食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ヴィーガン料理は迷惑?

昨夜の夕飯は夫作

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夫作・シェパーズパイは、私がヴィーガンになる以前からヴェジタリアン(単に肉抜き)だったので、ヴィーガナイズは単に牛乳を豆乳に、バターをやめてオリーブオイルなど植物性オイルにしたのみ。簡単。

上にかかってるのはケチャップではなくてスリラチャソース。かけすぎました。ホットソースって酢や砂糖が入っているので、かけ過ぎると甘酸っぱくなります。反省。

 

シェパーズパイ、伝統的なのは肉、コーン、マッシュポテト、という三層のみ。

コーンというのは北米スタイルなようで、イギリスではグリーンピーズだという説あり、コーンでも昔の(北米の)人たちはクリームコーンを使っていたとか。

 

昔の本物のシェパードの方に見せたら「これ僕らに関係ない」と言われるでしょう。笑

 

 

 

温泉宿と食事

 

帰省した折に、家族で温泉に行きたいねえ〜、という話になりました。

 

諸々の事情から、行きたい日程が融通きかず、行き先も限定されてしまうので、その上「一人ヴィーガンですからヨロシク」がどこまで通じるものなのか、ストレスフルなリサーチでした。

 

しかも大勢なので、一部屋だけ探すのよりも若干制限ありますし。

 

とりあえずお得意のグーグル先生に「ヴィーガン、温泉、**(地名)」と入れてみましたら、ヴィーガン対応の宿を紹介したサイトとか、まとめサイトとか、ちょこちょこっと出てきましたので、以前より増えてるのかも!と期待が高まったのですが、実際にみてみると、一つの温泉地に一軒くらい宿があればいいとこ、ない温泉地も。(ヴィーガンウェルカムですよ、って表明してないところは隠れてると思いますが。)

 

しかも、値段に糸目はつけないよ、っていうつもりもありませんので、人数分で部屋数とったら金額が二十万以上とか、無理、、、いや、五十万以上になる宿もあったんですよね、、、。

 

ヴィーガンというフィルター無しでもそろそろ無理、、という頃だったので、同行予定の親などから「もし万が一ダメだったら(宿で食事せずに)美味しいもの食べに行けばいいよね」「どこかで美味しいもの買って(宿に)持ち込み、って言ってみてもいいかな」とか、妥協案が出されたり。(結局検索サイトにヴィーガン対応という触れ込みはないけれど融通を利かせてくださるお宿を見つけました。)

 

一つ、宿の予約サイトでは引っかからなかったのですが、宿のブログがヒットしたのがありまして、完全動物性排除のメニュー作りました、ていうエントリーで、「おおおお、これは嬉しいじゃないですか!」と思ったんですが、(その宿がどこの温泉地なのか未確認です)そのエントリーを読んでいたら、

 

「完全菜食メニューはアレルギーなどで動物性食品が食べられないお客様限定です、好奇心などでのご注文はご遠慮ください。」

とのメッセージが。

 

え?

アレルギーじゃない人は、だめ? (私はヴィーガンで、動物性食品を食べるとお腹が降るんですが、アレルギーじゃないんですが、ダメですかね?)

好奇心だって、いいじゃないですか??

一人がヴィーガンで、連れ合いが「自分も同じので」とか、あるでしょ?

 

 

なんだかこのお宿は、「ヴィーガンメニュー、美味しくできるようになったけど経費とか手間とか考えると、注文されると迷惑なので、どうしてもそうじゃなきゃダメな人のみしぶしぶ受け付けよう」って言ってるみたいに聞こえます。

 

その姿勢がどうも腑に落ちないというか、嫌なの?というか。

儲からないんだったら、儲かるような組み合わせを考慮するなり、儲かる値段にするなり、プロなんだからそうすれば良い話。

ヴィーガンのレストランなんて世界中にいっぱいある現在、「メニュー開発はしたし、味に自信はあるし、こうやって宣伝かねたエントリーを書いてるけど、注文されると迷惑だから、好奇心から注文するのは遠慮してもらいたいんだよね」って、プロがいうことかな?

 

ヴィーガンメニュー置いてる店や宿に入ったら、どんなものだか試してみたい、って思って試す雑食の人だっているでしょうし、そういう人にも美味しく菜食メニューを味わってもらって、自分の開発したメニューを楽しんでもらいたい、、、と、お店の人は思ってるもんだとお客は思いますけれどね、そうじゃないメニューを展開されてるんですかね。

 

不思議。

 

まあそのお宿については、迷惑のないよう、足を踏み入れないように、と思ってページを閉じました。笑

 

 

宿探し中には日本にいる家族が電話で問い合わせしてくれたりもしたのですが、最初のうちは「動物性食品を食べない客?、、、肉を取り出して残りを食べていただくしかないですね」なんていうところも結構あったようです。

 

温泉宿、っていう商売柄、ヴィーガン、とかそういう日本古来の考え方ではないものって異物なんでしょうね。

 

精進料理ってもの、どちらかというと日本古来のもの、と思いますけどね。

 

こちらがどう思うかは置いといて、日本の旅館業とか飲食業の伝統っていうか習慣て言うか、そう言うものは存在するわけですから、しょうがない、

 

ヴィーガンに対応する料理って、そんなに大変じゃないんですけれど。

 

普段肉も魚もたくさん食べている料理人さんは、動物性を入れない料理だと味が足らないとか、コクが足らないとか感じるんでしょうね。

だから、たまにヴィーガンメニューで塩辛いものがあったりするんでしょうね。

「塩でも振りかけておかないと味がない!」と感じる料理人さん。笑

 

 

ヴィーガンになって数年して、鰹出汁のお味噌汁をいただいて感じたのは

鰹出汁の「うまみ」と言われる味わいよりも、エグミというか、酸味というか、なんとも言えない、変な味が気になって、美味しいともなんとも思えなかったということ。

 

だから、ヴィーガンなんです、動物性食品は食べないんです、と言っているお客には、動物性を食べる人の基準で「うまみ」を無理やり与えようとする必要はないのではないかと。

 

 

以前山の中の温泉宿に泊まった時には、山の中なのにマグロだのエビだの刺身の盛り合わせが出てきて、それがちょっと異様に感じた覚えがあります。

 

刺身や個別の鍋がないと豪華じゃないとお客さんが文句を言うのでしょうか? 

レビューに文句書かれたくないでしょうから、しょうがないのかな、、、。

 

 

 温泉宿にはメニューを選べるレストランが併設されてることってまずありませんけど、「豪華ディナーA」「軽めディナーB」のような選択肢があったらいいですよね。


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