長いようで短い三週間の滞在を終え、カナダに戻ってまいりました。
思い残すことのないように、、、と色々欲張りすぎたためか、後半は体調を崩し、やりたいことや行きたい場所をことごとく断念。
結局、下調べしてたり、何度かネット上で評判を見聞きしていたヴィーガンの食べ物屋さん数軒にはどこも行けずじまいでした。
近いところまで行ってても、なぜか本当にご縁がなかったようで。
上野に行った時なんか「これはぜひ、上野にもあるT'sたんたんというお店に行きたい!」と、駅ビルに入っているというT'sたんたんを探して歩き回りましたが、どうやら駅構内にあるらしく、ラーメンだけのために入場券を買って改札を入る気にもなれず断念。笑
そこまで歩き回った後で、更に他のお店を探す気にもなれず、コンビニでおにぎりを買って西郷どんの銅像を眺めながらピクニックしましたよ。笑
夫は三角形のサンドイッチ各種がお気に入りなので、コンビニでお昼を買ってピクニックはヴィーガンランチにうまいこと遭遇できない時の手っ取り早い手段でした。
ただ、おにぎり、嫌いじゃないですけれど、毎回これだと炭水化物ばっかりで、栄養不足の肥満になるんじゃないかと。笑
そういえば、もう一軒ありました
ある時、両国にある葛飾北斎美術館を観た後で、ヴィーガンの食事を提供してくれるカフェが一階にあるという「ゲストハウスFete」でお昼を食べました。
北斎美術館からだと徒歩で5分くらい。
ランチは2時までで、到着したのが1時50分だったのでギリギリ。お店の方は「大丈夫ですよー」とおっしゃってましたが、メニューに載ってる2品のうち一つのみ残っていたので、冒頭の写真のものをお願いした次第。
食事内容には関係ありませんけれど、
英語日本語併記のメニューには、chick beansのカレーと書いてありましたが、これ書いた方はきっと「ひよこ豆」を英語にしたんでしょうね。
豆=beansだということで。
正しくはchickpeasです。
peasと beansの区別って曖昧というか植物学的な根拠じゃなくて通称というか適当な命名って感じだから、この豆をpeasって呼ぶ根拠はなんなんだって気持ちもしますが、英語ではあくまでpeasなのでした。笑
肝心のお味は、いわゆる日本のカレーの味がしました。
ヴィーガンだとおっしゃっているので、そうだと信じたいのですが、これ、まさか市販のカレールー(肉エキスと称して豚や牛肉の脂肪分が入っています)じゃないですよねえ、、とちょっと疑う気持ちも、、、、笑。
ゲストハウスの経営者のかたが、ヨーロッパでご自分が宿泊したゲストハウスでの経験の後、東京を訪問する人たちにも同じようなポジティブな経験を提供したいという思いを持って始められたとか。
で、ヴェジやヴィーガンの宿泊客が外食先に困っている様子を観て、ヴィーガンな食事を提供するカフェも始めたとか(ネットで読んだお話の受け売り。)
最近こういうドミトリースタイルの宿や外国人が使いやすいゲストハウスが増えてるようですね。
日本は物価が高いし遠いからいけない、という人たちにはいつも、日本はバブル崩壊後しばらく物価がそれほど上がってないから、実は外食も安いし狭くて壁が薄くて味気ないビジネスホテルでよければ宿泊費も抑えられるから、安く旅できる、と言っているのですが、安い宿泊のオプションが増えると更に日本訪問がしやすくなりますよね。
ヴィーガンのお店じゃないけれど野菜オンリー
ヴィーガンという言葉を使って「動物性不使用!」と宣言してくれているお店だと、そこで調理をしている人たちはヴィーガン=植物性というのを知っているんだな、と思って信頼できますが、外国人がよく来るお店などで、「ガイジンの中には肉を食べない、って人がたまにいて、だから野菜オンリーっていうのもやってるんだよね」という店も結構あるようで、そういうお店はどこまで「野菜オンリー」なのかは実際にお店の人に確認しないとわからない、という印象を受けました。
ある時 成田山と成田空港で知られる、成田市に散策に行ったのですが、成田山の参道沿いや駅からの商店街っぽい場所には、乗り継ぎ時間の数時間だけ観光に来る外国人旅行者が多く立ち寄るお店も結構多いようで、小さな店にも英文表記があったり。
そんな中、メニューも日本語英語併記で「肉が食べたくない人はスタッフに言ってくれたら対応します」「ベジラーメン」などが堂々とメニューに載っているお店を発見し、「ここはひょっとしたらヴィーガンラーメンもありなのかも」と期待して夫と入ったお店、RAMEN BAYASHI。
スープも含めてヴィーガンなのだとしたら何種類かあって良さそうだったんですよ。
でも、チャーシューのせてないからヴェジだと思っているのかもしれないな、とも受け取れたので、注文する前に「こちらの野菜塩ラーメンのスープの出汁は何で取ってらっしゃいますか?」と質問したらば「豚骨です!」と。
ということで私は肉野菜炒めの肉抜きと白いご飯をいただき、夫はチャーシュー麺をいただきました。
混んだ店内の相席のカップルは英語でお話していらっしゃる人たちで、彼氏が「僕は肉は食べないから、ヴェジラーメンで」とご注文なさっているのが聞こえてきて、うーむ、この人は肉を咀嚼したくないだけの人なのか、ヴェジタリアンの人なのかどっちなんだろうなあ、とちょっと気になりました。
私が夫に向かって「スープはポークで取ってるっていうから、野菜しか乗ってないとはいえヴェジタリアン・ラーメンとは言えないからラーメンは無理だ〜」と言っていたのが聞こえていたらこのラーメンはヴェジじゃないと気が付いてらっしゃるでしょうから、それ以上は介入しませんでした。
ちなみに、私がいただいた肉野菜炒め、日本語では肉野菜炒めとあったんですが、英語ではヴェジタブル炒め、と書いてあったので、あれを注文して、出てきた炒め物に肉が入っているのを見て驚くお客さんも若干いらっしゃるのではないかと思いました。
実際にHappy Cowのレビューでも「ここは肉の塊は乗ってないけれどスープも含めて全てがヴェジだとは思えない」というようなことを書いてらっしゃる方がいらっしゃいました。
以前日本の友人に「え?出汁もダメなの?」と言われたことがあったので、塊の肉や魚が食べられなくても出汁なら平気だろうと思ってるというか、出汁は肉(魚)じゃないと思ってるというか、そこらへんの認識がズレてしまうことはありうるんですよね。
ゆっくりと、時間をかけて、日本にもヴィーガンやヴェジが広まりますように、、、、。