食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

食器洗い洗剤に求めるもの

衣類を洗うときの洗剤は自分で作っています。

と、前回のブログに書いた通りですが、では他の洗剤類はどうしているのか。

 

チルルさんが「この洗剤は食器にも使えますか」と質問をくださったのがきっかけで、洗剤について考えて見ました。

 

 

環境への負担が比較的軽い洗剤とは

 

我が家では、現在の家に引っ越してきた2006年から、洗剤各種、コーヒー豆、オイル、ヴィネガー、その他諸々は、地域のエコロジー関連事務所のÉco Quartierで買っています。

市がバックアップしている、環境に良い活動を促進する窓口、て言う感じのところで、コンポストやリサイクルの容器とか春秋の落ち葉やなんかの回収用の巨大紙袋とか、そう言うのを市民に届けてくれる事務所でもあり、そこへ行くと、上記の商品の「エコでフェアトレードなもしくはローカルなもの」を販売しているのです。

 

 

 

ケベック州に住んで、オンタリオの田舎の湖で夏を過ごすようになって以来、湖の水質汚染にも敏感になっていました。

洗剤に含まれる成分が湖の中に流れていき、、、、藻が異常発生したり、水が汚くなるのを目の前で目撃して、こんな水で泳ぎたくない、、、と強く感じたのです。

 

そう言う次第で、「環境保護のために害の少なめなものを扱う地域の団体」をサポートしつつ、自分も害の少なめのものを使う生活が徐々に始まりました。

 

洗剤の買い足しは、店先の大きなタンクについてる蛇口からグイーッとゆっくり液体が出てくるのを持参した空き瓶に補充して、時間がかかっていちいち面倒くさい作業でしたけど、こう言うものを提供してくれている地域の団体をサポートしたいと言う気持ちで続けていました。

 

でもね、バルク洗剤って、自分はゴミを出すことにならなくてすみますが、こう言った液体洗剤類を扱う店頭にある巨大なボトルというか樽、これもプラスティック製。

これが空っぽになった時、空の樽は「リサイクル」という扱いで捨てて、新たに中身の入った樽が補充されるのではないかと思うのです。

てことはやっぱりプラスティックゴミは排出されるわけです。

 

だからやっぱりできれば、洗濯だけでなくて、あらゆる洗剤類は自分で作った方がプラスティックゴミは減らせるのではないかな、、、。

液体洗剤の場合、ですけれど。

 

液体洗剤、うちにあるのは、洗濯用と食器洗い用のみ。

 

市販の洗剤類が登場する前は人々はどんなもので洗っていたのか

今回のチルルさんのご質問で、はてさて、皿洗いを体用の石鹸や洗濯用の洗剤でやって何がいけないのか、、と考えました。

 

ちょっとググってみたところ、市販の洗剤はやはり強烈な添加物や衣類を白くする蛍光剤などが入っているようで、こう言ったものが万が一濯ぎ残しがあった時に人の口に入ってしまうと危険だと言うことで、皿洗いに利用するべきではない、と言う記述をちらほら見かけました。

自分で作る洗濯洗剤にはBorax が入っていまして、これも口に入れるのは良くない薬品なので、Boraxを入れた洗濯洗剤は食器を洗う時には使うべきではないと言うことですよね。

濯ぎ残しって、そんなにあるのかなあ、、とも思いますが、人間の作業ですからないとは言い切れないですしね。

 

では、皿洗い用の洗剤、自作するとしたらどんなのがあるのかな、と調べたところ見つけたのがこのようなブログたち。

 

Low Waste Dishwashing and Laundry Soap – The Rubbish Trip

こちらのブログでは、固形のカスティーユ・ソープをお湯で溶かして皿洗いに使っていました。

カスティーユ・ソープとは、オリーブオイルと水酸化ナトリウムで作った昔ながらの石鹸です。

いろんなブランド名がついたものが出回ってますけれど、ブランド名に惑わされて不当に高い石鹸を買う必要はないですよ。

要するに、口に入るかもしれない洗剤だから、「保湿成分配合」とかそういう添加物満載の石鹸じゃなくて、シンプルなものを使えってことかなと思います。

 

