食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

アイルランドのヴィーガン事情

アイルランドと言っても、今回私たちが滞在したのは主に首都ダブリンと、西側のアイルランドで5番目に大きい(信憑性は定かではありません)都市、ゴルウェイ。そしてアラン諸島の島に一泊。

一週間だけですから。

という次第で他の都市や街のことはわかりません。

 

都市部は想像通り、あちこちにヴィーガンでもいけるものがありました。

Happy Cowで探したらダブリンにはレストランからヘルスフードストアまで、色々な選択肢がある模様。

 

ダブリンでよく見かけたのは、チェーン店のChoppedというお店。

 

カウンター越しに野菜が色々と置いてあり、お客さんがそれを選んで容器に入れてもらっているのを見ましたが、持ち帰ることを前提にした使い捨て容器に入れてくれるようで、それが見事にプラスティック容器だったので、ここはできる限り使うまいと思っていたら結局使わずじまい。

 

野菜がたっぷりとれるという点ではヴィーガンのみならず、旅先ではありがたいと思うのですが、容器をどうにかしようよ、と。笑

こういうお店は持ち帰るお客さんだけでなく、店内で食べる人にも使い捨て容器に入れて出すところが多いですよね。

食洗機を使わないことで電気代、水道代、洗剤代、など浮かしてるんでしょうけれど、ゴミはどうするのよゴミは。

 

一方、ダブリンでもゴルウェイでも、ヒップスターが来る系のお店などではバイオディグレーダブルの使い捨てフォークやナイフや紙容器を使っているお店が多かったです。

 

そういうお店はやはりどちらかというとヴィーガン対応メニューも豊富で。

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一番気に入ったのは、中近東系ヒップスターとでも言おうか、このお店(TGO Falafel Bar, 11 Mary St, Galway, H91 T227, Ireland)のファラフェルにケールのグリークサラダとブロードビーンズのサラダ、フムス。これにピタもついてきましたが、夫にあげました。

この容器にいっぱい入って一人分という勘定なのでしょうが、これいっぱいだと大食らいの私ですら食べきれません。

 

上の写真は食べかけみたいに見えますが、この容器ともう一つ夫の分の容器が入った袋を夫がブラブラと振り回しながら歩いているのに気がつくのが遅すぎ、蓋を開けたらこんなことに。笑

  

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こちらもGalwayにあったお店のもの。

Falafelのお店にまた行こうと思ったら夫が「別のもの食べよう」と。笑 

ホットソースで隠れて見えにくいですが、ヴィーガン・チリがバスマティライスとチップス(フレンチフライズ)の上に乗っかっております。(普段はフレンチフライ系は脂っこいので避けるのですが、この食事の前に他所でバスマティライス半煮えのものを出されたので、米の扱いスキルが低い人たちなのでは、、、と疑ってしまい、ついでに言えば、アイルランドで食べたチップス全般に揚げ油の質が悪くなく、芋の国だけにチップスの方がレベルが高そう、とハーフ&ハーフにしてもらいました。このお店のバスマティはちゃんと炊けていましたが。笑)

 

街の中心部から上のfalafelのお店へ向かう途中にあるお店なのですが、ヴィーガン・チリ以外は別にヴィーガンということもない模様。夫は肉入りのチリを食べておりました。

ここのチリも上のお店と同様の容器に入っていて、食べきれないので残りは翌日の朝食にしました。カレーでも朝食にできる便利でフレキシブルな私です。笑

 

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またカレー?と言いたくなるような感じですが、味やバラエティはこの際どうでも良いのです。サラダ&チップスみたいな食事が続かなくて済むだけでもありがたい。

こちらの一皿は、アラン諸島のひとつ、Inish mor (アラン諸島で一番大きい島)での夕飯でしたが、全くヴィーガンとかヴェジタリアンとか考慮してくれなさそうなパブのメニューに堂々と乗っていたヴェジタリアン・カリー(と書かれていたが内容はヴィーガン。)

 

アイルランドで入ったお店の中には結構な確率で、アレルギー食品を明記しているところがあり、そこに乳製品、卵、魚、ソイ、などと印がついているかいないかでヴィーガンのものを見つけることもできて便利でした。

