右が10日ほど前に仕込んだローズヒップのコンブチャ。SCOBYが少しですが育っているのがお分かりでしょうか。新たに甘いお茶を入れてやるために、SCOBYを残して、酸っぱくなったコンブチャ液は左のボトルに移しました。このまま数日放置し、ちょっとガスが発生したら飲み頃。
コンブチャ、以前作っていた頃から1年以上経つので、記憶も曖昧でしたので、こちらのサイトでおさらい。
参考にはしましたが、「ティーバッグ8つ」とか、最初は紅茶の方が良い、とか、そういうのは気にせずに、ローズヒップのティーバッグ一つで開始しましたが、順調です。
このサイトにもありますが、常識的な範囲で清潔な手や道具を使っていれば、殺菌処理とか神経質なことは必要ないと私も思います。
世の中にはコンブチャ・キットなどの通販もあるようですけど、なま(raw)のコンブチャがあればそこから増やせます。
隣接してるけどやっぱりちょっと違う、オンタリオとケベック
日本もそうですけれど、カナダも、州や町によって習慣や文化のようなものが若干違ったりします。
ケベックの街中に住んでいる私がオンタリオの田舎に行くと、やっぱり「おおお、そうくるか」と気がつくことがちょこちょこあります。
もう20年近くやってても行くたびに違いを感じます。
オンタリオに行くたびに思うことをちょこっと書いてみようと思います。
酒類販売に対する州政府の管理度が違う
日本から来ると、どちらの州も管理されてるなあと感じるとは思うのです。
例えば、公園とか道端とかで飲酒することは違法です。
道端で酒を飲みながら歩いてる人は多分日本でも普通には見かけませんが、公園で桜の花を愛でながら酒宴、というのは普通の人がやってますよね。
酔っ払ってうるさくなってても警察はきませんけれど(喧嘩騒ぎが始まったりしたら来るんでしょうか?)北米では一般的にそういう酒宴はもってのほかだし、お酒を飲みながら公園でピクニックなんかしてると、警察が来て注意を受け、飲みかけのビールの缶などはその場で中身を捨てさせられるのが普通だと思います。(夏によくある屋外のフェスティバルとか、売店が出て酒類販売をしているような場面は別です。)
オンタリオもそう言った北米の一般的な常識に従った文化です。
ケベック州では、食べ物と一緒に酒類を飲むなら合法です。
食べ物がなくても、咎められないことの方が多いと思います。(ケベック州の公園でアルコールを飲んでいて注意された経験はありません。)
もちろん、酔っ払ってうるさくなって来て、誰かが通報でもすれば多分注意しに来るとは思います(経験ないので断言できませんが。)
気候のいい季節に友達と公園で芝生に座っておしゃべりをしている時などに、公園のすぐそばのデパナ(コーナーストアのこと。フランス語だけどフランスでは使われない言葉だそうです。)でビールを買って来て飲みながらリラックスする、などということが普通にできるケベックに対して、オンタリオでは、まず、コーナーストアとかコンビニにビールやワインが売られていません。
それでも最近では大手スーパーなどにワインが置いてあるのを見かけるようになりましたけれど、オンタリオに滞在するときは、ワインは基本的に州営のリカーストア(LCBO)に行かなければ買えません。
LCBOにはビールもほんの数種類だけ置いてありますが、自分の好みの銘柄が必ずしもそこで見つかるとは限らないので、妥協できない人は、ビア・ストアに行く事になります。
この、ビア・ストアというのが、私は嫌いなんですよね。
なぜかといえば、普通のお店のように商品が棚に陳列されているのを見て「これを1ケース、これは試しに1本」などと自由にカゴに入れてレジへ、というスタイルではなくて、壁面にズラズラーっと張り出されている各種ビールのレーベルを見て、買うものを決めてから、カウンター越しにスタッフに「**を#本入り1ケースお願いします」などと言って注文しなければいけないのですよ。
そうすると、カウンターの向こう側の別の部屋に注文が伝わり、支払い後に今度はカウンターの反対側の端っこにある、ローラー式のカウンターの上を購入済みのビールのケースがガガガーっと押し出されて来るのです。
それを受け取って店を出るという流れなのですけれど、なんというか、ソビエト時代の商店ですか?と思ってしまいます。
ビールを飲むような低層酔っ払い人種に購入前に商品を触らせてしまったらその場で飲んでしまう、、とでも思ってるのか、などとネガティブな想像力が働いてしまいます。笑
そういうことではないんでしょうけれど、州政府が、人々がビールを買うという行為にちょっとブレーキをかけようとしているという印象は否めません。
最近は、この「壁にレーベルズラズラ方式」だったのが、タッチスクリーンのコンピューター画面が設置されて、買いたいものが決まってないお客さんはそこで画面を操作して買いたい銘柄を選んで、それからカウンターにいるスタッフに注文をする、、というふうに変化しています。
でもそうすると何人もの人たちがじっくり吟味していたら、タッチスクリーンで選ぶことすら列を作って待たなきゃいけないじゃないですか。
なんでいちいち面倒くさいやり方をするんでしょう。
オンタリオ州政府による過剰な過保護政策だと私は言いたい。
まあね、禁酒法が10年も続いた土地ですから(ごくごく短期間ですがカナダにも禁酒法はありました。地域によってはつい最近まで酒類販売が禁止されていたところもあります。ケベックにも禁酒法はありましたが一部地域を除き、住民の猛反対によりすぐに廃止されました。詳しくはこちらを。)ピューリタンな風土が根強いんでしょうね。
オンタリオの酒類販売店は、LCBOもビア・ストアも夕方閉まるのも早めです。
特に日曜日。
田舎町なんて日曜だと夕方4時くらいに閉まったりします。
ちなみに私がしょっちゅう訪問しているのは田舎ばかりなので、都市部はもしかしたら営業時間も長いのかもしれません。
オンタリオで大学まで過ごした夫によると、昔は日曜は開いてなかったとか。
それに、酒類はクレジットカードでの購入はできなかったとか。
まあね、、昔は昔ですからね。
別にお酒を買いたいと思ってるからってインモラルなわけじゃないのに、そういう風に思わされるオンタリオ。
個人やプライベートな団体、宗教団体などが飲酒をよくない、というのはいいんですよ。個人の自由ですから。
州政府がそういうジャッジメントを振りかざしてるっていうのが気に入らない。
逆にケベックは、ワイン好きな州民たちがいくら高値をふっかけられても尻尾を振って買いに来ると思われてるのか、酒類の値段がちょっと高すぎると思うんですよね。
それでもガンガン売れてるのは、酒類販売がSAQ独占状態だから。(品質の落ちるワインやウィスキーなどはデパナで買えますけど、明らかに品質が落ちますし、SAQより高かったりする。)
きちんと調べたわけではありませんが、同じレーベルのワインがオンタリオの方がケベックよりも、10%くらい安い。(私が買う価格帯のワインの話です。高級ワインとかウィスキーやスピリット類は話が別かも。)
オンタリオのLCBOではオンタリオ産ワインも普通に購入できますが、ケベックのSAQでは州内のワインは基本的に扱われていません。
この点はケベックもオンタリオを見習えばいいのにと思います。
ついでに値段ももうちょっと下げてくれればいいのにね。笑
ですから、万が一ケベックのイースタンタウンシップなどで気に入ったワインがあれば、そのワイナリーで買っておかないと、重いから空港へ向かう前日にSAQで買った方がいいわ、なんて思ってると買えません。
ひょっとしたら最近は変わってるかもしれませんし、空港のお土産屋では買えるのかもしれませんけれど。
住めば都というか、単なる慣れの話かもしれませんが。