食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

素敵なヴィーガン・レストランでチョッと残念な”バインミー”

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友人と、評判のヴィーガンレストランにランチに行ってきました。

知人がキッチンでバイトを始めたというので、それもあって、じゃあちょっと試しに、、、と出かけて見たのです。

 

友人との待ち合わせは平日の昼間、1時半です。

ランチのラッシュは過ぎているだろうし、平日だから、閑散とはしてないかもしれないけどかなりゆったりのんびりしてるだろうと思って入ったら、ワイワイガヤガヤお客さんたちがまだまだ食事を楽しんでいる姿があちこちに。(上の写真は私たちが食事を終えた後、だいたい3時過ぎ頃でしたので、かなり静かになってきた頃合いです。)

 

店内、満席ではありませんでしたが、カウンター席やおひとり様用の大テーブル席が若干空いていたけれども、かなり埋まっていました。

 

サービス担当の女性にもう一人来るので二人です、と伝えると二人席に案内してくださいました。

割と狭くてテーブルとテーブルの隙間が30センチくらい?で両隣の会話もなんとなく聞こえます。それでも店内の喧騒で気持ち声を張り上げないとテーブル越しの相手に声が届かない感じで。

 

両隣はバッチリドレスをお召しでハイヒールを履いた女性二人組と、ジャケットおめしの紳士とやはりサマードレスとハイヒールな女性のカップル。

 

窓から光がたっぷり入り、白い壁も天井もすっきりした感じです。

天井のかごは、「これって昔農家で使ってたような、、、?」という印象で私はちょっと受けちゃったんですが、アーバンな西洋の人たちには単なる竹かご、いや、バスケットなんでしょうか。

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お店の食事は、ローカル産の新鮮なオーガニックの野菜にこだわった、良心的な美味しいものだそうで、期待も高まり。

 

厨房で働いている知人がオススメしてくれたベジ・バーガーと迷ったのですが、よそでは見かけたことのない「バイン・ミー」を試してみることに。

これが、結果からいうと、がっかりしたのです。

 

なぜでしょう。

不味くはありませんでした。

 

いや、ちょっと塩がきつかったですけれど、、、うん、塩がちょっとね、、、味見しにくいものだから、スタッフも気がついてないんだろうなあ、、、、次回(があれば)はソースはサイドに、って言わないと、ものすごく塩分きついかも、、、、

 

塩分以外はまずいとは思いませんでしたが、

何ががっかりさせたのでしょうか。

 

 

まず、バイン・ミー、って名付けてるのに、バイン・ミーな要素がほぼ一切なかったこと。

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ほら、肉を食べる人たちがベトナム料理屋さんで気軽に注文するあれは、肉以外にも、大根と人参のなますみたいなやつに、コリアンダーのフレッシュなのが挟まってて、さっぱりしつつ、でも旨味が、、みたいな、ああいうのがありますよね。

普通はパンもバゲットですよね、なんせフランスがらみですから。

 

でも、ここのは、バーガーバンに挟まってて、大根はなくて、コリアンダーもなくて、豆腐のフライみたいなのが挟まってて、人参の漬物が挟まってて、「みそ」のソースがかかってたのですよ。(確かにメニューにはそれらが入っていると記載されていますけど、それ以外にも定番のバインミー食材が入っていて、なおかつこういう工夫したものが入ってるってことかなと思ったんですけど、メニューに書かれてたものだけが挟まってました。)

 

それなら、豆腐フライ・サンドイッチって命名してくれてたらよかったのですよ。

 

そうしたら多分私は注文はしなかったでしょうけども、バイン・ミー好きな人々が頼んで「がっかり〜」ということは避けられるはず。

 

がっかり、が一番いけないような気がします。

 

不味くてがっかり、っていうのは致命的ですけれど、

不味くなくても、期待したものと全然違うものだったらやっぱりがっかりになります。

だから、変な名前つけて現実と別のものを想像させるのは、やはりお店の側の失敗ですよね。

 

ああ、ヴィーガンの店は全て応援したいと思っているんですけれど。

家から近いわけでもないし、ここはもう行かないかなあ。

塩もきつかったですしね。(しつこいようですが)

ダメだしついでに言えば、ソースがたっぷり(気前よく)かかっていたせいで、塩辛かっただけでなく、バンもグニョっとして、それがやっぱりね。

ちなみにバンのてっぺんにも半分に切ったプチトマトがくっついてますけれど、これも、食べ進むに連れ水分が出て、バンのトップの部分までグニョっとしてきてしまいまして、なんなんだ、このレシピ開発した人は試食したのかな?と思ってしまいました。

ああ、知人オススメの普通のベジ・バーガーでも頼んでおけばよかった。

 

ちなみに、友人が頼んだ「日本風なす」は塩が足りないほどで、出汁の味もなく。

私もちょっぴり味見させてもらいましたが、ナスの味がしっかりありますからね、それなりに美味しかった。”バインミー”に比べたら何も文句ない。笑

サラダは美味しかったです。

野菜の鮮度がいいなと思いました。

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多分ここ、立地がいいし素敵な空間だし、観光客もくるだろうし、多分成功するんでしょうから、私があえて応援しに行く必要はあるまい。

友人のバイトも安泰でしょう。

 

あんまりいいことを書いてないので、この場でレストランの名前と所在地を書くのはなんだか営業サボタージュしてるっぽいかなと感じますので、あえて記載しません。

ひょっとしてモントリオールの旧市街近くでヴィーガンのお店に行こうかな、と思われた方、お客さんがわいわい賑わってる素敵なお店に入ったらば、ひょっとしてメニューにバインミーが載っていたらそのお店のことかもしれませんよ、、、と。笑

 

でも全体的には美味しそうなもの目白押しで、注文する品を間違えなければ楽しめるお店かなと感じました。

 

知人には「どうだった?」と聞かれましたので、塩辛かったとかバンがビチョッとして嫌だったとか、そういうのは端折って、「バインミーっていう命名に騙された」旨伝えましたら、「そうそう、異文化の食べ物の名前を使うのはちょっと気をつけたほうがいいと思ってたのよね」と。


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