしているんでしょうか。

 

件のリゾートホテルのバイキングも、物によっては(前述の方は全部と仰いましたが全部ではありませんでした)「アレルゲンを含む」表示があって、大豆、むぎ、そば、卵、などなどといった食材がリストしてあり、このお皿のお惣菜にはこれとこれが入っている、というように明記されていましたが、全ての食品についていたわけではなく、ホテル側で適当に選んだアイテムにのみ表示カードが添えてあるという感じでした。

そうやって一部だけ表示しても十分ではないんですけれど、「これだけやってれば努力を認めてもらえるだろう」という意図なのか、中途半端な表示の仕方には何か理由があるのか、よくわかりませんでした。

 

ビジネスホテルではなく、人々がのんびり楽しみにやってくるリゾート系(温泉宿もリゾート系ですよね)の二つの宿泊先での経験は、経営者の方針を反映するのか、全く正反対のものになりました。

あの温泉宿にはまた行きたいし、友達にもオススメしたいけど、あのリゾートホテルは人にオススメできません。(お客=歩く財布だと思ってる節があちこちで感じられましたし。)

 

ビジネスホテルや、街中にあるホテルならば、そこの宿で提供される食事が嫌ならいくらでも街中のレストランで別の食事を楽しめると思うのですが、人里離れたところにあって、他のお店に足を向けることがなかなかできないような状況にあるリゾート系の宿泊先では、やっぱり「ここで全て満足させてもらわなければ困る」という人質的環境があると思うんですよね。

そこで美味しく楽しい食事ができないと、その一泊が楽しめなくなります。

そう考えると、泊まる前に食事の内容を確認するのは大事なことだと思いますし、確認した時に、「うちではそういう特別な食事は準備しかねます」と正直に言っていただいた方がむしろ助かると思います。

最初に泊まった魚介類のお宿などでは、問い合わせをした知人に対し、安請け合いをせずに「確認してお返事します」とおっしゃり、厨房と確認した後で「対応できます」と答えてくださったあたりに誠意を感じますし、鰹出汁に関してだって、事前に確認できていたら多分昆布出汁にしてくださっていたんではないかと思います。

 

もう一つのリゾートの方は、、、、ひょっとしてヴィーガンが当たり前な時代になったら話は別ですが、多分今後もヴィーガン、ヴェジタリアン、各種アレルギーや成人病関係の特別食の方々への理解は深まらないような気がしました。

 

自分がヴィーガンだとか、何か特別なリクエストがあると、やっぱり相手への要求が増えて面倒な客になっちゃいますけれど(日本では特にそう感じちゃいますけど)、食べ物屋でも宿屋でも、相手がプロなんだと信じてお客としての要求を(遠慮しがちですが)きっちり伝えるのは大事なことだとやっぱり思います。

 


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