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Montreal市のゼロ・ウェイスト計画

モントリオール市、2030年までにゼロ・ウェイストは可能か

現在のモントリオール市長、ヴァレリー・プラント氏は環境問題への取り組みに積極的な Projet Montréal (プロジェ・モンレアル)と言う政党から鳴り物入りで当選したフレッシュな市長。

 

その市長がモントリオール市は2030年までにゼロ・ウェイストを目指します、と発表したのはちょっと前のこと。

 

2018年一月からのプラスティックのレジ袋禁止計画にワクワクし、実施後ガッカリした記憶がまだ新しいので、その報道を聞いたときは「それ、本当ならすごいけど、どうせまた詰めが甘いんじゃないの?」と思わないではいられませんでした。

 

 

どうするつもりなんだろう、と思っているのは私だけではないわけで、こんな記事を見つけました。

www.cbc.ca

 

誰がどう関わることになるのか

市は市民から政治家、企業、全てのプレイヤーにゼロ・ウェイストへの参加を求めることになりそう。

まあそりゃそうですが。

 

使い捨てのミネラル・ウォーターのボトルを例にすると、

個人=そういったボトル入りの水を買うのを辞め、ゴミを減らすように

生産者=使い捨てプラスティックの使用を禁止、使い捨ての代替品を使うように

政府=市町村のレベルでのリサイクリングに要するコストは現在のシステムでは全てが考慮されていないので、それをきっちりと計上して州の環境庁に報告し、市町村のリサイクリングがきちんと補助されるようにする

 

短期的な目標としては、使い捨てプラスティックのボトル入り水を市の管轄する建物や公共のイヴェントなどで使用することを辞めることを目指しているとか。

 

目指すんじゃなくて、今すぐやめてくださいと言いたいですけれどね。

買い込んだストックがまだあるってことなんでしょうかね?

 

 

禁止にされるアイテムは?

市民を招いて公聴会のようなものを開催し、何が禁止されるべきかを考慮していく方針の様子。

最初に禁止するものはやはり使い捨てプラスティック各種なようで、来年を目標に、規制するものを取り決めていく予定だそうです。

 

  • プラスティックの使い捨てストロー
  • テイクアウトの容器
  • プラスティックバッグにチラシを入れて家々のドアに配達される「Publi Sac」の見直し(お断り、のスティッカーをポストに貼っている家も)

などが具体的にリストされている模様

あとは、テキスタイル産業が売れ残りの商品や素材を廃棄することも禁止したい意向とか。

 

もう一つ有意義なのは、調理の際に出る食品のクズ、生ゴミなどをゴミとして捨てるのを禁止し、コンポストのプログラムをより徹底する方針だという点。

 

我が家はコンポストを初めてもう10年以上ですが、コンポストをすることで自然にゴミが減りますし、出るゴミからの異臭もなくなりました。

それは要するにゴミを埋めるランドフィルから出る有毒な温室ガスそのものが減るということ。

プラスティック使用をゼロに、と言っても色々と難しい部分がありますが、生ゴミをコンポストにするのはその何倍も簡単で大量にゴミが減ります。

 

それを知りつつも、私の職場のある地域は市のコンポストプログラムの対象外であるため、職場で毎日でる生ゴミは普通のゴミに混ざって異臭を放ち、毎週金曜日の回収日を待つだけです。

これがコンポストになったらどんなに良いか。

 

市がコンポストに本気になるというならば、うちの職場の生ゴミだってコンポストに回収してくれるはずですから、これは嬉しいことです。

 

市によると、コンポストプログラムを開始して以来、ゴミそのものの量は8%減ったとか。

うちは70%くらい減りましたからね、たった8%っていうのは要するに、我が職場の地域のように、回収プログラムがカバーしてくれない地域がまだまだあるということと、回収してる地域でもアパートメント・ビルディングなどでテナント数が一定数(確か8か9ユニット以上)のビルからは回収してくれないなど、何かと例外が多いっていうことが原因だと思います。

 

リサイクリングプログラムでもコンポストでも、不特定多数の人たちに協力を求めるこう言ったプログラムはなかなか難しいのはわかります。

 

今日も職場でゴミとリサイクリングを回収していたボランティア氏が、リサイクリングビンの中に入っていたプラスティックや紙のアイテムをご丁寧にゴミ袋に入れてゴミに出すのを目撃したところです。

彼には、リサイクリングはリサイクリングのビンに入れ、それを外に置いてある大きなリサイクリング容器にそのまま入れて、ゴミに混ぜないで、と説明しましたけれども、きちんと理解できていない人は彼だけではないはず。

そんなことくらい簡単に理解できるはず、とは思いますけれど、色々と聞くとやっぱり混乱している人や勘違いしている人は結構いますし、そこらへんもきちんとわかりやすく製品のパッケージのマークなどをキッチリ徹底し、パブリック・エデュケーションを徹底させる必要もあると思います。

 

全てのプレーヤーが地球環境をきちんと考慮して、市もきちんとディーテイルを詰めて、みんなでゴミを減らして行けたら、と思います。

 

 

道のりは長い


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