食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ニューファンドランド、田舎で外食

そんなわけで、旅の初日

なーんにもない田舎の、片側一車線の高速を走り、昼時になり、はいはい、そこの、スナック・バー(軽食というか、ファーストフードを売ってるカジュアルな食べ物屋)でいいですよ、と食事休憩をば。

 

そういう店には、ヴェジタリアンメニューなんてものはあるわけがないだろうから、フレンチフライかな、などと思いつつテイクアウトのウィンドウの前へ。

夫「妻はヴィーガンなんだけど、そういうのありますか?」

お店のおばちゃん「ヴェジタリアン?あるわよ、ターキーサンドイッチとか」

夫と私、ちょっと笑ってしまいました。おばちゃんも気がついて「あ、ターキーはダメか、ははは、サラダなら食べられる?」と。

そういうわけで、サラダにパンをふた切れ付けて私のランチということに。

夫は「おすすめ!」のフィッシュアンドチップス。

サラダだけとはいえ、そのスナック・バーの庭(?)が海に面した絶壁の上にあり、そこに座って食べながら眺めた景色は、とても素敵でした。

 

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海辺で暮らしてる人々にはなんてことない景色なのでしょうか。風さえ強くなかったらここにずーっと居たかった。。。

 

そんな昼食の後、さらに旅を進めて、あちこちで止まって景色を見たり、ハイキングをしたりしているうちに、夕食のことを考える時間になりました。

 

ちょっと夕食には早いなあという時間帯に立ち寄ったとある村のジェネラルストア(何でも屋)で、「(この先5キロくらい行ったところにある)**という町には、レストランとかあるのかな、それともその先の町まで行かないとないかな?」と質問してみましたら、

「**町にはレストランはないから、今この町を出て行くのなら、外食は、その**の次の町、10キロ以上先の町まで一切無理よ。」と。

「だからこの町で何か食べていく方が安心かもよ」と。

 

そこで急遽、その町で唯一のレストランへ。

そこも、「レストラン」でしたが、昼に立ち寄ったスナック・バーとメニューは似たようなもの。私はまたしてもサラダを注文しました。

 

「この旅が終わる頃にはきゃすぴえはサラダにうんざりしてるんじゃないかな」と夫。

ヴィーガンでも食べられるものを見つけるのが難しい、これはまあ、予測済みでしたからね、それ自体は特に問題ではない。

むしろ問題というか参ったのは、レストラン自体が稀なこと。

中規模の街は別として、田舎の村というか集落には、レストランが1〜3軒くらいしかなく、しかもそのうちの一軒はなぜか休業中、、というような。

だから、開業中のお店を見つけて入ったら、そこのメニューにあるものを注文するべし。

 

もう一つ参ったのは、レストランのメニューが9割がた揚物であること、、でしょうか。

なんとか開業中のレストランを見つけても、定番メニューは、チキン・フィンガー、チキン・ウィング、ハンバーガー、フィッシュ&チップス、フィッシュバーガー、フィッシュケーキ、クラブケーキ、それに、「モッツァ・スティックス(冷凍の、コロモで包まれたモッツァレラチーズを揚げたもの)」ああ、あと、ピクルスの揚げたのもありました。

全部、冷凍食品です。

私はサラダに逃げればいいのですが、夫はあれこれ試してみた結果、揚げ物続きで胸焼けというか疲れちゃったようで。

揚げ物が好きな土地ってあちこちにありますけどね、ニューファンドランド、お前もか。笑

 

それとはまた別のがっかりポイントは、漁業の島なのに、魚介類が冷凍物。

カニ漁が盛んな港で出会ったおじさん数人に聞きましたら、やっぱりカニは加工工場に持ち込んで、茹でて、パーツをふたつに分けて、パッキングして搬出するんですって。

加工工場以外に、地元の魚屋やレストラン、っていう流れがないのですね。

多分、魚好きな漁師なら獲物の一匹だけ自分ちで今夜食べよう、、、っていうことくらいはやってるんでしょうけれど、、、漁師が必ずしも魚を食べるのが好きとも限らない。

元魚介類大好きなヴィーガンとしましては、冷凍物で下手な揚げ物になっちゃっているシーフードを隣のテーブルや目の前の夫が食べていても、うらやましくもなんともないので、その点ではかえって助かりました。

でも、せっかく捕獲して命を奪って食べるんだったらせめてその美味しさを存分に味わえるように調理しないと、勿体無いじゃないか、とヴィーガンらしからぬ気持ちがふつふつと湧いてきましたよ。笑

 

あんな状態で食べて味なんかわかるのか、本当は好きでもない魚介類、ヘルシーだからと努力して無理やり食べてるんじゃないのか、そうなんだったら是非とも魚介類を食べるのをやめてみてくれまいか、と思っちゃいましたよ。

これは、ニューファンドランドだけに限らず、北米のシーフードレストラン各所で感じてきたことなんですけどね。

溶かしバターとかクリームとかトマトソースとかチーズとかで魚介類の風味を殺して何食べてるのかわからなくするんだったら、なぜ食べるんだ、と。

 

話を戻しましょう。笑

ものすごく田舎な村での外食状況はまあそういう感じでしたが、

 

北米のチェーン店な大型スーパーが二軒くらいあるような「町」では、北米にありがちな、すでに焼きあがってるピザをスライス単位で買うことができるようなファーストフードとか、カナダで人気なドーナツ屋のチェーン店とか、そういうのもありました。

でも覗いてみたピザ屋は見事に、ペパロニピザばかり5枚くらいヒーター付きのガラスケースの中にどどーんと並んでいて、ヴェジタリアンなんていう種類は無いようだったり。 

 

結論:ニューファンドランドでヴィーガンが外食できるメニュー、予想通りやはりかなり厳しい状況でしたね、、、。 

旅先で美味しいもの、、、を期待できなくても楽しめるぞ、という覚悟が必要ですね。一週間くらいだったのでまあ、そんなに気にはなりませんでしたが。

 


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