 

Falafelのお店で食べたもの以外は、どこも味は話題にしないであげようよ、と思うものばかりでした。

Inish Morと旅先で最初に食べたカリーに至っては、同じ「カレーの素」を使ってる?というお味でした。

 

でもね、アイルランドはグルメの国じゃないんですよ。

 

飢餓に苦しんできた長い歴史を経て、ジャガイモ以外のいろんな食べ物も庶民の口に入るようになって、ヴィーガンだなんだって文句を言う奴にも食事を提供する店が増えて、、って言うことですからね。

 

良いんですよ、どこもかしこもグルメの国じゃなくったって。アイルランドには食べ物以外に魅力がたくさんあります。

 

というわけで、出されたものは全てありがたくいただきました。

 

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観光客がどかどかっと押し寄せそうな立地の観光客狙いレストランにて見つけたメニュー黒板。この四角い枠の中に日替わりメニューを書くんでしょうけれど、下に「グルテンフリーオプションあります」と。

真ん中に書き込まれるどんなメニューでもグルテンフリーオプションを提供する自信があるのでしょう。

 

一方ヴィーガンオプションはサラダ(の中のチーズを除けてください)とチップス(揚げ油は動物性食品にも使用していますが、まあしょうがないですと妥協)しかないお店だったんですが、グルテンフリー流行りの威力に負けてますね。笑

 

とはいえ、連日パブでチップスとサラダばっかり食べて過ごすことになりそうかなという予測に反して、色々なものを食べることができました。

ヴィーガンの店!と言うのが存在するとはいえ、旅先では行きたい場所と食事の時間との兼ね合いで、そう言うお店ばかりに入るわけにも行かなかったりしますからね。

 

 

 

どうしても外食で済ませられなさそうな場合用の緊急携帯食品としては、いつものことですが、

  • バナナ
  • ピーナツバター
  • パン(できる限りヴィーガンのものを探します。アイルランドでは庶民的食パンで全粒粉のパンがあったのでありがたかった。)
  • フムスやアボカドなど

今回は猛暑の最中だったので、フムスは一番小さな容器入りのを買ったものの、早く食べ終えないと傷み始めそうだったので、昼に一回、翌朝にもう一回で使い切り。

夫にも食べてもらおうと思ったら、にんにく臭すぎて嫌と断られ。笑

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ビーツ入りのフムス。見かけほど美味しくない、、、笑(酢が多すぎ!)

 

あと、たまにタンパク質が不足気味かな、なんて思った時用にと豆乳を探したのですが、「調理用」しか見つけられず。

調理用とそうでない用って何が違うのかな、と思いますが、意味のよくわからないものを買って飲めなかったりしたら嫌なので買いませんでした。

飲用の植物系ミルクはアーモンドミルク、オートミルク、などなどが主流な模様。

 

そうそう、泊まっていたところのすぐ近くにやはりヒップスター系カフェがあったのですが、そこに置いてある食べ物のうち、サンドイッチ類は全滅だったのに、デザート系は8割がたヴィーガン。

カウンターの向こうの若いにいちゃんが「イエス、ヴィーガンの食べ物たくさんあるよ、ほらほら」と自信たっぷりに答えてくれたのに、ブラウニーとかそう言うのに食指が動かない私、「はあ、、、紅茶だけください」笑

甘いものが好きじゃないヴィーガンはこう言う時に楽しめませんね。

 

ちなみに滞在中にカフェや宿泊先でいただいた「アイリッシュ・ティー」(ただの紅茶)ですが、茶葉のグレードが低くて粉みたいなのがティーバッグに入ったものが使われているので、物凄く濃く、すぐに取り出さないとえぐいお茶になってしまう、エライコッチャ、なお茶でしたよ。

 

日常的に水みたいにガンガン飲むお茶だから品質とか味とかじゃなくて手頃な値段ですぐにお茶が出るものが使われている、ていうことでしょうね。

 

あえてこれをお土産に買うのをオススメしている日本の観光サイト、書いてる人、このお茶を飲んでから書きなおしたまえ。


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