食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

一番好きな和食と、不運な話

一番好きな和食

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写真はhttps://www.onigiri-japan.com/archives/2974より拝借。おにぎりのサイトです


 

美味しい和食って色々ありますが、一番懐かしくて一番好きで、自分ではどうしても作れないものがあります。

 

それは、母や祖母が作ってくれる(た)おにぎりです。

 

子供の頃は祖父母が一緒に住んでいたのですが、一年の半分くらいは旅行で留守がちな祖父母。

祖母が家にいる時期は私にとっては大変エキサイティングな時期で、それはなぜかと言うと、おやつにおにぎりを握ってくれたから。

子供の頃から食いしん坊でしたね。笑 

 

祖母のおにぎり、具が入ってないことが多かったんですが、なぜだか美味しかったんですよね。

 

 

母のおにぎりは何かしら具を入れてくれて、普通に美味しいのですが、やっぱり久しぶりに握ってもらったのを食べると、懐かしくて、ものすごく美味しいんですよね。

 

私もおにぎりくらい握れますし、手が大きくて力が強いので、しっかり握れてて美味しいと褒めていただくことも結構多いんですが、自分で作ったおにぎりって、何かが足らないんですよね。

 

と言う次第で、帰省したら母におにぎり握ってもらおう。

ひょっとしたら母も誰かに握ってもらったおにぎりが食べたいかもしれないから、握ってあげようかな、、、、。

 

 

 

食品アレルギーと外食・不運な話

www.vice.com

 

ヴィーガンレストランでこれは酷いと思うか

トロントのヴィーガンレストランでの話。

乳製品にアレルギーのあるお客さんが、ヴィーガンですから乳製品が入っていないはずのメニューを、それでも「アレルギーがあるので」確認してから注文したところ、食材の加工段階で乳製品と接触した機械か何かでプロセスされたものが入っていたようで、アレルゲンが食品に混入しており、体がアレルギー反応。

本人はすぐに気が付いてトイレに行ってエピペンを打ち、911をダイヤル、程なく救急車がきて病院へ搬送されました。

幸いにも命は取り留めましたが、怖い思いをなさったことでしょう。

 

どこまで、誰に責任があるのか

注文した際のウェイターは「ここはヴィーガンレストラン、乳製品が紛れ込むことはありえないから、安心して」と言うようなことを言ったとか。

 

まあそうですよね、我が家もヴィーガンですから、私は乳製品を口にすることは基本的にはないはず。

でも、夫はチーズ食べてますし、知らずにホエイなどが混入している調味料を使ったものを食べている可能性はないとは言い切れません。

 

私はアレルギーではないので、ホエイが入っている調味料が一滴二滴使われた料理を友達が知らずに持ってきて、それを食べたって、体は反応しません。

肉やさかなそのものが入っていた料理から、肉や魚を拾い出して、さあ残りのスープを、って言われたら、多分お腹を下しますけれど、その程度です。

 

だから、我が家にこの記事の方が来て、乳製品がほんの1モレキュールでも混入してたら反応するかもしれない、と仰ったら、一緒に料理して原材料に目を光らせていただいて、出来合いのボトル入り調味料とか前に作り置いておいたものとかは一切使わず、野菜と塩とスパイスとハーブくらいでとどめておくかも。

自分のうっかりで誰かが病院送りになったり、命に関わるようなことになって欲しくありません。

 

レストランともなると、仕入先が多岐に渡り、中にはヴィーガンレストランではないところへ納品している工場で、非ヴィーガンな材料をプロセスする機械でプロセスされたヴィーガン材料なんかも仕入れることは大いにありうると思います。

 

だから、ものすごく敏感なアレルギーの方には、「ヴィーガンだから大丈夫なはず」では通用しないと思います。

 

ではウェイターの発言に問題があるかと言えば、きっと彼は「うちはヴィーガンなんだから、ありえない」と本気で信じて発言したんだと思います。

とは言え、食材全てを畑から仕入れているわけでもない以上、見えない部分で何が何と接触したのかは確信しかねるのが現実ということを、今回の件で肝に銘じる必要があるかもしれません。

 

こういう事件が起こってしまって、ヴィーガンレストランも信頼回復するためにも、同じことを繰り返さないためにも、食材の仕入れ元を吟味し直したり、色々と大変だと思います。

 

旅先で「ヴィーガンなんだけど、食べられるものありますか?」と聞いたときに「ターキーサンドイッチならあるけど」とか「小魚なら大丈夫ですか?」とかいう、ヴィーガンということ自体にあまり理解のない人たちがやってるお店なんかだったら「動物性食品?ナイナイ、野菜ばっかりよ」と本気で思い込んでヴィーガンじゃないマヨネーズ であえたものとか、隠し味にチキンスープを入れて炊いたものとかが「ヴィーガンよ」で出てくる可能性だってあるんですからね、お客のこちらが気をつけておく責任も当然あります。

 

こういう事件の話を聞くと、日本のヴィーガン宿坊探しの時に見かけた「 アレルギーなどで動物性食品を食べられない方への対応は、ご迷惑をおかけするといけませんので受け付けません」という対応も、現実的に有効な対策なのかもしれないなあと思いました。

 

最近よくある、オレンジジュースのパッケージにまで「グルテンフリー」の表示など、便乗商売か!と笑ってしまうものがありますが、実際には「当たり前でしょ、オレンジジュースにグルテンが入ってるわけないじゃない」とも言い切れないんですよね。

以前も書きましたが、ポテトチップスの、チーズ味でもなんでもないものにまで乳製品の副産物を添加してあったりしますから。

市販品を買う時には、「これはもともと乳製品や動物性食品を使うようなものじゃないから大丈夫なはず」は大間違いなんですよね。

でもついそういう思い込みをしてしまいがちです。

アレルギーのある方は本当に気の毒ですけれど、自分の命を守るのはやはり自分、と注意をする必要がありますよね。

 

 

そう考えると、「梅干し」のおにぎりや「昆布」のおにぎりにまで魚介エキスや鶏肉エキスを使うコンビニおにぎりって殺人的かも。


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