 

洗剤がどの家の台所にも鎮座する現在とは違い、過去の台所にはどのような道具が存在したのか、、、といえば、、

 

justplainmarie.ca

 

重曹と、お酢、それに熱湯だそうですよ。

石鹸は口に入れたくないものだから、皿洗いには使わないものだったそうです。

 

こびりついた汚れなどを落とすときには、砂、これも使われていた様子。

そういえば昔、キャンプで使った食器や鍋には砂をかけてゴシゴシこすって、それから水をかけて洗ったことがありました。

 

食器の表面を砂でこすって汚れを落としたあと、重曹を溶かしたお湯を張った桶に入れてきれいに洗い、それを濯ぐのに別の桶に熱湯にお酢を溶かしたのを用意して、そこに食器を入れてすすぐ、、、と言う順序だそうです。

 

砂も、重曹も、酢も、口に入っても危険じゃありませんもんね。

砂って意外かもしれませんが、WHOも年間に小さじ一杯くらいの土を口に入れてしまうのは健康には問題ない、と言っているのですよ。

野菜にくっついてたりして、ちょっとした土や砂が口に入ることってありえますからね。

食器洗いで使った砂がすすぎきれずに残っていて、それが次の食事の料理にくっついて口に入るくらい、洗剤や石鹸が口に入るよりもマシ、、、と言うこと。

なるほど。笑

 

そう考えると、食器洗い洗剤を常備していなきゃいけないってことはありませんね。

砂を皿洗い用に常備する気にはなりませんが、重曹とお酢、活用してみてもいいかも。

うちは基本的に動物性食品を食べないので 、脂汚れもそれほどないし。

 

食器洗いを常にお湯で、となると肌がガサガサになりますから、手袋をつける必要が出てきますね。

うう、プラスティック製の手袋は使いたくないなあ。

お湯で食器洗いはそういう理由で避けていたんですけどね、トングか何かでつまみ出すかな。ちょっと工夫して見ましょう。

 

ついでに見つけたディッシュ・ウォッシャー用洗剤レシピ

我が家にはディッシュ・ウォッシャーはありませんが、職場では使っています。

職場のディッシュ・ウォッシャーに使う洗剤は、忌まわしき「ポッド」状の洗剤で、一回分ずつそのまま放り込めば良いのですが、これが一箱90個入りで30ドルくらいするんですよ。

これなんとかならないかな、と思ってたんですが、今回色々とグーグル活動をした折、ディッシュ・ウォッシャー用の自作洗剤のレシピも見つけてしまいまして、早速職場でも試してみました。

 

これ、良いですよ。

材料はどこの家庭の台所にもあるものばっかりです。

 

 

ディッシュ・ウォッシャー洗剤レシピ

 

材料

  • 重曹
  • 食器洗い用の洗剤(食洗機用ではなく普通の)

 

手順

レシピではディッシュ・ウォッシャーの洗剤用スロットの三分の一ほどを塩、残りを重曹で満たしたら、皿洗い用洗剤を三滴垂らして、あとは洗浄開始するだけ、と。

 

我が職場のディッシュ・ウォッシャーには洗剤用スロットはなくて、ただ洗うものを受けているラックの下に洗剤を投入しているだけなので、スロットのサイズを基準にしたこのレシピは使えないなあ、と思い、家庭用ディッシュ・ウォッシャーの洗剤スロットの標準サイズっていかほどか、、っと調べたのですがよくわからず、とりあえず調理用の計量カップの三分の一カップもしくは四分の一カップを使って、塩、重曹を入れ、洗剤を垂らして試しましたが、どちらのカップでも同じようにピカピカな食器が出てきました。

ディッシュ・ウォッシャーって高熱のお湯でガガーっと洗う部分がミソというか、それで殺菌もできてますし、洗剤が登場する前の昔の台所の皿洗いと似たような感覚で、十分にきれいになるって言う、そう言うことみたいですね。

 

 

 市販の洗剤にはゴチャゴチャと意味不明なものが入りすぎですよ、ほんと。


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