食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

洗剤を自分で作ってみた

エコな洗剤(しかも無香料)を求めて、、

台所の食器洗い、手洗い、洗濯物用、と三種類の洗剤は、ここ10年くらいずっと、「生分解されやすい」「地中に戻ってから28日以内に生分解される」と謳われているものを、家の近くのエコロジー事務所(日本語でなんといっていいのか不明)で買って使ってきましたが、ある時から、この事務所で取り扱っていた、いつもの洗濯用洗剤が棚から消え、新しい製品が登場したのです。

その新しい製品には、無香料に慣れている私にとっては攻撃的とも思える、「ウィンターブーケ」だかなんだか意味不明な名前の香料が入っていて、洗濯物に甘い香水のような香りがつくようになりました。

それ以来、地元のエコ事務所に洗剤を買いに行くのは辞め、別の店などでエコ洗剤を探すようになったのですが、どこの店でも、どの商品にも、意味不明な香料が入っているんです。よく見かけたのが、グリーンアップル、レモン、あとは花系。花はさておき、グリーンアップルなんて、本物のグリーンアップルの匂いじゃなくて、グリーンアップル味のバブルガムとか子供だましのお菓子の香料の匂いです。そんなのなんで洗濯したばかりの服につけたいのかわかりませんが、どうやら洗剤メーカーはこぞってそういった香料の強い製品を売り続け、だんだん香料のキツさも加速してきているようです。

そんなわけで、再びググりました。笑

How to make laundry soap

手作りで洗濯石鹸を作るレシピ、ぞろぞろと沢山出てきます。どれも作業はそれほど込み入ってもいなくて、材料も3つくらい。それならやってみよう、と材料を揃え始めました。

揃えたのは

  1. 固形洗濯石鹸  (250g で1ドルちょっと)
  2. Borax   (1キロ入りで、9ドルくらいだったかな)
  3. Washing Soda(Na2CO3) (1キロで4〜5ドル)

手に入れやすい順番です。私は洗濯石鹸は近所にあるギリシア・地中海系スーパーで、ギリシアの緑色の洗濯石鹸(だと思う。ギリシア語しか書いてないので確信なし)を買い、Borax は駅前のチェーン店のスーパーの洗剤コーナーで1キロ入りのを買いました。

問題はWashing Sodaです。これは、ベーキング・ソーダ(NaHCO3)とは別もので、うちの近所では薬局でもスーパーでも取り扱いがなく、ネットで探してみたら、やはりどこの町でも比較的入手困難だとか。探すなら、ヘルス・フード・ストアかCOSTCOなどの大型店が狙い目、あとはネットで買うくらい、ということでした。ネットで買うのは時間も送料も勿体無いので、市内のヘルス・フード・ストアで扱ってる店はないかなとググってみると、自転車で30分くらい行った先のお店にあることを発見したので、さっそく行って購入しました。1キロで5ドルか6ドルくらいだったと思います。

全部材料が揃ったので、再びレシピをググり、いろいろある中から、日系カナダ人のデイヴィッド・スズキ氏のファウンデーションのサイトにあるレシピを参考にして、作りました。

davidsuzuki.org

サイトにもレシピはありますが、興味のある方は、ほんのちょっと変更したレシピを続きからご覧あれ。

David Suzuki Foundationサイトのレシピを参考にした私のレシピ
材料

Borax    125 ml

Washing Soda   125 ml

洗濯石鹸 125 g (チーズグレーターでおろす)

水 7リットルくらい

お好みで、10〜20滴ほどのエッセンシャル・オイル

 

作り方
  1. 大きめの鍋に2リットルほどの水道水を注ぎ、おろした石鹸を入れて溶けるまで加熱する(中火)たまにかき混ぜてやります。
  2. 7リットルの液体が入る大きさのバケツに、BoraxとWashing Sodaを入れ、水道の蛇口から出る程度のお湯を5リットルくらい加えて溶かす。
  3. 石鹸が溶けたら、バケツに加え、混ぜる。
  4. だいたいの容量が7リットルくらいになるよう水を足す(加熱してる間に蒸発したぶんを足す感じなので、足さなくてもいい場合もあります。)
  5. 冷めたら保存容器や空の洗剤容器に移して使用します。(私は待ちきれなくて、まだあったかいうちに早速洗濯してみました。)
使用上の注意など、、

洗濯一回分は約125ml、と例のサイトには書いてありますが、洗濯物の容量や洗濯槽のサイズなど、北米サイズと日本サイズでは若干異なるかもしれませんので、使用量はいろいろ試してみるといいと思います。私は125mlより一声少ないくらいで、洗濯カゴいっぱいの洗濯物を洗ってます。

参考にしたレシピとこのレシピの違いは、単に洗濯石鹸の使用量が、デイヴィッド・スズキ氏のサイトではカップ半分(カナダの1カップの容量は250ml)とあったのですが、石鹸をチーズおろしでおろしてみるとわかるのですが、容量では実際の分量を正確に測れない(ちょっと押してやるともっと詰め込めるから、ふんわりとカップに入れたのとぐいっと詰め込んだのとでは分量の差が結構大きい)ので、準備していた洗濯石鹸250グラムの半分をおろしてみて、それでとりあえずやってみただけです。

ちなみに、125gの石鹸をおろしたのは、125mlのカップにははいりきりませんでした。

ここらへんは様子をみて、自分で調整すればいいと思います。

出来上がった洗剤は、空っぽになったプラスティックの洗剤ボトルに4リットル分入れ、残りは別の密封できる容器に移して保管してあります。

我が家の洗濯機は he(High Efficiency)洗剤指定のドラム式ですが、今の所問題ないようです。

洗い上がりは、十分きれいになってると思います。今回買い揃えた材料で、あと何回これを作れるか考えると、ついほくそ笑んでしまう、、、。

香料のきつい洗濯アイテムでもう一つ酷いのが、乾燥機に入れる静電気予防シートです。これは、使われている化学薬品が体に及ぼす害を考えると、たとえ匂いが気にならない人でも使いたくないアイテムです。でもこれを使わないと乾燥機から出した衣服がバリバリに帯電してしまう、という方は、ほんのちょっとお酢を含ませた布切れを一緒にほりこんでやると、乾燥終了後の衣服が帯電することなく、化学薬品を吸い込むこともなくていいですよ。

 

入手しにくいかもしれない材料

Boraxは日本語ではホウ砂(ほうしゃ)と呼ばれるようですね。

ホウ砂 - Wikipedia 

日本では、薬局のミョウバンなどを置いてあるようなコーナーにあるらしいです。

Washing Sodaは、日本語では炭酸ソーダと言うようですね。普通に売られてるもんなんでしょうかね?

www.live-science.com

私はどうしても入手できなかった場合の最後の手段として、Baking Soda(重曹)をオーブンで加熱して作っちゃおうか、とも考えていました。化学的にはそれでできるはずなので、もしも見つけられないけどどうしても作ってみたいと思われる、実験に前向きな方はお試しあれ。

 


ヴィーガン ブログランキングへ