食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Vegan Food Festivalに行って来ました

10月20日、21日の両日開催された、モントリオールのヴィーガンフェスティバルに行って来ました。

 

フェスティバルとはいえ、ワークショップなど有料のイヴェント以外は多分、業者がテーブルを並べてサンプルを出してるだけだろうな、と思いつつ、でもまあ、モントリオールで開催されてるのに行かないというのもなんだし、と。

 

会場はPalais des Congrès, 商工会議所みたいな感じでしょうか、こう行った商業フェアなどがよく開催される場所です。

入場無料。

 

なのでそれほど熱意がなくても「物は試し」に足を運ぶ人も多いのでは。

 

私は夫と二人で、十二時半くらいに到着し、ゆっくりとそれぞれのテーブルを眺めたり商品について質問したりサンプルを味見したりしながら回っていたのですが、入場直後も「大勢来てるなー、人混みだなー」と思っていたのですが、ふと気がつくと、人混みがすごくて、興味のあるテーブルにたどり着くまでが一苦労。

 

夫が「東京の浅草寺の参道みたいな人混みだったね」と。笑

 

 

 

 

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トマトソース各種。美味しかったけれど、これくらいなら自分で簡単に作れます。笑

 

会場に出ていたのは、食品業者だけでなく、化粧品、基礎化粧品、キャンドル、動物愛護団体各種、モントリオールのヴェジ協会(そんなものの存在、初めて知りました)洋服屋、カバン屋、あと、書籍の販売をしているコーナーもありました。

 

 

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居間でサラダを育てましょう。こういう装置は特に新しいというわけでもないですけれど、前からある割には普及しませんよね。なぜでしょう。面倒臭そうだから?笑

 

他にも、スプラウトのタネ各種と、発芽させる容器を売ってるテーブルもありました。

 

ヴィーガニズムは環境問題に無関心な商業主義に乗っ取られるか

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バイオ・ディグレイダブルな使い捨て容器を扱っている業者のブース

 

フリーサンプルをいただきながらも、やっぱり気になったのは、それぞれの業者が用意しているサンプル用の使い捨てプラスティック容器やスプーン。

 

ディップやチーズなどのサンプルを出しているところは、サンプルをクラッカーやバゲットを切り分けたものに乗っけた状態で出していて、容器などの無駄がなくて潔いところも結構ありました。

プラスティックのスプーンじゃなくてバイオ・ディグレイダブルのスプーンや木のスティック、プラスティックのカップじゃなくて紙のカップ、と、それぞれに少しでもプラスティックゴミを出さないように、という姿勢を見せている業者もありました。

 

が、それでも全体的に言えばやっぱりプラスティックのゴミに対する意識が案外低いような印象を受けました。

 

とあるブースでは、各種フレーバーを試食させるためにプラスティックのスプーンを使っていたのですが、小さじ半分にも満たないようなちょっぴりのサンプルのためにプラスティックをバンバン使っているのが嫌だったので、口に入れていない方の端っこに擦りつけてくれる?とお願いしたら新たにスプーンですくってから私のスプーンの柄の部分にサンプルを擦りつけた後、そのスプーンをゴミ箱にポイっと。

 

「プラスティックゴミを出したくないから」って説明した直後だっただけに「この店の商品は買うもんか」と思いましたね。

 

ヴィーガンを商売にするならせめてもうちょっと環境への理解を示して欲しいですが、理解してない人にはそれを示すことは無理ということか。

 

ヴィーガニズムは商業主義に乗っ取られたのか

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パッケージ、パッケージ、パッケージ、、、

 

なんだかんだ言ってもこういうテーブルを出してる業者が一生懸命開発して商品化しているものは「加工食品」です。

 

ヴィーガン・バーガー、ソーセージなどの類は急なBBQなどと言った場面で買うこともありますし、ヴィーガン・チーズは美味しいものがあったら買って帰ろうと思って挑みましたけれど、「うむ、これくらいなら自分で作れる。」「こういう味のヴィーガンチーズなら前に作った。」と思うものばかり。

 

いや、チーズに関しては、多分出店していた全ての業者のテーブルでサンプルを頂いたのですが、申し訳ないけど、どれも以前Miyokoさんのレシピで作った発酵させるチーズの味そのもので、素人が本を見て作れるものを何を偉そうに、、、と。笑

 

でもね、そうやって、ヴィーガン商品を開発して成功しよう、といろんな人たちが頑張っていることはまあ、悪いことではないとは思います。

 

でもね、なんだか商業主義というか、ヴィーガニズム=ヴィーガン加工食品?

 

なんだかね〜。

予想はしてましたけどね。

 

 

フリーサンプル目当てにやってくる人たちも多いでしょうし、そういう人たちがヴィーガニズムに興味を持ってくれると良いですから、無料の食べ物で人を釣る、という作戦と、弱小ヴィーガン業者に少しでもチャンスを、、というのもわかります。

 

でもね、やっぱり環境問題に無頓着なヴィーガン業者ってなんだろう、チャンスがあれば金儲けして、自分が潤った後は汚れものやゴミをそこらへんに放置して去っていく嫌な人たちなんじゃないの?なんて思ってしまいました。

 

動物愛護や環境問題とヴィーガニズムの繋がり

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PETAによる、ヴィーガン・スターターキット(とありますが単なる印刷物です)

PETAも「強烈なビデオばっかり見せつけて怒りの行動をしている団体」から、動物愛護への理解を広めつつ、ヴィーガニズムを柔らかく楽しく紹介する団体へ変化しつつあるのでしょうか。

頑張れPETA、とこの商売っ気ムンムンの会場で怒りっぽい旧友に出会ったような気分になってみたり。笑

 

環境保護団体や動物愛護団体も各種テーブルを出してまして、 Sea Shepherdなんかもいましたよ。

 

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カナダにお住いの方にはピンとくるこのヴィジュアル。カナダのフードガイドのスタイルを模した、ヴィーガン・フードガイド。

 

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ヴィーガンじゃない人々の「じゃあ何を食べればいいの?タンパク源は?」というよくある質問に対応したタンパク源のポスター。これちょっと可愛いですが、腑に落ちない点が若干、、、、笑

 

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タヒニが、、、、こんな姿に、、、、笑。

 

 

商業主義に全くかすりもしないイベントは多分人を集めないのでしょうから(書いてて悲しくなりますが)こういうのも、まあ、普及作戦としては良いことなんだと思います。

 

でも、フェスティバルって言うんだからもうちょっと商売っ気ばかりではなく、ヴィーガニズムに興味のある人たちや、孤独にヴィーガン生活をしている人たちを結びつけてコミュニティを育てるようなお祭りっぽさを醸し出して欲しかったな、と思いました。

 

街のヴィーガンレストランもテーブルを出してサンプル配ってまして、おじさんと仲良くなったのでそのうちお店に食べに伺おうと思っています。

 
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