前回は「ヴィーガンであるとは!?」とちょっとうだうだと考えてよく分からない記事を書いてしまいましたが、基本は食いしん坊で、いろいろなものを作って食べるのが好きなので、ヴィーガンになってから発見した食材との日々の格闘を楽しんでおります。
なので今日は基本に戻って食材との格闘記録です。
さてセイタンです。
わが町には、割と知られた、偽肉を多用したヴィーガンレストランがあります。
「本物の肉じゃないなんて信じられない、美味しい!」が売りです。
15年ほど前に何度か食べに行ったことがあります。
本当に美味しく、本当に肉じゃないことをうっかり忘れてしまう感じでしたが、当時は肉もたまには食べていたので、「まあそんなに肉が欲しければ肉を食べればいいだけだし」と思っていた程度でした。
それに、メニューを見て「偽肉が売りだから、肉入りのものを頼まなければ意味がない」みたいな気になって、本当は野菜だけでいいのに肉が入った一皿を注文してみたりして、なんだか変な感じだったのでした。
最後に食事をしてから15年も再訪しないからといって、その店が気に入らないとかそういう意図は一切なく、単に引っ越してちょっと遠くなったのと、ヴィーガンになるまでは上記のような理由でその店に行くまでもないなあと思っていたというのと、もともとあんまり外食しない、というそれだけです。今でも相変わらず流行ってるようです。
ちなみに私ナスが大好きで、中華でもインディアンでも和食でも洋食でも中近東でも、、ナスの味がバーンと前面に出たものを常に探してしまいます。
でも、ナスって割と肉と組み合わさったメニューが多い気がします。ヴィーガンになってからは肉のせいでそう言ったナスメニューを注文できないので、先ほどの偽肉レストランのような存在をありがたく感じるようになったわけですね。
家庭で簡単に作れるセイタン
グーグルでセイタンの作り方を検索するとYouTubeビデオは出てくるわ、レシピもありとあらゆるものが出てくるわ。
セイタン・グルテンミートの作り方◆マクロビオティック・ベジタリアン料理/食材レシピ
グルテン、グルテンミートの作り方◆小麦粉から作る小麦タンパクの簡単レシピ
Homemade Seitan Recipe | Vegetarian Times
私がメモしていつも頼りにしているレシピは、Vital Wheat Glutenという、グルテンのみを使ったものですが、小麦粉を水で洗ってグルテンだけを洗い出す作り方もいくつか紹介されていますね。
私はたまたま簡単な方を見つけてしまったのでそれで作っていますが、ひょっとしたら小麦粉手法の方が美味しかったりするのかも。手間がかかってますよね。
Vital Wheat Glutenのレシピで作るセイタンは、肉の赤身の歯ごたえに似たものがあります。でも、「わー、肉みたい」とまではいきません。(自社比)
以前、トンカツみたいにしてみたら夫にも友人にも受けました。北米で売られているポークチョップって脂身が少ないので、そういう豚肉に慣れている人たちには、すんなり受け入れられるようでした。
薄くスライスして炒め物に入れたりすれば、それなりに楽しめるのですが、あのレストランの「わー、本物の肉かと思った」には程遠い。(当たり前か)
単に私の作り方が未熟なせいなのか、そういうものなのか、出来合いのセイタンを買ったことがない(店頭で見つけたことがない)ので判断しかねます。
混ぜる液体や調理する液体を風味豊かな出汁にすれば、味わいも深くなるのだと思いますが、肉のように、汁物や鍋に入れて出汁が出るのは期待できません。
出汁が出るほどの旨みを練りこんで作ればそういうこともあり得るのかもしれませんが、今の所自分で作ったセイタンでそれは達成しておりません。
セイタンをミンチ状にして麻婆茄子、というのをやってみたいのですが、それに至る前にセイタンの味と歯ごたえを好みに仕上げたくて、Vital Wheat Glutenに小麦粉を混ぜてみたり、オートミールを混ぜてみたり(柔らかくなるかなと思って)してみましたが、柔らかさの調節はできませんでした。
捏ねたセイタン生地は、私が使っているレシピでは30分程出汁で茹でるのですが、茹で時間が長すぎるのか?といくつかレシピを見てみましたが、どれもだいたいそれくらいは茹でている様子。
面倒臭そうだけれど、小麦粉から始めるレシピを試してみたほうがいいのか。
手作りセイタン教室なんてのがあったら参加してみたいものですが、出来合いのセイタンが店頭に並んでいない街で、そんなのは期待できまい。
夏に向けて、ベジバーガーのレシピもそろそろ実験開始の時なので、セイタンを是非とも制覇しておきたいのです。