月日が過ぎ去るのは本当にああああっという間ですね。
もう8月です。
そして連日暑さが続いてます。
ビールの適正温度は?
夏といえばビールですが、日本のテレビで、夏は冷えたビールがうまい!というようなコマーシャルを見た記憶があります。
ここカナダでも、ビールは冷た〜く冷えたのが旨いんだ、っていうのが一般的な感覚だと思います。
まずい料理と同様に世界的に知られている(ですよね)のは、イギリスの生ぬるいビールです。
というか、イギリスではビールは生ぬるくってさ〜、と、イギリスに行って来た人が話すのを聞いたことがある、という感じですけれど。
実際、私はこの、有名なイギリスの生ぬるいビール、というの、一度だけ、まだまだ若かりし頃友達の一家とヨークシャーのビール工房のツアーに参加した後のオマケのハーフパイントを頂いた時に「あれ、冷たくない」と感じたことがあるっきりです。
ぬるい、とまではいかなかったけど、冷た〜く冷えてない、ということに気がついて「あ、やっぱりイギリスのビールは生ぬるいって本当だねえ!」と言いましたら、友人のお母さんがちょっとムッとして(そりゃそうだ)
「生ぬるくなんかないわよ、むしろラーガーにしては冷えすぎてると感じるほどよ」と。笑
いや、てことはやっぱりビールはもうちょっとぬるい方が好みって言ってるんじゃん!と思いましたけど、お母さん、ちょとイラついてるな、と感じましたので軽率な発言を反省した覚えがあります。笑
その後はイギリスのパブであれ友人宅であれ、ビールがぬるいとか冷えてないとか、そんなことすっかり忘れて美味しく頂いておりました。
なぜこんな話をここで書いているかといえば、先日アイルランドで美味しくビールを頂いていて、写真を撮って日本の友人に送った時に「美味しそう!でもぬるくて美味しくないんだよね本当はね」というコメントをいただいたのです。
ああ、そうだったっけ、イギリスのビールはぬるいから、お隣アイルランドもきっと似たようなもんだろうということでしょうけれど、多分そうですよね、気候も似てるし、食習慣も似てるから、多分イギリスでビールをぬるいわ、と思った旅行者はアイルランドに来ても同じように感じることでしょう(あくまで推測。)
でもね、私も夫も、アイルランドで飲んだどんなビールもぬるいとは一切感じなかったのですよ。むしろ、文句なく美味しかった。
キンキンに冷えてて、飲んで、クワーーーッ、って顔が歪むような、あんな冷たさはありませんけれど、そういう冷たさが欲しいと思ってないからでしょうか、、、。
滞在中はアイルランドも連日の夏日で、アイスクリーム屋さんには行列ができてましたし、タンクトップや短パンで白い肌を真っ赤にしながら暑そうに皆さん歩いてらっしゃいました。
日本やカナダの人ならひょっとしたらキンキンに冷えたビールを飲みたい!と思って、やっぱりここのビールはぬるい!って思うのだろうか、、、、。
こればっかりは主観ですしね、何を期待しているかによって同じものでも違って感じられることですから、なんともいえませんけれども。
自宅で Irish FIlm Festival
アイルランドの映画といえば、皆さんは何を思い出されますか?
私の好きなアイルランド映画といえば、
The Commitments
The Wind that Shakes the Barley
トレイラーを探したら、映画全部まるごと出てきましたけど、いつまでこのリンクでこのYoutube videoが閲覧可能なのかは不明です。
オフィシャル・トレイラーも貼っておきますね。
Ken Loach の作品はどれも考えさせられます。
この映画、もっと古いと思ってましたが2006年でしたね。
今回見直すに当たって、アイルランドの歴史もちょっと読んだりしましたので、より背景が理解でき、映画の受け止め方は以前よりも深くなったかな、、、とも思う一方で、「あれ?アイルランドの人たち、こんなに訛りが強かったっけ?」という驚きも。
外国人と話すときは多分、訛りをちょっと抑えてくれてる人が多かったのかなあ、と思います。
だって、ここまで訛りのキッツイ人と話しませんでしたから。
若い人はテレビなんかの影響もあるだろうし、ね。
あとは1972 年に北アイルランドで起きたBloody Sunday(Bogside Massacre)の事件を舞台にした映画や、IRAのボランティア囚人への非人道的な扱いへの抗議としてハンガー・ストライキをして亡くなったBobby Sandsとその刑務所でのお話を扱った映画も観ましたが、どちらも、観終わった後の後味は大変悪くて。
でもどちらもよく描かれているし、考えさせられる作品だと思います。
Bloody Sunday
こちらも、映画全部観られるみたいですけど、オフィシャル・トレイラーも貼って起きます。
Hungerは 12 Years a Slaveで有名なSteve McQueen作品ですので、描き方もなかなか。
安直に最初に出てきたキャラクターに共感を抱くことができないのはもちろん、メインキャラクターが登場して話し始めるまでにちょっと時間がかかります。
マーガレット・サッチャーのVOも、聞いていてなんとも嫌になる感じでとても効果的。
やー、マギー、嫌われ者ですけど、嫌われるようなこと言ってたんですねえ。笑
これら、一気に見ると、わー、英国って酷い国だ!とアンチ英国感情が盛り上がりかねませんけれど、こういうのは、あくまでも政府と、状況に踊らされた一部の人々ですからね。(そしてそれを黙認するバイスタンダーたちと。)
とはいえ、権威のある立場とか、弱者相手に力を持っている低級役人とか、もしもそういう立場に自分が立ったとき、人間の弱さに流されて弱者をいたぶるような、そういうことになりたくないもんだ、と思います。
Bloody Sundayといえば、U2ですが、彼ら、この歌のプロモーションにNYのSt.Patrick's Day Paradeで演奏する計画だったそうなのですが、ちょうどその前にHungerで描かれている Bobby Sandsがハンガーストライキの結果亡くなって、パレードは彼への追悼も兼ねるということになったことを受け、バンドとマネジャーは「この歌をIRA賛歌だと思われてはいけない」と、演奏を取りやめにしたんですって。(ウィキペディア受け売り情報です。笑)
演奏を始める直前にBonoが「これはrebel songじゃない」と言うんです。Irish Rebel Songというのは、800年もの間占領され抑圧されてきた人々の独立を求める闘争を讃えるというか、士気を奮い立たせるというか、そんな内容の歌のこと。
あくまでアンチ・暴力の歌なんだよってことですよね。
めちゃくちゃ長いエントリーになってしまいました。