食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

アイルランドにて・使い捨てとゴミ分別

今年もPlastic Free July やってます。

自分自身の努力そのものは大したことはないんですが、プラスティック汚染に関する認識が広がっているようで、話題になるたびに勇気付けられるというか心強く感じるというか。

 

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ゴルウェイ駅構内にあった「ガムは終わったらゴミ箱へ捨てましょう」のポスター。ポイ捨てすると150ユーロの罰金だそうです。 

 

持ち帰りやデリバリーに使われる使い捨て製品

前回ちょっと触れた、ヒップスター系のヴィーガンフレンドリーな食べ物屋さんでよく使われていた使い捨て容器はバイオデグレーダブル(という触れ込み)な紙製の箱。

それを入れてくれるのは茶色いリサイクルされたパルプから作られた紙袋。

取っ手付きの紙袋です。

 

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まだまだカナダのうちの界隈では、出前とか持ち帰りの食事とかは発泡スチロールの容器に入ってプラスティックバッグに入って出て来ますが、さすがヨーロッパ、一歩進んでる、、のかな?

 

資源の無駄使いという点ではプラスティックも紙も同じですが、もろにプラスティックの袋ではなくて、リサイクルされたパルプで作られた、あの無印*品の商品にもよく登場する、「紙を大事にしている」気分になる色合いの袋ですので、使っている皆さんの罪悪感はかなり低いのではないでしょうか。

 

でも、この取っ手付きの紙袋、結構厚手で丈夫な紙でできています。

リサイクルパルプで作ってあるんだから、このあと捨てちゃったって別に良いのよ、てことでしょうけれど、でも分厚くてしっかりしてるこの袋、使い捨てすることに抵抗を感じるのは私だけではない、、、はず、、、、、。

 

滞在中、学生の街ゴルウェイで、とっても暑くて、でも天気が最高に良い夕方、若者たちがあちこちから水辺に集まってきてそれぞれに宴会?をしていました。

私と夫もファラフェルのお店で買ったものを持ってきて、芝生に座って地味に宴会しました。

周りには同じようなお持ち帰りの容器に入ったものを食べている人々、スナック菓子を食べたりビールを飲んだりしている人々があちこちに。

 

で、食後にゴミ箱までゴミを捨てにいったら、やっぱりそういう容器や紙袋がゴミ箱から溢れてるのです。

多分普段よりも大勢の人々が一気に集まっていたのでしょう、ゴミ箱はリサイクル2種類、、ランドフィル行き、と大な容器が三つ並んでいましたが、その大容量を超える量のゴミがたった一日でこんなに簡単に排出されてしまうことにも驚きましたが、紙がリサイクルゴミに分別されていないことにも動揺しました。

 

 

また別のお店では、持ち帰りではなくてその場で買ったものを食べることにしましたが、テーブルの上にはゴミの分別についての説明書きが。

曰く、フォークやナイフ、紙ナプキン、食べ物が入っている容器など、全ては生分解されるので、店内のゴミ箱では食べ残しなど食べ物を捨てるところに一緒に捨ててくださいと。缶や瓶はリサイクル容器に入れましょうと。

ここで私は食べきれなかったので容器に入った夕飯を半分ほど残してカバンに入れて宿に持ち帰りまして、翌日の朝ごはんにしたのです。

 

泊まった宿がホステルでキッチンには冷蔵庫があったため、この猛暑の中でも残り物を傷ませることなく食べきれたので良かったのですが、翌朝、容器から皿に移して電子レンジで温めながら、容器を捨てようとゴミ箱エリアをのぞいて、困りましたよ。

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食べ物屋さんでは「箱やフォークは食品と一緒のゴミ箱に」と書いてありましたが、この「Food Only」のゴミ箱は小さくて、本当に食べ残しや果物の皮などくらいしか捨てられない感じです。ここにあの紙の容器を入れたら次に使う人たちが「一般ゴミ」と勘違いしてしまいゴミ分別システムを混乱させかねない。

ホステルに備え付けのフォークがあることを忘れていて、生分解されるフォークも容器に入れて持って帰って来ていたので、これをどこに捨てるのか、もちょっと悩めるところ。

 

しばらく悩んだんですが、結局はGeneral Waste(一般ゴミ)の容器に全て捨てました。一般ゴミはランドフィルへ行くのだろうから、そこで生分解されれば良いことだし、食品のみのゴミ箱の中身はコンポストに回されるのかもしれませんからね、生分解されるものが必ずしもコンポストにとって良い化学物質とは限らないかな、とも思いまして。

 

これ、後でホステルのスタッフに質問したのですが、多分食品ゴミでも大丈夫だろうけれど、一般ゴミに入れるのが一番安全かもね、とのお答えでした。

そしてそのスタッフ「そんなにきちんとゴミのことを考えてくれてありがとう。こんな質問を受けたのは初めてだよ!」と。笑

 

世界中のいろんなゴミ処理のシステムのところから旅行者が来るわけですから、ゴミの分別、ポスターを貼ったり容器に表示をしたりしていてもきちんと徹底するのは難しいことなのかもしれませんね。

職場でいろんな人たちがゴミをリサイクル容器に入れたり逆のことをしたりするのを見ては気が遠くなる思いをしている私、ホステルのスタッフの苦労は容易に想像できますよ。笑

 

 

紙袋って紙だけでできているわけではないらしい

実際のところは断言できないというか知らないのですが、以前製紙工場で働いていたという人とプラスティックゴミの話をしていた折に、「紙袋もね、実は紙の層の間にうっすらとプラスティックの層を入れて強度を強くしているんだよ。そうでないとものを入れても破れない紙袋にはならないし、濡れたりしたら一発で破れちゃうからね」と。

 

どの紙袋も、例外なくそうなっているの?と聞きましたら、「残念ながらそうなんだよ」ということだったのです。

 

じゃあ、コンポスト用に出回っている紙袋とか、コンポストできるよ、という触れ込みの食べ物屋の持ち帰り用の容器とか、そこらへんはどうなっているんだ!!と思うのですが、これは本当に工場見学でもさせてもらってこの目で見ないことにはわからない、いや、製造過程だけでなく、コンポスタブルと言われているそういった使い捨てアイテム全てを土に埋めて見てどうなるのか見届けないとわからない話ですよね。

 

いや、土に戻っているように見えてても、目に見えないレベルでどうなっているのか、そこらへんもやはり怪しい。

 

結局はゴミはだなさいのが一番、使い捨てはしないのが一番、ということですね。


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