食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

春です!室温の設定

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日本の食パン型で焼いた食パンは、実は日本の「ホットサンドイッチメーカー」でグリルド・チーズ・サンドイッチを作るのが目的でした。でも実際使ってみると、やっぱりちょっとパンが小ぶりなような、、、、。おそるべし日本の食パンのサイズ。。。

 

先週はドカ雪に見舞われ、毎年のことながら、なかなか素直に春の絵柄にならないこの国の春(でも春なんです)を感じました。

 

雪の写真を家族や友人に送ったら「そっちはまだ冬だね、日本はポカポカの春の陽気だよ!」

といわれました。笑

 

でもね、写真では冬に見えたでしょうけれど、あれでも春なんですよ。(本当ですよ、本当。)

 

雪が降る時っていうのは、気温が0度前後ですから、それほど寒くなく、しかも、ドカ雪(は迷惑ですけど)を雪かきしたあと、日中の気温がプラス1度、2度になると、やっぱりお日様が当たる部分は溶けてくるんです。

 

その、雪解けした部分が春らしいのです。

(溶けて流れてきた水分が夜の間にまた凍って、朝出勤時にツルッと滑って転ぶ、ということもありますけれど。)(昨日の朝転んだんですけど。笑)

 

今日も暖かくて、冬のコートを脱いで(薄めのコートなどに着替えて)歩いている人たちを多く見かけました。

 

このまんまあったかくなれ!もう吹雪はいらない!

と念じる思いですが、多分4月が終わるまでにもう一回くらいあるんじゃないかと思いますよ、雪。

 

こんなにじらされてじらされてやっと春になったと思ったら、この地の人たちは「夏だ!」と言い出して薄着になって飛び回りますので、日本出身者としましては、もうなれましたけれど「これって夏じゃないよねえ〜」と冷めた目で見てしまいます。

 

前置きが長くなりましたが、今日は室温の設定のお話です。

 

ちょうどいい室温とは

我が家では、家の中の暖房の設定温度は20度です。

19.5度になると地下のファーネスが稼働し、温水が家中に張り巡らされたパイプの中を駆け回り、室温が温かくなります。

で、20度になると、止まります。

 

去年日本から遊びにきてくれた友人が「ちょっと寒いな」と。

わかりますよ、私も、20度の室温の時にはちょっと温かめのフリースをきないと冷えます。

なので、彼女にも「ちょっとあったかいカーデガンかセーターを羽織るといいよ」

でも、そういうのを上に着てもやっぱり「ちょっとまだ寒い。」と。

 

うむ、そうかもしれない、日本の室温よりも若干低めかもしれないからね。

 

すると彼女、

「私のうち(日本)では暖房も冷房も27度にしているよ」と。

 

えええ!

27度?

 

暖房も冷房も27度っていうの、どっちにも驚きました。

 

だってカナダのラジオなんかでは、夏の盛りに「今日の最高気温は26度で、体感温度は36度」とか、そういうことを言っているんですよね。

体感温度は日本でいう、不快指数とかを考慮して、まあ気持ち的にはこれくらいの気温に感じるでしょう、という感じです。

 

こちらの人たちは、25度を超えるとだんだんと暑さにバテ始めるというか、うんざりし始めるというか。

 

以前ピラテスのスタジオで、朝のクラスで暖房の設定温度が23度になってて、私以外の参加者がみんなして「暑すぎる」と文句を言い始めたことも。(私は、ちょっと温めだけどいいんじゃない?と思ってたのでした)

 

27度はさすがに私にとってもちょっと暑すぎます。

 

わざわざ冬にまでそんなクソ暑い気温を再現することはできないなー、私たち、夏バテしちゃう、、、。

 

室内で人間が設定する温度と、室外の、厳しい自然が設定してくる温度との差

 

こちらでは、外気がマイナス20度で、強風で体感温度がマイナス30度以下なんていう時に室内温度をプラス20度に保とうとするだけで、あっためるための温度差が40度以上ということになりますからね。

これを、27度まで、、、と思うと、うわ、そんな設定にしてファーネスは壊れないのか、、とクラクラしそうな気持ちです。

カナダって、環境保護に気持ちは入ってますけれど、実際は世界中でもアメリカに次ぐカーボン・フットプリントの劣等生ですよね。

 

考えてみれば実際に室温を27度にしている彼女のお家は関東の温暖な地域ですので、多分冬の寒い時でも外の気温はプラス5度くらいなのではないかと思うのです。

 

それなら、暖房で27度まで引き上げる場合の温度差は22度くらい。

やっぱりカナダの我が家の温度差に比べればううんとマイルドですよね。

 

