ポインティング
やー、今週も三連休です。(でした)
本当は今日は自転車で隣の島を超えてノースショアまで行こうよ、なんて話になってたんですが、家の北側の壁のレンガの補修作業をしなければいけないので、今週末は遊びは中止です。
うちの外壁はレンガ何ですが、三匹の子豚のお話で「レンガで家を作った子豚の家は、狼の息で飛んでいってしまうことはなく、ビクともせず」丈夫だった、とありますが、基本的に丈夫です。
でもね、雨風、雪、氷、日光、あらゆる気候条件にさらされてますから、何年もすると傷んでくるのはどんな素材の家でも同じ。
レンガの場合は、レンガを積み重ねるときに間に塗られるMortar(モーター)という部分がレンガよりも先に風化してボロボロと溢れて出てきてしまうので、ここを入れ替える作業、Pointing(ポインティング)をしてやります。
今ウィキでポインティングの部分を見たら、Repointingってありますね。
そうか、最初に塗ってやるのをポインティング、でこれをやりかえるからリポインティング、、なるほど、、、、でも私の知り合いはみんな「リ」抜きで言ってますけども。
業者に委託する場合は「リポインティング」ってインボイスに書かれるんですかね。
ということで、この作業を業者に委託すると、家の壁面積次第ですが、うちのようなこじんまりした家ですら、お隣のおばあさんが20年くらい前にやった当時で4千ドルとか何とか言ってましたから、痛い出費です。
なのでうちは入居以来、夏が来るたび、自分たちで気が付いた部分をポインティングしてしのいでます。
自分でやるから、モーター代と道具を最初に購入した費用のみです。
モーター、これ日本語だとひょっとして「モルタル」になるのでしょうか?
セメントみたいなもんです。
灰色のこの細かい粉に水を入れて練って、これを道具を使ってレンガの間に押し込んで表面を均してやるのです。
パンにバターを塗るような感じというか、キャンバスに絵の具を乗せる感じというか、私はこの作業、実は好きなんです。
セメントを練る作業も。
ハシゴに乗って高いところに上がって作業する部分とか、古いモーターを道具を使ってほじくり出す作業とか、細かい古いモーターの粉塵があたりに飛び散るのでそれをあとで綺麗に掃除する作業とか、嫌いな作業もたくさんですけれど、業者に委託したって掃除は完璧にこなしてくれるとは思えないし、何千ドルも支払うよりは自分で一つ一つセメントを塗りたくって行くほうが楽しいので。笑
壁面一気にやるとなるとすごい労力ですが、傷んでて「今年はここと、ここと、、」と決めて取り掛かる部分的なポインティング作業なら一日頑張れば大概できます。
素人なので、モーターを塗り込むときに周囲のレンガにくっついたり溢れてきたりして、ポインティングの跡、白い汚れというかシミ?というか、何しろレンガが綺麗じゃなく見えます。
夫はこれが気になるようで。
でも私は、これも味なんじゃん?と思ってしまいます。笑
雨風のせいでしばらくするとこのシミも薄くなります。(でも完全には消えない)
こういうDIYをやると、よそ様へお邪魔した折に「あ、ここんちは床の表面やり直しする時期だな」とか「ここの家のポインティングはかなり雑だなあ」とか、そういう部分が見えてきたりして、それはそれで楽しいです。
それはつまり、お友達や知り合いが遊びに来たときに「きゃすぴえの家、ポインティングでレンガがシミだらけだなあ」などと見抜かれてしまっているということですけれども、自分でこういう作業をする知り合い同士だと「この部分、こうすると綺麗に仕上がるよ」などとコツを教えてもらえたりもするので、隠すことは一切ないんですけれどね。
夏の庭
気温の話だけでいうと、日本の夏ほど暑くはありませんが、夏至以降は正式に夏ですので、たとえ気温が十六度などと予想されていても、夏服にサンダルで出かける人を見かけるのは珍しくもないモントリオール。
私は20度以下のところで座ってお喋りとか調べ物とか仕事とかする場合は、寒く感じてくるので薄手のスウェットとかカーディガン的なものを羽織りますが、夫も、職場で会う人々も、冷房を20度に設定してて私は冷えるなあ、と感じていても、半袖やらスリーブレスやら着て、サンダルやショーツ履いて「いやー夏だねえ」と。笑
うちの庭もカナダ人同様にのびのびと夏らしく茂ってきてます。
ちょっと前にかなり刈り込んだはずのオレガノもまた広がってきて、ルバーブの周りの雑草も茂ってて、一時期動物か虫かに食われてた水菜っぽい葉っぱも元気一杯に育っています。
プラスティックフリー・Julyに地味に突入しました、、、