食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

懐かしい日本の味と、過保護な品物

懐かしい日本の、、、

この度の帰省では、実家の母が私と兄が小学生の頃に使っていたホットサンドイッチメーカーを譲り受けて持ってまいりました。もう使わないから、邪魔だと母が申しますので。

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今回は納豆サンドイッチにしてみました。自分で納豆を作っているので、こう言う贅沢な使い方もできますね。納豆はよく混ぜてから置いた方が良かったのか、、、美味しかったのでいいんですけどね。

 

日本への帰省は、年に一度くらいできれば最高ですが、私は今まで、5年に一度とか、ちょっと間隔が狭まって3年とか、そういう感じであんまり頻繁には帰省していませんでした。

 

だって、お金も時間も限られてますから。(よくある話ですが、時間のたっぷりある学生時代はお金が全然なかったり。)

 

毎年日本に帰省してたら有給が足りなくて別の旅行ができなくなります。

年に二週間しか休めないので。(日本以外の国の人たちは沢山有給もらってて遊び放題だという勘違いをされている方もいるようですが、有給がたっぷりの人もそりゃいるでしょうけど私は二週間、仕事が休める週末以外の祝日も年に8日です。厳しいでしょ。しかもこの祝日が土日に被ったって、振替休日なんか保証されてない州に住んでるので、私の職場では振替休日なんかもらえません。)

 

そう言ったわけで、ごくたまに日本に帰る身としては、せっかく日本に帰ったら、日本でしか買えないものや手に入らないようなものを手にいれて、持って帰りたい!

 

という気持ちが昔は結構強かったと思います。(今でも若干ありますが。)

日本の味と、便利さが懐かしいと思っていました。

 

重要だった日本アイテム

そうやって日本からせっせと持ち帰ったものに、

 

三徳包丁(切れる包丁は貴重です)

砥石(切れを保つために研ぎ方も習得しました)

鰹節削り器(もう使いませんけど)

靴下とか下着などと言った小物の洗濯物を干すアレ(正式名称はなんでしょう、うちの母は、蛸の足、って言いますけど。洗濯バサミがたくさんぶら下がったアレです。)

ブラシの部分が小さめの歯ブラシ(こちらで普通に売られてる歯ブラシは巨大なので奥歯の裏側なんかどうやって磨いてるんでしょう皆さん、、、)

折りたたみ傘(それくらい北米でも買えますけど、こっちで買うものは一度使うと骨が折れたり、何かしらすぐ壊れるのです)

日本の食材(海藻類、乾物類、七味とか山椒など乾燥した日本スパイス類。)

 

などなど。

 

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今日はちょっと焦げ目が薄かった。

 

でも、なんだかもう日本で売ってるものを持って帰ってこなくてもいいかな、と今回思ったのです。

あ、食材は別ですけど。(この場合、乾物メインです。生鮮食品は持って帰ることができませんから)

 

便利さはそれほど必要と感じなくなった

例えば折りたたみ傘なんかも、なんか面倒くさてここ数年使っていません。

雨の日に傘置き用のもの(なんていう名称なのでしょう)が入口脇に備えついてる日本と違って、どこかへ足を踏み込んで、傘をたたんだ後、置いておく場所がないし、雨で濡れた傘をカバンや上着と一緒に椅子なんかにおくのもなんだし。

濡れた上着なら椅子にかけておけばうまく乾きますが、傘は広げておきでもしない限り全体に乾くことはないし。

だいたい、日本で買った折り畳み傘の方が質は若干いいかもしれませんけど、どっちみち強風に一度当たるとやっぱりどこか壊れます。

いや、5年ほど前に日本で買った折りたたみ傘、買った時にすぐにさしましたが、その場で強風に煽られ、ホネがメキッと曲がりました。安物だったんでしょうね、1500円くらい払いましたけど。

それくらいの安物ならこちらにだって売ってますので、その傘は日本で捨てて来ました。地産地消ですね。

 

日本の文房具など小物系は「痒い所に手が届く」ものが多く、品質も良く、素晴らしいものが結構多いですが、そういうのがなかなか手に入らないところに身を置くと「なくても済むもの」がいかに多いのかもわかります。

 

どうしてもやっぱり懐かしいから買って帰りたいもの

こちらでも最近は海苔とか、ワカメとか、買えるようになりましたけれど、干し椎茸が、中国産ばっかりなんですよ。(パッケージに日本語が印字してあっても中国産)

 

日本に帰省したら、軽い乾物は持って帰ってこない手はないなと。 

でも今回の帰省では買い物する暇がなくて、干し椎茸のことをすっかり忘れて戻って来てしまいました。うっかりしてました。

 
懐かしい味だけど持って帰らない(帰れない)ものも

日本に滞在中に味わえる日本の旬の味や鮮度の良い野菜類なんかも、こればっかりは持って帰れませんから、いる間だけでも存分に味わって楽しみ尽くそう、と思います。

 

持って帰れないもの、って多いんですよね。

本当に懐かしいものはそういうものだったりもします。

旬の限られた野菜とか山菜とか果物とか山椒とかわさびとか。。。

 

そう考えると、持ってかえることができるものでも、本当に必要なものなのか?と考え始めると、そうでもないものが結構多い。

 

過剰包装、痒いところに過剰に手を届けようとしてる?

 

日本に帰ると、何かと「カナダでこんなの探してもないでしょ」と言われます。

例えば、サランラップは、日本のがきっちりできていて使いやすいのだけど、カナダにあるものは薄くて切りにくくて扱いにくい、など。

 

でもね、久々に日本でサランラップを使ってみて思いましたけど、使い捨てのプラスティックなのにあんなに厚手でどうするんでしょう?無駄ですよ?使い終わったの、捨てるだけなのに、あんなに厚いんですからね、ゴミを減らそうっていう発想はないのか、と驚きました。

 

お土産に、と美味しいであろう(乳製品と卵入り洋菓子)箱入りのお菓子をいただきましたが、これも個別包装がしっかりしてあって、それをまたガッチリした上等な箱に入れて、それを包装紙で包んで、リボンがかかっていて、その上上等な紙袋に入っているのをいただいたんです。

 

過剰包装はやめようよ、っていう運動、日本で以前ありませんでしたっけ?

 

過剰包装、辞めるのやめたのかな?

 

日本で手にするモノの多くは品質が良くてよく考えられている製品だと感じますが、そこまで微に入り細に入り暮らしを便利にしなくても、そんなに困りゃしない、ここまでの親切は過保護な感じがする、とも感じました。

 

忙しい日本で生活していると、それくらい便利なものに囲まれてないといちいち作業が進まないから、やってられないのよ、ってことなのかもしれませんけどね。

 

私はこちらで売られているあまりピシッときれないラップをハサミで切ってみたり、自宅では、面倒臭いからボウルに何か入れたらその上に皿を置いて蓋にしてラップを使わなくなったり、そうやって対処しています。

そんなことしてても大して時間のロスとか動作の無駄などを感じないで済むのんびりいい加減な生活態度で居られるってことかもしれません。

 

でも本当に、本当に懐かしいものが持って帰ってこれないとなると、本当に、他のものはもういいや〜、っていう気持ちになったりしますよね。

 

子供の頃育った家にあったような、 山椒の木とかミカンやイチヂクの木を庭に植えたいんですけど、それは叶わない。。。

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