しかも、夏場は日本では体感温度じゃなくて、実質的に温度が36度とか37度なんてことにもなる昨今です。

この時、冷房をキンキンに入れてひやーっと過ごすと言っても、フクシマ以来、省エネに徹底している日本の人々は、冷やす贅沢もかなり控えめですから、20度なんてことはありえないんでしょう。

 

いや、20度に冷やしたら多分冷えすぎると苦情が出るでしょうね。(私とて、せっかくの夏にあえてそこまで冷やしたくないですが、こちらの人たちにとっては20度がいいようで、職場でも冷房の設定温度が20度になります。)

 

それで夏も室温は27度に設定するという我が友。

 

母にそれを言ったら「お母さん、28度じゃないとちょっと寒いわ」と。

ええ?28?

 

確かに、ずいぶん前に日本のホテルに何部屋かとって、親夫婦、私たち夫婦、他の親戚、で別々の部屋に泊まった時に、親の部屋に入ったらむわーっと暑いと思ったのです。

「冷房効いてないね」

と言ったら「そんなことないよ〜、涼しいよ〜」と言われ、ああ、節電に慣れてる人たち(猛暑に慣れてるとも言えるかも)と私のコンフォート・ゾーンは違うんだ、と思ったのでした。

 

 

冬は局部的に温めることもできる

 

そんなことを思い出しながら、そうよね、体って馴染みのある温度でないと、調子くるちゃうかもね、と。

 

友人のためにはポータブルのヒーターを出し、彼女が座ってる近くに常に持ち歩き(車輪付きなので移動が楽)、寝室へ入る時にはこれをコロコロと転がして持って入ってもらいましょう、と。

それで彼女の寒い問題はとりあえず解決したようでした。

うちの夫はこういうポータブルのヒーターを「こたつ」と呼んでます。違うのはわかってるんですけど、局部的にあっためる手法はこたつの精神だろう、という感じで。

確かに、すごく寒い時に自分の周りだけ温めることで暖房機の負担や暖房費の削減もできますし、別の人(比較的寒くても平気)と協調できますよね。

こたつって確かに優れた暖房機器だと思います。

 

体は環境に馴染むもの 

今回日本に帰省した時も、やはり泊まる宿の室温設定がどこも蒸し暑く、実家もむわっと生暖かく、最初は居心地悪かったんですよね。

 

実家では私が泊めてもらっている客間(自分が育った家ではないので自分の部屋などない)に寝に行く時、母に「暖房つけなさいよ」と毎回言われたのですが、20度に設定してもなぜかすぐにむわっと暖かすぎる感じになり(多分部屋が狭いから)冬用の厚手の布団ですごく暖かくなるので結局すぐに消す、ということになっていました。

 

それでも、一週間温暖な日本でのうのうと過ごした後我が家に帰って着ましたら、なんだか自分の家の中が寒々しいのですよ!

室内温度はいつも通りに20度です。

あれれ〜、日本の温暖さに体が慣れちゃった?

 

その後しばらくしたらまた20度でも平気になりましたが、ひとつ気が付いたことがあります。

 

今日のように外の気温がプラス3度とかだと、家の中も20度なのにもっと暖かく感じ、たまに冬の気温に逆戻りするようなマイナス10度以下になると、室温が20度なのは同じなのに、なぜか比較的冷えるような感じなのです。

 

これって気のせいなのでしょうか?

それとも空気は20度だけど、家の外壁から伝わる、家そのものの温度が若干異なる、、、なんてことがあるのでしょうか?

 

ちなみに、じっと座ってパソコンに向かってる時と運動したり家事で動き回ってる時などとでは体から発散されるエネルギー量が違うから、温かさもかなり違いますよね。

 

春を感じて、ウキウキして動きが軽快になるせいで(運動量が増えて)暖かく感じるのでしょうか、、、。

 

冬の間は嫌でもある程度のエネルギー使用量は避けられないカナダにいて、冬の終わりは罪悪感が軽減する時でもあります。

春の訪れ、いいことだらけですね。

 

 

ーーー

冒頭の写真のグリルド・チーズ・サンドイッチは、食パン二枚、好みのチーズをパンの間に挟んで(周囲に隙間を残す程度に)油を塗ったホットサンドイッチ・メーカーに挟み、電気調理器の中火で片面5分くらいずつ。北米人お好みの簡単な昼ごはん。ヴィーガンな私はトマト・サルサを挟んでみましたが、色々具を工夫してもっと楽しめそうです。

 

 

 


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