食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ティックとライム病

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森林散歩のオキテ

散歩って、日本にいるときは(まだまだうんと若い頃)年寄りがするものだと思っていたのですが、こちらに来て、老若男女みんなしょっちゅう散歩へ行こうよ、と言うので慣れるまでは誘われるたびに笑ってしまっていました。

 

でもね、私的には散歩ですが、人によってはハイクと言ったりするので、立派なアウトドア・アクティビティなんですよね。

散歩の行き先は大概、森林があるところ。

川のそばや運河のそばに住んでいた頃は水辺を歩くこともありましたが、でもやっぱり森林が多いかなと。

 

うちの近所の森林はどれも、市が管理している自然保護公園のようなもの。たまにプライベートで管理されてるところもありますが、どこもワイルドな森林ではなくて、生態系を保護する努力がなされていますので、遊歩道(といっても多くは単なる砂利道や土の道ですが)以外のところに足を踏み入れるのは禁じられていることが多いのです。

 

変な虫を靴にくっつけて自分の家に持ち帰りたくもありませんし、ポイズンアイヴィーなどに触れてしまってカブれてしまうのも嫌ですから、いつも遊歩道を外れずに歩いています。

遊歩道とは言え雨の後などはぬかるみになっていたり、岩や木の根っこが飛び出ていたりしてそれなりにスリルのあるところはありますから、わざわざワイルドな部分に踏み込む必要もありません。

 

自然環境の保護のためには、それ以外にも落ちている木の枝や生えている野草やキノコなどを拾って持っていかない、もしくはよその森林から植物を持ち込まない、ゴミを捨てない、、、、などなど、まあ常識の範囲内ですが、その自然環境に敬意を示した行動が求められます。

 

前にも書いたかもしれませんが、この「自然環境へ敬意を示す」ことのうちには、野生動物に餌をやらない、と言うのも含まれるのですが、この点を無視してる人って結構いるんですよね。

リスに餌をやったり、鳥にパンくずを投げてやったり。

リスが人を見て逃げるのではなく、寄ってくるようになるって、相当ひどい。

 

森林のオキテは自分の身を守るためでもある 

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森林へ足を入れる場合、アウトドア・アクティビティが大好きな人は要注意ですよ。

ティックとライム病。

遊歩道を歩いているぶんには地面は平らで靴底くらいしか触れませんけれど、脇の茂みに足を踏み入れてしまったりしたら、靴下とズボンの裾の間からティックが入り込んで足のどこかを噛まれてしまう可能性があります。

 

ティック(Tick)てなんだろうと思って調べたら、日本語では「マダニ」ですって。

日本語にもあると言うことは、日本でもあるのでしょうか、「ライム病」

ライム病っていう日本語訳があるってことは、症例があるんでしょうね。

 

今までは、カナダのこの辺りでは「Tickというのは暖かい土地、例えばヨーロッパとかアメリカなどにいて、噛まれるとライム病になる怖い虫らしい」と言われていたのです。

 

カナダは基本的に北国で、これまではゴキブリだってほとんど不在だったし、変な虫関係の問題とは無縁だったのです。

でも地球温暖化のおかげで、トロピカルな問題が北上して来ています。

 

ライム病(Lyme disease)もカナダではあまり聞かれなかったことだったのに、最近どんどん症例が増えているそうです。

 

www.thestar.com

マダニに噛まれなければかからない病気です。

噛まれたくないですよね。

マダニに遭遇するのは森林や芝生や植え込みのようなところだそうです。

初夏の暖かい時に森林に散歩するときなど、ショートパンツを履いて行く人も多いかと思うのですが、無防備ですからね、絶対に茂みに分け入るとか、芝生に転がるとか、しちゃいけませんね。

 

でも、芝生に足を投げ出して座ったり寝転がったり、、、、って普通にやりますよねえ。

私は葉っぱに触ると痒くなるので、芝生にねっころがる時にはなるべく素肌ではなくて毛布を敷いたり何かを下に敷いて痒くなるのを避ける習慣がありますが、痒くなるだけじゃなくてマダニに噛まれてライム病になる可能性もあるとなると、ちょっと怖いです。

 

どんなに無防備でもラッキーなことにマダニに遭遇しない方もいらっしゃるでしょうし、一瞬の油断でマダニに噛まれてしまったという人もいらっしゃると思います。

どちらにしても、ライム病、かかってしまっても発見に至るのがこれまた難儀なんですって。

それは、カナダの医者がこれまでカナダにはほぼ関係なかったこの病気に関しての知識が不足しているせいもあるでしょうし、この病気を発見するための検査があまりあてにならないらしい、という問題もあるようなのです。

発見が遅れれば遅れるほど治療も困難になり、回復も難しく、車椅子が必要な人生になってしまう可能性も大きいそうなので、本当に怖いのですよ。

初期症状は

  • 発疹
  • 発熱
  • 寒気
  • 頭痛
  • 疲労感
  • 筋肉痛と関節痛
  • リンパ腺の腫れ

そうなのです、風邪やインフルエンザの症状に酷似しているのです。

そのため、医者に「風邪だね」などと言われてしまって発見が遅れることも。

 

適切な治療がされないで放置されると症状は悪化し長引くそうで、その症状には

  • 激しい頭痛
  • 発疹 
  • 顔面が麻痺する
  • 激しい筋肉痛、関節痛、腱や骨の痛み
  • 心臓疾患
  • 神経疾患 
  • 膝、足首、手首などの神経痛

などなど。

怖いですね。

詳しくはこちらのリンクに症状などが説明してあります。

Symptoms of Lyme disease - Canada.ca

 

日本では聞いた覚えがないのですが、症例もあることはあるようで、こんな情報もありました。

ライム病とは

 

先週末は気温も穏やかで天気も良くて、森に行ったらやっぱり森の隣の芝生のエリアに寝転がってる若者たちが何人かいましたよ。彼らがticksに噛まれていないといいのですが。


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