食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

年末・年始は何食べた?ゴミの話も

年末年始の週末、4泊で出かけた中、3食は友人たちが作ってくれた食事をいただきました。

一日運動をしてお腹が減ってる時に、誰かが作ってくれた食事が出て来るってすごく嬉しいですよね。

 

うちを含めて3カップル参加でしたので、各カップルが一回ずつ夕飯を担当しました。

 

全行程が4泊でしたので、初日はみんなで材料を分担して、みんなで何か簡単なものを、、という大雑把な方針だけで出発。

 

国境を超えてすぐの街で見つけたスーパーで手に入る材料で、その場でみんなで話し合って、ブラックビーン・ブリトーにしましょうと。

 

自分ちで作るなら、豆も乾燥したのを前の晩から水に浸けて置いて、、と、いろんなものを手作りできますが、出先でパパッと作りたいので、缶詰の豆、出来合いのグアカモレ、出来合いのトルティヤで。

美味しくできましたが、ゴミはやっぱりね、、、。

 

二日目はうちが担当して、パスタです。

めっちゃ手抜きです。

いや、手抜きというより、材料を全部揃えなければいけない(調味料やオイルなども)ことを考慮すると、あんまり材料の多いものは無理だな、と思ったため。笑

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トマトソースには、玉ねぎ、マッシュルーム、なす、そしてケールをたっぷり入れてみました。

 

三日目はAさんFさんカップル担当の、トルティエーという、ケベックのミートパイのヴィーガンバージョン。

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肉入りバージョンとヴィーガンバージョンを作ってくださり、私は一人でヴィーガンバージョン独り占め!と思いきや、みんなもヴィーガンバージョンを食べたいというので、独り占めならず。笑

中身はにんじん、じゃがいも、パースニップ、玉ねぎ、マッシュルームなどなど。

トルティエーは、ケベックのクリスマスや年末料理で、中身は基本的には肉なのですが、地域や家によっていろんなレシピが存在するので、なんでもありなパイ料理、、という雰囲気もなきにしもあらず。

Tourtière - Wikipedia

 

四日目は、S&Cカップル担当で、スロークッカーで作るヴィーガン・パエリヤでした。

写真をうっかり忘れてしまったので、ここにお見せできないのが残念ですが、ものすごく美味しかったんですよ。

アーティチョーク・ハートの酢漬けが入っていて、それがまた美味しかったのです。

レシピをくださいと言っておきましたので、そのうち我が家でも真似できるかも知れません。

 

 

短期滞在で自炊した時に出るゴミ

今回滞在したのは、きちんとした台所のあるキャビンでした。

 

初めて泊まったところだし、台所にはどんな調理道具や調味料が置いてあるのか未知でしたので、何を作るにせよ、何かが足らなくても作れるようなメニューで、運動してお腹が減ってる大人が6人ちゃんと食べて満足できるものを、運動して疲れて戻ってきてもきちんと作れることが大事です。

 

その上、年末年始は日本ほどじゃないけれど、開いてる商店や品揃えに若干の制限がつくかも知れない、田舎だから、もともと品揃えがよくないかも知れない、、などという未知の条件が付いていました。(蓋を開けてみれば、国境近くのスーパーは巨大スーパーで割となんでも揃いましたが、田舎の最寄りの村にはガソリンスタンド付属のしょぼいジェネラルストアしかなくて、生野菜やフルーツ類は見当たりませんでした。)

 

というわけで、上記のようなメニューになったわけです。

 

 

台所には、40リットル入りくらいの黒いゴミ袋が入るゴミ箱が置いてありました。リサイクルのビンは台所のお勝手口を出たすぐのところにあり、コンポストはありませんでした。

こういうレンタルのところにはコンポストを置いても、きちんと管理しきれないのだろうと思います。

泊まる人たちの中には面倒臭がる人もいるだろうし、やる気はあってもうっかりする人もいるだろうし、だいたい、バケーションに来てまでコンポストの世話なんかしたくないわよと感じる人が大半でしょう。

 

コンポストがないため、ゴミ箱には野菜クズがじゃんじゃん放り込まれ、気持ちはちょっとスッキリしませんでしたけれど、無い物はしょうがない。

 

