食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

健康情報と受け手のリテラシー

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今週のBBQおつまみ ズッキーニとマッシュルーム

 

ツイッターでいろんな方の呟きをみて楽しんでます。

日本のニュースを知るきっかけになってるかも。笑

 

最近は日本のヴィーガンの方をフォローして、「おお、今東京でヴィーガンフード・フェスティバルやってるんだ」などと羨ましがったり。

 

健康情報受け手のリテラシー 

www.rue-rouelle39.com

 

ご自身のサルコーマの体験と編み物のことを綴っていらっしゃるブロガーのたりるんさんの記事に紹介されていた肝臓先生こと緒方哲さんの呟きが凄くて、タイムラインをスクロールして行きましたら、こんな呟きを発見しました。

 

本人が、儲けるためでも、

人を騙すつもりもなく流す

健康情報には、注意が必要です

本人の悪気がないだけに

受け手のリテラシーが

試されるのです

リテラシーをつけさせるのは

科学を修めた医師の役目!

 

私のブログでは、ヴィーガンが気をつけるべきと言われている栄養の話や自分の話を書いてるわけで、決して「健康情報」を発信している訳ではありません。

でも、ブログ書いて公表してるわけだから、勘違いされるようなことを書いてはいけないし、今後はもう少しそこらへんを意識しなきゃ、と思いました。

 

このブログの意図としては、ヴィーガンになったらげっそり痩せてしまうんじゃない?とか、体を壊すんじゃない?と思い込んでる人々に対して「そんなことはないよ」「栄養について調べる必要はあるけれど、ヴィーガンダイエットだから危険、なんてことはありませんよ」と伝えたい、と言うのは大きいです。

 

私のブログを見てヴィーガンな食事をたまに試すようになったよ、とか、肉を減らしてるんだよ、と仰るコメントなどをいただくととても嬉しいですし、そうやって肉の消費が世界中でどんどん減っていけ〜、と思いますが、実際に全ての食事をヴィーガンに切り替えるつもりになった方がいらっしゃったらば、是非ともご自分の体調に気をつけて、無理なく、徐々に切り替えて様子を見て行っていただきたいです。

動物性食品をやめたから不健康になる、とは全く思いませんけど、それでも食生活を切り替えるって言うことは、大きな変化ですからね。

無理なく、楽しく、末長くやりましょう。

 

 

自分が受け手の立場で思うこと

世間には情報発信します、とうたってるブログやサイトも結構ありますし、医者だと名乗る人が発信しているブログ、情報サイト、ポッドキャストなども結構あります。

 

アメリカのDr.OZとかDr.Philとか有名どころをみただけでも「医師免許持ってても医者として地道に働かず、テレビでデタラメなこと言って本だして金儲けに走ってる人間が存在する」と気がつかされるというもの。

 

私の知り合いにも「この薬飲むと痩せるのよ、Dr.OZが言ってたから、本当だよ」等と本気で言い出す人がたまにいます。

 

そんな薬買うのは今すぐやめて!と薬を取り上げて捨てたい気持ちを抑えつつ、「なぜそれが効くと思うの?」「Dr.OZって誰?彼が医師として責任持ってそれを勧めてると判断する理由は何?」と聞いても「私はDr.OZが言うことはなんでも信じるわー、彼、本当にいい人よ」と会った事がなくてもテレビから伝わってくる演出された架空の人物像にころっと騙されてるというかんじ。

 

そうやってころっと騙されている人たちってだいたい本当に優しくて思いやりがあって良い人だったりします。

医師免許を持っていない私が「ダメダメ、彼はデタラメな事言ってお金儲けしてるだけだよ、アメリカでも彼の詐欺まがいの商法が問題になってるって知らないの?」と熱くなればなるほど「私は彼を信じるわ」って、そう言う話になってしまう。

 

とはいえ、お金儲けのための情報には注意しましょう、これが「**に効く!」と言ってる人がどう言う人なのか、何をして収入を得てる人なのか、注意してみましょう、等、そう言う注意書きは私が言い出すまでもない、むしろ常識的な話です。

 

ところが肝臓先生の呟きには、「本人が騙すつもりのない人」からの発信だって要注意とありますね。

 

本当にそうですね。

 

本人が「これは真実」と思い込んで発信してる情報、それもバカになりません。

 

インターネットのおかげで、ちょっとした調べ物は手軽で素早く便利になりましたが、信ぴょう性の定かでない情報もあちこち氾濫してます。

 

たまに、調べたい事柄と同じテーマの質問が掲示板みたいなところに出ていて、それに対する回答が出ていて、「なるほどね、で、他にもそれについて解説してるサイトがあるかな?」とグーグルの検索結果リストに戻って他のリンクをクリックすると、前に見たのと全く同じ内容の質問と回答が出てる別サイトが出てきたりすること、ありませんか?

あれは一体なんなのか?

もともとどちらが先に出てきた質問!回答なのか?

よその内容をコピペして出してるサイト、こんなにあからさまなものだけじゃなく、巧妙なものもきっとあるんでしょうね。

 

 

高校生くらいの頃、大人がよく「活字だからって真実だと思い込んじゃいけない、出版されてるからってこれが正しいとは限らないぞ」って言っていたのを思い出しますが、最近はこれ、出版物や活字ではなくて、「ネットで見たからって真実だと思い込んじゃいけない」ですよね。

 

以前職場の栄養士のインターンに「10年前は体に良いと言われていたものが去年あたりからダメなものになったり、ダメって言われていたものが急に大丈夫になったり、変化していくから何を信じればいいのかわからない、と言う点についてはどう対応すべき?」

と聞いたらば、情報源はどこか、「研究結果」を引用している場合はその研究者(大学のチームとかどこかの企業とか)やその結果の発表されている場所(peer reviewed 同業者が審査して初めて公表される正当な出版物かどうか)そして同じ結果が複数発表されているかどうか、などを考慮して判断するべき、と言われました。

 

「25人を対象に四週間調査した結果、、、」とか、対象の人数や調査する期間は本当にそれで妥当なのか(調査するテーマ次第でしょうけれど)考えなければいけないし、「研究結果」と聞くと「おおおお〜」と思うかもしれないけど、小学校の夏休みの自由研究の結果だって研究結果に違いはないですし。

 

健康情報って、健康に気を使っている人が一番振り回されてしまいますからね。

真偽のほど、十分に吟味しましょう。  


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