日本では桜が咲き始めたようですね。
いつのまにそんなに暖かくなってるんですか?
ちょっと前まで、日本も寒いよ〜、ってみんな口を揃えて言っていたのに、なんだなんだ、まだ三月なのに、もう桜満開なんて、ずるいよ〜、、、
なんて人を羨んでもしょうがありませんね。
桜ほどの迫力はありませんが、可憐な花がちらほらと。。。。
うちの近所も、最高気温がプラスになる日がちょこちょこと出てきて、裏庭の雪もかなり溶けてきまして、やはりそれなりに春らしさが絶賛盛り上がり中です。
そんな中、やっとやっと取りかかることができました。
靴下です。
2年くらい前からずっと編みたいなと思っていたもので、日本に帰省した時には竹の1号輪針を買ってきたりして、準備だけは整っていたのです。
やっと始めたら、竹の針の先がちょっと引っかかって大変編みにくい。
ゲージをとったら、足の大きな私が日本の方の編み図でそのまま行くと、小さすぎるから、ちょっと針を太めにした方が良いみたい、、、、、。
すんなりスタートしませんね。
体に身につけるもので、スカーフ以外のものはやっぱりサイズというものがあるので、どうしても適当には押し通せません。
だからずーっとスカーフしか編まないで今まで来ていたんだったわ、と今更再確認。
とりあえず、今持っている針よりもちょっと大きめのサイズの針をネットで探しましたら、世の中にはいろんな針メーカーが存在する(当たり前)ことを知り、いろんなのを使ってレヴューを書いているニッターさんたちが存在することを知り。
自分も編みたいのをすっかり忘れて、編み針や編み方の世界に紛れ込んでしばらく我を忘れておりました。
が、いやいや、自分の靴下を編みたいんだった、と思い返し、では自分が必要なのはどれかな〜、と吟味し、結局自分の握力を考慮して、折れにくそうなメタル製の輪針を買うことに。
そこまで決断したものの、実際に欲しい針を買う段になると、うちの近所には手芸店とか編み物専門店なんてないのでこれまた先延ばしに。
しかも、うちの街は編み物店の商品の値段が一様にどこも高いんですよ。
日本だと300円くらいなものが10ドルくらいしかねない。
僻地は物価が高いんです。
でもネットで買うとしたら、一本針を買うだけでも送料がかかるし、アマゾンでの買い物は避けたい*し、そうするとネットのお店ってアメリカ*のものが多いので、それも嫌だなあ、、、、。
*アマゾンは世界各地の物流センターで労働者の扱いが非人道的だったり、ネット販売の収入から税金を払っていなかったり、問題の多い企業ですし、地元の小売店を殺す世界的大企業にはなるべくお金を落としたくないと考えます。
*アメリカの会社に文句があるのではなく、なるべくカナダの企業、ケベックの企業、など地元をサポートしたい上、お隣さんとはいえ外国からの買い物だと関税がかかることもあり(買い物金額次第ですが)また、表示価格が米ドルの場合は 米ドルとカナダドルのレートも考慮しなければならず、面倒臭い。
そうやって色々言ってるから買いものが先へ進まないんですよ、私。
やれやれ、靴下も実現するのは3年後くらいかな、、、、
なんて思っていたら、なんと、月一で通っているカイロプラクティスのオフィスのすぐそばに毛糸屋さんがあるのを見つけましたよ。
そして先日、予約時間より30分くらい早く着いちゃったので、待合室でおばちゃんと世間話するよりは、と毛糸屋さんを探してうろうろ。
オフィスのあるブロックから歩いて15分くらいのところにありました!
