食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

レジ袋禁止その後、、、2018 八月

始まりは。。。

モントリオール市では、今年の一月からスーパーや小売店でのプラスティックのレジ袋の使用が条例により禁止されました。

 

レジ袋禁止の動きは世界中のあちこちで見られたことだし、禁止になる以前に、ずいぶん前から有料化していたし、そのうちプラスティック袋がこの世から消えることを前提として、買い物には布袋や再利用できる袋を持参し、レジ袋を使っていた家庭内のゴミ袋は、そう言ったものがなくても済むように、生ごみを家でコンポストすることで対応できるようにして来ました。

 

なので、この一月の禁止で、町中からレジ袋が消えていくのかなあ、、、と素朴で単純な私は思い込んでいました。

 

ところが、、、

どっこい、大手スーパーチェーン店が出たのは、袋を使いません、ではなくて、規制されているプラスティックの厚さよりも分厚いものを作って、ちょっと経費がかさばるからお客へ請求する金額もちょっと上げてやりましょう、っていう姑息な手段でした。

 

「以前作って使い切れずに倉庫に残っていた厚手の袋をたまたま見つけて、条例に触れないし、これを使い切ろう、としているだけ」

 

なんていうわけのわからんとってつけたような言い訳も出て来ました。

でも、そんなのは嘘八百、だって、八月下旬の今だってその分厚い袋は出回ってますし。

 

それどころか、大手じゃなくて、小規模なお店や市内に二、三店舗あるくらいの小さなチェーン店までもが、分厚いプラスティック袋を使い始めているのですよ。

 

袋代は痛い出費か、便利を買うか、ゴミ問題は無視するか

分厚いプラスティックが登場した時の反応は、

「これって、プラスティック袋禁止の意味ないじゃん?」というのと

「これは良いわ、以前の薄っぺらい袋じゃ使い物にならなかったけど、分厚いから再利用できるし」というのと。

 

再利用できる、という点では確かに丈夫な方が再利用できますから、そうなんですが、再利用するったって、ゴミ袋にするんなら所詮はゴミの包みになるだけですし、その分厚さは要するに無駄が増えただけ。

別の買い物の時にこの袋を持って言ってなんども買い物に使えば良いのよ、っていう考え方もありますが、再利用できるエコバッグをカバンに忍ばせて行動していればぶ厚かろうと薄かろうとプラスティックバッグなんか無用です。

レジ袋はそういう袋を忘れてしまった時や、持参したバッグでは収容し切れないほどの買い物をした時に便利なわけですが、それだったら、エコバッグの代わりに分厚いプラスティックバッグを忍ばせていたところで、また分厚いプラスティックバッグが増えるだけですから、ね。

 

でも、レジ袋を5セントなり10セントなり支払うっていうことは、消費者の財布に響くから、それを支払いたくないばっかりに毎回一生懸命エコバッグまたは以前もらった分厚いレジ袋を使うようになるのか、、、、、

 

いや、持ってくるのを忘れちゃった、買いすぎてしまった、などの理由でレジ袋を家に持ち帰る、ってのは、繰り返されますよ、そこにレジ袋がある限り。

 

我が職場では、買い出しに行ってくれるボランティアさんに再利用できるエコバッグをいくつも渡して、レジ袋を買わなくてもいいようにして送り出しますが、それでもなぜか、エコバッグの中にレジ袋に入ったものを入れて持って帰ってくる人もいます。

そうやって集まってきた分厚いレジ袋が、すでに沢山たくさん溜まっています。

 

エコバッグを持って行ってるんだから、レジ袋を買わないで、ってたまに念を押してるんですが、人によってはなぜか、エコバッグに直接野菜を入れるのは良くないからプラスティックバッグに入れなきゃ、と思い込んでるような人もいるんですよね。

 

中には、発泡スチロールのトレイに入って上からラップがかかってるような野菜のパッケージを、さらに野菜のバルクを入れる薄〜いプラスティック袋に入れて、さらにレジ袋を買ってそこに入れて、、、っていう過剰包装の人もいます。

あれ、過剰包装って日本だけじゃなかったのか、と驚いた瞬間でした。笑

 

もうね、何セントか支払う程度じゃダメなのね、って思いました。

なくすしか方法はないですよ。

だってなければないで、自分でどうにかしますよ、どんな消費者だって。

 

分厚いレジ袋はスーパーだけではなかった

それにしても悲しいのは、プラスティックバッグにものを入れて売買するのはスーパーくらいかと思っていたら、デリバリーとかテイクアウトの料理も、プラスティックバッグに入ってくるんですよね。

すっかり忘れていました。

疲れてた日に、久々にフラフラっとそのデリバリーに頼ったら、分厚いプラスティックバッグに入った発泡スチロール入りのご飯が届いたのですよ。

がーんがーんがーん、これはひどい。

楽しようとした自分が恨めしい、、、、、

 

別の日には、ファラフェルのテイクアウトを買い、出来上がりを待ってたら、紙に包まれたファラフェル・サンドイッチを分厚いレジ袋に入れてくれたお兄さん。

夫が世間話をしながら支払いをしてる横で、私はファラフェルを取り出して、「この袋はうちはいらないから、次のお客さんにでも使ってあげて」とお兄さんに返しましたよ。

分厚い袋、すでにかなり蔓延してるみたいです。

 

人々の習慣を変えようとしたこの条例、結局は中途半端な抜け穴のせいで、プラスティックゴミの量を増やしただけに終わってしまうのか。

情けないというか腹立たしいというか、、、。

 

自分ちからエコバッグ持って出かけることくらい、大した苦労じゃないでしょうに、、、と言いたい。

 

 条例の改定を求めます!


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