Vegan餃子
職場での調理活動、私は月曜日と金曜日担当なのですが、最近新たに加わった参加者の皆さんで、金曜日にいらっしゃる方々がものすご〜く手際が良い上に「さ、これ刻み終わったら、次は何?ささ、それをやり終わったら次は何?」とどんどん仕事を進めていくタイプの人たちです。
基本的に調理場の仕事は、来訪者に昼食を安価に提供するという目的と同時に、調理作業にボランティア参加して、将来職場復帰したいと思っている人たちに技術を習得してもらったり、他人と一緒に働いて何かをやり遂げることで達成感や連帯感のようなものを感じて自信をつけてもらったり、はたまた職場復帰など社会復帰へ向けて、毎日の生活のリズムを掴んでスタミナもつけて、、などと参加者の人たちが次の目標へ進むための手がかりとなってもらうのが目標です。
私の役割は、手順を明確に示して、個人の得意、不得意を理解して、それぞれがやりたい、挑戦したいと思う作業をやってもらうこと。
例えば、玉ねぎを刻むのは10人いたら7〜8人は嫌がる作業なのに対して、炒め物をヘラでかき回す、という作業はほとんどの人が抵抗なくできる、という、必要な作業内容と人々の好みの傾向とのアンバランスも踏まえて、ある程度たくさんの作業が必要なメニューを使うことが要求されます。
「チリとコーンブレッド」なんかだと作業が単純すぎて、1時間もしないうちに完了してしまいますし、一方で、フレンチオニオンスープみたいに、玉ねぎをじっくりじっくり炒め続ける作業が必要なものなんかだと、堪え性のない参加者の皆さん、五分もしないうちに「もうこれでいいんじゃないの?」と炒める作業をやめたがるので、全員で交代に順番にやってもらってもなかなか難しい、、、などなど。
そんなわけで、金曜日に作るチャレンジングなメニュー、どうしようかなー、なんて思い続けていた頃、中国系の栄養士の学生さんがインターンシップにやってきたのです。
ご両親が中国の北のほうの出身だという彼女。
餃子の話で盛り上がり(栄養学やってるのでやはり食べ物の話で盛り上がる学生が多いです)、ランチでやってみる?と勢いで提案。
肉を買えない低予算の我が職場でみんなが喜ぶようなヴェジな餃子のレシピを開発もしくは見つけることもついでにお願いしてしまいましたよ。
皮をきっちりとじられるか
餃子の皮を包むのって、慣れてない人には結構大変な作業なんですよね。
アジア人ってやっぱり手先が器用なのか、それともそれは子供の頃からお手伝いをして慣れてるからなのか、日本の友人知人で餃子が包めないと言う人を知りません。
夫や友人に教えて手伝ってもらう時もそうなのですが、形はかなりブサイクになります。
だいたいみんな、具をてんこ盛りに乗せすぎますし。
縁がきっちりとじられていないと、茹でた時に中身が全部出てしまいますから、今回のクオリティーコントロールはこの点に集中。
見た目まで期待しない。
最初は市販の皮を使ってみたんですが、包む作業自体に馴染みのない人たちにとって、市販の皮は伸びないから扱いにくそうでした。
何度か餃子を金曜日のメニューにのせてきて、作業の流れにも馴染んできた頃に、今度は手作りの皮でやってみました。
手作りの皮はフレキシブルなので、ちょっと具を盛りすぎてしまったわ、とか、具を乗せたら端に寄りすぎてしまったわ、とか、そういう状況でも引っ張ってなんとか形にすることも可能です。
なので包作業担当の皆さんは笑顔でワイワイと「うん、自分、だんだん上達してる、餃子くらい作れるようになったわよ」と自信を持ってるふうでさえありました。
そうは言っても包む作業がそれほど早くない人たちと、百個以上を包まねばならないので、包要員に5人リクルートしての作業です。
皮を作るのは私ともう一人のボランティアの二人っきり。
たまに3人くらいが手持ち無沙汰で待っている中「あー、ちょっと待ってね〜」と焦って皮を伸ばし続け、二人して「手首が痛いねええ〜」と。笑
まあそんなこんなで、作業にばかり注目していましたが、この餃子、メニューに載せるたびに皆さん喜んで食べてくれてます。
そうか、ヴィーガンだけど美味しいってことか、と。笑
で、土曜の夕飯にうちでも作ってみました。
我が家ではひさーしぶりの全部手作り餃子です。
ヴィーガン餃子の具 (野菜は全てみじん切り)
- キャベツか白菜
- ニラ
- 人参*1
- 椎茸もしくはマッシュルーム
- 緑豆春雨
- 生姜とニンニク
- 青ネギ
- firm tofu
醤油
塩胡椒
砂糖*2
ごま油と味噌*3
*1:人参と言うのはこのレシピでみて初めて入れてみましたが、結構大丈夫でした。
*2:砂糖 これは職場ではレシピに従って入れてますが、家では入れませんでした
*3:ごま油と味噌、これは家にはありますが職場にはないので入れません。なくても平気と言えば平気
我が母親が作る餃子の具は、野菜は塩をして水気を絞りますが、このレシピではフライパンで炒めて水気を飛ばしてから調味して包みます。
春雨はみじん切りにしても包む時に飛び出てきやすくて扱いづらいので初回のみ利用しましたがそれ以降は省略。
生姜すり下ろし保存
最近よく行く店で売られてる生姜は、欲しいだけちぎって買うと言うことができないように、全てプラスティックの網に入って陳列されています。
ちょっとしか要らないのにこんなに野球のグローブみたいなのが入ってるパッケージを売り付けられるのってどうよ、と思うので、最近買う頻度が減っていたのですが、ずいぶん前にゼロウェイスターのぽこ33さんのブログで拝見した、全部おろしてしまって保存、と言うの、いい機会だし挑戦してみました。
酢の量が分からなかったので、ひょっとしたら全体量に対して少量すぎたかなあと言う気もしないではないのですが、、、
手っ取り早く使える状態で置いてあれば、古くなる前に使い切っちゃうかな?と言う期待も。