「でも今この店に入って素敵な毛糸に目を奪われてしまったら、ここから15分歩いて戻ったら予約の時間に遅れちゃうから、入ったら目的だけを達成してすぐに出てくるべし!」
と心に誓ってドアを押して中へ入りました。
毛糸が並んでる店内はどの毛糸屋さんの例にももれず、綺麗で素敵で物欲と編み物欲を掻き立てますが、さっさと素通りしてカウンターのおばちゃんにご挨拶。
「輪針で2.5ミリか 2.75ミリのものを探してるんですが」
私が考えていたAddiというメーカーのものもちゃんと在庫があって(品揃えの悪い商店は多いので、無いわよと言われるかもしれないとの覚悟あり)、ケーブルの長さも最初は80センチにしようかなーと思っていたんですが、手にとって、やっぱり100センチを出してもらい(100センチもあるわよと言われて、品揃えの良さにビックリ)、値段を見て「うむ、予想どうり(高い)(でもこんなものさ)」と。
しかも、おばちゃんが値段をレジに打ち込んでる間に「こちらにはヴィーガンの糸は在庫ありますか?」
と聞いて見たら、「ありますよ〜、コットンやリネンや、、、シルクも」と。
「アクリルかコットンしかない」とか「毛糸の世界で動物を拒否するとは!」なんて言われるかも、と勝手に怯えていたら肯定的なお返事だったので頰が緩みました。
頰が緩んだついでに口が滑って、おばちゃん、シルクはアニマルですやん、、とつい言ってしまいましたら「そうだったね、アッハッハ」
この店、気に入りましたよ。笑
しかも、子供の頃に蚕に餌をやったことがあるんだとおばちゃんにいいましたら、速攻「あなた日本人?」と。
シルクで日本人?って連想されるものなんでしょうかね?
シルクといえばタイ人?かと思いましたけども。
いずれまたあのお店に足を向けることがあったらおばちゃんに聞いて見ましょう。
ケーブルの長〜い一本の輪針で靴下の両足を同時に編んでしまうという編み方、マジック・ループに挑戦です。
こちらのyoutube先生たちにお世話になりました。
この方の糸の持ち方はいわゆるコンティネンタル式なので見ていてわかりやすいのですが、糸の色が濃いから目の状態がわかりにくく、(そう言った苦情がコメント欄にもチラホラと有り。笑)しかも増やし目、この通りにして見たら穴が開くような感じになってしまって(この点は当方の技術不足か)次のビデオを見つけました↓
こちらの方の増やし目は、後で日本の編み物の本で見たら載っていたので、日本でもよく使われてる技法なのでしょうか。
編み始めが一番編みにくいらしいんですが、慣れないメタルのツルツルの針で毛糸がボロボロっと針から落ちたり(そんなことがあり得るとは知りませんでしたよ!)慣れないせいとはいえ、かなりボコボコの編み目が気に入らず、3回も解いて編みなおししたのに、それでもまだこんなボロボロですよ。
二段に一度増やし目なので、一周(四辺)終わる頃には「あれ?もう一個編んでから増やすんだろうか、もしくはもう増やしたんだったっけ?」と記憶がおぼろげになるので、増やす段の時はクリップを最初の一足の編み目の上に挟んで起き、増やさない目の時は先っぽにつけておくことで自分の中で区別しやすくして見ました。(苦肉の策)
クリップをつけることでメタル表面のツルツルのせいで目を落とすことも防げると発見。
ちなみにこのクリップは母が、以前子供達を相手にする仕事をしていた時に日本の100均で買って送ってくれたもの、、(でも使い道がなくてそのままになっていました。)
左右で同じ色の展開になるように糸の編み始めを合わせて調整、、ということもできるそうなのですが、初めてなのであえて左右の区別がしやすいようにと、全く色のパターンが異なるつま先です。
どうも赤系と黄色系の毛糸の方が緩く編めてしまうようなんですけど、気のせいでしょうか?同じ毛糸なんですけれどね??
つま先がやっぱり若干穴あきでガタガタなんですが、なん度もやり直し続けるのも嫌なのと、初めてなので完璧を求めず、とりあえず全行程を経験して見て、次の作品で質と技の向上を目指そうと、、、、。
満足のいく一足が出来上がるのは夏になってそうですが、来年の冬には自分で編んだ暖かい靴下が何足かできているといいなあ、、、、。