食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

日本のサラダ体験

日本の食べ物には、伝統的な和食も、洋食、中華など外来のものが日本的に変化したものも、どちらも野菜がたっぷり使われていると思います。

世界中のいろんな文化圏の食べ物を比べて見ても、日本の人々は全般的に野菜を多く取り入れていると思います。

そして、野菜を美味しく調理したものが多い。これは私が日本人で、馴染みがある味だからそう感じるだけかも知れませんけれども。

 

そんな風に思っているので、日本の宿の朝食バイキングなどでサラダを見ても他に食べたい調理済みの野菜料理があるならば、特に食べたいとも思わないのが基本です。

 

サラダが嫌いなんじゃないですよ、サラダに手を出す前に、食べたい和の野菜料理がいくらでもあるだろう、という気持ちなだけです。

 

そんな私の、今回の帰国時のサラダ体験を書いて見ました。

 

言葉が通じない?

注文した料理についてくるサラダなら、ドレッシングの好みを聞かれるか、もしくはすでにかかったものが出てくるかですけれど、バイキングだと数種類のボトルを並べてあることがありますね。 

 

今回の帰国で宿泊した宿の朝食バイキングでも、サラダの脇にドレッシング各種が並んでいました。

 

以前こちらで出会った日本人女性に「日本ではサラダドレッシングにすら動物性の食材が入っていることがある」と聞いたことがあったので、念のために「これ、中身はなんですか?」と聞くことにしていました。 

どういう材料で作ったドレッシングなんですか、という意味です。

 

そういうことをいちいち聞く人ってよっぽどいないようですね。

 

あるお宿では、私の質問に対して給仕の方はすかさず

「ドレッシングです」とおっしゃったのですよ。笑

 

いや、それはわかるんですけど、例えばこのドレッシングの中身はなんですか?とさらに聞くと「和風、、、」と。笑

 

「和風ドレッシングには、材料は何が使われているんでしょうか?」ともう一度聞きましたら「さあ?(と首をかしげてから)厨房に聞いてきましょうか?」と。(この一言を言っていただけたこの宿は、オススメの温泉宿の方です、鉄道会社経営の温泉リゾートではありません。)

 

聞いてきていただいたら「和風は青じそドレッシングだそうです」と言われたので、ああ、それは市販の青じそドレッシングってことか!実際に中にどんな食材や添加物が使われているのかを把握して出しているわけではないのが判明してちょっとがっかりしましたが。  

 

ただ、このやり取りで私はなんと言うか、「あれれ、私の日本語能力ってこんなに落ちてるの?私が聞きたいことが、この方には全然伝わってない??」と焦ってしまいましたよ。

 

だって、北米の私が生活している場所では「これには何が入ってるの?」と言えば、すぐに「オリーブオイル、ビネガー、塩、胡椒、、、」などと中に入っている材料の名前が出てきます。

サラダの横に置いてあるドレッシングのボトルを指してる人が「これには何が入ってるの?」と聞いてるのに「ドレッシング」って答える店員はいないと思います。

材料のリストがすぐでてこないとしても「それはフレンチドレッシングだよ」くらいはすぐに出てくると思います。

それだけ、北米にはヴィーガンに限らず細かい要求を伝えてくるお客さんが多いから、とも言えますけれども。

 

次に同じような機会があったら、「これには何が入っているか」と言う聞き方ではなくて「このドレッシングに入っている材料はなんですか」と聞けばいいんだろうなと今では思います。

「何が入っているのか」って言うのが「材料は何か」と言う意味に受け取ってもらえないことにびっくりしたんですけどね。

 

「材料が何か」を質問してすんなり答えてもらったことが、今回の帰国時にはなかったので、ひょっとしたらそういう質問をするお客さん自体が少数派だということであって、私の日本語の退化ではないのかも、、、どうでしょうか。

 

 

