食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

芥子菜のアフリカ風煮込みと、野菜の素性

最寄りの中国系スーパーが引っ越して行っちゃってしばらくたちますが、ちょっと足を伸ばせば他にもアジア系グローサリーは実はたくさんあるのです。

ただ、足を伸ばすのがね、、、。

ちょっと遠いとやはりそんなにしょっちゅうは行けません。

しょっちゅう行けないとなると「滅多に来れないから、あれもこれも、ついでにこれも」と買い込みたくなります。

でも、買い込んでも一気に全て使えませんから、野菜類なんかは注意しないと、使うチャンスが来る前にしなしなになってしまいます。

と、自分に言い聞かせて抑えめに買い物して来ると「あ、あれ忘れてた」とかそういうことも。

 

まあそんな次第で、芥子菜を買って来ましたので、冷蔵庫に残っていたfrim tofuと一緒に、アフリカ風煮込みにしてみました。

 

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アフリカには行ったことありませんが、これはアフリカ(北アフリカからアフリカ由来のカリビアンまで網羅)のレシピを元にしたレシピブックを参考にしているので、とりあえずアフリカ風なんだろうというだけのことです。あしからず。

 

芥子菜のアフリカ風煮込み

材料

  • 芥子菜 500グラムくらい、茎も葉っぱも二分の一インチに切る。葉っぱの広い部分は縦にも切っておく(食べやすいように)
  • 玉ねぎ 中玉二つを角切りに
  • extra firm tofu 400gくらいの塊を二分の一インチ角くらいに切っておく
  • 生姜 親指3〜4本分くらいをみじん切り
  • ニンニク バルブの半分くらいを粗みじん切り
  • トマト 水煮の角切りを14ozくらい
  • ピーナツバター(甘くないもの)大さじ2杯くらい
  • ベジブロス 750cc ほど
  • 塩 
  • カイエンペッパー、ターメリック、クミン、マスタードシード、オールスパイス、胡椒、などなど。

手順

豆腐はオリーブオイルで和えて 400℉のオーブンで15分、上下を返してまた15分加熱

厚手の鍋に油を入れ、マスタードシードを入れ、タネがはぜたら玉ねぎを入れてよくいため、必要なら油を足してから生姜、ニンニク、粉に挽いたスパイス類を入れて香りが出るまで炒め、トマト、ベジブロスを加えて全体になじませ、芥子菜を入れ、蓋をしてグツグツしてきたら火を弱めて20分ほど煮込む。

塩は玉ねぎを炒める時にちょっとふりかけ、あとは味見をして足します。

 

アフリカ風ですが、この日はインドのタリープレート(おかず2〜3種類とご飯の定食のようなもの)にダールとポレンタの揚げ焼きと共に盛り付けました。

ブラウン・バスマティライスと一緒に美味しくいただきましたよ。

 

芥子菜は一体全体マスタードグリーンなのか

マスタードは辛子ですが、マスタードグリーンは中国語でなんというのかグーグル先生に問うと、芥子菜という答えが出てきます。

まあ、カラシ、マスタード、というつながりなのかしら、と思いますが、なんとなく違う気がします。

以前近所にあった中国系スーパーには、店の陳列に値段と一緒に野菜の名前が付いていましたが、野菜が入っている袋やパッケージに付いている値札には全て「vegetable」とあるのみで、家に帰って来ると、すでにその異国の名前は忘却の彼方へ、、、、。

日本の名前で知っている野菜類、例えば大根とか春菊とかは、夫に伝えるときも「daikon」とか、春菊は面倒臭いので調べもせず、chrysanthemum(菊)ということにしてあります。(今調べたら、edible chrysanthemumですって。なんだ。笑)

そんなわけで、日本語で何て言うのかよくわかっていない野菜類に関しては、スーパーの店内の値札の英語名(があることもあった)に頼りきり。

で、今回見つけた芥子菜は、今回行ったお店の陳列棚の命名で、これ、以前よく行っていた店で買っていたmustard greensと、ちょっと違う気がするんですよね。

前の店でこれを芥子菜と言っていたかどうか、それは不明です。

 

ということでちょっと調べて見ましたよ。

 

グーグルでイメージ検索してみると、私が今回買った芥子菜と同じものも出てきますが、以前mustard greensという触れ込みで買っていたものも出てきますし、全然似ても似つかないものも出ています。

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私はこれを「mustard greens」だとずっと思って生きていました。名前はさておき、菜の花みたいなのと茎がしっかりしていて美味しいので茹でて白和えにしたりカラシ味噌和えにしたり、炒め物にして見たり。

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今回買ってきたものはこういう感じのもの。味も歯ざわりも色も形も何もかも違いますけれど、芥子菜ってはっきりと表示されてました。

どちらかというと、ボクチョイに似た感じの茎は、白和えなどよりはやっぱり炒め物に向いてるのではないかと。今回煮込んで見ましたが、それもありでした。

 

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こんな紫がかった葉っぱのものは見たことがありません。これもグーグルイメージ検索で出てきたもの。

wikipediaの記述では、どれもBrassica junceaというラテン名(学名?)で、その系列のファミリーみたいですけれども。

 

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写真は https://www.meikoandthedish.com/best-damn-greens-ever/より拝借しました。

こちらの写真ではご親切にアメリカ南部でよく使われるCollard Greens, Turnip Greens, Mustard Greens が三つ並んでいますが、このマスタードグリーンの葉っぱは上のグーグルで見つけた写真とはどれとも異なりますよ。

でもきっと、南部で親しまれている種類の野菜はこれですから、南部料理とかアフリカ、カリビアンのレシピなどの材料として指定されている野菜はこれなんでしょうね。

 

とはいえ、別物とはいえ葉っぱの野菜同士、まあ名前繋がりも何かのご縁ということで、アフリカ風煮込みのレシピに無理やり入れて見た次第です。

結果は、南部のマスタードグリーンを知らないので、全然問題なく、ちょっと苦味のある青野菜が入ったピリ辛トマトベースにピーナッツの風味のある美味しい一皿となりましたとさ。笑

 

野菜とか魚の名前って、それがよく使われている地域の言葉で呼ばれている「通称」と、それが訳されたり、別の地域での名前が与えられたり、実際には別のものなのに同じものなように扱われたり、今回の芥子菜の場合は同じファミリーの野菜みたいですけど見かけがかなり違っていたり、と混乱することはよくありますね。

だからあの中国系スーパーは名前を表示するのを避けていたのかな。

 

 芥子菜でもマスタードグリーンでもほうれん草でも、葉っぱ野菜ならなんでもいけると思います。


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