食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

レンコンを使いたくて、がめ煮

茄子に並ぶ私の大好物野菜は、レンコンなのです。

って、そんな個人的な好み、知ったこっちゃない、という話ですが。

 

茄子は日本の小さくてしっかりした美味しい茄子(個人的な好みもあり身びいきもあり)や、北米の巨大で食べがいがあるけれど、大きいから一つ買って一度に使い切る料理って結構決まってくるような、、、や、日本の茄子みたいな気分で使えるような、イタリアン・茄子(と北米のこの土地では売られてますが、本当にイタリアンなのかは存じませぬ)中華系のスーパーで手軽に買えるけれど、割と痛みやすいし、加熱してるうちに溶けてしまう傾向にあるから結構使いにくいチャイニーズ・茄子、、、などなど。

どの茄子も、きっちり美味しく調理されてればどれも美味しいですね。

そして、北米のうちの界隈では、これらの茄子は基本的に通年入手可能、北米一般客向けのスーパーでも中華系スーパーでもアラブ系スーパーでも、どこでも手にはいります。

 

でも、レンコンはちょっと手に入れにくいのです。

しかも、鮮度のいいレンコンは、この土地に暮らして20年近いですけれど、一度たりともお目にかかったことはありませぬ。

なぜでしょう?

レンコンとオクラは、なぜだかいつもちょっと痛む直前?の状態でしかお目にかかれません。

 

まあでも、そういう状況なんだから仕方あるまい。

鮮度のいいものが普通に手に入るようなところ(日本ですかね)でなら、「こんな傷みかけたようなもの、買わないわよ!」と強気で通り過ぎることもできるでしょうけれど、傷みかけが普通、という状況にあっては、贅沢は言えないのです。

 

レンコンは、蓮ですから、保存する際には水につけてやれば長持ちする、という知恵をグーグル先生のおかげで知りまして、それ以来、傷みかけみたいなレンコンも比較的気軽に買えるようになりました。

いいのか悪いのか。

買ってきたらすぐ皮をむき、輪切り(天ぷらとか、輪切りを四つ切りにして煮物にも使える)もしくは、ちょっと厚めにぶつ切り(煮物用)にして、大きめのタッパに入れて水を張り、冷蔵庫へ。

 

ここ最近和食は10日に一度くらいしか作らないので、うっかりすると、長持ちするはずとはいえ、しばらく冷蔵庫にレンコンが水に浸かって放置されてしまいます。

 

本当は天ぷらにしたいなーと思いつつも、油で台所が大変なことになるし、あー、やっぱり天ぷらは億劫だ、、と。

そんなわけで、やっぱりレンコンをたっぷり安心して美味しく食べるのは、私にとっては、がめ煮(筑前煮)です。

レンコンをすりおろしてレンコン団子、とか、レンコンすりおろしてスープに入れてほっかほか、とか、そういうのもググったら出てきまして、面白そうだなあと思うのですけれど、何せ滅多に見かけないレンコンなので、ついつい自分が馴染んだものに走ってしまいますね。

 

水曜に作ったがめ煮は、水曜の夕飯、木曜のお弁当と木曜の晩のおかず、そして金曜のお弁当に。そんなに続いても、薄味でジーンとくるので私はあきません。

 

ヴィーガンな、がめ煮の作り方(ざっと)
  • レンコン(食べたいだけ)
  • 里芋(剥けるだけ=私は肌が痒くなるので、洗わずに剥きますが、それでも痒くなってくるので、耐えられる限界があるのです。)
  • 人参(レンコンと里芋と釣り合う程度の量を)
  • こんにゃく(一枚か二枚)
  • 干し椎茸(5〜6枚くらいか)
  • 昆布(出汁のとりがらを取っておいてここで消費します。好きなだけ)
  • 厚揚げ(油揚げでも。鶏肉などを入れない分ちょっと脂っこさを加えるため)
  • 大豆(下ゆでしたもの。今回は忘れてて入れませんでした。どちらでも)

 

野菜類は皮をむき、ぶつ切りもしくは乱切りに。レンコンは輪切りというよりも、レングスワイズに4つ切りくらいにしてから2,5センチくらいにぶつ切りにしてやる方が美味しい(個人的見解です)

里芋は小さく切りすぎると溶けるので大きめに(個人的好みです)

こんにゃくは塩で揉んで下ゆでする。

大きめの厚手の鍋で厚揚げ、人参、蓮根、こんにゃく、椎茸、昆布、大豆、を痛めてからだし汁や椎茸の戻し汁、酒、などを入れて煮込む。

里芋は他の材料に火が通ってから加える。

さしすせそで味付けし、里芋に火が通ったら一旦火を止める。

食べる前に温め直す。

 

 

これを弁当に入れていくと、必ず誰かに「それは一体なに?」と聞かれます。蓮根が珍しいようです。というか、蓮根について説明した後でこんにゃくを見て「で、それは?」と聞かれ、昆布を見て「???」

知り合いに食べさせると、最初は里芋の濃厚さに驚かれますが、大概の人に受けます。

芋って万国共通で好まれる野菜なんでしょうね。

レンコンも、煮たらシャキシャキっとした食感はある程度失われますが、それでも芋とは全然違う、シャキッとした感じはやっぱり残るので、新鮮な美味しさを感じてもらえるようです。

日本の食材の歯触りや舌触りは、欧米の食品にない面白いものが多いのですが、蓮根や里芋は欧米人にも受け入れやすい食感なんだと思います。

 

そんなことはおいといても、がめ煮は、ヴィーガンでも十分美味しい素朴な日本の味。

レンコンがもっと気軽に手に入るなら、もっとしょっちゅう作るのなあ。

でも、痒くなるリスクを乗り越えて剥く里芋のことを考えると、この程度の頻度でちょうどいいのかもしれませんね。

 

 


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