食べ物屋なのに、出来合いのドレッシングを使うところが結構多いらしい

ドレッシングに使用している材料を聞きたかっただけでしたけれど、こうやって質問していて気がついたのは、どこも割と市販の(出来合いの)ドレッシングを使っているようだということ。

 

サラダのドレッシングくらい、食べ物を出す店の厨房で自作しないのは不思議ですけれど、出来合いを買う方がコスト削減になるのでしょうか、、、

 

今回、青じそドレッシングというのをやたらめったらあちこちで見かけました。

 

個人的には全然美味しいと思えないんですけれど、多分油が入っていないからヘルシー、ということで人気なんでしょうねえ。

 

よく聞いたのが「和風」「フレンチ」「青じそ」「サウザンド」

まあ北米でもお粗末なファーストフードタイプの食べ物屋では出来合いのドレッシングを使ってますしね。

チェーン店などではどこの支店でも同じ味のものを出せるように規格統一されている、ってことなんでしょうけれども。

 

出来合いのドレッシングで、ありがちなグリーンサラダを盛り付けただけでは、どこの店のサラダも同じような味で面白くもなんともないと思うのですけどね。

 

日本の食べ物屋で出てくるサラダって、これもまたハンコでついたように、アイスバーグレタス、キャベツの千切り、トマトときゅうり、これにコーンとかワカメがついてたり、って言う、こう言うの多いですね。

 

美味しいですかね? (素材が新鮮なら不味くはないですけれど)

なんでコーンが、、、? (アメリカに押し売りされてるんでしょうか、コーン?)

 

日本の食べ物屋業界は競争が激しくないんでしょうか?

いやきっとものすごい激しい生存競争があるはず。

 

なのに、サラダはどこもかなり手抜きな感じがするのは、サラダ自体が日本の客層にそれほど求められているものではない、、ってことなんでしょうか?

 

 

そう言えばうちの親も出来合いのドレッシングを2種類くらい冷蔵庫に入れてますけども、あんなものにお金出さずに自分で油と酢を混ぜたらすぐできますよね。

昔は母の手作りのドレッシングが常備してあったのになあ、、。

 

油の種類や酢の種類を変えて、ハーブを入れたりマスタードを入れたりしたらいろんな面白いドレッシングが3分でできちゃうのに、なんで出来合いを買うんでしょう!

ノンオイルとか、そういう「健康にいいかもしれない」という雰囲気で売り込んでいるような気もします。

 

瓶入りの出来合いのドレッシングなんか、いらない乳化剤や保存料やなんやかんや入ってるし、今回日本で久しぶりに出来合いのドレッシングをかけたサラダを食べましたけれど、なんだかやっぱり美味しくなかった。

 

食べ物屋で出てくるサラダ、ひょっとしたら肉や魚をたっぷり食べる人たちが「野菜も食べておかなきゃいけないから」罪滅ぼしに食べるものなのかな?

無理やり食べるんだから、なんでもいいんだ、という感じでしょうか?

 

美味しいサラダだったら「これもっと食べたい!」「また食べたい!」「この店のサラダ美味しいからメインとは別に単品で頼もう!」と思うのにね。

 

  

日本で食べるものはなんでも割と美味しい、、、というのは多分真実からそれほど遠くはないと思うのですけれど、サラダに関しては、今回入ったお店(とお宿)数件の中で、その店の創意工夫というか、厨房の方の手が入ってるなと感じられたのは一軒だけでした。 

 

わかめときゅうりの酢の物とか、ネギのぬたとか(貝類を入れないでくれたら!)菜っ葉のおひたしや胡麻和え、などなど、「サラダ」じゃなくてもあっさりした冷たい野菜の一皿で美味しいものはありますしね、冷たくなくてもいいなら、それこそ野菜料理は底なしのバリエーションを誇る日本食、、、それなのにあのサラダは一体なんなのか、

 

ヴィーガンですからね、サラダに文句言ってるんじゃないですよ、ちょっと不思議に思ったのです。

 


ヴィーガン ブログランキングへ