食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ヴィーガンだけど、肉食べたい!と思うことって?

(この記事は予約投稿です)

先日、ヴィーガン食生活をしばらく続けたけれど、やっぱり肉が好きで続けられなかったという知り合いに聞かれました。

ヴィーガンやってて、「ああ、肉が食べたい!」「ああああ!チーズ!」なんて思うことってある?と。

私は、肉が食べたいとかチーズが食べたいとか、四つ足系及び乳製品系食品を恋しく思ったことはないのです。これ本当。

もともと肉好きではなかったし、以前は美味しいチーズを楽しむことは楽しんでいましたが、無ければ無くても平気、という程度だったんですよね。

魚、、、も、この内陸部生活が長いため、もともとこちらに住んでいると、鮮度のいい美味しい魚介類を食べることは望んでも無理だったので、もう忘れちゃったというか、日本に帰国したら食べられないことが苦しいと思うかもしれませんけれど、この地にいる間は、冷凍処理の仕方が雑で、氷の真ん中にちょろっと魚の切り身が入ってるようなのとか、冷凍された状態では売られていないけれど、確実に一度は冷凍されていたはずの魚の切り身とか(冷解凍を繰り返してボソボソになったものとか)そういうものをお金出して食べたって、まずいし、お金の無駄だし、そんな雑なことする産業を消費活動を通して支持するべきではないと思うし、、、という次第で、シーフード食べたい!という気持ちがもうどこかへ消えてしまっているのです。

そんなわけで、ヴィーガンであることで苦しんでいるという気持ちは一切ありません。

どちらかというと、美味しい魚介類を見つけることがほぼ無理だと悟った時、すでにヴィーガンへの道が確定していたような。。。

ヴィーガンに転向する何年も前から、エビ、サーモン、まぐろ、に関しては環境問題や労働者の搾取問題、養殖の過程で使われる抗生物質などの問題、などなどあらゆる問題のせいで、不買ボイコットしてました。

だから、そう言った魚介類の味についての記憶がかなり薄れているような気がします。

 

そんな次第で、ヴィーガンになる前となった後ととでは、、、動物(四つ足であれ魚であれ)に関してはあまり違いがないかも。

 

不便だなとか、面倒臭いなとか、そういう気持ちになることは結構ありますよ。

大概、友人と一緒にどこかへ出かけて「ちょっとお腹減ったからどっかで食べてく?」という場面で、以前なら簡単だったのが、今では「えーと、この店にはヴェジ・メニューはある?あったなら、それをヴィーガナイズしてもらえるかな?」といちいち確認しなければいけないという、そういう状況です。

先週末や今回の旅行の際にも、面倒臭いこと目白押しです。笑

夫の兄弟や家族と一緒に大勢で外食するときなど、大勢なので、あんまり個々に好みを言い出すと収集がつかないんですよね。

面倒臭いことの嫌いな夫の実家の面々は「ピザでいいでしょ」とか「ファミレスでいいでしょ」みたいなノリであんまり吟味しないでレストランを決める傾向にあるのです。

以前、ヴィーガンでなかった頃は、こういう集まりでは、「うわー、また北米食の大味&脂っこい店かい!」と思いつつも、面倒臭いことを言い出すのもなあと遠慮していたのですが、ヴィーガンになってからは「きゃすぴえはヴィーガンだから」とみんなが割と野菜系のある店を選んでくれたり、肉だけじゃない店を選ぼうとしてくれるのです。

面倒かけてごめんなさいよ、と思うと同時に、今までずーっと我慢してたから、その分ちょっと甘えさせてもらえるのは嬉しいなあと。

それに、昨今のヴェジタリアン及びヴィーガン人口の増加現象の一部なのか、夫の実家の子供達があの子もこの子もヴェジタリアンもしくはヴィーガンになっていたりして。

夫の妹や弟も、自分の娘がヴェジタリアンなので、自然にヴェジ・フレンドリーな店を選ぶようになったようです。

やっぱり、自分の大切な人がヴィーガンに転向したとなると、その意向を尊重してあげたいと思うし、行動を共にしたり一緒に店を選んだり、サポートしてあげたいと思いますよね。

夫の甥姪及び兄弟姉妹を見ていると、そういう思いやりを感じるし、やっぱり私も夫や友人からそう言った心遣いを受けているんだろうなと思うと、ありがたく感じますし、こういうポジティブな環境に入られて幸せだと感じます。

肉の味を好きだという気持ちが強い人のことを批判するような気持ちになることはありません。味の好みは人それぞれですから。

肉が好きなのにヴィーガンになっている、なったけど続かなかった、という人たちに関しては、好きなものを諦めてまで生活を変えようとしたという点で、ある種の敬意を抱く想いです。

私はただ偶然に、味覚としては肉にそれほど向いてなかっただけで、まあそのおかげであんまり苦もなくヴィーガンの食生活をしていられるという、それだけのことだと思います。

本当に好きな物を諦めるのって、やっぱり勇気がいりますよね。

最近、偽肉の技術がかなり進んできているようで、かなり本物に近い食感や風味のヴェジバーガーが発売されるとかされたとか聞きましたが、そういったものを食べることで、肉が大好きだけど動物を食べたくない、肉が大好きだけど環境のために食肉産業をボイコットしたい、という人たちのストレスが減るのなら、それはいいことだと思います。

こういう面倒臭いことをうだうだ考えながらいつも思うのは、面倒なことを考えつつ乗り越えつつも、ヴィーガンという生活スタイルを選択することにした人たちって、やっぱり基本的には優しい人たちに違いない、ということです。

また、いま現在ヴィーガンとかヴェジタリアンではないにしても、徐々に動物の肉を食べるのを減らしてる、という人たちだって、方向性は同じだと思います。

 

いままでにも何度か書きましたが、パートタイムヴィーガン、月曜だけヴェジタリアン、そういう取り組み方をもっともっと広めていくべきだと思いますし、肉が大好きでたまに食べちゃうヴィーガンの人たちのことも、彼らが達成してることの方にフォーカスして、たまに肉を食べちゃうという部分を批判するべきではないと思います。

 

何しろ、Perfect is the enemy of good、ですから。

 

 


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