食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

3周年記念・ヴィーガンと人間関係

先週の日曜日、北米も時計を1時間遅らせて夏時間が終了しました。

ふと気がつくと、もう十一月初旬です。

 

 

考えてみると、2014年の八月下旬か九月初旬から始めたヴィーガンというライフスタイルも、まる3年が経ち、晴れて4年目に突入していました。

あらあらあっという間でしたねえ。

 

ということで、3年間ヴィーガン生活をした今、どんな感じか途中経過を報告してみようかなと思います。

 

f:id:casse-pied:20171108085413j:plain

 

自分のこと

健康状態はいたって良好です。

たま〜に風邪はひきますが、仕事上不特定多数の人々と常に至近距離で接しますので、もうしょうがないことなのかなと思っています。

 

風邪以外で言えば、カルシウムとか鉄分とかビタミンB12とか、そこらへんも大丈夫です。ビタミン剤などで補強してるのはビタミンB12のみです。

 

ふと「肉が、、魚が、、、卵が、、チーズが、、、、」と思うことはあるかどうか、、と言えば、まるきりそういう欲求は湧いて来ませんね。

「チーズや卵くらい食べるヴェジタリアンであれば、レストラン探しは楽だろうになあ」と思うことはたまにありますけど、それくらいです。

日本で刺身を食べてる人の隣に座って食事していても、食べたいと感じることはありませんでしたし、フランスからチーズを買って帰って来た兄が食卓においしそうなチーズを各種並べたのをみたときにも別になんとも思いませんでした。

 

却って、たまにちょっと食べちゃってる人の方がきっと、味を覚えているから誘惑の魔力が強いのではないかなとも思います。

 

ヴィーガンになったけど急に痩せたりしはせず。

これはひょっとしたら、私がお酒類が好きなせいかもしれませんね。

痩せたくてヴィーガンになったわけでもないので、そこらへんは追求しません。笑

 

周囲との関係について

食事は社会的イヴェントでもありますから、私がヴィーガンになったせいで、家族や友人知人は大いに影響を受けています。

 

理解のある周囲のみんなに大感謝でございます。

 

f:id:casse-pied:20171108085513j:plain

 

 

特に、人間関係で言えば近い人ほど理解があり、私に付き合ってくれる度合いも大きいのはありがたいこっちゃ。

夫は家で食べるぶんは9割以上ヴィーガンですからね。

彼のチーズは冷蔵庫によく置いてありますけれど、パテとかハムとか、そういうコールドカット類は徐々に姿を消しましたねえ。

 

夫は、肉や魚を食べないと言うこと自体は全く問題ないのですけれど、面倒臭いことを嫌うので、外出した折に「お腹減ったね、じゃあこの店に入ってご飯食べよう」と言いう流れになった時に、その場に居合わせた人たちが好みが合わなくてああだこうだ、その中の一人が特殊なダイエットをしてるからここは無理だのなんだの、と言う、そう言う展開になるのを嫌う人です。

 

まあ私も面倒臭いのは嫌な方なので、気持ちは同じですけれど。

 

なので、夫と外出先でご飯を食べることになった場合は、ささっと簡単に決められる状況に持っていけるように、選択肢を見つけておくのがミソ。

 

と言うことで、オンタリオの義母のところへ行くたびに、田舎の外食オプションを予習してあれこれ対策を考えておいたりはしました。

 

思いもよらない片田舎にヴィーガンの店を見つけた時は、驚きましたがここぞとばかりに通いましたね。

 

自分の都合でヴィーガンの店へ、、と持って行きにくい場面(一緒に行動している義妹が肉好きだったり)にも対応できるように、オーソドックスな北米レストランでどう注文すればヴィーガナイズしやすいものを店の人にも嫌がられずに注文できるか、と言う工夫も色々と。

 

