食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

食べ物に応じて変化する体

数日前から、義妹夫婦が遊びに来ています。

二人は普通に肉を食べる普通食の人たちなのですが、最近 low carb diet にしているということで、義に夕食に出したご飯をごそっと残されました。その時は「ご飯どれくらいよそおうか?」と前もって聞けばよかったかな、と思ったのですが、あとで理由を聞いて納得しました。義の旦那さんは気を使って食べてくれたのか、面倒くさくて食べちゃったんでしょうか。笑

Low carb dietに関しては(も?)賛否両論あることでしょうが、自分がヴィーガンになったあとで二人のお家を訪れたときには、それなりに気を使ってもらったので、あちらの low carb にも、できる限りの対応をしようと思います。

食べないことで、体が受け付けなくなる?

が言うには、うちに来る前に立ち寄った義母の家では、年老いた母親に「お昼のサンドイッチ、パンはいらないと言ってハムやチーズだけ食べるわけにもいかなくて」普通に今まで通りにサンドイッチを食べたりして、夫婦して一旦 low carb を休止したそうなのです。そうしたら、その期間中やっぱり体調というか、消化器系がなんだか不調で、ガスがたまったり、色々と不調になったんだそうです。二人して同じような症状だったから、きっと体が low carb に馴染んでしまって、炭水化物を消化する能力が落ちてしまったのかも、と笑っていました。

その話を聞いて、実は私も自分の体が、動物性食品をすんなり受け入れなくなっていることに思い当たりました。

たまに旅先などで、ヴィーガンに対応した食事を選べない場面に遭遇したときに、控えめに動物性食品も入っているメニューを選んで食べたりすると、下痢になるんです。動物性のタンパク質や脂質を分解するエンザイムが減少してしまったのかもしれないねえ、などと夫と話しているのですが、今でもたまに肉食もする夫は、私と同じものを食べても平気です。

といい私といい、何かを食べないでいるせいで、体のなかの何かが変わっているようです。

夫は、いざという時のために(どういう時だ)たまに肉も食べるようにして、体内環境を肉も受け入れるような状態にしておくべきじゃないか、といいます。言っている本人の食生活がちょうどそんな感じなんですけれど。私としては、食べなくなって以来、肉のグリルをしているそばで匂いを嗅ぐだけで、自分の呼吸器官に油脂のフィルムが貼り付けられたような、重たい気分になるので、食べたいとは思わないのです。

以前は卵が大好きだったので、いちどだけ、納豆に生卵を一つ落としてご飯にかけて食べたことがあります。おー久しぶりだわー、と口に入れたら、美味しいというよりも生卵の濃厚さにノックアウトされたような、とても重たい感じがして、びっくりした覚えがあります。卵、もう食べなくて寂しくもなんともないや、と心から思った瞬間でした。

人間の順応性

体というものは、すぐに環境に慣れるものなんだと思います。以前は美味しいと感じていた動物性脂肪やタンパク質の味が、ただ重く感じるようになり、必要ないと感じるのは、たぶん体自身が、そういうものがなくても機能できているせいだろうと思います。

逆に、また動物性の食品を食べ始めたら食べ始めたで、たぶん最初はショックから下痢になったり重たく感じたりしても、そのうちまた慣れてしまうんだろうとも思います。

塩分とか、飲酒の量とか、甘いものやコーヒーなどの摂取量や頻度など、そういったものはだいたいそうですよね。

動物性食品や炭水化物と嗜好品は同じレベルで比較できないものかもしれませんが、飽食の時代(古い表現ですが)においては、動物性食品も炭水化物も、欲しい時に欲しいだけ摂取できるようになっているから、栄養として摂取する必要があるからというより、辞められない、止まらない、という嗜好品みたいな要素を含んでいることは確かだと思います。

 体調の変化?

ヴィーガンになって以来、「以前に比べて体調の変化を感じる?」と聞かれることがたまにあります。

今まで毎日肉ばっかりがんがん食べてきて、急に肉をやめた、とかそういうわけではないせいもあると思うのですが、体調の変化、実はとりたてて気がついたことなどないのです。

動物性食品を食べないせいで力がでない、ということも一切ないかわりに、動物性食品を食べなくなって肌がツルツルになったとか、痩せたとか、そういった女性受けするような大変化も一切ありません。もともと便秘とも縁のない人生なので、そういう測り方もできません。面白くないですよね。でもこれが私の現実です。だから、実際に食べ物に応じて自分の体がどこまで変化しているのか、変化しているようでいてしてないようでもあり、実のところよくわからないんですけどね。

健康維持のためにできることは食のみには限られないし、運動や食事などの生活習慣とは別に、体質とか遺伝という要素もあるので、ヴィーガン・ダイエット(あくまでもヴィーガン思想に基づく食事)を「痩せてキレイになる食事法」だと過度に期待するべきではないでしょうね。

 

 

 


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