食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

Hillside Festivalに行ってきました

Hillside Festival

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週末は、オンタリオ州のGuelphという小都市で毎年開催される、Hillside Festivalという音楽フェスティバルを観にいきました。
 
車で片道6時間少々かけて。
車のエアコンが壊れてたので、アツアツで。笑 
 
自分が住んでいる町には毎年大規模なジャズフェスティバルがあり、
しかも無料ステージがいくつもあって,結構楽しめるはずなのに、
やっぱり大勢の人々が押し寄せるこういうイベントって億劫になるというか、、
最後にジャズフェスティバル観にいったのっていつだったっけ~、なんて夫とはなしていたら、一昨年くらいだろうと思っていたら5年か6年前だったようで、ちょっとびっくり。
 
 
それはさておき、このフェスティバル、演奏する人たちを誰一人知りもしないのになぜわざわざ?
 
その理由は「すごく楽しいっていろんな人に何度も聞いたから」ほかにも興味をそそるうわさとしては、「環境保護にとても敏感で、食器とかカップ類は使い捨てじゃないシステムだし、食べ物はヴィーガンのものが沢山ある」とか。
 
開催される町は夫が育ったところでもあり、以前は儀父母も住んでいたので、義父がなくなって義母が引っ越すまでは毎年一、二度は帰省していた土地ということもあり、なんとなく懐かしいなあ、、、ということもありました。
 
ということで、いざ参加。
 
 
音楽はもちろんですが、気になるポイントは
  • 食べ物の出店(ヴィーガンたくさんって本当?)
  • 食べ物屋のゴミ(使い捨て容器など)への取り組みはいかに?
この二つでしょうか。
 

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見えにくいですが、「ここで皿洗ってください」の看板の向こうは、皿洗いステーションです。

自分の皿を洗ってもいいし、ボランティアが回収したプラスティックの皿(使い捨て皿ではない)を回収してここに持ち込んで洗います。

 

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左の白いカップは以前夫がどこかのフェスティバルで買ったリユーザブル・カップ。右は、そのカップは大きすぎるからダメー、と言われて買うことになったフェスティバル指定リユーザブル・カップ。

来年以降はこのカップを持ち込んで使えば良いのです。

 

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アイスランドの空港に水飲み場が少なくてけち臭いと愚痴りましたが、皆様ご覧あれ、この水飲み場の行列を。

右側にある水汲みタップから持参した水筒に水を補給する人々なのです。

(水を汲むタップが複数あるのでこんな行列でもさっさとはけて、順番がすぐに回ってきますので、皆さん余裕です。)

 

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水補給タップの側面に宣伝文句が。

「I heart Guelph Tap Water」Guelphの水道水が好きです、と断言。

「安全で頼りになる上、on tap なのです」(水道水=tap waterとon tap=バーなどのカウンターにビールの銘柄が並んでて、注文するとそこですぐに注いで出してもらえる、あれ、あれを引っ掛けたシャレですね。)

水道水は(ボトルに加工された水に比べ)信用できないとか安全じゃないとかいう思い込みへの反論とも言えます。

 

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こうやって水を汲みます。

 

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水汲みトラックの横には巨大な水道水タンクトラックが繋がっていて、大量の水が補給できるようになっています。

これだけの水が使い捨てのプラスティック・ボトルに入れられて摂取されたとしたら、どれだけのゴミが出たのだろうと思うと、すごいですよ。

 

ヴィーガンの食べ物も、あちこちに出てました。

私が今回選んだのは、カリビアン地方名物のロティで、ヴェジタブル・ロティです。

うちの近所にあるロティ屋さんのヴェジメニューははっきり言って美味しくないので(そこんちは肉系が得意で野菜系はしょうがないから作ってる、という感じで)ここのはどうだろうと思ったら、美味しかったですよ〜。

 

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よく見えませんが。

 

 

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ただ、ここの店のロティ、普通のロティ屋さんみたいに四角く包んでくれてなくて、どちらかというとブリトーのような巻き方がされていて、それ自体はいいんですが、そのブリトー状のロティの上にアルミ&紙の二重層な包み紙が巻かれていたのですよ。

そんな状態で皿にぽんと乗っけて出してくださいまして。

注文して支払ってる時に既に出してくれたので、既にサーブする状態にしておいてあった模様(行列ができてもさっさと捌けるように、てことでしょう)

ゴミ減らしやサステイナビリティにこんなにきっちり取り組んでいるフェスティバルに出店してる売店が、こんなリサイクルに出せなさそうな複合マテリアルな使い捨てラッパーを使ってどうするのよ、とちょっと腑に落ちませんでしたよ。

 

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こういうゴミ、リサイクル、洗い物、コンポスト、に仕分けするステーションがあちこちにあり、ボランティアの若者たちがリヤカーみたいなのに青いリサイクリング・ビンを載せたのを引っ張って回収して回っていました。

 

30年以上もやってる経験からか、この仕分けステーションも「そのゴミはリサイクルできるんじゃない?それは生分解される食べ物のカスじゃない?」と仕分けに迷った人が判断する手助けになる解説が的確に書かれてあり、回収したボランティアが仕分けし直す手間を減らす工夫がされていました。

 

とは言え、手を拭いた使用済みの茶色いペーパータオルはコンポストだと判断してコンポストに入れている人もあればランドフィル行きだろうとランドフィル(ゴミ)に入れてる人もあり、多分リサイクルに入れる人もたまにはいるんだろうから、それぞれの人たちの判断に委ねられる部分って大きいですね。

 

ちなみに、うちの界隈ではリサイクルのシステムでは#6のプラスティック(発泡スチロールや使い捨てのフォークナイフ、ファーストフード店で使われる透明のカップや蓋類)はリサイクルされませんが、今回一緒にこのフェスティバルに参加した友人が住む市ではリサイクルされるのですよ。

そう言えばGuelphに義両親が住んでいた頃、台所でゴミを捨てる時にいちいち義両親に「これは?それは?」って確認して「この街面倒臭いなあ」と思った記憶が、、、。笑

 
Guelphには大学もあり、問題意識のある若者たちがたくさんいますから、このフェスティバルだけでなく、多分市民の生活もサステイナビリティを意識したシステムが色々と導入されているのではないかと思います。
 
 
音楽もいろんなジャンルのものがあり、とても楽しませていただきましたよ〜。


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