先日、どなたかのブログで、結婚相手を見つけるときには、食事の好みが似ている相手がいいよ、と言う内容の記事をお見かけしました。

それはそうですよね、食事って毎日のことですから。

だから、いちいち食べたいものが違う、好みが違う相手と一緒だと、分けあって同じものに舌鼓を打つわけにはいかないから、面倒だろうと言うのは同感です。

でもね、夫はヴィーガンじゃないですけれど、私に合わせてくれています。

生活の全てのことについて価値観が違う二人だったら、食事までも全く違って、しかも一人がヴィーガンに転向した、、、となると、もう一緒に居られません、って思うかもしれません。

けれど、基本的な価値観が似ていたり、お互いの思考を話し合う習慣があるならば、食事の好みが違うくらい乗り越えられるんじゃないのかな、と私は思いますね。

例えば、夫が肉を食べたいときに私が肉を否定したら夫も嫌だろうと思うますし、ヴィーガンで通したい私に夫がチーズオムレツを無理矢理食べさせようとしたら、それはちょっと無理ですけれど、お互いの好みや選択を尊重しあえるなら、だいじょうぶですよ。

 

ヴィーガンの友人とそのパートナーも、パートナーは肉も食べたい時は食べる人ですが、家で友人が作ったものを食べる時は全く問題なくヴィーガンです。

子供の頃から家族付き合いのあるご夫婦に至っては、旦那さんが魚大嫌い、奥さんが肉大嫌い、二人とも野菜は好きじゃない、ですが二人とも外食大好きで、それでずっと仲良しの家族です。(ちなみにその二人の娘さんはなんでも美味しく食べる人に育ってます。)

 

f:id:casse-pied:20171108085557j:plain

 

日本に帰国して、実の家族と一緒に食事をする時の方が実はちょっと気を使います。

やっぱり日本はヴェジという選択肢があんまり普及していない文化圏だと感じます。

私の友人で、若い頃にヴェジタリアンだった子がいるのですが、20年以上前にその彼女がうちに泊まりがけで遊びに来た時が我が母が初めて「肉を食べさせないように」「魚はどうなの?いいの?」「卵は?」「ああ、チーズは好きなのね、あら、じゃあチーズ買ってこなきゃ」などと大慌てしてヴェジタリアンも食べられる食卓を整えた場面だったと思います。

 

そのお友達のおかげで母はヴェジタリアンに対応するのはかなり慣れてくれましたけれど、私が「卵もダメ、魚もだめ、出汁でいりこを使うのもダメ」というのにはやっぱりかなり不便だと感じたようでした。

 

私も気を使わせたくなかったので、日本滞在中は出汁などは私が取っておいて、母にはそれを使ってもらったり、普段と違う和食は私が作ったり、私が普段食べているものを作ってみて新しい物好きの母にも楽しんでもらいました。

 

父の減塩というチャレンジが加わることになり、私のヴィーガンへの対応と一緒にこれはストレスがすごくないかな、と心配しましたが、実際は私自身も食事の支度を手伝っていたし、問題にはなりませんでした。

 

将来のアドヴェンチャーについて

ヴィーガンになってから訪れたことのない「多分ヴィーガンは辛そう」な国といえば、フランス、スペイン、ポルトガル、モンゴル、韓国、、などでしょうか。

 

先日一緒にスクアッシュを採りに行った友人はパリにお住まいなのですが、彼女いわく、フランスでも最近はかなりヴェジタリアンのお店が増えているといいます。

なるほど、じゃあフランスでも外食難民にはならなくて済むかなあ?

ドイツもかなりヴィーガンが広まってるみたいな感じですよね。

 

食事は旅先での楽しみの一つですから、世界中にどんどんヴィーガニズムが広まってくれるといいなあと切に願います。

私がヴィーガンになる数年前に比べ、今は本当にヴィーガンが普及している西欧各国ですから、今後もその勢いで頑張ってもらいたいものですよ。

 

 

ヴィーガンだって、楽しいことはどんどん楽しんで生きていくのです。


ヴィーガン ブログランキングへ