以前のあさんがブログで書いていらっしゃったような、「だから滞在先の家の庭に埋める事にしたゼロ・ウェイスターのブロガーさん」のような行動に出ることは全く頭をかすめず(外は雪で埋もれてますし、地面は凍っていますので、穴を掘ることなど無理)家に持ち帰る、ということも一切考えられませんでした(国境通過の際にコンポスト持ち込みは無理。)

 

コンポスタブルな食品クズ入りの台所のゴミは、だいたい40リットル入りのゴミ袋の半分くらいまで溜まったかな、という感じでした。

大人6人で、4泊五日。どうでしょうか、やっぱり多いですかね。

自宅でならコンポストできるもの、自宅でならいちいち買い揃えなくても家にあるものや置いてあるかどうかわからなかったから買った小さいパッケージ入りのもの、など、やはり旅先ならではな無駄は出てしまいましたね。

 

リサイクルのビンの方は、酒類のボトルを除いても、やっぱりシリアルの箱、ミルク(植物性も牛のも)のカートン、などなどざっと二箱くらいになりました。

どちらかといえば、リサイクルゴミの方が多かったかな。

ビール瓶はバーモント州の瓶回収システムがあるので、空き瓶を返却すれば1本あたり5セントのデポジットが戻ってきます。

 

回収された瓶は再利用されます。

これは日本にもあるシステムですよね。

回収した瓶をそのまま瓶として利用するので、無駄が少ないシステムだと思います。

 

ワインボトルなどはモントリオールではデポジットシステムはなく、市のリサイクル回収に出しますが、ワインボトルなどもデポジット制の自治体はあるにはあるようです。

バーモント州がどうなのかは不明。

 

最近、リサイクルとして収集したアイテムを先進諸国から買い取っていた中国が、もうゴミを買うのは辞めますと表明したため、各国のリサイクルプログラムは一大危機に面しているという報道を耳にしました。

 

リサイクル収集したものは、実は中国に押し付けてるんだよっていう噂は聞いたことがありましたが、本当だったんですね。

 

アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国、日本、あらゆる国で処理しきれなかった再利用できるゴミが、中国で処理されて別のものになって、さらに各国に安価に輸出されていたという話ですが、ゴミなんか買わなくても原材料を入手できるなら、誰も他人のゴミなんかに手を出したくないですもんね。

 

ゴミ問題、やっぱりあちこちで無理がきかなくなっていますね。

見えないところに押しやって、忘れてしまえば問題にならなかった時代はもう終わったんだと思います。

 

 

当然ながらゴミ生産活動はゴミ処理活動よりも気楽です

食料買出しをしたのは、アメリカ入国してすぐの街、ニューポートにて。

そのスーパーでこんなものを見かけました。

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写真ではよく見えませんが、2段目左から3つ目は人参をスティック状に切ったもの。

これ、表面が乾燥してしまってて、嫌だわ〜と思ったんですよね。

それでも、パッケージのゴミ増、鮮度悪化、値段上昇、という悪条件にもかかわらず、「便利、時短」に惹かれてこれを買う人が少なからず存在するってことですよね。

 

まあね、お金持ってて時間持ってない人って結構いらっしゃいますからね。。。。

 

ついでにこんなものも見ましたよ。

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こういうもの、日本にもありますか?

ひょっとしたらモントリオールにもあるのかな?

 

初めて見たので驚愕したんですけれど、「剥いてあるグレープフルーツ」「剥いてある柑橘類色々」です。

 

怠慢なんだか忙しくて魂抜かれちゃったんだか、ゴミが増えることなんかどうでもいいと思ってるんだか、どんな人がこれを買うのだろうか。

 

 

便利さっていうのは強烈な魅力なんだろうと思います。

 

慣れると、それなしではいられなくなるというか。

 

でもそういうのを追求してるうちにこういう世界を作っちゃった我々人類の存在価値って一体何なのか、と思ってしまいましたよ。

 

こういうパッケージ類はビール瓶なんかと同じように、デポジット制にして、生産者が回収して使い回すなりなんなりしてくれたらいいと思います。

 

世の中のパッケージ全てが回収されたり、利用者が空容器を持ってリフィルして中身だけ買って帰ることができるシステムに変わって行ったらいいなあ、、、夢の世界でしょうかね。


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