食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

モロッコ風か否か、知る由もなし 

移民が多い街に住んでいるので、職場にもいろんな国からやってきた(もしくは親や先祖の代にやってきた)人たちがたくさんいらっしゃいます。

そういう私も日本出身。

で、たまに「いろんな文化を背景にした人たちが共存していることを楽しもう」的なイヴェントをやります。

文化といっても、うちの職場で一番気になるのはやっぱり食べ物。笑

なので、この一週間はMulticultural Weekとして、いろんな国のエスニック・フードを楽しもう、と。

今日は最終日、金曜日で、私が当番でした。

今日のメニューはアルジェリア風の、クスクス。でも、アルジェリア出身のメンバーさんが、去年あたりからヴェジタリアンになったので、ソースは肉が入ってないものにしてほしい、と。

そういうわけで、アルジェリアのクスクス、ヴェジタリアン、で検索してレシピを探しましたが、全然見つかりませんでした。笑

職場のランチは、メニュー決定後に食材を買い出しに行ってくれるボランティアにショッピングリストを送らねばなりません。

実際に調理する日程までにメニューを決定する締め切りは二週間くらいまえということになります。

そういう事情があり、私の検索で何も見つからなかったので急遽「北アフリカ」で探して、モロッコ風、というのを見つけまして、それで代用しました。

 

アルジェリア出身の人に「モロッコ風だけど、似たようなもんよね?」なんて言ったら失礼だろうなあと思うのだけど、本人は料理をしない人なので、自分のレシピを持ってきてくれるわけでもなく、ネットでレシピを探すにしても、「これがいいのかどうか、わからないけど、写真は綺麗よね」というレベル。

もういい、自分で見つけたモロッコ風というこれを自宅で作って、不味くなかったらこれでやっちゃいましょう、と。

フランス人の知人にそれを言ったら「タジン、ヴェジタリアン、アルジェリア、で検索したら?」と言われ、そうだった、クスクスというのはセモリナ粉のつぶつぶの名前であって、本来の料理の名前というわけではないんだったっけ。

 

でももう手遅れでしたので、「モロッコ風」というそのレシピで、自宅で一度試作し、良さそうだったので本日職場のみなさんと一緒に作ってきましたよ。

結果は、大好評でございました。

 

覚書を兼ねて、レシピを書いておきます。

 

「モロッコ風」ヴェジタリアン・クスクス (6人分)
材料

中くらいの玉ねぎ一つ

スイート・ポテト(またはヤム*) 1キロほど (2センチ角に切る)

ズッキーニ (1.5センチくらいの厚さに輪切り)

にんにく、4、5個 (みじん切り)

にんじん、大きめ2本くらい (ズッキーニと同じくらいの厚さに切る)

キャベツ、750mlカップに入るくらいの分量をざく切りにする

ハリッサ、大さじ1杯

トマト・ピュレ、大さじ1杯くらい(私は小さめの缶詰一つ使い切りました。45から60mlくらいでしょうか、、、)

乾燥レーズン、四分の一カップ

乾燥アプリコット、三分の一カップ

塩、胡椒、

シナモン 小さじ半分ほど

ジンジャー、(粉末)小さじ一杯ほど(生でもいいと思います)

茹でたチックピー、カップ一杯半くらい

コリアンダーの葉(レシピには四分の一カップとありましたが、残しておいてもすぐに痛むので、一把全部入れてしまいました。

 

*スイートポテトはサツマイモではありません。日本のスーパーなどで置いてない場合は、サツマイモではなくかぼちゃで代用した方が良いと思います。 

 

手順

玉ねぎは適当にざく切りに、他の野菜も大きめにざくざくっと切っておく。

鍋にオリーブ油を温め、玉ねぎが透き通るくらいまで炒め、ニンニクを入れ、香りが出たらスイート・ポテトを入れ、トマトペーストとハリッサを入れて油とあえるように炒め、ベジ・ストックをカップ半分くらい入れて鍋底を綺麗にする。

ズッキーニ、にんじん、キャベツ、乾燥レーズン、乾燥アプリコット、スパイス類をここで加えて全体を混ぜたら残りのベジ・ストックを入れ、蓋をして煮込み始める。

煮込むのはだいたい1時間くらい。

沸騰してきたら火を弱めてグツグツと煮込む感じで。

出来上がりまでの間にかき混ぜるのは2回ほどに抑えること(煮崩れるので)

煮上がる10分くらい前にチックピー、塩コショウ、刻んだコリアンダーなどを加え、ざっくり混ぜる。

水分が多すぎる感じだったら蓋を開けて蒸発させる。

 

出来上がるちょっと前にクスクスを調理する。(クスクスはパッケージに調理法が載っているのでそれを参考に)

 

皿にクスクスをカップ一杯ほどよそい、煮込んだ野菜類をたっぷりかけて召し上がれ。

 

モロッコ風か否か

「モロッコ風」とありますが、モロッコ出身の方がたまたま居合わせまして。

食べ始めると彼女もとても気に入ってくれて、「レシピをコピーさせて」と言ってくれたのですが、レシピを見て「シナモン?へえ〜、モロッコではシナモンなんか絶対入れないわよ〜」と。笑。

一応アルジェリアの、、という触れ込みで出しましたので、「ああ、それはきっとアルジェリア風だからじゃない?」とトボけてみましたが。。。

彼女、モロッコ出身とはいえ国内のすべての料理に通じている人かどうかはわかりません、でも、ネットで見つけたこのレシピが本当にモロッコ風なのかどうかという確証もありません。というわけで、何風だか怪しい感じではありますが、シナモンは結構いけてると思いましたよ。要は好き好きですけども。

尚このレシピ、6人分とありますが、8人分でも大盛りでかなり食べ応えあると思います。

スイート・ポテトやレーズンの甘みとハリッサのピリリと辛いのがとても美味しいと思いますが、個人的には甘みはもうちょっと抑えめにして、次回はハリッサをもっと入れようかなと思います。

ハリッサは缶詰やチューブ入りで割と安く手に入るのですが、中身はホットペッパーとコリアンダーシードなどスパイス類のペーストなので、自分でも作れます。私は近所にいくらでも中近東系の店があるので作ったことはありませんが、ネット上にもレシピがいろいろ出ています。

www.thekitchn.com

 

 


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