食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

手作りアンティパストで、ピクニック・ディナー

アンティパストとは何か

 

アンティパストとはイタリアでいう前菜のことなんだと思っているのですが、前菜によく出て来るコールド・カッツ(ハムとかサラミとか)やチーズ、オリーブなどとは別物で、瓶入りの「アンティパスト」なる食べ物もあるのですよ。

 

食べ物の名前や概念って、外国のものだと勘違いとか、よくわからないことってたまにありますが、このアンティパストも実は私、よくわかってなかったのです。

 

ちなみに、antipastoが単数形で、  antipasti は複数形、 antipastaというのは勘違いして語尾を女性形にしちゃっただけだそうです。

 

これを調べていてさらに発見したのが「Giardiniera」という名称。どうもこれが私が「アンティパスト」として覚えていた瓶詰め酢漬け野菜のことのようです。


でもね、お店でも「アンティパスト」というレーベル付きの瓶詰めが並んでいるんですよ。

 

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こういう感じで瓶入りが売られています。結構な値段がついてるものもありますよ。

 

きっとイタリアの食べ物が北米にやってきて、

北米人:「あら、これ美味しい、なにこれ?」

イタリア人:「これは(数ある)アンティパスト(のうちのひとつ)だよ」

北米人:「ああ、そうか、これはアンティパストっていう食べ物なのね」

、、、と、そういう風に伝わったってことでしょうか。

 

  

Louis PrimaのAngelinaという歌にも出てきます。

I ate antipasto twice just because she's so nice, Angelina... ♫

 

 

wikiに書いてありますね、

Typical ingredients of a traditional antipasto include cured meats, olives, peperoncini, mushrooms, anchovies, artichoke hearts, various cheeses (such as provolone or mozzarella), pickled meats, and vegetables in oil or vinegar.

典型的なアンティパストの品目は加工肉、オリーブ、ペペロンチーニ、マッシュルーム、アンチョビ、アーティチョーク・ハーツ、チーズ各種、ピクルド・ミーツ(ってなんでしょうね)そして油や酢漬けの野菜類。

Antipasto - Wikipedia 

 

この、、油や酢につけた野菜類というのが、今日ここでいうアンティパスト、もしくはGiardinieraのことでしょうね。

 

簡単に作れるのになぜだか高値なのです

オンタリオ滞在から我が家へ戻る際、友人宅のすぐそばにあるイタリアン・ベーカリー&食材店で、道中で食べるのに便利な食品を買い込むのです。

バナナとか、パンとか、オリーブとか。

毎回おもしろそうなものをちょっと探すのですが、今回はアンティパストの小瓶が美味しそうだったので、手に取りました。

でもね、250mlもないような小瓶が9ドルもしたんですよ。

5ドルか6ドルなら買うかもしれないけど、9ドルか、それはちょっと無理だな、と棚に戻しました。

アンティパスト(ジャルディニエラ)の材料は、基本的に野菜ばかり(ツナとかアンチョビが入ってるものもありますが)ですので、それなのにそんな金額はないでしょうと思っちゃうのですよ。自分で作れるんじゃないきっと?と。

 

というわけでググって適当なレシピを見つけまして、作りましたよ〜。

瓶入りの材料を切って、混ぜて、ソースを作って、そこに入れて、混ぜて、瓶に詰めるだけでした。

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見よ、家で作ったらこんなに出来るのだ!(材料費は全部合わせると9ドル以上はかかってますけれど、同じサイズの瓶に入れたとしたら、10倍以上はできてるはず!)

 

 作ったその日は味見ということで、食べたのはこの真ん中左のボウルのぶんだけ。それでも先ほどのお店の瓶詰め丸ごと入れたくらいの量でしたからね、9ドル、、笑。

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この日は残り物処理ディナー ピクニック・ディナーで、ラタトゥイユの残り、パスタサラダの残り、そしてアンティパスト試食、これを買って来たバゲットで食べました。

 

 

翌日はサンドイッチの添え物として、小瓶に詰めたのを持って行きましたが、それとは別に上の写真の瓶詰めも。ずいぶんな量です。

 

好みのものを好きなだけ入れて作ればいいと思うのですが、各種材料を全部足したらものすごい分量ができかねませんので、バランスを考えながらお好きにどうぞ。

 

アンティパスト

材料 

  • カリフラワー  一株を好みの大きさに切り分ける。
  • 人参 中くらいのもの数本 スライスする
  • セロリ  スライス
  • マッシュルーム 大きければ半分もしくは四分の一に切る
  • ホットペッパーのピクルス 輪切りにする
  • グリーンやブラックオリーブ 
  • ディル・ピクルス  輪切り
  • ピクルド・オニオン 
  • アーティチョーク・ハートのオイルマリネ 
  • ケイパー 小瓶一つ分

 

ソース

  • トマトピュレ 半カップ
  • ダイスド・トマト 1カップ
  • ウスターソース 小さじ1杯ほど
  • ホットソース 半カップ
  • メープルシロップ 大さじ1杯ほど
  • ガーリック1〜2粒
  • レモンジュース 四分の一カップ
  • カイエンペッパーなど
  • オレガノ、タイム、など好みのハーブ
  • オリーブオイル 四分の一カップ
  • ピクルス類の美味しいピクル液(捨てずにとっておき、好みの量をソースに入れます。私は市販のピクルスの液だけではなく、以前作った生姜の酢漬けやホットペッパーのピリ辛ピクル液も使いました。)
  • 塩(は味を見て好みで。ケイパーやオリーブの塩分があるので注意しましょう)

 

作り方:
  1. カリフラワー、人参、セロリを沸騰した湯に入れて1〜2分軽く茹でる。調理し切るのではなくてちょっと火を通すだけで良い。
  2. 他の野菜を茹でた湯に酢を少々入れてマッシュルームを1分少々加熱、水を切る。
  3. ソースの材料を大きめの鍋に入れ、中火でふつふついうまで加熱する。
  4. ソースに茹でた野菜を入れてざっくり混ぜる。
  5. ピクルス類を大鍋に加え、全体に混ぜる。
  6. 全体に混ざった材料を瓶詰めにする。

 

大量にできた場合は、きちんとカニングの処理をしてやれば1年は保存できますが、私は面倒くさいし1年も保存する気は無いので、煮沸などせず、瓶が冷めたら冷蔵庫に入れておきます。カニングしてないので二週間程度で食べ切る感じで。

 

酸っぱいものが嫌いな方はあんまり美味しいと思わないかもしれませんが、酸っぱくてホットなものがお好きな向きは、ヴィネガーを工夫したり好みのピクル液を入れたり遊べるレシピかなと思います。

 

元々はfood networkのMichael Chiarello氏の Calabrese Antipastoのレシピをうちにあるものや手に入りやすいものに変えて作ったのですが、オリジナルのレシピ通りに作ったらもっと美味しいのかもしれません。

上のレシピでも結構美味しくできましたけどね。

 

野菜がたらないなー、とか、弁当にサンドイッチを作ったけどちょっと野菜が足らないかなー、とか、そういう時にも使える添え物ですよね。

 

ピクルド・オニオンってラッキョウを思い出すなあ。。。


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