食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

鍋一つで出来る!ヴェジ・ポット・パイ

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これは職場でランチに作ったもの。ドーンと大鍋で作ります。

 

先日は義妹が来た時に家で作ったヴェジ・ポット・パイ。

パイ皮ってみんな好きなんですね。

だから、肉が入ってなくてもみんなが喜びます。

 

パイ皮も、バターが入ってるものは、小麦粉と混ぜる時にバターが溶けちゃう、とか、いろいろ気を使いますが、ココナッツオイルだと割と気を使いません。

 

オリーブオイルとか、室温で液状のオイルで作る場合は、小麦粉に染み込んでしまうスピードが速すぎて、全体に混ざる前に一部分だけドバッと一部分の粉に染み込んじゃいますので、冷凍庫でちょっと固めてから混ぜるなど工夫しないと、えらい油の多いクラストになります。

 

そういった油の特性を掴んだら、パイ皮って恐るるに足りません。

掴むも何も、何度かやったら楽勝です。

クロワッサンじゃないですからね。

 

パイの中身は、オーブン料理がおいしい季節ならではな旬の根菜類が美味しいと個人的には思います。

 

鍋一つで簡単、ヴェジ・ポット・パイ
材料
  • ガツンとボリュームがあって歯ごたえのある根菜類(にんじん、ジャガイモ、ビーツ、ターニップス、パースニップス、ルータベガ、ごぼう、ヤム、、、)
  • タンパク質豊富なもの(豆類や豆腐、セイタンなど)
  • 玉ねぎ、リーク、マッシュルーム、ニンニクなど香味野菜
  • 好みのスパイスやハーブ類
  • 小麦粉またはチックピーフラワー
  • ヴェジブロス、豆乳、野菜の煮汁など

 分量は材料のバランス(好みで)を見て適量

香味野菜(玉ねぎ、マッシュルーム類)は炒めることでカサがずいぶん減りますが、根菜類はそれほど小さくはなりません。葉物野菜もやはりシナっとしてカサが減ります。それらを考慮して、どれをどれくらい入れるか、味の好みもありますので、実験して見ましょう。

Veganomiconのクラストを我流で
  • 小麦粉  500ml(カナダのカップ2杯)
  • コーンミール 60ml(なければ省略、好みでなければ省略)
  • ヴィーガンオイル(ココナッツオイルとか)125ml (カナダの半カップ)
  • 塩 小さじ半分
  • ベーキングパウダー 小さじ半分
  • アップルサイダービネガーなど好みのお酢 小さじ2杯
  • 冷たい水(氷水)125mlから200mlの間で、適量(足しながら様子を見る)

 

道具

厚手でプラスティック製の取っ手などのついていない、オーブンで加熱できる鍋(シチュウやカレーなど煮込みを作る鍋がちょうど良いかと)

フードプロセッサー(なければ油を小麦粉ミックスの中でフォークなどで細かく切りまぜます。)

 

手順

野菜を1インチ角のサイコロに切る

火が通りにくい野菜は下ゆでするか、炒め蒸しにする。

根菜類はオーブンでローストすると香りも良いしローストした時の香りがさらに美味しくさせますが、仕事帰りなど急いでる時は水を少なめにして茹でて、茹で汁も調理に使うという作戦もあり。笑

オーブンで加熱できる厚手の鍋を火にかけ、熱したらオリーブオイルなどを入れ、玉ねぎから野菜を炒め始める。

炒める順番は玉ねぎ、人参、マッシュルーム、下ゆでした大根(ターニップ、ルータベガ、ビーツなど)など。下ゆでしてすでに柔らかいチックピーやマリネして下味のついた豆腐かテンペのようなものは最後の方に加えれば良い。

トマトベースな味付けにしたい場合、缶詰トマトなら水分が出る野菜を加える前の鍋に油を追加して、トマトを炒めて缶くささを飛ばすと良い。

ベシャメルベースにする場合は、水が出る野菜を追加する前の、なるべく鍋底が見える段階で美味しい油を追加し、油が熱してきたら小麦粉またはチックピー・フラワーを振り入れて炒め、野菜にも絡める感じで全体に混ぜたら、下ゆでした野菜の茹で汁、豆乳、もしくは別に作ってあったヴェジ・ブロス、などを少しずつ加えて小麦粉を溶くように混ぜ、トロッとした感じを出す。

 

あまり水っぽいと切り分ける時にまとまらないので、割と重い感じのベシャメルを目指します。

ジャガイモや豆類を具に選んだ場合は、ベシャメルでトロッとさせすぎなくても澱粉が溶けてどろっとした感じになるので、そこらへんは適当にバランスを考えつつ。

 

鍋の野菜がとろとろっとしてきたら火を弱める、全体に調理が終わってる感じだったら火を止める。

 

パイクラストを仕込む(鍋での調理の途中でやっても良いし、事前にやっても良い。冷蔵庫で寝かす必要はない)

 
パイクラストの手順

粉類とココナッツオイルをフードプロセッサーに入れてパルスを何度かして、全体を混ぜ、小麦粉にコーンミールが混ざってるようなつぶつぶな感じにココナッツオイルが細かく分散されて混ざっている状態を目指します。

水と酢を混ぜたものを粉ミックスに少しずつ加え、加えつつパルスで全体に水分を行き渡らせる。

最先端なミキサーでない場合は途中でフードプロセッサの側面やブレードの上下にへばりついた粉ばっかり、油ばっかりでアンバランスな部分をヘラやナイフでほぐして、次のパルスでより全体に満遍なく混ざり合うようにしてやります。

 

全体的に混ざったなーと思ったら、打ち粉をした台の上に生地を出し、綿棒で丸く伸ばす。

使用している鍋の直径をカバーできる程度に伸ばす。

鍋の中の野菜の上を綺麗にカバーするようにパイクラストをかぶせ、余った部分は鍋の側面に合わせて野菜を毛布でたくしこんでやるような感じで、ヘラなどで形を調整。

 

クラストのところどころにナイフで切り目を入れ、しっかり余熱をしてあったオーブンで華氏三百七十五度くらいで20〜30分をめどに焼きます。

 

中身は調理されているので(下ゆでした火の通りにくい野菜、ビーツなど、がまだ硬い場合はじっくり調理する必要ありですが、それらがすでに柔らかくなっている場合は最終的なオーブン調理は短くてよい)この段階での目標は、クラストがこんがり美味しそうに焼けることです。

 

出来上がったパイは鍋ごとオーブンから出し、五分から十分ほど置いて、火傷しそうなブクブクした状態から少々冷ましてやります。

 

切り分けたポットパイ、美味しいマスタードやホースラディッシュなどを添えて召し上がれ〜

 

 

肉好きな人にも全般的に好評なので、パートタイム・ヴィーガンもしくはヴェジを試したい向きにもオススメです


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