別に結婚記念日でもなんでもないんですが、ふと思い出したので書いて見ます。
夫と結婚してから気がついた、いくつかの、違和感を感じさせる日本の言葉
今思いつくだけでもこれだけあります。
- 国際結婚
- ハーフ
- ご主人(奥さん)
- 主婦
- 海外移住組(永住組)
- プライドが高い
国際結婚? 国際?
カナダは移民をじゃんじゃん受け入れてきた国ですので、多民族・多人種社会。
ぱっと見で「あなたは**人ですね」と判断することは不可能です。
カナダ人、というのはカナダ国籍を持っている人のことなので、私だってカナダ国籍を取得すればカナダ人。生まれつきのカナダ人じゃないカナダ人、たくさんいます。
親がどこかから移民して来てこの国で生まれた人は、肌の色なんか関係なしにカナダ人です。
ぱっと見が中国人だろうがインド人だろうが黒人だろうが、話を聞いて見たらおじいちゃん、ひいおばあちゃんの代からカナダ人、っていう人たちもゴロゴロいます。
なぜか日本に住んでいる友人には「カナダ人=白人」という思い込みも結構あるらしくて、いやいや、カナダ人というのは人種じゃなくて国籍の問題だから、アジア人も中近東人も色々いるよ、と説明するのですが、なかなかピンとこないようです。
多国籍、多民族の人々が共存するというと、日本語では「国際的だね」なんていうのかもしれませんが、そういう言葉って普段私たちは使いません。
空港にタクシーで行くときにInternational Flightだから、、って運ちゃんにいうくらいしか使わないような。(他にももっと使ってるかもしれませんけど)
よく使うのはMulticultural(多文化)とか Divers society(色々混ざってる社会とでもいう感じ)とか。
どちらかというと、Internationalってやっぱり多国間の国家レベルのことだったり、世界中をまたにかけたビジネスのことだったり。
だから、人と人、という個人レベルの契約である結婚に「国際」がつくのって違和感を感じます。
別々の人種のカップルを指して、敢えて「この人たち別人種だ」と指摘したい場合は(それもちょっと失礼な感じですけどね)interracial coupleと言います。
ちなみに、日本語では「外人」って言葉がありますが、この言葉は昔から嫌いでした。
最近では日本に滞在した経験のある人が面白がって「私はガイジンだから」なんて使っているのを耳にしますが、うわー、やめて〜、と思いますよ。笑
私は北米に住んでいて、自分を「ガイジン」だと思うこともありません。
日本人、アジア人だ、という意識はありますけれど、私の国籍なんか国境越えるとき以外誰も気にしちゃいませんし。
ハーフって、、
結婚したばかりの時、日本の親類にやたらと「次は子供だな」と言われたんですが(余計なお世話ですが)そのときに「ハーフの親戚ができるの、楽しみ」なんてことを言われたこともあります。
子供はいませんけれど、もし自分に子供が生まれたら、親戚からハーフ呼ばわりされるようになるのか、と生まれてもいない子供を哀れに感じましたよ。 笑
ご主人(奥さん)
日本語で結婚相手の男性のことを意味する言葉を探してみると、大体が「家の主」「家族の長」という立場であることを意識させるような言葉なのですね。
まあそれが歴史上の事実だし、現在もそういうことなのでしょうけれど、これがとても違和感を感じます。
自分のことを奥さん、と呼ばれるのも、ぞわぞわぞわーっと寒気がします。
実際に日本でお付き合いのある人たちは個人的な友人と家族、親戚だけなので、私を捕まえて「奥さん」っていうのは、遠い親戚のおじさんに一度言われただけで今の所済んでいます。(そのときに寒気がしたんですが。笑)
私はこのブログでは「夫」で落ち着いてます。
たまに結婚相手もしくはボーイフレンドのことを「相方」って書いてるブロガーさんをお見受けしますが、この方達も同じような発想なのかなあ、なんて思いますが、私は漫才師じゃないので相方っていうのはなんか違うなあと。笑
口が腐っても「主人」なんて言いたくない(ここで言ってますが。笑)
困るのが、他のブロガーの方のブログにコメントしたいときなどに、その方の結婚相手の方の話だったりしたとき。
日本語の丁寧な単語として「ご主人は、、、」と書くのが常識的な文章なんだということはわかっています。でもやっぱり言葉として「ご主人」って好きになれないのです。
個人的な好みの話なんですけどね。
主婦?私は主婦じゃありません。
これは、母に一度言われて、おおおお、そういう風に見られてるのか、と思ったんです。
母は別に深い意味を込めて言ったわけじゃないですけどね。
家庭内で家事全般を一気に引き受ける人、っていう意味ですよね。
で、それが日本の場合は女の人であると。だからたまに男の人が「私は主夫です」とか言ってたりします。
私は、家事を一気に引き受けてませんので、主婦ではありません。
子供がいると、やっぱりお母さんが子供の世話の大半をこなすことになって、そうすると洗濯も掃除もご飯の支度も、、とかなり比重が女性に偏ってくるから、女性がほぼ全てをこなす、、という話になるんでしょうけどね。
私は、結婚してますけれど、夫もご飯を食べるし洋服を着るし部屋を汚す(私の何倍も)わけなので、家事全般を私一人に押し付けようなんてことは考えていません。
私の方が食べ物に執着心が強いので、料理する頻度は私の方が多いですけれど、あとは二人とも家事をやります。
毎日のことですからね、お互いに助け合わなきゃやってられません。
海外移住組(永住組)
会社に派遣されて北米とかヨーロッパとかに5年、10年など期限付きで生活している、いわゆる駐在の人たちと区別するための表現みたいですよね。
それにしても「組」って。。。
私は組に入った覚えはないんですけどね。笑
カテゴリー分けして名前つけることに意義はあるのか、、ないような気がしますけど。
プライドはもともと高低つけるものではないはず
直接言われたことはないのですが、小耳にしたことがあるのは「帰国子女は海外経験があるからってプライドばっかり高くって、、」とか、そういうふうに「海外経験=プライドが高い」という表現です。
プライドっていうカタカナの言葉は、日本語で言えば「誇り」っていうことですけれど、元々の英語は良い言葉なのに、日本語で使われる時にはやっかみを込めた言葉です。(もちろん英語でも too proudとか false prideとか、否定的に使うことはありますけど。)
誇り高き、、とか、誇りに感じる、、とか、そういう意味で使う言葉が、なぜカタカナだと嫌な言葉になるんだか。
偉そうでやな奴のことなら、傲慢だとか横柄だとか、ちゃんとした日本語で表せます。
偉そうでやな奴が実際に誇り高い(プライドが高い)かどうかは他人には知る由も無いですしね。
ところで、卑屈な人のことはプライドが低い、っていうんでしたっけ?
それも変な感じですね。誇りが低いってことですもんね。
以上、ちょっと抵抗を感じる日本の表現を集めてみました。笑
言葉は生きていますから、こういう表現ってやっぱりその社会を表していますよね。こういう言葉があと10年、20年後も同じように使われているのかどうか、そこら変にもちょっと興味があります。
今日買い物に行って見つけた冷凍テンペ。近所で手に入ると知って大変嬉しい。でもまだテンペ菌は残っているので、使い切るまではたまには家でも作りましょう。